世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#170 ツバルに行って、思ったこと色々。(2018.8)

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ツバルに行って、特になにか観光したわけではありません。それでも、今まで行った旅行とは違うものを感じたので、拙い文章にはなると思いますが、記録として残したいと思います。

 

 

日本での私は、自分でも嫌になるほどの完璧主義者で、潔癖で、曲がったことが大嫌いな性分です。だから、私のことをよく知る人からは『そんな潔癖でよく海外旅行なんてできるよねー』なんて言われる位。笑

 

 

けれど、旅行で海外に来ると、自分で望んで来ていることもあり、毎回『まぁ、いっかー』が増えてくるのです。妥協ではなく、不便を受け入れる感じです。ツバルの旅はとくにそれが多かったように思えます。

 


例えば、ツバルの宿内は土足厳禁だから裸足で過ごさなければいけなかったのですが、何だかんだで足の裏がどんどん黒ずんできて、ベッドカバーが汚れてくるし、誰が使ったかわからない共同トイレやシャワーに裸足で入るのも本当は嫌なんだけど『まっ、しょうがないね』に代わっていきました。

 


雨に振り回され、予定がことごとく変わっていくのも『恵みの雨だし、仕方ない』と思えてきます。ちなみに、川のないツバルでは2週間雨が降らないと水が枯渇し、そういう時は水を買ったり、海を風呂がわりに使ったりするそうです。

 


部屋にネズミが出たときはさすがに『仕方ない』とは思えず、助けを乞いましたが。それでも、ツバルではGを覚悟していたので、アイツに出くわしていないだけは奇跡でラッキーだと思ってます。笑

 


それから、ツバルではWi-Fiは有料のため、いつもみたいに町中でWi-Fiのパスワードを教えてもらって簡単にネット環境を手に入れることはできません。今回はWi-Fiはなしでもいっかー、なんて思ってましたが、一人で考えることや伝えたいことが増えてきてブログを更新したくなり、ある日の雨の午後にWi-Fiカードの一番安いもの(5ドル分)を買ってしまいましたが、友人や家族に連絡していたらすぐに使えなくなり、ツバルや次の行き先のフィジーの情報までは得ることができませんでした。

 


でも、考えてみたら昔の旅行って紙の地図やガイドブックを片手に色々調べながらしていた気がします。今ではそれがカーナビやスマホタブレットに代わり、行く前からゴールが見えてしまっています。だから、ネットで既にさんざん調べた観光地をただ確認するだけというか、『わぁー、すごい!』よりも『思ってた通りだー』という感想が出てきてしまいがちです。小心者&せっかちな私も、できるだけ不安と時間のロスを減らすために色々調べるので、よくそんな気持ちが感動よりも先行してしまいます。石橋を叩きすぎたが故の結果です。



ツバルに関しては、あまり行った人の情報がなかったのと、学校の長期休みがいつなのかを調べても結局わからず、ツバルのラジオ局にメールしたら『たぶん、8月は学校は開いていると思います。』という返事を頂いただけで、あとは宿も含め特に調べず、現地の風に吹かれながら行動しようと思ってました。

 


そのため、行った場所が学校と滑走路と切手局とビーチと中華料理店と小売店くらいという、読み手からすればブログネタとしてイマイチな旅行だったかもしれません。学校の話とか詳しくされてもあまり面白くなかったですよね、きっと。笑

 

 

正直なところ、ツバルで観光地はありません。それを目的で来てしまうとすごく退屈な国の印象になってしまうと思うので。所謂リゾートのビーチやホテルやスパを望む方はフィジーかオーストラリアあたりに行かれた方が楽しめると思います。

 


それでも、私はツバルに来て人の優しさに触れ、楽しい5日間を終えることができました。自分が年を取るにつれてどこかに置いてきたピュアな気持ちを少し思い出すことができたのかもしれません。大人になると、普段の生活の中で人にここまで親切にされることってそうそうないから。それだけでここに来た意味はあった気がします。

 


校長先生にある日『明日もまた来るね』と言ったら『oK, but tomorrow is another day.』と言われました。これは『明日のことは明日考えたらいいんじゃない?』という風に私は解釈しました。私はいつも先を見通しすぎてしまって、マイナスに考えてしまったり、保険を掛けてしまったりするのですが、あれこれ悩まず、その時にやりたいことをやればいいんだなぁ。この考え方、潔くて好きだなぁ。校長先生の言葉で、少し前向きになれました。

 


ツバルが沈み行く国だと言うことに関してはデリケートな問題でありながらも、宿のおばちゃんに聞いた言葉が一番印象に残ってます。彼女は、『私は大丈夫だと信じてるの。雨季になると滑走路まで海水が来るんだけど、子どもたちはそこで遊んでるの。みんなはそれを物珍しそうに見てるけど、昔から見てきた私からすれば何も珍しいことじゃないのよ。』って言ってました。案外、ツバルの未来は明るいのかもしれません。そして、私もそれを願うばかりです。

 


ツバル最終日に、学校でお世話になった先生たちが見送りに来てくれ、プレゼントまでくれました。私なんて、ただ自分のわがままで学校見学させてもらっただけなのに。出国するとき、何だか悲しくて涙が出てきました。今まで色々な国をさんざん廻ってきたけど、出国で泣けたのはオーストラリアの短期留学以来です。美しい景色や美味しい食べ物を食べて感動する旅行とは違う部分で、私は刺激されたのだと思います。

 


帰るときも予想通りの大雨でした。そういえば、到着するときも大雨が私を歓迎してくれたなぁ。ただ、ここに来たときよりも、今は雨に対して感謝の気持ちが持てるようになりました。考え方次第で、物の見方やつきあい方も変わっていきます。

 


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これからは雨を見るとツバルを思い出しそう。上手く雨と付き合っていけそうです。

#169 ツバルとの涙のお別れ。(2018.8)

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さらば、ツバルよ。

 

 

8月11日(土) 前編

 


ついにツバル出発の日です。宿で初めて朝食をとりました。後で知ったのですが、この宿は朝食代金が宿代に含まれていたようです。今まで有料だと思ってたから、食べとけばよかった。笑

 


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朝食メニューはトーストとシリアル、そしてフルーツが並び、セルフ形式でした。オーストラリアでよく食べた、薄いトーストがあって懐かしく感じました。

 


そんなとき、オージーのおじさん(ブルース)が話しかけてくれて、日本のことやオーストラリアのこと、私がこれから戻るフィジーの情報などを話してました。彼が朝食を取りに行ったとき、『これ、知ってる?』と言って、宿にあるチューブを見せてくれました。それは、チューブ状のベジマイトでした。オーストラリアでは定番のペーストですが、私には合いませんでした。だって、味噌みたいなんだもん。笑

 


『オーストラリアではポピュラーだよ。君も食べ続ければきっと美味しく思えるよ。』なんて話をしていたブルースがベジマイト付きのトーストを私の口に入れてきました。久々に食べるベジマイトは…。まぁ、悪くなかったです。きっと、私が成長したんだな。笑

 


それから荷造りをし、レインコートや浮き輪、タオル、Tシャツなどを贈呈しました。捨てていく予定のものもあったのですが、この国でごみを増やしたくないという思いが何となくあり、『いらなかったら持って帰るから。』と言ったら、お礼を言いながら全部もらってくれました。初めは『売ったら?』と言われましたが、とんでもないです。受け取って下さっただけでありがたいです。

