#031 インド経由でブータンに入国してみた。前編 (2017.3)
今年の春に、幸福の国ブータンに行ってきました。目的は幸せ探しでも観光でもなく、ブータンのカリン(Khaling)という町で働いている友人に会うことと職場訪問でした。
首都ティンプーのあるブータン西側が観光地として栄え、外国人が多くやって来るそうです。ちなみに外国人によるブータン旅行ではガイド同行と公定料金の支払い(一人あたり1日250米ドル!!一人旅だと1日290ドル!!)が義務付けられています。今回はガイドに案内してもらう観光地に行くわけではないし、正直高すぎると思ったのですが、この公定料金でブータンの自然やブータン人の生活が守られているのだと思うことにしました。
山岳信仰の残るブータンにはトンネルがほとんどなく、ぐねぐね山道を上っては下るという形で山越えをします。自然豊かなので、その山越えがひたすら続きます。
さて、ここでクエスチョンです。首都ティンプーからカリンまで車でどれくらいかかるでしょう?(♪ティレレレティレレレティレレレレー♪(世界ふしぎ発見のメロディ))
ブータンは九州とほぼ同じ面積(九州を横向きにした感じをイメージして下さい)なので、ティンプー(佐賀)~カリン(鹿児島)なんて車で5時間くらいで着くと思えるのですが、なんとティンプー~カリンは車で3日かかるそうです。しかも、ひたすらぐねぐね道で山越え。笑
…。
と思っていたら、ブータン在住の友人から『インド経由だと半日でカリンに到着できる。しかも、インド側の道はまっすぐで快適らしい。私は使ったことないけどね。』という情報を手に入れました。
ブータンはビザが要る国なのですが、ブータンビザは旅行会社経由でしか取れないらしく、ガイドの手配や公定料金の支払いも含め、ティンプーにある日本人経営の旅行会社にお願いしました。日本で手配するよりも総合的に安くなりますが、ツアー代金をブータンの銀行に入金する手数料(3500円)や銀行に行く手間は増えます。
私たちが利用した某旅行会社は、インド経由でカリンに行った人が過去にほとんどいないらしく、情報を持ち合わせていませんでした。旅仲間Mさんが『インド北部ダージリン地方は外務省の危険レベルが2で、ゲリラがたまに出没するらしい』という情報をどこからか見つけてきたので、『インド経由でブータンに入るのは安全ですか?』と旅行会社に問い合わせてみたら『同じルートで行かれたお客様は無事に帰国されたので大丈夫だと思います。』という無責任な回答が帰ってきました。笑
ブータン在住の友人は首都に行くときにインド経由ではなく、3日かけて国を横断するそうです。どうやら、インドルートの利用が勤務先から禁じられているとのこと。その理由がゲリラで危ないからなのか、出入国を繰り返すからなのか、インド人がだましてくるからなのか、よくわかりませんが、1つだけ確かなことは、とりあえずカリンが僻地だということです。笑
公定料金(1日250ドル)にはホテル代、食事代、ガイド料が含まれています。
そこに追加料金で
バンコク~グワハティ(インド)の航空券代(一人545米ドル)
インド側のタクシー代(1台95ドル)
ブータンビザ代(一人40ドル)
観光税(一人10ドル。公定料金の中に含んでほしいよね)
国境出入国税(全員で800ドル。外国人からまだ搾り取るんかい。)
が入って合計一人20万弱。ちなみにブータン滞在は3泊4日です。個人旅行ばかりしてきた私にはありえない値段です。でもでも、ブータンで友人に会うということはプライスレスな旅行目的だし、私はそんなブータンに笑顔で大金を落としますよ、ええ。(半泣き)
日本~バンコクの航空券(タイ航空で往復53590円)も複雑なインドビザも自分達で取得し、準備は万端。
友人へのお土産(日本食やお菓子などなど)を詰め込んだら私の荷物だけでこんなになりました。小さく見えるので一応言っておきますが、黒リモワは100L(最大サイズ)です。これでもお土産を分散させたので、他の旅仲間も大きなスーツケースをそれぞれ1つ持参しました。タイ航空も、ドゥルックエアーも30kgまで預けられてるので、楽勝でした。笑
この荷物を見て、誰が5泊6日の旅行だと思うだろうか。笑
3月18日朝 日本出国→昼 タイ入国
3月19日早朝 タイ出国
インド入国前にバンコクで半日軽く観光し、遊びすぎて若干睡眠不足のまま、朝6:50にバンコクからグワハティに飛びました。
ブータンにはドゥルックエアーという、国営の航空会社があります。ドゥルックとは現地の言葉であるゾンカ語で『ブータン』のこと。だから、尾翼にブータンの国旗がデザインされています。
グワハティ行きはバンコクから週2(毎週木曜日と日曜日発)で飛んでます。だからか、予約段階ではキャンセル待ちだったのですがその後無事に座席が確保されました。未発券のチケットも多いらしく、何だかんだで結局は席が取れるらしいです。
中はこんな感じ。片側3列ずつで、それほど大きい飛行機ではありません。
ゾンカ語は全く読めませんが、インドのヒンディー文字に形が似ています。
機内食も出ました。中身はカレー。まぁ、普通でした。笑
3月19日朝 インド入国
8:05にインドのグワハティ空港に到着。グワハティは通過する街なのですが、ビザ上も入国書類上も4日間滞在する国。滞在ホテルの名前も調べて適当に書きました。入国審査官にヒンディー語で自己紹介したら喜ばれ、『グワハティで何をするんだ?』という質問に『まだ決めてないよ』って答えたら『グワハティはいいところだよ。○○とか行ったらどうだ?』とかなんとか言われ、笑顔で適当に話を合わせました。入国審査官のおじさん、騙してごめんなさい。それでも私たちはグワハティを捨て、ブータンに向かいます。笑
空港内の両替が9:00に開くので、少しだけルピーに両替しました。ちなみに、空港内にはお店がほとんどありませんでした。
インドを訪れたのはホーリー以来。(詳しくは#010をご覧ください。)
この間に500ルピーと1000ルピーのデザインが変わってました。そういえば、偽札対策で急に旧紙幣が使えなくなって、国中が大混乱になったんだっけ?
空港でブータン人ガイドコクトさん(ゾンカ語で卵という意味。あだ名のようで、ブータンでは同名が多いのであだ名で呼ぶことが多いようです)とインド人ドライバーBJ(一体何の略なんだ?笑)と合流し、ブータンにある国境の街、サムドゥプジョンカを目指しました。ちなみに、車にうるさい旅仲間T氏が車種を気にしていたので旅行会社に問い合わせたら日本車のバンだと言われたのですが、実際に空港に来たのはどう見ても日本車ではない4WD車でした。笑
後部座席にギュウギュウ詰めで座り、時々積まれた荷物が頭にガンガン当たる状態な我々3人に対して、ガイドは助手席でゆったり座るということに若干の疑問を感じつつ出発。笑
野良牛が闊歩する姿を見てインドにいることを実感。インド好きの私のテンションが急上昇します。笑
国境に行く途中でマーケットに寄ってもらい、インド土産を探します。
国自体はほぼ通過だけども…。笑
サンダル売り屋台では、何故か鼻緒のみをやたらと売ってました。カスタムできるのかなー?
