#166 ネズミに侵入された件について。(2018.8)
丸い耳と長い尻尾を見てると、●ッキー●ウスはやはりネズミがモデルなんだと思いました。笑
8月8日(木)後編
学校のあとは空港に行きました。なぜかというと、スバに帰る飛行機がツバルを出発するからです。
急いで戻ったら、フィジーから来た乗客が入国手続きをしているところでした。同じ飛行機がそのままフィジーに戻るので、入国手続きが終われば、搭乗手続きが始まる感じです。私は空港すぐ横のナショナルバンクからツバル人と見てました。空港周辺は飛行機を見に来るツバル人で溢れてます。
少しすると、消防車が滑走路に交差する道に止まり、サイレンを鳴らしました。この消防車、日の丸マークからもわかるとおり、日本から寄付された車なんです。確かに、サイレンの音も私たちが普段から耳にしているのと同じ音です。そのサイレンがなると、車はしばらく通行禁止になります。踏み切りの前で電車を待つ時のような光景が広がります。
ビジネスクラスから機内に次々と入っていきます。中には同じ宿だった人の姿も。私の隣にいたツバル人は見送りに来たようで、大きく手を振ってました。私がツバルに到着したときもツバル人がたくさん見に来ていたけれど、実は見送りの人も多かったんじゃないかと、その時思いました。
全員の搭乗が終わったため飛行機のドアが閉まり、再び消防車のサイレンの音が響きました。プロペラで辺り一面に砂ぼこりが舞った後、飛行機はまっすぐ進み、滑走路に向かい、向きを変えて離陸体勢になりました。
そして、本日3回目のサイレンが鳴ると、飛行機は猛スピードで滑走路を走り、大空へ飛んでいきました。それと同時にサイレンは鳴り終わり、車やバイクの通行が再開し、日常に戻りました。私も2日後にはこうやって出国するのかと思うと、少ししんみりしました。
それから、昨日と同じ中華料理店に昼食を食べに行きました。チャンミン(炒麺)はインドでも大変お世話になりましたが、中国の焼きそば(6ドル)です。インドのはカレー味でしたが、ツバルのは醤油味。野菜たっぷりで、味も毎回裏切らないなのが嬉しいです。
昼食前は晴れていたのに、食べている途中から大雨が降り、帰るころにもまだ降ってました。本当はビーチで絵でも描こうかと思っていたのですが、残念ながら延期。
やることがなくなったので、溜まったblog更新のため、Wi-Fiカードを買うことにしました。
宿ではWi-Fi環境はあるのですが、Wi-Fiカードを使わないと接続できないことになっています。↑のような画面が出てくるので、ID&パスワードが必須なんです。
Wi-Fiカードは、空港横のテレコムセンターで買うことができます。
カードと言っても、IDとパスワードの書かれた紙切れがもらえるだけですが。5ドルで100MBが最安値なのでそれにしました。まぁ、友人や家族に連絡を取って、ブログも少し更新したら一瞬でなくなりましたが。笑
ちなみに、この日は夕方にヘリコプターも離陸するようで、再び滑走路が封鎖されてました。宿のベランダから偶然見ることができてラッキーでした。
でも、天気は相変わらず不安定なので、夕食も宿でとりました。本日のメニューはフィッシュカレー(9.50ドル)。日本のカレーに近い甘さのカレー(水分はかなり多めだけどね)でおいしかったです。
部屋に戻ろうとしたら、見たことのないものがスタッフ用のテーブルに置いてありました。思わず立ち寄って、何かと尋ねたら『キャッサバだよ。フィジー料理の。食べな、食べなー』と言って、分けてくれました。しかし、私はお腹いっぱいだったのでおいしく食べられそうもありません。すると『部屋に持っていきなよー』と言ってくれるので、お皿を借りて、ありがたくいただきました。
ふかしたてのキャッサバを一口食べると、ホクホクでおいしかったです。サツマイモをもう少し甘さと粘り気を押さえた感じですね。しかも、手持ちの電子辞書で調べてみると、キャッサバはタピオカの木らしく、タピオカは根にできる粒で、キャッサバは実らしいです。勉強になりました。
キャッサバを明日の朝食に食べるのを楽しみにしつつ、ベッドで横になりながら読書をしていたら、黒い物体が下から上がっていくのが見えました。よーく見ると…。
ギャーーー!!!ネズミだ!!!
ドアの上にネズミがいて、こっちを見ています。野生のネズミを見るのは初めてではないですが、部屋で見るのは初めてで、どうしたらいいか一瞬固まりました。
逃げられても困るので、スタッフを呼びに行きました。すると『ホント?今までそんなこと1度もなかったんだけど。何か食べ物があるんじゃない?』確かに、キャッサバがある…。
おばちゃんメイドのルーシーと一緒に戻ると、ネズミはまだ同じ場所でこちらを見下ろしてます。ルーシーはホウキを借りてきて、一気に襲いかかりました。逃げるネズミと私。笑
結局逃げられてしまいましたが、部屋の中にいないことをルーシーが念入りに確認した後、いつも固くて閉められなかった、侵入口だと思われるベランダへ行くドアをきちんと閉めてくれました。『もう大丈夫よ。何かあったらまた呼んで。』と言って、かっこよく去っていきました。
しかし、ネズミのショックからなかなか立ち直れません。私の方がお金払ってここに先に住んでるんだぞ!鼠後輩のくせに生意気だ!とは思うけども、また帰ってきたらと思うと、なかなか寝付けませんでした。
なお、後で知ったことですが、我が宿はネズミや虫の侵入を避けるために部屋への食べ物の持ち込みを禁止しているということがわかりました。部屋にある聖書の下にルールの紙が置いてあったのです。ちゃんと読んでなかった私がいけなかったですね、反省。
しかし、キャッサバがある日をわざわざ狙ってやってくるあたり、ネズミの嗅覚も侮れないなぁと思ってしまいました。