 


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その後、8:45に空港に行ったら、9時からチェックイン開始と言われました。ちょうど、クラフトマーケットが開かれていたので、手作りアクセサリーを見ていました。大抵のものは5ドルで、貝や木の実を使って1時間くらいで作るそうです。2つのネックレスを買ったら『このピアスはどう?』と言われました。断ろうとしたら『私からのプレゼントだよ。』とそのお姉さん(コレタさん)に言われました。ほんと、この国の人はどこまでも親切なんだなぁ。

 


チェックインしたら、バックパックの重さが11.12kgになってました。色々減らしたけど、貝殻の分で増えてました。なお、航空券は座席番号以外は手書きでした。

 


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宿に一旦戻ると、オーナー達に『そのピアス、かわいいねー!』と、誉められました。で、滑走路に行き、写真納めをしてきました。何度かトライして、自撮り完成。何度も撮ってはやり直す行為、見られてたら恥ずかしいなぁって思ってたら、オーナーにバッチリ見られてました。笑

 


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それから、宿のソファで色々話してたら、隣の公民館みたいなところから軽快なダンスミュージックが流れてきました。そして、スクリーンに写し出される映像と、それを見て踊るツバル人。ん?これ、見たことあるぞ…。

 


あ、モムチャンだ!うちにも同じDVDがあるし!笑

 


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アジア人のインストラクターと共にモムチャンを踊るツバル人たち。まさか、ここツバルでモムチャンを見ることになるとは…。

 


ちなみに、モムチャンとは、韓国のエクササイズのことで、今から10年前くらいに流行ってたんです。で、友達がそれを持っていて、私もコピーさせてもらったのです。

 


中に入ると、一緒にやろうよ!という温かい雰囲気だったので、一緒に踊ると…。エヴォティア先生が!私の見送りに来てくださると言っていたので、そのついでに参加してるんですね。

 


しばらくやると終わり、みんな汗だく。途中参加の私も、今から移動日なのに軽く汗をかいてしまったけど、楽しかったです。インストラクターさんと話していたら、台湾人だということが判明。ネットで見つけて、定期的にここで開催してるそう。

 


どうやら、エヴォティア先生も含め、私以外の人はいつも来ているようで、その後、体重や血圧、腹囲の測定をし、カルテに記入してました。どうやら、台湾の健康プログラムみたいです。

 


そのあとはみんなでビンゴをやってました。トランプで数字を並べたあとお金を賭けて、親役が数字を読み上げて、呼ばれた数字を取っていく…という感じに見えました。

 


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すると、賭けられたセントコインの中に、TUVALUの文字が…。ツバル表記のものは1ドルコイン(一番左)しかないと思ってたので、約1ドル分両替してもらいました。いやぁ、最後にいいお土産ができました。

 


その後、宿に荷物を取りに戻って、オーナーたちと最後の挨拶をしました。ほんと、みんな親切でいい人たちばかりでした。ツバルのこと、たくさん教えてくれてありがとう。また来るときもここに泊まります。

 


それから、エヴォティア先生と空港に戻りました。すると、先生からネックレスのプレゼント。突然のサプライズに感激しました。嬉しかったな。

 


周りを見渡すと、他の人も首にネックレスをつけてました。そうか、このマーケットでネックレスが売られてるのは、お土産用だけでなく、お別れのプレゼントにもなってるんだね。

 


そして、ボーディングタイムになりました。エヴォティア先生とは既にお別れをしので、ピアスをくれたお姉さんにお別れを挨拶をしていたら、急に我慢してきた思いが溢れ出てきて、泣けてきました。『また来るね』と言って、出国手続きに行きました。手続きの時も、泣いていたら『寂しいの?また来ればいいよ。』と女性スタッフに慰められました。

 

 

出国が寂しくて泣いたのなんて、短期留学で行ったオーストラリア以来だなぁ。あれから何十か国と訪問したけど、泣けるほど悲しくはなかった。人の優しさにたくさん触れた旅であったからかな。自分でもビックリしました。

 


なお、専用の機械がないため、ツバルの手荷物検査はスタッフが中身を見ます。と言っても、簡単に終わるので、私は隠れたポケットまで見られませんでした。まぁ、別に何も隠してないですが。笑

 


出国後、待合室で待ってると、消防車のサイレンが鳴り、フィジーからの飛行機が到着しました。それを見つめながら、もうすぐ帰るんだなぁと思っていたら、空港のスタッフに声をかけられました。すると、『先生から預かりました』と言われ、袋が手渡されました。中を見ると、花柄の布です。すぐに誰からかがわかりました。校長先生です。

 


実は、学校を訪れた際に『布をプレゼントしに行くわ。きっと気に入ってもらえると思う。』ということを言っていたのですが、昨日の夜に宿に来られなかったので、何が都合が悪くなったんだなぁと思ってました。だから、今日もてっきり会えないと思ってたので、さっさと出国してしまったのです。

 


急いで外を見渡すのですが、待合室からは姿が見えません。でも、彼女の性格からして、きっといらっしゃるはず…。頂いた布を腰に巻き付けて、飛行機に向かいました。

 


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すると、先ほどまでモムチャンをしていたホールに校長先生の姿がありました。私が布を巻き付けている姿を見て、微笑みながら頷く先生。『ファフェタイ ラスィ!』とツバル語でお礼を言って、笑顔で機内に行きました。

 


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さっきまで私が横たわっていた滑走路を飛行機が離陸に向けて動き出しました。そして、離陸に向けて、滑走路の端で停まりました。この国の滑走路は本当に必要な分だけ作られているんだなぁ。と思うと同時に一気に機体が加速しました。手を振るツバル人たちに手を振り替えしながら、離陸。空から見るツバルは本当に細長くて、弓の弧のような美しい形をしていました。国全体を空から見たかったのですが、曇天のため残念ながらすぐに雲に包まれ、見られなくなりました。

 


隣のお姉さんがツバル人で、学校に行ったことを話すと、どうやらツバルにも特別支援学校があるらしく、我が宿から比較的近いところにあったとのこと。Fusialofaという施設で、先生方が手話とかを使って授業をしているらしく、地元の人に聞けばみんな知ってる場所らしいです。行けばよかったな。でも、また訪れた時の目的地のひとつにします。

 


離陸からしばらく経った頃、窓の外に離島があるのをお姉さんが教えてくれました。どうやら、ここもツバルらしいです。名前は忘れてしまいましたが、ツバルも広いんだなぁ。なお、そこはバッチリ晴れてました。笑

 


昼食は行き同様にハンバーガーでした。Cマークは予想通りのチキンバーガーで、行きよりは味がしました。ケーキは同じココナッツ味。

 


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そして、フィジーの首都、スバに無事到着。ここからナンディまで移動します。

#168 ツバルのビーチで貝殻を拾ってみた。(2018.8)

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ツバルの貝殻を見る度に、あなたたちのことを思い出すことでしょう。

 

 