ヘナが1つ10ルピーくらいだったかな?2つ買ったところ、1つは数時間後にブータンの気圧の高さにより小爆発を起こしました。自爆テロを起こすなんて、なんて恐ろしい子!!!ブータンに行く前にヘナを買うことはオススメしません。涙
なお、約5か月後に、この「自爆ヘナ」を使って、セルフヘナを施しました。
私の知らぬ間にインドでマスクが浸透してる!!5年前くらいだと、マスクを見て『何それ?』ってインド人が寄ってきたけど…。ということで感動して、思わず撮ってしまいました。笑
お茶っ葉屋さんの少年。インド人は目がキラキラしていて、綺麗な顔をしているよなぁ。それでいて、騙してくるのだけど。でも、なぜか憎めないのがインド人の魅力。この少年にはまっすぐ育ってほしいものです。笑
お茶っ葉屋さんの前で建築が行われていました。骨組が竹でできているのがインド流。ブータンでも、建築の仕事はインド人が担っていることが多かったです。
マーケットを出て、国境へ向かいます。 敏腕ドライバーのBJは時々対向車線をまたいで追い越します。ザッツ インディア!ノープロブレム!!笑
TATAが走っているのも、インドならでは。
国境へ到着。インドの出国審査をします。
こんなカジュアルな格好の人が出入国審査官なのもインドだからでしょうか。ノープロブレム!!笑
出国審査はこんな感じ。国を守るお役所なのに、小学校の時にクラスに設置されていた落とし物入れに入っていた文房具(あるある:ボロいからか、持ち主がいつまでたっても名乗り出ないからどんどん貯まっていく)みたいな筆記具が使われていました。何か、色々と考えさせられます…。
無事に出国審査を完了したので、車で国境まで向かいます。ブータンはもうすぐ。
と思ったら、その国境直前にマーケットがあったので寄りました。
子どもが店番をしていました。テキパキと働いていてびっくり。なんだかなー。
そのお隣では、歯の抜けたおじいちゃんがスパイスを売っていました。3人ともスパイスを購入。しかし、ブータン到着後、旅仲間T氏は大量購入したスパイスの臭いテロに苦しむことに。さらに、それをブータンのどこかで紛失するという大失態。チーン。笑
以前インドに行った時に、ルピーで払うよりも米ドルで払った方がなぜかレートがよかった(ルピーだと200円くらいのところ、米ドルだと1ドル=80円で買えたことがある)という話を事前にしたので、旅仲間Mさんはスパイスをドルで支払い。
そしたら、なぜか集まってきたインド人たち。この後、目をキラキラさせながら、みんなで米ドルをまじまじと眺めていました。こういうインド人の好奇心旺盛なところが私は大好きです。欲望の赴くままに、生きている感じがいいなぁ。しかし、いっっっっっつも思うんだけど、君たちはどこからやって来るんだい?笑
ブータン入り寸前にインド人のかわいらしさに触れ、大満足。インド人は変わっていなかった。通常運転だった。笑
遂に国境を歩いて越えます。やたらとバリケードのある建物内を素通りします。
お姉さんの立っている、向かって右側がバリケードだらけの建物。超スムーズにブータン入りしました。
3月19日午後 ブータン入国
少し歩くと入国審査が。インド同様、ゆるーいです。ガイドのコクトさんの所作が何か色っぽい。笑
グワハティ~サムドゥプジョンカまでは車で3時間。私たちはマーケットで寄り道をしたりしていたので、9:00過ぎにグワハティを出発して、国境に着いたのが13:30頃でした。
これで無事にインド経由でブータン入りできました。ここからカリンまでは車で5時間かかるそうです。インドの道路の感覚でいたら、車窓ではとんでもない光景が広がっていました。詳しくは後編で。
#030 世界中のおいしい料理を30種類挙げてみた。
はてなブログに移籍してから30投稿を記念して(?)、2017年6月現在、私が行った42の国と地域で美味しかった料理を30個挙げたいと思います。
なお、完全なる私の独断と味覚の好みにより決めていますので、これを読んで食べに行って、『全然おいしくなかったよ!』などのクレームは無しでお願いしますね。笑
よし、さぁ行ってみよう。特に順位は決めずに、思い付いたものを挙げていきます。でも、頭にすぐ浮かぶものから書いていくので、数字が小さい食べ物ほど、私の思いは強いですね。
まずはスキャンピこと、手長海老。グリルでもスープでもとにかくおいしいです。グリルを食べると、指にエビの殻が刺さりますが、そんなの気になりません。甘くて本当においしいです。
3枚目は、ブザルっていう煮込み料理。エビチリ味みたいなスキャンピの下にごはんが敷かれています。初めての味でしたが、おいしかったです。
クロアチアのフヴァル島で食べたスキャンピはもちろん安定のおいしさだったのですが、このレストランのフライドポテトが甘くてホクホクでとにかくおいしかった!!
詳しくは#009をご覧ください。
スロベニアとチェコのマックでは、『マックスキャンピ』たるサイドメニューがありました。タルタルをつけて、カロリーを気にせずにおいしくいただきました。笑
② シャンヌードル (ミャンマー)
ミャンマーの朝食の定番、シャンヌードル。絶品スープとモチモチ麺が食べる人を幸せにさせてくれます。特にスープは思わず飲み干してしまうほど。100円でお釣りが来るコスパの良さにも感激。バガン(写真2枚目)、インレー(写真1枚目)、ヤンゴン(写真3枚目)で食べ比べましたが、一番美味しかったのはインレーの人気店『ムセ』(写真1枚目)。日本にも出店希望!笑
③ クイッティアオ(タイ)
初めてバンコクに行ったときにホテルのすぐそばの屋台で適当に注文したメニュー。甘いスープと米麺とつみれが相性◎。タイのプラスチックどんぶりは裏切りません!笑
この時人生初のパクチー体験。こんなウマイものがタイにあるんだって感動した記憶があります。(数年後にそれがパクチーという名前だと知ることになります)
④ ジョーク (タイ)
ラオスのビエンチャンからタイのノーンカーイへ行きました。特に何かある町ではなかったですが、朝食べたお粥(ジョーク)が何よりの思い出。鶏ガラと塩コショウが効いていました。地元の人も、金魚すくいで使うようなビニール袋に入れて次々とテイクアウトしていきました。笑
バンコクのカオサンロードにも有名なジョーク屋台の店があるのですが、私的にはイマイチの味でした。ノンカーイで食べたジョークの足元にも及びませんよ。笑
⑤ シェパーズパイ (イギリス)
イギリスと言えば、食事がマズイという、不名誉な称号を与えられてしまった国ですが、私はフィッシュアンドチップスもローストビーフも大好きだったりします。(でも、湖水地方で食べたビーフストロガノフのお米が、どうやったらこんなにマズく炊けるんだ?煮たのか?っていう感じでしたが…。)
シャパーズパイは、旅仲間Aの知り合いの家にお邪魔したときに出された家庭料理で、ラムミンチとマッシュポテトを層にしてオーブンで焼いた料理です。ラムが苦手なAはイマイチの反応でしたが、ラム好きの私にはビンゴな味でした!家でも牛豚ミンチを使ってたまに作ります。
⑥ ラクサ (シンガポール)
シンガポールの国民食、ラクサは見た目はイマイチだけど、スープに海鮮のコクがあって本当においしいです。具沢山なのも嬉しいです。空港でも食べられるので、チャンギ空港で乗継をする場合も是非。笑
こちらはチャンギ空港のラクサとカヤトーストのセット。おしゃれでおいしいけど、私はやはり屋台の方が好きな味でした。
⑦ マトンカレー (インド)
脂っこかったり、塩辛かったりして、インドカレーは正直ハズレが多いのですが、バラナシの高級レストラン(アマンレストラン)で食べたこのマトンカレーはパクチーが効いていたし、辛いだけじゃなくて色々なスパイスの味がして、コクがあっておいしかったです。チャパティもパリパリでした。
⑧ エゼ (ブータン)
これだけを撮った写真がなくて、見にくくてごめんなさい。ブータンで現地の学校訪問をした時に給食を頂いたのですが、その時に出てきたのがこのエゼ。玉ねぎとトマトとチーズとパクチーを混ぜた感じで、ちょっと辛いけどパクチーが効いていておいしかった!このエゼを作ったのがなんとその学校の校長先生だということにもびっくり。笑
ブータンの男性は働き者だったなぁ。ごちそうさまでした。
⑨ 海老ワンタン麺 (香港)
香港に行ったら、私は海老ワンタン麺を食べまくります。朝の大衆食堂でも、レストランでも、空港でももれなくおいしいです。ワンタンの中の海老がプリプリで幸せ~♪笑
⑩ 蟹の唐揚げ (台湾)
台北の士林夜市の地下街で食べた蟹の唐揚げは胡椒が効いていておいしかった!食べるところは少ないし、口の周りが胡椒で痛くなるけど、衣がとにかくおいしいです。殻ごと食べられる小さい蟹の唐揚げもあるけど、私はこっち派!笑
シンガポールの朝食の定番、カヤトーストはトーストにバターとカヤジャムを塗っただけのシンプルな作り方なんだけど、バターの塩辛さとカヤジャムの甘さが混ざり合ってジューシーで絶品!!マレーシアでは、チャイと一緒においしくいただきました。
⑫ チャンパ (ブータン)
ブータンでは、おつまみのことをチャンパと呼びます。チャンパを作り、夕食そっちのけでまずは宴(飲むだけ)が始まります。このチャンパはインスタントラーメンを砕いたもの+ラーメン粉末スープ+ポン菓子+トマト+玉ねぎ+唐辛子+油で作られているのですが、止まらなくなる味です。汗も止まらなくなるけどね。笑
⑬ コーンフライ (ミャンマー)
ヤンゴンの歩道で売られてました。衣とコーンを混ぜて揚げたものなんだけど、甘くてサクサクパリパリでおいしかったです!車道沿いの屋台だったから、排気ガスだらけで衛生上はよくないんだろうけど、そんなの関係なし!ウマイものはウマイのです。笑
⑭ ミークア (インドネシア)
個人的にはバリ料理の味は私好みです。ナシゴレンもおいしいし、ミーゴレンなど、ミーが付くものは全て麺でハズレ無しなのですが、私のお気に入りはミークア(mie kuah)。汁麺って意味らしいですが、『麺食い』の私としてはバリナンバーワン料理がこれ。見た目があまり美味しそうに見えないのが残念だけども。笑
⑮ シーフードリゾット (ポルトガル)
リスボンで食べたシーフードリゾット(arroz de marisco)。トマト味のリゾットにスキャンピとパクチーが入っていました。殻にてこずりちょっと食べにくかったけど、味はシンプルで飽きなかったです。量はなかなかあったけど、ほぼ完食しました。笑
⑯ ミー (マレーシア)
マレーシアでも、麺はミーと呼ばれています。いろんな種類の麺料理があるのですが、マラッカの屋台で食べたこのミーが一番おいしかったです。付いてきたスープの中に麺を入れてみた(これが正しい食べ方なのか?)ら、味が変わってそれもおいしかったです。
