世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。海外旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログの無断転載および画像の無断使用は禁止とさせていただきます。

#170 ツバルに行って、思ったこと色々。(2018.8)

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ツバルに行って、特になにか観光したわけではありません。それでも、今まで行った旅行とは違うものを感じたので、拙い文章にはなると思いますが、記録として残したいと思います。

 

 

日本での私は、自分でも嫌になるほどの完璧主義者で、潔癖で、曲がったことが大嫌いな性分です。だから、私のことをよく知る人からは『そんな潔癖でよく海外旅行なんてできるよねー』なんて言われる位。笑

 

 

けれど、旅行で海外に来ると、自分で望んで来ていることもあり、毎回『まぁ、いっかー』が増えてくるのです。妥協ではなく、不便を受け入れる感じです。ツバルの旅はとくにそれが多かったように思えます。

 


例えば、ツバルの宿内は土足厳禁だから裸足で過ごさなければいけなかったのですが、何だかんだで足の裏がどんどん黒ずんできて、ベッドカバーが汚れてくるし、誰が使ったかわからない共同トイレやシャワーに裸足で入るのも本当は嫌なんだけど『まっ、しょうがないね』に代わっていきました。

 


雨に振り回され、予定がことごとく変わっていくのも『恵みの雨だし、仕方ない』と思えてきます。ちなみに、川のないツバルでは2週間雨が降らないと水が枯渇し、そういう時は水を買ったり、海を風呂がわりに使ったりするそうです。

 


部屋にネズミが出たときはさすがに『仕方ない』とは思えず、助けを乞いましたが。それでも、ツバルではGを覚悟していたので、アイツに出くわしていないだけは奇跡でラッキーだと思ってます。笑

 


それから、ツバルではWi-Fiは有料のため、いつもみたいに町中でWi-Fiのパスワードを教えてもらって簡単にネット環境を手に入れることはできません。今回はWi-Fiはなしでもいっかー、なんて思ってましたが、一人で考えることや伝えたいことが増えてきてブログを更新したくなり、ある日の雨の午後にWi-Fiカードの一番安いもの(5ドル分)を買ってしまいましたが、友人や家族に連絡していたらすぐに使えなくなり、ツバルや次の行き先のフィジーの情報までは得ることができませんでした。

 


でも、考えてみたら昔の旅行って紙の地図やガイドブックを片手に色々調べながらしていた気がします。今ではそれがカーナビやスマホタブレットに代わり、行く前からゴールが見えてしまっています。だから、ネットで既にさんざん調べた観光地をただ確認するだけというか、『わぁー、すごい!』よりも『思ってた通りだー』という感想が出てきてしまいがちです。小心者&せっかちな私も、できるだけ不安と時間のロスを減らすために色々調べるので、よくそんな気持ちが感動よりも先行してしまいます。石橋を叩きすぎたが故の結果です。



ツバルに関しては、あまり行った人の情報がなかったのと、学校の長期休みがいつなのかを調べても結局わからず、ツバルのラジオ局にメールしたら『たぶん、8月は学校は開いていると思います。』という返事を頂いただけで、あとは宿も含め特に調べず、現地の風に吹かれながら行動しようと思ってました。

 


そのため、行った場所が学校と滑走路と切手局とビーチと中華料理店と小売店くらいという、読み手からすればブログネタとしてイマイチな旅行だったかもしれません。学校の話とか詳しくされてもあまり面白くなかったですよね、きっと。笑

 

 

正直なところ、ツバルで観光地はありません。それを目的で来てしまうとすごく退屈な国の印象になってしまうと思うので。所謂リゾートのビーチやホテルやスパを望む方はフィジーかオーストラリアあたりに行かれた方が楽しめると思います。

 


それでも、私はツバルに来て人の優しさに触れ、楽しい5日間を終えることができました。自分が年を取るにつれてどこかに置いてきたピュアな気持ちを少し思い出すことができたのかもしれません。大人になると、普段の生活の中で人にここまで親切にされることってそうそうないから。それだけでここに来た意味はあった気がします。

 


校長先生にある日『明日もまた来るね』と言ったら『oK, but tomorrow is another day.』と言われました。これは『明日のことは明日考えたらいいんじゃない?』という風に私は解釈しました。私はいつも先を見通しすぎてしまって、マイナスに考えてしまったり、保険を掛けてしまったりするのですが、あれこれ悩まず、その時にやりたいことをやればいいんだなぁ。この考え方、潔くて好きだなぁ。校長先生の言葉で、少し前向きになれました。

 


ツバルが沈み行く国だと言うことに関してはデリケートな問題でありながらも、宿のおばちゃんに聞いた言葉が一番印象に残ってます。彼女は、『私は大丈夫だと信じてるの。雨季になると滑走路まで海水が来るんだけど、子どもたちはそこで遊んでるの。みんなはそれを物珍しそうに見てるけど、昔から見てきた私からすれば何も珍しいことじゃないのよ。』って言ってました。案外、ツバルの未来は明るいのかもしれません。そして、私もそれを願うばかりです。

 


ツバル最終日に、学校でお世話になった先生たちが見送りに来てくれ、プレゼントまでくれました。私なんて、ただ自分のわがままで学校見学させてもらっただけなのに。出国するとき、何だか悲しくて涙が出てきました。今まで色々な国をさんざん廻ってきたけど、出国で泣けたのはオーストラリアの短期留学以来です。美しい景色や美味しい食べ物を食べて感動する旅行とは違う部分で、私は刺激されたのだと思います。

 


帰るときも予想通りの大雨でした。そういえば、到着するときも大雨が私を歓迎してくれたなぁ。ただ、ここに来たときよりも、今は雨に対して感謝の気持ちが持てるようになりました。考え方次第で、物の見方やつきあい方も変わっていきます。

 


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これからは雨を見るとツバルを思い出しそう。上手く雨と付き合っていけそうです。