8月10日(金) 後編


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天気がよくなってきたので、学校からの帰り道にビーチに寄り、砂や貝殻を拾うことにしました。ツバルでは所謂星の砂もビーチに普通に敷かれています。高校球児のごとく、ジップ袋に星の砂を詰めていたら、女の子が寄ってきました。ちょっと障害があるようで、上手く話せません。でも、『お土産の貝殻を探してるんだ』って言うと、一緒に探してくれました。白い貝やピンク色の巻き貝など、二人でたくさん拾いました。

 


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途中で真っ白なヤドカリにも遭遇しました。

 

 


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すると、遠くの方で彼女の友達が呼んでいます。その子たちも集まってきて、みんなで貝殻を拾いました。『これはどう?』『これは?』『これいいんじゃない?』って感じで、私のジップ袋は貝殻ですぐに満杯になりました。

 


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ずっしり重くなったジップ袋を持ちながら、お別れをしました。私が明日ツバルを発つことを告げると、その中の一人の女の子が、『私たちのこと、忘れないでね。』と言ってくれました。『貝殻を見るたびに、思い出すね。』と言って、笑顔で別れたものの、あの子達はもう会えないことがわかってるんだな。何だか淋しくなりました。

 


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大量の貝殻を宿に持って帰った後、天気がよかったので、ビーチで絵を描くことにしました。絵の具などを予め日本から持ってきていたのです。先ほど貝を拾ったビーチに再訪したのですが、彼女たちの姿はありませんでした。

 

 


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代わりにいたのは犬。犬かきで泳いでいてビックリ!笑

 


日陰を探し、スケッチブックに色を重ねていきました。限られた色で美しい海の色を再現するのはなかなか困難ですが、何度も重ねていくうちに深みがでてきました。

 


しかし、だんだん悪雲が立ち込めてきます。まだまだツバル初心者ですが、何となく嫌な予感。これは来るな…。

 


そして、やはり雨が降ってきました。撤収!!涙

 


傘は持ってきていたので、びしょ濡れにならずに宿に戻って来られました。何でこう、タイミングが悪いんだろうな、私?号泣

 


宿の人に、いつもこんな天気なのかを聞いてみると、『いつもの乾季はこんなことないんだけどねー』という答え。やはり、私が雨女なのか…?笑

 


『雨は私たちにとって必要なものだから仕方ないねー。でもまぁ、私もそろそろ晴れた太陽が見たいけどねー。』ダムのないこの国では、雨水をタンクに貯めて水道水を作り出すので、雨が降らないと生活できないことを本当によくわかってるんだよね。ツバルに来てから、雨への嫌悪感が少しだけなくなりました。

 


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それからも、雨が止んでは降ってを繰り返すので、部屋で読書をしてダラダラ過ごしました。旅行中でも、たまにはこんな日も大切ね。なお、ツバル人は雨の中でも滑走路周辺で遊んでます。笑

 


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最後の晩餐も、雨のため宿でとることに。ツバルで定番のオイスターソース炒め(豚肉入、10.5ドル)です。しかし、改めて思うんだけど、ツバルのお米は普通に美味しいんです。たぶん、中国から輸入してるのかな?日本人好みのもっちりとした食感が嬉しかったです。

 


夕食後も部屋で読書をしていたら、再び視界の隅に長いしっぽのようなものが…。でも、昨日みたいに体は見えません。気のせいなのか、ネズミの子どもなのか…。まぁ、気にせずに読書を続けていたら、姿を表しました。

 


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正体はヤモリでした。そういえば、初日も部屋で見かけたような…?私、Gで始まるアイツとネズミ(NEW!笑)はダメですが、ヤモリとクモは共存が平気なんです。もちろん、いないに越したことはないですが。笑

 


できるだけの荷造りはしたので、あとは明日の朝に。明日はいよいよツバル出発の日だなぁ…。

 

 

#167 ツバルで学校訪問をしてみた。③(2018.8)

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この様子を見て、感動しました。

 

 

8月10日(金)前編

明日の昼にツバルを発つため、今日が実質ツバル最終日となります。

 


昨夜のネズミショックでなかなか寝られず、起きたのが8:00。ネズミを招いたのは私だし、退治させてしまったルーシー(メイドさん)にも何だか申し訳ない気持ちでしょんぼりしていながら部屋のドアを開けると、『おはよう!元気になったー?』と尋ねる、満面の笑みを浮かべたルーシーの姿がありました。いつまでも気にしていた自分が馬鹿だったなぁと思って、一気に元気になりました。

 


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朝食は、昨夜ルーシーたちフィジー人からもらった、キャッサバという芋です。ふかしたての味がもちろん格別ですが、十分おいしくいただきました。思ったよりもボリュームがあるし、腹持ちがいいので、昼食は抜きました。笑

 


ちなみに、キャッサバに少し粘りがあるからか、歯の詰め物が取れてしまいました。飛行機で歯が痛まないか、心配です…。

 


それから、いつものように学校を目指しました。ちょうど休憩時間が終わるところでした。2階の廊下を歩いていたら『ハロー!』と笑顔で話しかけてくれる1年生達に導かれ、1年生のリーディングの授業を見学させてもらいました。

 


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先生が今日選んだ本は『フルーツサラダ』という絵本でした。絵を見せながら英語で質問します。『これは何のフルーツ?』『このフルーツは何色かな?』『ツバル語ではこのフルーツは何て言うの?』などなど。それに対して、元気な声で答えるかわいらしい子どもたち。

 


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それから、絵本に出てきたフルーツの絵をノートに描かせてました。本の読み聞かせだけじゃなくて、色々な教科と絡めながら行う授業は私にとっても勉強になりました。

 


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1年生の教室を出て、4時間目の時間にふと外を見ると、2年生の子どもたちが輪になってました。体育の授業で輪になって遊んだり、かけっこをしていました。

 


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さらに遠くを見てみると、高学年の生徒たちが1列に並んでました。

 


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何が始まるのかと思いきや、名古屋グランパスエイトのユニフォームを着た先生が主導となり、生徒みんなでごみ拾いを始めたのです。やんちゃそうな男子もきちんと仕事をしてるのが微笑ましい。ツバルの学校ではちゃんと生徒たちの手で掃除させるんだなぁ。日本との共通点を知って、嬉しくなりました。

 


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帰るときに、3年生の教室に再び行くと、テストが返却されてました。出来はまずまずと言った感じですが、私にも見せてくれます。なお、ツバルではチェックマークが正解という意味です。

 


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『またね。』と言って、お別れしたけれど、これでもう二度と会えないんだろうなぁと思うと、それ以上何も言えませんでした。

 


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グラウンド周辺の売店で飲み物を買いました。これは、ココナッツジュース(1ドル)。ココナッツの実を砕いたものが入っているので、シャリシャリした食感があります。一口目を飲んだとき、青臭さがあってちょっとウッと来たのですが、飲み慣れれば平気になりました。笑

 


1年生の教室の横を通ると二人の児童が親を待ちながら勉強をしてました。『ここがわかんないから教えて。』みたいなことを言うのですが、教科内容がGana、つまりツバル語だから、問題文が読めません。助けられなくて、ごめんよ。笑

 

 


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そんな感じでツバルの学校訪問が終わりました。ただ見学させてもらっただけでしたが、ツバルの教育事情を知ることができました。また、日本の子どもたちはなんでも揃っていて、恵まれてるなぁと思いました。写真を見せることができたらなぁと思います。