⑰ 点心 (マレーシア)
マラッカで食べた点心は、香港みたいなワゴンで回ってくるスタイルでした。1皿100円以下の激安点心はどれもおいしかったです。
⑱ サティチュラップ (マレーシア)
マラッカのB級グルメ、サティチュラップ。甘いタレでグツグツ煮込みます。
似たようなお店はいくつかあるみたいですが、元祖はここ。
詳しくは#008をご覧ください。
⑲ クリスピーピザ (マルタ)
地中海の島国、マルタはまだまだ知名度が低いですが、海鮮がおいしい国でした。シーフードピザはクリスピーでおいしかったです。私は厚い生地よりも薄い生地派です。
ビエンチャンのレストランにて。何がルアンパバーン風なのかよくわかりませんが、ルアンパバーンのレストランではこの味に出会えませんでした。スパイスがたくさん練り込まれたソーセージは本当においしくて、一つ一つをゆっくり味わいました。笑
次にスイーツ編。私は甘いものがあまり得意ではないのですが、その中でもおいしかったものを5つに絞ります。
① イチゴ飴 (台湾)
台北の士林夜市にて。リンゴ飴のイチゴバージョンですが、一番下だけプチトマトになっています。たぶん落下防止かな?個人的には全部イチゴがいいけども…。イチゴが柔らかくて甘くて、赤いべっこう飴とのコラボが最高。
② エッグタルト (ポルトガル)
ポルトガルに行くまでは、エッグタルトと言えば香港やマカオのものだと思ってました。しかし、リスボン近郊でエッグタルト発祥の店で食べた本場の味に驚愕。香港やマカオのエッグタルトはタルト生地なのに対して、ポルトガルのエッグタルトはパリパリのパイ生地なのです。2つで約2ユーロという値段にも感激。カスタードが苦手な私ですが、これはおいしかったです。
③ ケーキ (フランス)
フランスのスイーツは有名ですが、私には甘すぎるかなーって思っていたら、エビアンで何気なく入ったお店のケーキがおいしかったです。私好みの甘さがありがたかったです。 あと、閉店間際なのに快くお店で食べさせてくれた店員さんの優しさに触れたのもいい思い出です。
④ かき氷 (台湾)
台湾のかき氷店は今や日本にも進出し、(高いけど)人気店となっていますが、フワフワの氷は一度試してみる価値ありです。フルーツはお店やメニューによって異なります。
⑤ フローズンヨーグルト (カンボジア)
シェムリアップはとにかく暑くて、冷たいものがほしくなります。snow yogurtと呼ばれる、ヨーグルト味のソフトクリームは熱い体を冷やしてくれ、口の中をさっぱりしてくれます。
最後に飲み物編。5つに厳選。
① エルマチャイ (トルコ)
トルコ滞在中に、レストランや絨毯屋(よく連れていかれました…笑)でしょっちゅう飲んだ(飲まされた?笑)アップルティー、エルマチャイ。日本のアップルティーと違って、甘味と一緒にリンゴの酸味もあり、飽きない味でした。濃いトルコ料理を堪能した後のお口直しに最適。
② フルーツシェイク (東南アジア)
熱い東南アジアに行ったら、飲み物はフルーツシェーク一択!インドネシア、ミャンマー、ラオス、カンボジア、どこでも安値で手に入ります。たしか沢木耕太郎さんも、『深夜特急』の中で感動していたよね。マンゴーもストロベリーもパパイヤもおいしいですが、ココナッツシェイクだけはオススメしません。分離するし、吸おうとするとストロー内にココナッツがつっかえるので。笑
トルコでもCappyなどの瓶ドリンクが主流でした。オレンジ、パイナップルなどの味があるけど、桃好きの私はピーチジュース派。(ピーチがなかったらオレンジ派。)
黄桃をそのままジュースにしたような濃厚な味が絶品です。
④ チャイ (インド、ブータン他)
アジアでは紅茶はチャイなどの「チャ(茶?)」で呼ばれていたりします。インドやブータンではチャイと言えばスパイス入りミルクティー。砂糖とシナモンがたっぷり入っていて、甘いんだけどクセになる不思議な味です。
インドではチャイグラスは素焼きカップの時も。小さいカップに入った熱いチャイをちびちび飲んでみたり、一気に飲んでみたり。 飲んだら割って自然に還すのがインド流。
ちなみに、ブータンのチャイのお供はビスケットでした。チャイをビスケットに浸して食べるのもおいしかったです。
⑤ ライムジュース (シンガポール)
熱帯シンガポールではライムジュースにお世話になりました。さっぱりしていて、冷えているから一気にゴクゴク飲んでしまいます。値段も100円くらいだったはず。
以上、かなり偏っていますが、これが私の30選です。世界にはおいしいものが溢れていますね。絶品料理との出会いも旅の醍醐味です。
#029 ドバイで世界一美しいスタバに行ってみた。 (2016.8)
以前、テレビ番組で「世界一美しいスタバがドバイにある」という特集をやってました。ショッピングモールの中にある、モスクのようなゴージャスな内装のスタバにいつか行ってみたいと思っていました。
今回のヨーロッパ旅行ではエティハド航空を利用したので、スイスでKさんとお別れしたあと、日本に帰るまでの乗継時間にドバイまで日帰りで行ってきたのです。
エティハド航空はアブダビ空港を中心に飛んでいるのですが、ドバイまでは無料のシャトルバスを提供しています。予約はネット上でできますが、席が空いていたら予約なしでも利用できます。
私は予約したことがありませんが、何だかんだで乗れなかったことはありません。アブダビ~ドバイの所要時間は1時間半。
時刻表はこちらから↓
https://www.etihad.com/Documents/PDFs/coach/etihad-coach-schedule-travel-mall.pdf
便数は限られていますが、利用するとお金も時間も賢く利用できます。
ちなみに、お水が無料でもらえるのもありがたいです。
無料シャトルバスは、このエティハド航空オフィスに到着します。帰りも、同じルートでアブダビ空港まで無料で行けるのですが、便が本当に少ないので、必ず出発時間を確認してから乗り場に向かうことをオススメします。私は帰りも予約なしで行ったら、『先に予約者を乗せて、空きがあったら乗せる』と言われ、ハラハラしましたがなんとか乗れました。18:00発のバスはインド人がやたらといました。なお、エティハドのチェックインカウンターがあったから、荷物は預けられると思われます。私は利用してないので確信はないですが。
最寄駅はブルジュ・ハリファが拝めるノールバンク(Noor Bank)駅。歩いて5分くらいで到着します。9:00に到着したので、駅で簡単な朝食を済ませて、ショッピングモールの開店時間を待ちました。
ドバイのメトロは日本とトルコの共同開発で作られたようで、ホームも車内もピカピカです。イスラム国家なので、女性専用車両が充実しています。
ドバイのメトロにはゴールドクラスと呼ばれる、所謂グリーン車もあります。写真は2010年5月のものですが、特にゴージャスではなかったです。日本の電車の質が高すぎるからなんだろうけども。今はもっとゴージャスになっているのかしら?
イブン・バトゥータ(Ibn Battuta)駅に到着。灼熱地獄の中、ショッピングモールを探します。
5分ほど歩くとイブン・バトゥータ・ショッピングモールに到着しました。エジプト風のデザインが目印です。
このショッピングモール内は、世界をコンセプトにしているようで、色々なエリアがあります。世界一美しいスタバは「ペルシアエリア」にあります。
世界一美しいスタバ、遂に発見。
うーん、ゴージャス。
世界一美しいスタバは値段もゴージャス。コーヒーゼリーフラペチーノが22ディルハム(1ディルハム=27円)もしました。日本のスタバ同様、Wi-Fiも無料で使えます。
ちなみに、このショッピングモールにはもう一つスタバがありました。中国エリア内にあります。中には入らなかったですが、ドバイにいるのに中華風スタバが体験できるという、よくわからないコンセプトがさすが国際都市ドバイだなー、って思います。笑
と、ここまでこんなにスタバについて熱く語った私ですが、日本ではそれほどスタバを利用しておりません。笑
ただ、「世界一」「豪華」が大好きな都市ドバイで「世界一美しいスタバ」を訪れてみるというのもドバイ旅行のいい思い出になると思います。
ちなみに、以降は6年前の写真ですが、他にもこんなショッピングモールがあります。
ドバイモールには水族館とスケートリンク。
モール・オブ・ジ・エミレーツには人工スキー場。
お金があれば何でもできるんですね。まさに、Money changes everything. シンディー・ローパーもびっくりです。笑
お金をかけた割には、当時それほど混んでいなかったですが…。
ゴージャスな世界に浸りたい方にはドバイはオススメです。ただ、朝早くから30℃以上、昼には40℃以上が当たり前なので、タクシーなどを利用して、あまり外を歩かないように工夫しながら観光することを心がけてくださいね。
#028 ツェルマットでパラグライダーをやってみた。 (2016.8)
ツェルマット2日目は、旅仲間Kさんの希望でパラグライダーに初挑戦しました。
やる前は、正直怖かったです。私は高所恐怖症ではないのですが、足が地にしっかりとついていないと不安なんです。笑
でも、結果としてパラグライダーはいい経験でした。
ツェルマットにはいくつかパラグライダーの会社があるのですが、私たちが申し込んだのはFLY Zermattという会社。ツェルマット駅前にあるお店(Coop近く)です。前日にツェルマット入りしてすぐに申し込みました。
パラグライダー当日に指定された9:00にお店に行き、荷物を預かってもらい、貴重品などの最低限の荷物だけを持って、登山鉄道GGBに乗りました。
もちろん、スイスパスを持っているので交通費は無料。日本語の車内放送もあるところに、日本人観光客の多さを感じました。
ツェルマットで既に標高1605mもあるので、パンの袋がパンパンに膨らんでます。
車内にこんな看板を発見。富士急電鉄とGGBは姉妹提携をしているのですね。
9:36にツェルマット(1605m)を出発し、ゴルナーグラード(3090m)を目指します。
どんどん標高が上がっていき、後ろを振り返れば名峰マッターホルン、横を見れば大自然が織りなす絶景が拝めました。ツェルマット周辺に4000m超えの峰が29もあるのも納得な光景です。
10:15にゴルナーグラードに到着。大自然に囲まれて、空気がおいしかったです。
雪山がまぶしくて、ツアー会社で借りたサングラスが大活躍しました。
これ以上ないくらいの青空に白い峰が映えていました。看板もいい感じ。
Kさんと写真を撮りまくりました。ほんと、いい天気!