#166 ネズミに侵入された件について。(2018.8)

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丸い耳と長い尻尾を見てると、●ッキー●ウスはやはりネズミがモデルなんだと思いました。笑

 

 

8月8日(木)後編f:id:mura306:20180812144943j:image

学校のあとは空港に行きました。なぜかというと、スバに帰る飛行機がツバルを出発するからです。

 


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急いで戻ったら、フィジーから来た乗客が入国手続きをしているところでした。同じ飛行機がそのままフィジーに戻るので、入国手続きが終われば、搭乗手続きが始まる感じです。私は空港すぐ横のナショナルバンクからツバル人と見てました。空港周辺は飛行機を見に来るツバル人で溢れてます。

 


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少しすると、消防車が滑走路に交差する道に止まり、サイレンを鳴らしました。この消防車、日の丸マークからもわかるとおり、日本から寄付された車なんです。確かに、サイレンの音も私たちが普段から耳にしているのと同じ音です。そのサイレンがなると、車はしばらく通行禁止になります。踏み切りの前で電車を待つ時のような光景が広がります。

 


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ビジネスクラスから機内に次々と入っていきます。中には同じ宿だった人の姿も。私の隣にいたツバル人は見送りに来たようで、大きく手を振ってました。私がツバルに到着したときもツバル人がたくさん見に来ていたけれど、実は見送りの人も多かったんじゃないかと、その時思いました。

 


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全員の搭乗が終わったため飛行機のドアが閉まり、再び消防車のサイレンの音が響きました。プロペラで辺り一面に砂ぼこりが舞った後、飛行機はまっすぐ進み、滑走路に向かい、向きを変えて離陸体勢になりました。

 


そして、本日3回目のサイレンが鳴ると、飛行機は猛スピードで滑走路を走り、大空へ飛んでいきました。それと同時にサイレンは鳴り終わり、車やバイクの通行が再開し、日常に戻りました。私も2日後にはこうやって出国するのかと思うと、少ししんみりしました。

 


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それから、昨日と同じ中華料理店に昼食を食べに行きました。チャンミン(炒麺)はインドでも大変お世話になりましたが、中国の焼きそば(6ドル)です。インドのはカレー味でしたが、ツバルのは醤油味。野菜たっぷりで、味も毎回裏切らないなのが嬉しいです。

 

 

昼食前は晴れていたのに、食べている途中から大雨が降り、帰るころにもまだ降ってました。本当はビーチで絵でも描こうかと思っていたのですが、残念ながら延期。



やることがなくなったので、溜まったblog更新のため、Wi-Fiカードを買うことにしました。

 


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宿ではWi-Fi環境はあるのですが、Wi-Fiカードを使わないと接続できないことになっています。↑のような画面が出てくるので、ID&パスワードが必須なんです。

 


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Wi-Fiカードは、空港横のテレコムセンターで買うことができます。

 


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カードと言っても、IDとパスワードの書かれた紙切れがもらえるだけですが。5ドルで100MBが最安値なのでそれにしました。まぁ、友人や家族に連絡を取って、ブログも少し更新したら一瞬でなくなりましたが。笑

 

 


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ちなみに、この日は夕方にヘリコプターも離陸するようで、再び滑走路が封鎖されてました。宿のベランダから偶然見ることができてラッキーでした。

 


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でも、天気は相変わらず不安定なので、夕食も宿でとりました。本日のメニューはフィッシュカレー(9.50ドル)。日本のカレーに近い甘さのカレー(水分はかなり多めだけどね)でおいしかったです。

 


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部屋に戻ろうとしたら、見たことのないものがスタッフ用のテーブルに置いてありました。思わず立ち寄って、何かと尋ねたら『キャッサバだよ。フィジー料理の。食べな、食べなー』と言って、分けてくれました。しかし、私はお腹いっぱいだったのでおいしく食べられそうもありません。すると『部屋に持っていきなよー』と言ってくれるので、お皿を借りて、ありがたくいただきました。

 


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ふかしたてのキャッサバを一口食べると、ホクホクでおいしかったです。サツマイモをもう少し甘さと粘り気を押さえた感じですね。しかも、手持ちの電子辞書で調べてみると、キャッサバはタピオカの木らしく、タピオカは根にできる粒で、キャッサバは実らしいです。勉強になりました。

 


キャッサバを明日の朝食に食べるのを楽しみにしつつ、ベッドで横になりながら読書をしていたら、黒い物体が下から上がっていくのが見えました。よーく見ると…。

 


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ギャーーー!!!ネズミだ!!!

 


ドアの上にネズミがいて、こっちを見ています。野生のネズミを見るのは初めてではないですが、部屋で見るのは初めてで、どうしたらいいか一瞬固まりました。

 

 

逃げられても困るので、スタッフを呼びに行きました。すると『ホント?今までそんなこと1度もなかったんだけど。何か食べ物があるんじゃない?』確かに、キャッサバがある…。

 

 

おばちゃんメイドのルーシーと一緒に戻ると、ネズミはまだ同じ場所でこちらを見下ろしてます。ルーシーはホウキを借りてきて、一気に襲いかかりました。逃げるネズミと私。笑

 


結局逃げられてしまいましたが、部屋の中にいないことをルーシーが念入りに確認した後、いつも固くて閉められなかった、侵入口だと思われるベランダへ行くドアをきちんと閉めてくれました。『もう大丈夫よ。何かあったらまた呼んで。』と言って、かっこよく去っていきました。

 


しかし、ネズミのショックからなかなか立ち直れません。私の方がお金払ってここに先に住んでるんだぞ!鼠後輩のくせに生意気だ!とは思うけども、また帰ってきたらと思うと、なかなか寝付けませんでした。

 


なお、後で知ったことですが、我が宿はネズミや虫の侵入を避けるために部屋への食べ物の持ち込みを禁止しているということがわかりました。部屋にある聖書の下にルールの紙が置いてあったのです。ちゃんと読んでなかった私がいけなかったですね、反省。

 


しかし、キャッサバがある日をわざわざ狙ってやってくるあたり、ネズミの嗅覚も侮れないなぁと思ってしまいました。

#165 ツバルで学校訪問をしてみた。②(2018.8)

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休み時間はお店で軽食が買えます。

 

 

8月9日(木) 前編


朝5時頃、外の音で目が覚めました。そう、大雨が降ってました。私は洗濯物を宿のベランダに干しておいたので、ダッシュで取り込みに行きましたが、既に濡れてました…。昨夜は星空が見えたから翌日は晴れだと思ったのに…。ツバルで信用できないのはただひとつ、天気だけ!乾季でも空が急に暗くなり、雨が降ってきます。

 


今日も学校に向けて歩こうとしたら、メイドのおばちゃん(ルーシー)が『今日も歩いてくの?バイクを借りたら?』と心配してくれました。と言っても、徒歩15~20分ほどの距離なので、私は苦じゃないのです。

 


歩いていたら、後ろからバイクが来て、私の前で停まりました。『乗りなよ!』宿のおばちゃんがうちに帰る途中に偶然通りがかって、私を学校に乗せてくれたのです。またまた優しさに触れました。

 

 

今日も午前中は学校訪問をしました。今日は3年生の教室と、昨日予約しておいた2年生の図工を見ることにしました。

 

 

3年生の授業では、Ganaと呼ばれる現地語の授業をやってました。普段の生活で、彼らはGanaを使っているようですが、今日は数え方について学んでました。

 


1 から10の言い方とは別に、ツバル語では魚は独特の数え方があって、それが難しいらしいです。日本語でも、『1』→『いっぴき』なのに、『3』→『さんびき』になったりするのですが、1や3の名残は何となくありますね。でも、ツバルでは魚2匹と魚3匹では言い方が全然違うみたいなんです。それを言わせたり、書かせたり、自由作文を作らせたりしていました。

 


たまたま、私のサンダルが魚だったので、Luagamata(ルアンガナマタ=2匹の魚)!と、みんなに教えてもらったのです。フィジー語もツバル語も発音はローマ字読みが基本なのですが、agaのようにガ行鼻濁音が入ることもあるから、発音が相当難しいです。ガ行鼻濁音の名残のある東北の人はもしかしたら発音しやすいかもです。笑

 


2年生の図工では、パンダナスという細長い葉っぱを使って、創作活動をしていました。各々が、眼鏡や風車、指輪にネックレスなどを思い思いに作ってました。アノと呼ばれるボールみたいなものを織り込んで作ってる子もいました。上手にできて誉められると、嬉しそうな子どもの顔は世界共通ですね。

 

 

その後、空港に用事があるので、12:00頃、生徒と一緒に私も学校を出ました。

#164 ツバルの切手を買ってみた。(2018.8)

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ツバルの切手は、使うのがもったいないほど美しいです。

 

 

8月8日(水) 後編

14:15頃に荷物を置きに宿に一旦戻ると、清掃のおばちゃんが部屋を掃除してくれてました。これまで泊まったゲストハウスで毎日清掃をしてくれる宿ってなかったので、これがツバル人のおもてなしかなぁと思って、嬉しくなりました。

 


昼食後は某歩き方に以前載っていた切手局とハンディクラフトセンターでお土産を探すことにしました。宿の人に聞くと、ハンディクラフトセンターは空港の中にあるため、飛行機の発着の時に売り子がものを並べる感じのようなので今日はやってないことが判明しました。

 


ということで、唯一の観光名所だと言われた切手局を目指しました。しかし、なかなか見つからず、迷っていたら…。

 

 


きゃーーー!!

 

 

 


魚サンダルがぬかるみにはまり、尻餅をついてしまいました。笑

 


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本能的に(?)カメラは守りましたが、代わりに服が濡れました。パッと見、漏らした人のようです。日本で同じことをしたら、いじめっこのターゲットになるところですが、ここツバルでは誰も何も言ってきません。気付いてないのか…?言わない優しさなのか…?よくあることなのか…?涙

 


地元の人に聞くと、どうやらかなり離れたところまで歩きすぎてしまったようで、戻ることになりました。つまり、私の尻餅は全く無駄でした。地図をちゃんと持っていけばよかった…。

 


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道を教えてくれたおばちゃんのいう通りの場所に切手局がありました。なお、stamp officeと言っても地元の人には通じなかったですが、post officeと言うとすぐ伝わります。

 


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切手局とわざわざガイドブックに表記してあったのは、過去から現在にかけての記念切手が買えるからです。ツバルの数少ない観光資源が切手であり、世界中の記念切手を発行しています。

 

 


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スポーツ系、動植物系、有名人系、国際交流系の4つのカテゴリーの切手が年代別に定価で売られています。つまり、古い切手も当時の値段で売られているため、実質今のものよりも安く買えます。プレミアとかつければいいのに…。かなり高い位置にまで飾られてるので、首が疲れますが、よーく見るときっと自分のお気に入りが必ず見つかるはずです。

 


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私が買ったのは、ツバルの国旗のもの、源氏物語のもの、今年発行のオバマ&トランプ大統領のもの、ツバルの木のものなどです。魚の切手と迷ったのですが、私にとってツバルのイメージは街中に果物の木が植えられてることだったので決めました。全部で48オーストラリアドルくらいだったかな。4300円くらい。

 


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なお、今年の新作は他にもヘンリー王子婚約のものもありました。

 


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北斎富嶽三十六景のものも買おうとしたら、残念ながら品切れで、展示品も譲ってもらえませんでした。

 


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なお、切手局は地元の人からしたら只の郵便局ですので葉書に切手を貼ると手紙を出すことができます。ポストカードもここで売られていて、四種類の鳥から選べました。そこに1ドルの切手を貼って投函。日本に届くのはいつだろう?

 


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切手局を出る頃には雨も上がり、晴れてきました。ツバルに来て初めて見る太陽と青空に感動しました。やはり南国には青い空が似合います。海もますます美しく感じました。

 


これは夕日が見られそうなので、宿に戻ってシャワーを浴びて着替えました。(お漏らし脱却、笑)。シャワーは今日もチョロチョロを期待していたら…。

 


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まさかの水量にビックリ!水シャワーは少し冷たかったけど、とてもありがたかったです。昨日の不調はなぜだったんだろうか?さらに、汚れた服も洗濯し、外に干しました。

 


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外を見てみると、天気がいいからか、昨日よりも滑走路で遊んでいる子どもが増えてました。長い滑走路に、何グループもの子どもたちの輪ができていました。

 


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写真や動画を撮ってると、サッカーボールがやってきました。表面の革が剥がれかけたボールでしたが、ちびっこたちとサッカーで少し遊びました。

 


実はは運動音痴なんです、私。涙

 


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でも、そこは素直な子どもたち。お互いに失敗しても楽しめるんです。彼らは裸足でサッカーをしていてたくましかったです。

 


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それから急いで砂浜へ。18:00にギリギリ夕日を眺めることができました。水平線に雲があったので真っ赤に輝く太陽までは見られませんでしたが、だんだん空の色が変わる姿は何度見てもどこで見ても飽きないんだなぁ。そして、この夕日が5日間の滞在で唯一見た夕日となりました。

 


満足の後、ぬかるみに気を付けながら宿に無事戻りました。イヤ、本当はそのまま他の店に食べに行こうかとも思ったですが、日没後急に雲が増え、その色が怪しかったので、今日も宿で済ませることにしました。

 


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今日はチキン&チップス(9.50ドル)を選択。出てきたものはフライドチキンとフライドポテトでした。いい匂いがして、おいしかったのですが既製品の味がしました。満潮のひどいときに海水が地面を覆うと言われているツバルでは農作物が育つのは難しいし、何を作るにしても自給自足が難しい環境のため何でも輸入品に頼ってるこの国では、料理を作るのも大変なのだと思います。物価は安いようで、とても高いんです。そんな事情から、冷凍品に頼るのは仕方ないかなぁ、と。むしろ、今日中華料理店で食べた羊肉や野菜はどこで手に入れたんだろうか?私の頭の中はツバルのことで疑問だらけです。

 

 

ベランダに出ると星が出ていたので、滑走路に行きました。遊んでいた子どもたちもさすがに帰っているので、滑走路に寝そべって、おそらく世界一贅沢な天体鑑賞をしました。滑走路で寝そべるなんて経験、他ではなかなかできないんじゃないかな。そして、南に導いてくれる道しるべの南十字星。南半球に来たんだなぁという実感が湧きます。天の川や流れ星もちゃんと見えて、本当に贅沢な時間でした。蚊にめちゃ刺されたけど。笑

 

 

洗濯物を外に干して、就寝。ツバル2日目も充実した一日でした!