時間になったので、11:07にリッフェルベルグ駅に向かいました。ツェルマットから上ってくるときに通過した駅なので、少し標高が下がることになります。
11:20にリッフェルベルグ(2582m)に到着。
この子が出迎えてくれます。笑
リッフェルベルグ駅でパラグライダーのインストラクターと待ち合わせ予定だったので、しばし駅前でそれらしき人を待ちました。彼らはツェルマットからの上り列車に乗ってくるとのことで、顔も名前も知らなかったのですが、持ち物ですぐにわかりました。笑
だってこんな大荷物だったからね。笑
駅からツェルマット方面に少し歩くと草原があり、そこでインストラクターさんたちが荷物を広げました。もちろん、そこにはパラシュートがありました。
スキーウェアみたいな服装を着ました。携帯やカメラもストラップがついていれば持ち込みOKだったのですが、私のインストラクターはなぜか許してくれませんでした。笑
まぁ、写真撮影をインストラクターさんにお願いしていたし、私にそんな余裕もなかったので正解でしたが。笑
私の準備ができたと同時に、旅仲間Kさんが坂道を助走してました。そして、あっという間に大空へ飛んでいきました。「うわぁーーー♡」という、歓声と共に。
不安が一気に募りました。
~回想中~
私とKさんは以前モンゴルにも一緒に行った仲なのですが、彼女は掛馬でモンゴルの大草原を走り回っていました。私は落馬しないかとヒヤヒヤされ、インストラクターさんと引馬しかできなかったのに。Kさんと比べて、私はドンくさいんだ。Kさんができる=私ができるわけではないのだよ。号泣
と思いつつも、着替えたし、背中にパラシュートを背負っているし、真後ろからインストラクターに抱えられてるし、今更引き返せない。号泣
クリスさん(インストラクター)「いいか、坂道を一気に走るんだ。そうしたら飛べるから。途中で止まったりしたらダメだぞ。」
私『お、OK…』
クリスさん「大丈夫だ、俺は何千回もツェルマットを飛んでいる。安心しろ。」
私『お、OK…』
もうやるしかないですね。覚悟を決めました。
うぉりゃーーー!!
意を決して、坂道を全力で走ったら、その勢いで体が宙に浮きました。その瞬間はちょっと怖かったですが、飛んでしまえば気持ちよかったです。名峰マッターホルンと同じ高さに自分がいることにびっくり。
自分が鳥か、はたまたドローンにでもなったような気分でした。少し下ではKさんがインストラクターさんと一緒にぐるぐると回っていました。例えるならば、タイムショックのトルネードスピンみたいな感じです。Kさん、インストラクターに引っかけ問題ばかり出題され、不正解が続いたのでしょうか。顔は笑っていましたが、悲鳴にも似たKさんの声がツェルマットの空に響き渡りました。(あとで聞いたら、めちゃ楽しかったらしいです)
クリスさんに「アンタもやるかい?」と聞かれましたが、断固拒否しました。笑
楽しかった15分の空中飛行もそろそろおしまい。先に飛んでいたKさんは既に着陸しています。
~着陸体勢での2人の会話~
クリスさん「いいか、着陸の時は立つんだ。お尻を付くんじゃないぞ。」
私「お、OK…」(内心「立つ」って何?って思っている)
クリスさん「おい、聞いているのか、スタンドアップだ!」
私「???」
クリスさん「おい、スタンドアップっていう英語の意味がわかるか?立つんだ!」
私「立てませーん!」
尻餅で無事?着陸。笑
※もちろん、Kさんは美しく着陸されたようです。号泣
その後、パラグライダーのオフィスに再び行き、ビールをサービスでいただきました。パラグライダーの後のスイスビールはおいしい!!と言いたいのですが、私はビールが飲めません。号泣
それでも、ちびちび飲みながら(なかなか減らない)、インストラクターさん達に撮ってもらった写真をタブレットで確認しました。
パラグライダーの体験費用は175フラン+写真データ代40フラン(1フラン=105円)でした。オージー訛りの英語がいい感じのオーナーさんがとても親切で、この後のローザンヌ行きの電車の時刻を調べてくれてプリントアウトまでしてくれました。オススメの会社だと思います。
ちなみに、Kさんがツェルマットでパラグライダーをしたいと思ったきっかけは、「ロケみつ」というテレビ番組で稲垣早希さんがやっているのを見たからだそうです。で、偶然にもそのロケで稲垣さんのインストラクターをしたのが、Kさんのインストラクターだったらしいです。縁ですねぇ。
ローザンヌに向かう前に腹ごしらえ。ブラートヴルスト(ウィンナー)とレシュティ(ジャガイモのパンケーキ)はセットで22.50フランでおいしかったです。
スイスと言えばチーズフォンデュ(28フラン)。めちゃ楽しみにしていたのですが、白ワインが強すぎて私はダメでした。(アルコールを飛ばしても、アルコール独特の味が…。)お酒好きのKさんにもイマイチな感じだったので、相当アルコールが強かったのかしら?ガイドブックにも「チーズフォンデュはアルコールが効いているので子どもは要注意」みたいなことが書いてあるので、スイスのチーズフォンデュはこれが普通なのでしょうね。
15:13にフィスプ経由でローザンヌへ出発。幸い座れたので、思わずウトウトしていたら起きたのがローザンヌ直前でした。Kさんが起こしてくれなかったら、私はどこへ行っていたのでしょうか。笑
18:10にローザンヌに到着。ドイツ語圏からフランス語圏へ突入しました。
ローザンヌでの一番の思い出はアールブリュット美術館です。詳しくは#016をご覧ください。
#027 ツェルマットで逆さマッターホルンを見てみた。 (2016.8)
午前8時ごろ、旅仲間Kさんと一緒にウィーンから飛行機でチューリッヒ入りしました。
チューリッヒ空港からチューリッヒ駅へは直結しており、駅内の観光案内所みたいなところで3日間有効のスイスパスを210フランで購入。(1スイスフラン≒105円)
これさえあれば、スイス国内の移動はもちろん、博物館も無料で入れるのです。これさえあれば、スイスでは無敵。ふふふ。笑
案内所では親切にツェルマットまでの電車の乗り方をプリントアウトしてくれました。スイスの電車は時間通りに動くという噂は本当だろうか…?