#163 ツバルで学校訪問をしてみた。① (2018.8)

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念願の学校訪問。

 

 

8月8日(水) 前編
朝7時頃目が覚めたら、喉が痛いため、龍角散を飲んで再び寝ました。本当なら部屋で休むべきなのですが、学校の校長先生から訪問の許可を頂いているので、休むわけにはいかないのです。早くよくなって!

 


9時半頃起きたら痛みが少し和らぎ、体も軽くなっていたのでさっそく出掛けることにしました。

 


雨は夜中音をたてながら豪快に降ってましたが、朝になると雨も止み、曇りになってました。

 


歩いている途中で傘を忘れたことに気付きましたが、まぁ大丈夫だろうと思い、戻れる距離でしたがそのまま到着を急ぎました。

 


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30分ほど歩き、10:15頃に学校に着くと休憩時間のようでみんな遊んだり、買い物に行っていたりしました。中には親と一緒にご飯を食べる子まで…。例えるならば、小学校の運動会の昼食状態。笑

 


早速校長先生のところに挨拶に行きました。昨日は私の訪問に対してあんまり乗り気じゃないように見えましたが、今日はとても親切にして下さいました。むしろ、滞在が長ければ働かせてくれる感じ。笑

 


日本から持ってきたお土産は、本当は子供たちに配る予定だったのですが、まさかの生徒数200人だったので校長先生に渡しました。あと、祖父が昔着ていた南国風のシャツも。息子さんが着てくれるらしいので、天国の祖父も喜んでいると思います。

 


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休憩時間中に、謎のアジア人が来たので、ちびっこたちが寄ってきました。英語は小1から習うので、会話は難なくできます。

 


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粉ジュースの素をわけてもらいました。懐かしい味がしました。

 


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私が来ることを他の先生方は御存知ではなかったのですが、挨拶をするとどの方も快く授業を見せてくださいました。ちびっこたちは、来客がいて落ち着かないことこの上なし。そして、先生に怒られるというね。笑

 


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どのクラスも共通していたのが、先生が黒板に問題を書いて、それをノートに写して解いたら見せるスタイルでした。教科書はありません。もっと言えば、クラスによっては机と椅子もありません。

 


1つの教室を段ボールの壁で2つに簡単に分けています。そのため、私が入ってきたことを隣のクラスの子も隙間から知ることになり、そちらもゴソゴソし出してしまいました。すみません。

 


1年生のあるクラスの先生が教えてくださったことは以下の通りです。

①クラスに30人の児童がいて、うち数人が欠席(話し方からして無断欠席)。

②生徒の大半はバスで通ってきていて、近い子は歩いてくる。親が運転するバイクの後ろに乗ってくる子もいる。

③字の書き方を厳しく教えている。ノートの線に対して、まっすぐ書かせるし、落書きがあったらチェックする。

④2000年に、児童を連れて大阪に行ったことがあり、遊園地やお祭りを楽しんだ。

 




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日本とツバルの交流事業があったんですね。写真を見せてもらいましたが、法被を着た日本の子どもたちと一緒に踊ったりしたようです。

 


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次に2年生の授業を見に行きました。時間割表があったので見てみると、国語(Gina)、英語、算数が中心で、音楽、図工、体育、書写(Printing)がたまにある感じです。

 


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図工ではクレヨン等が手に入らないため、『○○を赤く塗りましょう』みたいなテキストを代わりに使ってました。その教室は机も椅子もなく、狭い教室内で児童たちが地べたで勉強してました。でも、それが当たり前のことだから、子どもたちは不便を感じてなさそう。

 


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なお、授業は1限あたり60分ずつで小休憩は10:00の30分休憩までなし。トイレに行くときは先生に紙をもらってから行くスタイルだったのもびっくりです。

 


4時間目兼帰りの会の時に、日直と思われる子が教室の掃除をしてました。隣のクラスもしていたので、ツバルでは児童による掃除の習慣があるのかな?日本との共通点を見つけました。

 


帰りに歌をひたすら歌ってました。英語のフォニックスの歌や、動物の物真似の歌、きらきら星のリズムの歌など、大きな声が教室中に響き渡ってました。ちびっこ独特のかわいい歌声に癒されました。

 


これで学校見学おしまい。ふと外を見てみると、雨が降ってきました。いや、むしろ大雨。雨宿りをしてみましたが、止む気配はありません。

 


レインコートはチャイニーズショップで売られているとのことなので買いに行きました。何店舗か行って、15ドル(1200円)のレインコートを手に入れました。間違いなく日本の100均の方が高品質なのですが、しょうがない。ツバルに行く際は、いくら乾季でもレインコートがあると安心ですよ。日本から持参をおすすめします。

 


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私が買った1200円のコートはいかにもメイドインチャイナ。ポーズをキメたイケメンが表紙に写っていて、かっこいいでしょ?笑

 


昼食は帰り道の中華料理店で。ラムの炒めたもの(8ドル)を食べました。味はまぁまぁ。

 


帰る頃には雨も大分収まり、実はレインコートを買う必要はなかったのかもという気もしないでもないのですが、まぁ安心を買ったのでいいんです。笑

 


そして宿に一旦戻りました。念願のツバルの学校訪問ができてよかったです。明日も半日学校訪問したいと思います。

#162 ツバルの街を歩いてみた。(2018.8)

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この写真だけ見ると『ツバル、大丈夫?』って思うかもしれませんけど、大雨によるただの水溜まりです。笑

 

 

8月7日(火) 後編

 


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宿の部屋で荷物の整理をしていたら、急にサイレンの音がしました。慌てて外に出てみると、私たちが乗ってきた飛行機が離陸して再びフィジーに戻っていくところでした。そして、サイレンが鳴り終わると、何事もなかったかのようにスタッフが通行止めのコーンの片付けをしたり、車やバイクが滑走路内に入ってきました。

 


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正確に言うと、滑走路は真ん中のみで、その両側にある道路は生活道路です。ただ、向こう岸に行きたいときは滑走路を縦断して通ってもいいのです。

 


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私も雨の中、滑走路の上で360°回ってみました。こんな経験、なかなかできないよ。

 


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すると、ラガーマンらしき体格のいい男性陣が列をなして滑走路を歩いていきました。滑走路はスポーツの場となるのです。

 


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飛行機がフィジーに飛んでからの空港内はすぐに立入禁止となり、2日後まで閉鎖されます。火、木、(土)はフィジーから、そしてあと1便かキリバスから来るだけなので、その瞬間以外は滑走路が憩いの場と化すのです。

 


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天気は良くなる気配がないのですが、空港から北上しながらぷらぷら歩くことにしました。傘は持っていましたが、ツバル人があまり使ってなかったから、宿に置いてきました。←後ほど、悔やみます…。笑

 


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ツバルには9つの島があり、首都フナフチのある島が一番大きいのです。それでも、鎌のような形をしていると言われるこの島も30分も歩けば中心部の端まで行けちゃいます。目が合うとニコってしてくれたり、ハロー!って声をかけてくれたりと、ツバル人の人柄のよさに感動しながら歩いていると学校を発見しました。

 


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あとで知ったのですが、ミッション系の私立学校(と言っても、宗教に関係なく入学できるそう)のようです。

 


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たまたま3人のかわいい女の子がベンチで座っていたので少し話をしました。学校は昼過ぎに終わるのですが、課外授業みたいなものがこれからあるようで待ってるんだとか。教室では、英語の課外授業が行われてました。

 


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その後、もう少し大きい公立学校がありました。何となく惹かれたので、校長先生のところに行って、明日授業見学をしていいか聞いてみました。快諾をいただき、明日の好きな時間に来ていいことになりました。

 


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職員室を出たら雨がますますひどくなってました。まさにバケツをひっくり返したような雨。

 


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生徒たちも走ってバス停まで向かってました。

 


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仕方なく、学校の軒下で雨宿りしてました。すると、スヌーピーのついたスクールバスが入ってきました。

 


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実は少し前に空港で同じ車を見たのですが、幼稚園バスと書いてあったため、日本からの車だということがわかりました。あと、日の丸がついた日産のワゴンもこの学校のバスで、日本から寄贈されたもののようで、送迎バスとして、2台が大活躍していました。

 


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すると、後ろからスタッフの方が来て話しかけてくれました。アレさんという名前の男性から、ツバルのあいさつについて教えてもらいました。それから、教育についても。この学校がprimary schoolで、9学年の生徒がなんと200人が通っているんだとか。先程の私立に比べて、ここは政府による公立学校で、ツバル最大の大きさのようです。バス2台で送迎している理由がわかります。

 


雨が収まってきたので、アレさんに別れを告げると、彼はバイクで帰っていきました。もしかしたら、私がいたから話し相手になってくれたのかもしれないと思うと、ツバルの方々の優しさを感じずにはいられませんでした。

 

 


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学校のすぐ近くにある病院周辺にいたら、『フォト!』と言われて撮った1枚。外国から来た医療チームかな?陽気な方々でした。笑

 


ツバルのちびっこ達はビー玉で遊んでいたり、すぐ近くのビーチまで走って泳ぎに行ったりしていました。この国では、携帯やゲーム機で遊ぶ子どもはいません。自然や昔からある玩具を使って、自分達で遊び方を考えて遊んでます。日本では失われつつあるいい光景だなぁ…。

 


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ビーチに行くと、先ほどフィジー上空で見たようなクリームソーダ色の海が目の前に広がってました。子どもたちは一目散に走っていって、海に飛び込んでいきました。曇天でもきれいな海の色だなぁ。また天気のいい日にでもスケッチしようかな。

 


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しかし、私の姿を見つけると、写真を撮ってほしいとせがんだり、私のサンダルに興味をもったり(ツバルでも視線を独り占め中)して寄ってきました。

 


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私が普段仕事で接している子達と同じ年くらいの男子達がわざと写真でふざけているのを見るのも面白かった。そういう点は、日本と同じだな。紅一点の女子は『男子、やめなよー!!』って冷静なところも日本と一緒。笑

 


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その帰りにコンビニ(という名の小売店)で、変わったお菓子を発見。

 


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カラフルなトルティーヤチップスに、ゆかりみたいな紫色の粉が付いているのですが、甘さと塩辛さが同時に来て、とってもおいしかったです。名前はlakaiというらしく、一個1ドルでした。宿の人に聞いたら、これはツバルのお菓子で、oxoと呼ばれる調味料が使われているらしいです。

 


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と、ここでツバルコインをゲット。オーストラリアドルが流通しているツバルですが、1ドルコインだけはツバルの文字の入った亀のものが流通しているのです。観光客がもって帰ってしまうため、品薄傾向にあるようですが、即手に入れられてよかったです。

 

 

宿に戻ったのは16:00頃でしたが、全身びしょ濡れで、膝の辺りまで砂が飛んでました。早速シャワーを浴びに行ったのですが、水が出ない。笑

 


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2つあるので、もう1つの方に行ったけど、変わらず。汚い例えですが、おしっこかそれ以下の水量しか出ません。

 


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洗髪していると、水が私の髪の間で貯まることで体温で温まり、ぬるくなった状態で体を伝っていくのを感じました。そういえば、この国では川がなく、雨水をタンクで貯めて水道水として使ってるのだと、宿でもらった地図に書いてあったな。今日はたまたま雨が降ってるからいいけど、乾季の節水はちゃんとしないといけないんだな。

 


温かい水が出ること。
水がたくさん出ること。
水がたくさん使えること。
改めて、そのありがたみを痛感しました。

 


部屋に戻ると、今度は部屋の電球がほとんどつかないことがわかりました。みんなそうなのかと思いきや、他の部屋は白い明かりが灯されています。宿の方に見てもらったら、『ちょっと待ってもらえる?』と言われました。しばらくすると、背の高い男性スタッフを使って、1階の待合室の電球を外し、私の部屋のものと交換しました。おかげで、私の部屋は明るくなりましたが、代わりにスタッフたちが談笑しているテーブルの上は暗くなってしまいました。自分の不便を犠牲にして、他人に与えるその姿勢に感動しました。

 


雨は一向にやむ気配がないのですが、とりあえず部屋干しで洗濯することにしました。チョロチョロしか水が出ない共用の手洗い場で何回かに分けて節水を心がけながらやりました。干す場所は迷った挙げ句、部屋の前に紐をかけて行いました。

 


すると、オーナーから『ここはちょっとやめてほしいの。代わりにいいところを紹介するわ。』と言って、連れていってくれました。そこはロープがかかっているので、洗濯バサミで留めればいい感じです。が、一瞬で風雨に打たれ、あれだけ絞った服たちはびしょ濡れになりました。部屋へ持ち帰り決定。初めからそうすればよかったんだな。号泣

 


18:00から宿のレストランが空くようなので、早速夕食を取りに下りました。今日のメニューは①豚肉炒め(10.5ドル)②鶏肉のオイスターソース炒め(9.5ドル)の二択でした。迷ったので、おばちゃんオススメの②を選びました。

 


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待っている間に、外は暗くなり始めました。それでも、外ではバレーやサッカー、ラグビーに勤しむツバルの若者たちの声がしました。大雨の中ですよ?もっと言うと、風も出てきて、軽い嵐の中ですよ?その様子を写真と動画で納めようとしただけでずぶ濡れになりました。

 


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そうこうしてるあいだに、料理が運ばれてきました。中華風の味付けで、ニンニクが効いていておいしかったです。この国では、中華料理が一般的だし、中国人が住んでいてレストランを経営しています。

 


夕食後は撮った写真を整理したりしていたのですが、急に寒気と喉の痛みを感じました。理由はひとつ、雨にひたすら打たれ続けたから。笑

 


やっぱり傘をさすべきだったか…と若干後悔しつつ、薬を飲んで横になりながら、これを打っています。雨は今も止まず、風と雨の音が響いています。明日も雨という噂。

 

 

恵みの雨。ありがたい雨。明日はどんな1日になるのかな?