9:40発の電車なので9:30にはホームにいました。
そしたら9:37に電車が到着。3分の乗車時間をとって、9:40にチューリッヒ駅出発。
時間に正確な日本人の私がびっくりするほど、オンタイムな電車でした。笑
運よく座席をゲット。電車内もとても綺麗です。
車窓からの眺めはログハウスのようなかわいらしいお家ばかり。
もちろん、時間通りにVisp駅に到着。6分間の乗継時間で電車を変えます。バックパックなどの大荷物を運びましたが、時間的には余裕がありました。
乗り継ぎで利用した電車でも何とか座れました。先ほどの電車と比べると年季のある車両ですが、日本並みに綺麗な電車です。
車窓からの眺めも自然が増えてきました。澄んだ川の色と流れを見て、心が洗われる思いがします。
窓を開けると、「世界の車窓から」風の写真を撮ることができます。
景色に雪山が増えてきて、ツェルマットに近づいてきているのを感じます。
時間通り、13:13にツェルマットに到着しました。マッターホルンの最寄駅なので、世界中から観光客が来ます。てか、日本人シニアだらけです。笑
駅を背に宿へ向かうときに、振り向けばマッターホルン♬
本日お世話になる宿に「マッターホルンビュー」という部屋があったのでそれを選択しました。部屋のベランダからマッターホルンが拝めるという贅沢な部屋でした。
天気もいいし、荷物を置いて街歩きに出ました。その前にツェルマット駅の真ん前にあるレストランで腹ごしらえをしました。カレーライスが19フランもしたのに、明らかなインスタントカレーの味。でもそれよりも許せなかったのが、店員によるわかりやすい東洋差別。正直、スイスでこんな嫌な思いをするとは思わなかったです。日本人に来てほしくないなら、日本人向けの日本語メニューとか置かなければいいのに。
嫌な気分になりながらも、ケーブルカーでスネガへ向かいました。
たった3分の地下ケーブルでスネガに到着しました。ツェルマットが標高1605mなのに対して、スネガは2288m。ここから、改めてマッターホルンを眺めます。
周りに建物がないのでマッターホルンが私たちの目の前にそびえ立ちました。マッターホルンは高さ4478m。とがった頂が何ともかっこいいです。
スネガの近くには小さな湖があり、そこから「逆さマッターホルン」を拝むことができるそうです(Kさん情報)。実際に、ケーブルカー乗り場から歩いてすぐのところにライゼー湖がありました。初めは噴水や子どもたちの水遊びにより波紋がたくさん出ていたのですが、少ししたらそれがなくなりました。でも、風が少しあって、水面はなかなか水平になりません。風が止んでは吹いての繰り返しが続きました。
それでも、じっと待っていたら、逆さマッターホルンが少しだけ見えました。最終ケーブルカーの時刻ギリギリまで待った甲斐がありました。急いでケーブルカー乗り場に向かい、18:00の最終便でツェルマットに戻りました。スイスの神様、逆さマッターホルンを見せてくれてありがとうございます。
大満足のまま、ツェルマットでお土産さがしをし、日の入りを宿のベランダから見ました。と言っても、山があるので夕日はみることができませんでしたが、夕日に照らされるマッターホルンが徐々にオレンジ色を帯びてる姿は美しかったです。
この日(8/12)はペルセウス座流星群のピーク日だったので、夜中にベランダから星空を眺めていたら、たくさんの流れ星と満天の星空を見ることができました。あと、マッターホルンに小さな明かりがいくつかあったので、誰かが登頂をしているんだなぁと思いました。マッターホルンを間近に感じながら、贅沢なスイス1日目の夜は更けていきました。
#026 ウィーンでオペラとオペラトイレを堪能してみた。 (2016.8)
ドブロヴニクから夜行バスでザグレブに向かい、翌日午後のバスでウィーンに向かいました。クロアチアの首都ザグレブでは特筆することもないので割愛させていただきます。笑
ということで、ウィーンに到着しました。私たちは音楽に特に詳しいわけでもないのですが、スイスに向かうついでにオーストリアにもちょっと寄ってみたというわけです。
夜にウィーンに到着してすぐに驚いたのが歩行者用信号。全部がこういうタイプではないのですが、女性カップルのデザインの信号です。
男性カップルバージョンもあります。こうやって、色々な恋愛の形が市民に受け入れられているってのはとてもいいことですね。日本も見倣ってほしいです。
歩行者と自転車に乗った人のものも発見。
こんなレトロバージョンもありました。
ウィーンではまず世界遺産、シェーンブルン宮殿(Schönbrunn)を見学。女帝マリア・テレジアのワガママで作られた宮殿です。中は撮影禁止でしたが、まぁゴージャスな豪邸ですね。どんだけ自画像が飾ってあるんだよって感じでした。笑
外壁の色はテレジアンイエローと呼ばれているらしいのですが、テレジアは本当は純金の壁にしたかったところ予算オーバーでこの色になったそう。ちなみに、テレジアはあのマリーアントワネットの母親です。血は争えませんな。笑
ちなみに、シェーンブルン宮殿のすぐ近くにウォーターサーバーがありました。旅仲間Kさんが水を入れた後、横にあるボタンを押したら急にミストが出てきて本人もみんなも一瞬ざわつきました。
それにしても、Kさんの名言「だってボタンがあったら押しちゃうでしょ?」にはまったく賛同できません。笑
ウィーンには体重計みたいなものが歩道に置かれています。何だろうと思っていたら、帰国後にたまたま読んだ、妹尾河童さんの「河童が覗いたヨーロッパ」に答えが。どうやら、足の血行を良くするためのマッサージ器なんだそう。
私には、ウィーンで行きたかった場所がありました。
それはオペラトイレです。国立オペラ座の最寄駅であるカールス・プラッツ(Karls Platz)駅の、オペラ座に一番近い出口の近くにあります。
有料トイレ(0.70ユーロ)なのですが、オーストリア出身の作曲家、ヨハネ・シュトラウスⅡ世の名曲「美しく青きドナウ(An der schönen, blauen Donau)」が流れているのです。
お金を入れて、中に入ります。4つ個室があります。
絵画と花がゴージャス。さすがオペラトイレ。造花だけどね。笑
肝心の個室は…いたって普通でした。笑
用を足しながら名曲「ドナウ」を堪能。何て贅沢♬…と思っていたら…。
外で流れている「ドナウ」の方がはっきりと聞こえました。笑
まぁ、でもオーストリアらしきトイレだし、個人的にはオーストリアで一番の思い出です。笑
あと、ウィーンの思い出と言えばコンサート。チケットはシュテファン寺院前の売り子から購入しました。1人42ユーロだったけど、さんざん値切って、2人で35ユーロまで落としました。 「本当は学生価格だからな!」って文句言われたけど。笑
五重奏の演奏もあり、オペラ歌手が歌う曲もありで、オーストリアらしい最高の夜となりました。曲目はアイネクライネ、ハンガリー舞曲、美しく青きドナウ、四季の夏、ラデツキー行進曲など、私の知っている曲もたくさん演奏してくれて満足でした。
オーストリアではこんな料理を食べました。
初日の夜はこれ。ウィンナーにベーコンが巻いてあるberner würstel(8.50ユーロ)。中からとろーりチーズが出てきておいしかったです。
ニンニクのスープknoblauchsuppe(3.80ユーロ)もクリーミーでおいしかったです。
シェーンブルン宮殿内のカフェで休憩したときにザッハトルテ(sachertorte)を食べました(4.40ユーロ)。有名店のものではないけれど、濃厚なチョコレートケーキでした。私は甘いものが苦手なので、たっぷりのプレーン生クリームが嬉しかったです。
あとは、オーストリア名物のシュニッツェルschnitzel(11.90ユーロ)!!片手を広げたサイズよりも大きかったけど、薄いスライス肉なのでくどくなく、おいしくサクサクと食べられます。
コンサート終了後に有名なシュニッツェルのお店に行ったら閉店時刻だと言われ、このオーナーのお店で食べたのですが、酔っぱらって(?)きたオーナーがやたらとギリシャ推しをしてきて、ギリシャのドンキーのモノマネをいっぱいしてくれました。後で知ったことですが、このお店はギリシャ料理屋だったようです。納得。笑
そして、アンドラに続き、日本食に挑戦。鮭焼きそばや豚の角煮焼きそばを推していましたが、私は海鮮焼きそばを注文(4.90ユーロ)。
手頃な値段だからか、日本人以外で結構込み合ってました。みんなすするのが苦手だから、フォークを使って一生懸命食べてました。笑
日本食と言えば、ウィーンでよく見かけた、「Akakiko」というレストラン。日本料理屋と謳っているくせにプルコギとかがメニューにあったし。アカキコって何?和田アキ子?謎の女性の顔は研ナオコみたいだけど。笑
電車のホームにもアカキコ。ウィーンに13店舗もあるんかい。
最後に、私は買ってないですが、こんなオーストリア土産を紹介します。
ちょっと見にくいですが、NO KANGAROOS IN AUSTRIAと書かれています。オーストラリアと間違えられやすいオーストリアの自虐的土産です。ネタとしては面白いですね。買ってこればよかったかなぁ?笑
ウィーンの後は、スイスに移動します。ヨーロッパ旅行も残り1か国!