#161 ツバルに飛行機で到着してみた。(2018.8)

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ツバル到着早々に、雨の洗礼を受けました。笑

 

8月7日(火) 前編

午前9:00発のツバル行きの飛行機に乗るために、タクシーで空港に向かいました。日本からの国際線はナンディ空港(島の西側)発着なのですが、ツバル行きはなぜかナウソリ空港(島の東側)発着なのです。そして、ナウソリ空港は首都スバから近いので、航空券の表記上はSuvaになっています。これは、中部国際空港(セントレア)をNagoyaと表記するのと同じ理論ですね。笑

 


スバのバスターミナルからバスに乗ってナウソリバスターミナルに行き、そこから空港に行く手もあったのですが、時間が読めなかったのでタクシーを利用しました。某サイトでは空港まで35分、40ドル(2400円)と書いてありましたが、宿の人に頼んだら30ドルで行けました。少し前までは25ドルだったらしいけども。所要時間は渋滞状況によるけど、1時間くらい見ておけば大丈夫らしいですが、一応余裕をもって5:30にタクシーを呼んでもらう予定にしました。

 


チェックアウトしてからすぐにタクシーが来たので、5:20に宿から空港に向かいました。早朝だったので、5:50にナウソリ空港に到着。やはり早かった。笑

 


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しかし、このナウソリ空港、首都Suvaの名前がつく割にはかなりしょぼいです。日本の地方空港レベル以下です。チェックインカウンターの近くで座っていようとしたらまずベンチがありません。国内線側にある待合室のベンチも少ないし、国際線も4つのカウンターだけ。国内線の入口にカフェがあるだけ。

 


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6:40頃、ツバル行きの飛行機のチェックインが始まりました。数人並んでいる中に、日本人の女性もいました。服装からして、ツバルの研究をされている方だと思われます。

 


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7:15頃、国際線の出国カウンターが開きました。ツバル行きは朝一の便です。手荷物検査と出国審査を済ませると、待合室があり、そこで座って待ちました。コーヒーショップと免税店もありますが、まだ開いていません。…と思ったら、8時になったらどちらもオープンしました。

 


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途中で飛行機が着陸しました。このプロペラ機で私たちもツバルに向かうことになります。あと、後程知ったことですが、すぐにスバに引き返します。半日で3フライトだなんで、かなりブラックな働かせ方だよね。笑

 

 

待合室では親子がじゃんけんしてました。初めは、『ジャンケンポン!』みたいに聞こえたのですが、『キャンケン モ!』みたいな掛け声をしていてびっくり。でも、やっぱり時々『ジャンケンポン』みたいな掛け声もしていて、縁を感じました。

 


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8:40頃、ボーディング。

 


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機内は2席×2列で、前2列がビジネス、残りの16列がエコノミーです。ビジネス席には、先程の日本人の方をはじめ、スーツの方々ばかりが座っていらっしゃいました。恐らく、政府関係者か研究者でしょう。意外にもほぼ満席。

 


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窓側の指定をしたら前側か後ろ側かが選べたので、前側を取りました。そしたら、なんと4列目で、プロペラの真横でした。

 


なお、機内での携帯電話の使用は常時禁止だったので、写真はすべてカメラで納めました。

 

 

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燃料の関係かなんかで、離陸は30分ほど遅れました。離陸後すぐに空から見たフィジーの景色がとても綺麗で、珊瑚礁がはっきり見えて感動しました。珊瑚礁の周りをミルキーなセルリアンブルーが囲み、自然に作られたその形が面白かったです。前日にバスで島を横断したときも感じたことですが、フィジーは意外と山が多いなぁ、という印象です。こうやって空から見ると、松やヤシの木が繁る森を切り拓いて小さな集落をいくつか作っているんだなぁ。

 

 

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その後も、フィジーの離島と思われる島が出てきました。尖った陸の先を珊瑚礁が保護してくれてるように思えました。色のグラデーションが美しくて、いつまで見ていても飽きません。飛行機には乗り慣れてるし、最近は利便性から通路側ばかりを選んでしまいがちですが、空からその国を知るというのも面白いなぁと思いました。空から見ると水平線が曲線になっているのがよくわかり、地球が丸いことを改めて知らされます。

 

 

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離陸後すぐに入国カードが配られます。フィジー同様、記入事項が多いので、ペンの準備を。到着後すぐに少しずつ回収されます。

 

 

しばらくすると雲が増えてきたり、海の色も濃くなってきました。そんな頃、ビジネスクラスには食事が配られました。そういえば、私は朝からほとんど食べていない…(お菓子少々)。カトラリーとお皿のぶつかる音が前の方から聞こえてきて、私のお腹も余計空いてきました。

 

 

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少し待ったら、私たち庶民にも食事タイムがやってきました。というのはエッグかなぁ?

 

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謎の銀紙に包まれたものの中身はハンバーガでした。

 

 

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空腹のあまり、大口でかぶりつくと…、うーん、味がしない。正確に言うと、素材の味しかしない。よく言えばヘルシー。具の色に惑わされ、チキンかと思いましたが、卵でした。しばらく気付きませんでしたが。しかし、色がついている割には、卵の味は遠くの方でしかしません。でも、お腹が空いてたから、おいしくいただきました。笑

 


もう1つのケーキはココナッツが入っていて、ジャリジャリする食感が楽しかったです。こちらは逆に甘かったので、2つ足せばいい塩梅でした。笑

 

 

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それからはひたすら読書。しかし、気がついたら眠っていたようで、次に起きたのは、着陸の衝撃でした。ツバルの空からの姿が見たくて窓側にしたんだけどなぁ。まぁ、帰りに期待。

 


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そして、着いてすぐに目が覚めるような大雨を見てびっくり。いや、事前に天気アプリで調べた天気が雨になっていたので、念のため雨に備えた服装と荷造りをしたのですが、予想以上に結構強く降ってました。

 

 

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タラップを降りると、モアッとした生暖かい空気と共に、雨が我々の到着を歓迎しているようでした。なお、短距離なのに雨でびしょ濡れになります。笑

 

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そして、地元の人たちも、飛行機の到着を雨宿りしながら見守ってくれてました。

 


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乗客全員が飛行機から降りると、滑走路を縦断する車やバイクが見えました。滑走路の上を車が通るだなんて初めて見たぞ。噂通りだ!笑

 


入国審査と税関を終え、自動ドアが空くと、宿の名札をもった人々が到着を歓迎してくれました。私が狙っていた宿の方がちょうどいらっしゃったので、そこに泊まることにしました。

 


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我が宿の名前はフィラモナ。空港の目の前にある、ガイドブックにも『以前載っていた』ところです。

 


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部屋を見せてもらうと、テラスがあって、そこから滑走路がよく見えたので、即決。シャワーとトイレは共同(朝食付き)で1泊40ドルでした。なお、ツバルの通貨単位はオーストラリアドルなので、1ドルはおよそ90円です。

 


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宿で荷物を出していたら、サイレンの音がしました。慌てて外に出ると、我々がさっきまで乗っていた飛行機が離陸する姿が。

 

 

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そして、サイレンが鳴り終わると、何事もなかったかのように、滑走路を縦横断する人々の姿があるのが面白かったです。

 

 

さあ、念願のツバル到着です。完全ノープランだし、何をしようかな。