#025 ドブロヴニクで絶景とスキャンピを堪能してみた。 (2016.8)
クロアチア屈指の観光地であるドブロヴニク(Dubrovnik)は、「アドレア海の真珠」と呼ばれており、青い海にオレンジ屋根群が映え、それはそれは美しい場所です。1979年にユネスコ世界遺産に登録されました。私は2011年の8月にも訪れたことがあり、大好きな街のひとつになりました。(その時は3週間でクロアチア周遊)
今回、ここを再び訪れることになったのは、旅仲間Kさんと合流することになり、彼女がクロアチアに是非行ってみたいという話になったからです。
私たちの合流場所はドブロヴニク空港。私はバルセロナ(ヨーロッパ周遊中)から、Kさんは日本からヘルシンキ経由でクロアチア入りしました。ちなみに、ドブロブニク空港を初めて利用しましたが、超閑散としており、カフェはあるのに店員がおらず、水1本すら買えませんでした。全然ウエルカムじゃないじゃん。てか、ウエルカムなんて日本人は言わないぞ。笑
翌朝、2回目の訪問なのに旧市街に行くのにかなり迷い(Kさん、ごめんなさい)、イタリア人のコワモテの兄ちゃんに助けてもらいました。そしたら、兄ちゃんもよくわかってなくて、地元の人に聞いていました。笑
でも、何とか旧市街に到着。このお兄さん、5年前も同じ場所でこれを販売していました。5年ぶりに購入。急に懐かしい気持ちになります。
このお兄さんのいるところ(旧市街西側入口)には大噴水があります。無料で冷たい水がチャージできるので、飲み水には困りません。
チケット(120クナ)を購入し、城壁を上ります。(1クナ≒15円)
その日は曇っていましたが、くすんだオレンジ屋根の景色も私は好きです。
オレンジ屋根の瓦が鮮やかな建物と年季のある色合いになっている建物があるのですが、それは悲しい歴史があるからです。クロアチアは1991年にユーゴスラビアから独立した国ですが、その独立の際に内戦が勃発し、ここドブロヴニクの旧市街も大打撃を受けました。一時は「危機遺産」に登録されていたこともあるようですが、地元の人々による努力で少しずつ元の状態に戻し、今の美しい姿が復活したのです。17世紀に起きた大地震の時もドブロヴニクは壊滅したこともあり、市民の力で2度も復活している都市なのですね。
そういう歴史的背景を思いながら眺めると、本当に感慨深いです。
城壁の上ではお店もあります。パスタで作られた天使を購入(20クナ)。可愛すぎる。
だんだん暑くなってきたのでジェラートを購入(25クナ)。オレンジ味もストロベリー味もさっぱりしていておいしかったです。
要塞都市だったこともあり、所々に監視台や大砲があります。中に入って、おちゃらけた写真が撮れるのも、平和な証拠。
晴れてきました。海の青と屋根のオレンジのコントラストがいい感じになってきました。
城壁北側(スルジ山側)はまさに絶景。時々、時計台からの鐘の音が聞こえます。そして、スペインからのシニア観光客に囲まれ、スペイン語のシャワーを浴びました。動画を撮ったのですが、クロアチアにいるのにスペイン語がやたらと入っています。笑
城壁から下りてきてからランチ。ハンバーグみたいなチェヴァビ(80クナ)もおいしかったですが、
5年ぶりのスキャンピ(120クナ)に感動。蟹みたいに甘くておいしいです。Kさんも大変気に入っていました。
旧市街東側には小噴水があります。
水、チャージ!城壁はかなり暑いので、水分を多めにとったり、日陰で休んだりして熱中症対策をしてください。
旧市街のお土産屋さんでは、かわいいお土産がたくさん売られています。クロアチアにはハートモチーフのお土産がいっぱい。
旧市街では絵描きさんがいます。この方の描いた絵が気に入ったので購入。彼は美術家一家で、ファミリーの絵が販売されていましたが、どれもドブロヴニクを題材にした味のある作品ばかりでした。
刺繍職人さんもいます。クロアチアの刺繍は有名なのですが、慣れた手つきで短時間で仕上げます。細かい模様なのに表裏の差がほとんどない職人芸にはびっくりです。
石畳の旧市街はかなり暑い上、滑ります。夕方まで時間があるので、カフェで時間をつぶしました。
夕方になり、歩いてケーブルカー乗り場に到着。韓国のテレビ局が取材をしてました。
そして、17:30にケーブルカー乗車。ギリギリで乗ってしまったためケーブルカーの中から絶景は拝めず…。1本見送ればよかったな。
スルジ山からの旧市街の姿がこちら。城壁からの旧市街の眺めもいいけど、山から眺める旧市街全体の姿もまた格別。ちなみに、スルジ山へのケーブルカーも内戦で破壊され、2010年に復活しました。
日の入りが20:00なので山頂で待ちました。写真では上手く撮れませんでしたが、真っ赤な夕日が地平線に沈む姿は本当に本当に美しかったです。
ケーブルカーで旧市街に戻ってきたころにはライトアップも開始しました。さて、夕食でも食べましょうかね。
夕食に山盛りのムール貝(白ワイン蒸し)を食べました。食べられるか心配だったけど、結構あっという間に2人で平らげました。タコサラダも食べましたが、まぁ普通でした。笑
夜の旧市街は昼とは雰囲気がまた違っていい感じ。ピカピカの石畳が歩いている人をはっきりと映し出します。
翌朝、また旧市街に行き、城壁に上りました。(前回のクロアチア旅行も2日連続で上ったような…?)今回は東側の入口から入りました。
北側から見る旧市街と海を空いているうちに見たいなら、東側の入口から朝一で入るのがオススメです。天候も味方し、きれいなオレンジ屋根群を拝むことができました。何回見ても、惚れ惚れする美しさ。
城壁南側まで歩き、店員さんが「オ・モ・テ・ナ・シ~♪」と若干古いネタをぶち込んでくるお店で早めの昼食をとりました。右側のジュースは私が頼んだミックスジュースですが、あきらかに分離しています。笑
そして、メロンがやたらアピールしてくる…。失敗でした。号泣
だから、料理もそれほど期待していなかったのですが、イカスミリゾット(85クナ)もスキャンピスープ(35クナ)もおいしかったです。特に、スキャンピスープは私が今までの海外旅行で食べた料理ベスト5に入るほどおいしかったです。これだけを食べに、またドブロヴニクに行きたいほど!!
大満足で城壁を後にし、旧市街をうろうろした後、荷作りや洗濯のため宿へ早めに帰りました。
22:00発のバスの前に、ドブロヴニクで最後の夕食を取りました。もちろん、最後もスキャンピ。skampi na buzaruという料理を注文しましたが、 どんな料理かと思っていたらエビチリみたいな味でした。初めて食べる味でしたが、おいしかったです。やっぱり、スキャンピは裏切りませんね。笑
クロアチア名物・茹ですぎパスタも私は好きですよ。笑
大満足でドブロヴニクを出発しました。次の行き先はザグレブ経由でオーストリアです。
なお、2011年の旧ユーゴ旅行についてはこちら↓をどうぞ。ちなみに、スキャンピ愛に関しては、#009のフヴァル編でも少し触れてます。
#024 アンドラ公国で日本食とテンプラバーガーを食べてみた。 (2016.8)
みなさん、アンドラ公国をご存知ですか?私が『アンドラに行ってきたよー』という話をすると、全員が『アンドラってどこ?』『そんな国があるの?』って反応でした。笑
ちなみに、これがアンドラの国旗です。某学会の旗ではないので悪しからず。笑
旅行好きな私ですら、5年前まではアンドラ公国の存在を知りませんでした。ってことで、簡単に説明します。
アンドラ公国(以下、アンドラ)は、ピレネー山脈に囲まれた、フランスとスペインの間にあるミニ国家です。1993年に独立が承認されました。人口はわずか73000人。
面積は金沢市や屋久島と同じくらいなんだそうです。EU非加盟国なのに通貨単位はユーロで、公用語はカタルーニャ語。アンドラの憲法はあるものの、国家元首はスペイン司教とフランス大統領らしく、フランス経由とスペイン経由の郵便ポストがあります。
免税国で、夏はショッピング、冬はスキーをしに、フランスやスペインから観光客がやって来ます。(実際にはそれほど安くはないみたいですが。私もアンドラでは物価の高さを痛感しました)
空港や駅がないので、交通手段はバスか自家用車のみ。フランスのトゥールーズと、スペインのバルセロナからバスが出ています。
私はパリから夜行電車でトゥールーズ(Toulouse)に行き、アンドラを目指しました。
23:00にパリを出発したので、翌朝7:00にトゥールーズに到着しました。
トゥールーズ駅とバスターミナルはとても近いので、10:30まで駅で時間潰しをしました。
トゥールーズ駅では点字ブロックがあったり(職業柄、気になります。)、
フーズボールに勤しむキッズがいたり、
変わった携帯充電器がありました。
必死で漕いだけど、1分でギブアップ。充電できず!笑
ここで、重大なことに気づきます。パリで両替する時間がなかったため、手持ちユーロがほとんどありません。日本円はあるけど、アンドラで日本円から両替ができるのだろうか?緊急時用の米ドルも3000円分くらいしかないし…。
トゥールーズ駅にある両替所はその時に限って閉店中。ツイてない…。
不安なまま、バスターミナルに行きました。駅周辺もいい感じの街並みだったけど、時間がなかったし、早朝だったので断念しました。
ちなみに、閑散としたバスターミナル内も厳戒態勢でした。
15番のバスターミナルで待っていると、アンドラ行きのバスが到着。大きさをみてびっくり。これって、自動車学校のシャトルバスの大きさでは…?とても国を跨いで走るバスとは思えず…。でも、それもそのはず、乗客は私を入れてたったの4人でした。笑
パスポートをチェックされ、運賃(37ユーロ。現金払いオンリーだったので、これで手持ちユーロはほぼなくなりました)を払って、いざ出発。
車窓からの眺めはひたすらのどかなものでした。スペインのバレンシアでは季節遅れで見られなかったヒマワリ畑を少しだけ見ることができて、ラッキーでした。
そのあとは、ピレネー山脈まつり。だんだん標高が上がっていくのを感じます。山に囲まれて涼しそうだし、空気もおいしそう。
そんな中、室内温度はまさかの18℃。寒すぎるでしょ!!
14:00過ぎにアンドラの首都のアンドラ・ラ・ベリャ(言いにくい)に到着。ほぼ情報のない街を歩きました。 (地球の歩き方のカタルーニャ版に数ページだけアンドラの情報があります。)
まずは、運転手さんに教えてもらった銀行を探そうとしたのですが、おいしそうなレストラン発見。
しかも、メニューを見てびっくり。日本料理もあるじゃん。店員さんに聞いたらクレジットカードが使えるようなので、まずはこのお店で昼食をとることにしました。
初めはアンドラ料理を注文しようと思っていたのですが、「アンドラ料理ってのはないんだよ。インターナショナルな国だから。」と店員さんに言われてしまいました。さらに、店員さんから「和食の厨房を見せてあげるよ。」と言われ、でも私はシーフード料理を食べようとしたのですが、注文が入らないと板前が調理しない→今現在誰も和食を注文していない→厨房に行っても何も見られないということが判明し、私がお寿司と唐揚げを注文しました。笑
海外旅行で和食を食べるのは逃げだと思っていた私ですが、最近は考え方が変わり、海外での和食はどんなもんなんだろうと思うようになりました。そして、この日が私の人生初の海外和食です。まさか、初体験をアンドラで迎えることになろうとは、本人も含め誰も予想しなかっただろう。笑
早速、厨房を見学させてもらいました。
しかし、雑なお刺身の並べ方ですね。日本の板前さんが見たら激怒するレベルです。笑
一つ一つのお寿司をとても丁寧に握っています。日本の板前さんの動きを何度もコマ送りしてるような状態。私が知っている握り方とは明らかに異なるんだけど、形状はほぼ一緒になるのが不思議でした。笑
そして、私の元に届けられた料理がコチラ。
ボタン海老(8.40ユーロ)、ウナギ(3.20ユーロ)、マグロ(3.20ユーロ)。
唐揚げ(6.25ユーロ)。
値段がバカ高いですね。ボタン海老が1貫1000円超ってどういうこと????涙
でも、驚くのは値段だけではないのです。
この盛り付けです!氷と炎のコラボレーション。たった3貫にこの盛り付け。近くにいた人からじろじろ注目されてしまいました。笑
肝心のお味は…とてもおいしかったです。酢飯の味も加減もちょうどよく、ネタも新鮮でした。唐揚げもショウガが効いていておいしかったです。キッコーマンの醤油を使っているところに、こだわりを感じました。ごちそうさまでした!
レストランの店員さんに改めて銀行の場所を聞いて、両替をしました。アンドラでも日本円からユーロに両替することができてよかったのですが、レートの確認などで15分くらい時間がかかった上、1ユーロ=121円(スペインでは1ユーロ114円)というレートの悪さでした。緊急時じゃない限り、オススメしません。ちなみに、アンドラ限定のユーロコインの模様は見当たりませんでした。
インフォメーションセンター前にはダリのモニュメントを発見しました。
地球の歩き方を見ると、アンドラで有名な観光地はカルデアというスパらしいです。値段が高いので行く気なかったのですが、前日の人力車での貴族気分が忘れられず、イヤ、やることが他に思い当たらず、1人で贅沢してしまいました。笑
カルデアに行く途中で日本製品の看板が。公文がアンドラにもあることにびっくりです。笑
16:30にカルデアに到着。
インフォメーションセンターで予約してから向かったので、入場がスムーズだった上、水着が無料で貸してもらえました。気になる値段は3時間で35ユーロ也。た、高いけど、これも経験だ…。涙
予約バウチャーを見せると、カードキーと交換してくれます。これが入場チケットです。偶然にも、私のネイルはカルデア色です。笑
更衣室はめちゃ綺麗でした。
ドライヤーの形が変わっていました。笑
ロッカールームも広々としていました。温水シャワー(シャンプーあり)も完備。前日のパリでシャワーを浴びられなかったので、ここで洗髪をした貧乏人は私です。笑
カルデアのスパはこんな感じです。水着着用必須なので、カップルやファミリーで楽しめます。みんなグループでワイワイと盛り上がってました。まぁ、私はおひとり様でしたが。号泣
ただ、ずっとシャワー生活が続いていたので、久々に入浴気分が味わえてよかったです。ただし、ここのスパの水温は31℃。ずっと入っていると凍えます。そんな時はサウナ(代金に含まれている)で体を温めるといいですよ。笑
Gracies,CALDEA! セレブな時間をありがとう♪
私、色々な意味で場違いだったけども。号泣
20:15のバスでバルセロナに戻ることになっているので、それまで街をぶらぶら歩きました。お土産物屋を発見。
某学会カラーのポストカードやピンバッジを購入。自分用にピンバッジを買ったけど、つけていたら学会員と間違えられそうな色合いですね。号泣
バスターミナルでバルセロナ行きのチケットを予約しました。バス会社が2つありましたが、バルセロナ行きは「DIRECTBUS」の方です。(29.50ユーロ)
既に時刻は19:30だったため、バスターミナル近くのマクドナルドで「ご当地マック」を食べることにしました。
ビッグマックが7.10ユーロという値段からも、やはりアンドラの物価は高いように思えます。ご当地メニューを探していたら…。
ありました、テンプラバーガー!!!
ポテト付きで7.50ユーロ…。高い…。
テンプラバーガーってどんなもんだと思っていたら、ほぼチキンタツタでした…。笑
全然天ぷらじゃないじゃん。しかも、私、昼に唐揚げを食べたばっかじゃん。笑
でも、なかなかおいしかったですよ。さすがプレミアム!!ちなみに、テンプラバーガーはスペインでも売られています。
時刻通りの20:15にバスは出発しました。バルセロナ行きの方が安いのに、バスはゴージャスなのは乗客数の差でしょうか。行きと帰りでバス代が違うのはバルセロナの方がアンドラに近いからでしょうか。でも、アンドラのユーロのレートが悪すぎなので往復運賃は実質ほぼ一緒のような気がします。号泣
23:15にバルセロナのサンツ(Sants)に戻り、そんなこんなでアンドラの日帰り旅行終了。ちなみに、アンドラ自体はEU非加盟国だけど、国のトップがいるスペインとフランスがEU加盟国だからか、アンドラの出入国スタンプは押されません。てか、陸路でしか出入国できない国なので、アンドラの出入国スタンプは実質ないと思われます。笑
2日ぶりにバルセロナに戻ってきました。2日間でバルセロナ→パリ→ジヴェルニー→パリ→トゥールーズ→アンドラ→バルセロナと廻りました。
てか、ここ1週間で日本→(北京)→(アブダビ)→(ローマ)→マドリッド→リスボン→ポルト→アゲダ→バルセロナ→パリ→ジヴェルニー→トゥールーズ→アンドラ→バルセロナを弾丸で廻ってきました。(括弧内は乗継のみ)
てか、移動しすぎだろ、私。笑
#023 パリで人力車に乗ってみた。 (2016.8)
ジヴェルニーのモネの家から戻った後に、パリを少しだけ散策しました。
パリに来るのは3回目。これまで「気取った街」だという印象が強かったパリでしたが、人々も優しくて居心地もよく、大好きな街になりました。私が旅慣れて余裕があることと、フランス語がわからなくても何とか片言のスペイン語でコミュニケーションが取れたからかもしれません。(同じラテン語系だからか、意外に通じたように感じました)
サンラザール駅からトロカデロ駅までメトロで向かい、エッフェル塔へ。
テロ対策で巡回する警察官の人数が増えていた気がします。せっかくのパリ日帰り弾丸旅行だし、一度も上ったことがなかったし、エッフェル塔に上ることになりました。
エッフェル塔はテレビ塔やナナちゃん人形(地元の観光名物)に似てるよねーって言いながら旅仲間T氏としゃべっていたら、エッフェル塔の手前で私がまさかの転倒。『大丈夫?』と声をかけ、起こしてくれたのはT氏ではなく、見知らぬ若いパリジャンでした。笑
本当に、漫画のように綺麗に転び、流血しました。号泣
ナナちゃん人形に似てるってバカにしたからか、エッフェル塔にはじかれました。2人とも今日1日で負傷したし、何となく上る気分じゃなくなり、やめちゃいました。笑
みなさん、エッフェル塔の悪口を言うと、バチが当たりますよ。笑
エッフェル塔を背に公園を歩いていたら、やたらと売り子の兄ちゃんがいました。彼らはエッフェル塔グッズを売っています。いくらなんだろうと思い、値段を試しに聞いてみたら、エッフェル塔のキーホルダーが2つで1ユーロでした。
兄ちゃん「2つで1ユーロ!」
私「3つだといくら?」
兄ちゃん「2ユーロ!」
私「じゃあ、2つで1ユーロなら、4つだと2ユーロだね。はい、2ユーロ。」
兄ちゃん「??? メルシー!」
計算ができない兄ちゃんでよかったです。笑
エッフェル塔前の公園を出たところで見慣れない乗り物を発見しました。サイクルタクシー=人力車じゃないですか。
世界には日本の人力車の進化形がたくさんあります。
インドのリクシャー、
ミャンマーのサイカー、
乗ったことないけど、マレーシアのトライショー、ベトナムのシクロ…。インドのオートリクシャーも好きだけど、私はやはり人力車が好きです。
てことで、シャンゼリゼ通りまでの値段交渉。2人で10ユーロで交渉したら、1人目には断られてしまいました。てか、既に値段表を持っていました。まぁ、結構な値段がするし、地下鉄で移動しようかと言っていたら
『10ユーロで行くわよ!』というお姉さん登場。英語がちょっと怪しいお姉さんだったので、1人10ユーロじゃなくて2人で10ユーロだとジェスチャーを交えて交渉成立。
そして、出発!
どうやら、ここからシャンゼリゼ通りは1kmもないらしいのですが、2人とも疲れていたし、いや、そもそもパリで人力車だなんて楽しそうだし、2人で10ユーロだし♪って感じで大満足。風を切って街を走るのが気持ちよかったです。
途中で凱旋門にも遭遇。人力車から見る眺めは格別でした。気分は平安貴族。
ふぉっふぉっふぉっ、苦しゅうない!!笑
とりあえずシャンゼリゼ通りのフレンチレストランで適当に降ろしてって伝えてあるのですが、本当に伝わっているのかが怪しい。お姉さんは何度も「シャンゼリーーゼ!!」と言ってくる。そして、急に「チャイニーズレストラン!パンダ!」と言い出した。イヤイヤ、私たちが行きたいのはフレンチですよ!そして、私たちは日本人ですよ!てか、パンダってなんだよ!
英語よりはと思って片言スペイン語や知っている限りのフランス語で伝えるも、伝わっているか怪しい。
『着いたわよ!!』
着いたのは… 中華料理店でした。嫌な予感的中。号泣
さらに、
「2人で10ユーロ?ノンノン、1人10ユーロ!」
・・・やられた。号泣
ここがインドなら怒鳴りあいの喧嘩をしていましたが、花の都パリで喧嘩をするのもなんだし、人力車が思いの外楽しかったので、素直に払いました。てか、お姉さん、英語がわからないふりをしていませんよね?笑
シャンゼリゼ通りを2ブロック程北に行った中華料理店で降ろされたので、結局自分たちでフレンチレストランを探すことに。笑
店員の制服がボーダーシャツのお店でフレンチを堪能しました。初めてのエスカルゴもなかなかイケました♪
オニオングラタンスープもおいしかったけど、量が多すぎだってば。笑
ちなみにこのレストラン、2017年4月に起きたシャンゼリゼのテロ事件現場のめちゃ近く(車線を挟んだ真向かい)ということがわかり、びっくり。あれだけパトロールを強化していても、やはり隙間をぬってテロは起きるんですね。
夕食後はシャンゼリゼ通りを歩きながらメトロの駅を探しました。そしたら、相方Tが再び発見してしまいました。
人力車を。笑
いや、私もその兄ちゃんには気付いていたものの話題にしなかったんです。さっき乗ったばかりだし、まぁいいやーって思ってたんだけど、あの太ももからして彼はパワーが違うにちがいないという、T的太もも理論を聞かされ、一旦素通りしたものの、わざわざ戻って値段交渉。笑
私たち「ポンピドゥーセンターまでいくら?」
兄ちゃん「1人で25ユーロ。2人で50ユーロ。」
私「2人で25ユーロは?」
兄ちゃん「遠いから無理。2人で30ユーロ。」
私「2人で26ユーロは?」
兄ちゃん「・・・。いいよ。」
いいんですか??
ほぼ半額に値切ってしまい、味方だと思っていたT氏からひどいだの鬼だのと言われました。
イヤイヤ、アンタがもう一度乗りたいって言うから交渉したったんじゃん。怒
でも、あとで調べたら、シャンゼリゼ通りからポンピドゥーセンターは距離にして約5km。5kmで26ユーロ。さっき乗ったお姉さんに払ったのは1km未満で20ユーロ。
お兄さん、ごめんなさい。号泣
この兄ちゃんは、初めこそ無言だったけども、途中から車窓案内をしながら走ってくれました。兄ちゃんも英語がそれほど話せる感じではなく、3人共通の言語がないので、色々な言語をMixさせながらのコミュニケーションが楽しかったです。兄ちゃんはロシア系フランス人みたいでロシア語が堪能のようなので、大学1年の時に必修科目で勉強したロシア語の挨拶を使ったら喜ばれました。まさか、あの寝てばかりいたロシア語の授業が役に立つときがパリで来るとは。笑
そして、ポンピドゥーセンターに無事到着。彼は値段をちょろまかすことなく、交渉料金で乗せてくれました。お礼に日本のお菓子(じゃがりこ)を贈呈。とても感じがよく、気持ちいい兄ちゃんでした。ちなみに、肝心の乗り心地はやはりスピードがありました。
まさか、パリで、しかも1日に2回も人力車に乗ることになるとは思いませんでした。日本では人目を気にして人力車にはとても乗れませんが、異国だと恥じらいがなくなり、ロイヤルファミリーのように街行く人に手を触れてしまうのが不思議です。笑
シャンゼリゼ通り周辺でこの兄ちゃんを見かけたら、是非乗ってくださいね!
#022 ジヴェルニーのモネの池を見に行ってみた。 (2016.8)
クロード・モネの名画『睡蓮』のモデルとなった池がパリ郊外にあるので、ヨーロッパ周遊中の旅仲間T氏と合流して行ってきました。
パリ郊外のジヴェルニーという街に、モネが晩年を過ごした家と「睡蓮」が生まれた庭園があります。残念ながら私は見たことがありませんが、パリのオランジュリー美術館に『睡蓮の間』があります。
パリ発のモネの家に行くツアーもあるのですが、自力で行けそうだったので、電車とバスで向かいました。
まず、サン・ラザール駅(Haussmann St. Lazare)からヴェルノン(Vernon)駅まで電車(SNCF TER線)に乗りました。観光地なのに本数が少ない(2時間に1本とかです)ので事前に調べておくといいです。夕方になると本数が1時間に2本とかに増えるのはなぜ?
私たちは12:17にサンラザール発で13:05にヴェルノン着の電車に乗りました。チケットはサン・ラザール駅の自動券売機で買いました。(片道11ユーロ)
電車の時刻の確認はこのHPから↓
http://www.sncf.com/en/trains/transilien
ギリギリで飛び乗ってから気付いたのですが、チケットに時刻を刻印するのを忘れてしまいました…。パリの鉄道では、刻印をし忘れると罰金だとガイドブックに書いてあったのでドキドキでしたが、運よく検札が行われることなくヴェルノンに到着しました。
ヴェルノン駅に到着したら、ジヴェルニー行きのシャトルバスに乗ります。バス停は線路沿いに少し歩いたところでしたが、みんなの後ろについて行ったら余裕で着きました。笑
15分ほどでジヴェルニーに到着。(片道4ユーロ)
バスを降りてからまたしてもみんなについて行くとモネの家の入り口に着きました。(9.5ユーロ)
途中、よそ見をしていると、ポールに足をぶつけるので気を付けてくださいね。笑
中に入るとモネが出迎えてくれます。この時、私はモネの顔を初めて知りました。モネって、おじいさんなんだね。そんなことをT氏に言ったら『そりゃー、この時はそうだけど、いつもおじいさんだったわけではないよ』という、的確なツッコミを頂きました。ごめんね、馬鹿で。笑
美しい庭園があります。その向かい側にモネの生家があります。
これがモネの家(Maison et Jardin de Claude Monet)です。ここにモネは人生の後半43年を過ごしたのです。
中に入ると、モネの名画がいっぱい飾られていました。
当時と比べてもそんなに変わりません。
美術素人の私が見ても、見たことのある名画がありました。
寝室にも名画がいっぱい。美術狂のT氏によるとセザンヌなど他の画家の作品も飾られているらしいです。
寝室の隣の部屋には写楽や北斎の浮世絵がいっぱい。T氏によると、当時の浮世絵は安値で手に入ったらしいが、それにしてもすごい数です。
キッチンにあった銅鍋も、ポルトガルタイルみたいなインテリアもおしゃれ。モネの家は部屋によって雰囲気が全く異なります。
家の見学を終えた後は睡蓮の池を目指します。
パリを出る前に大雨に打たれたのですが、ここジヴェルニーでも雨が降ったのか、水位と水流が増しているように思えました。竹林があり、日本っぽい印象がしました。浮世絵や日本庭園を意識した庭があるのはモネが親日家だったからのようです。
そしていよいよ、睡蓮の池と対面。
フランスにいるのに、どこか懐かしい感じがするのは睡蓮をはじめとする植物が日本人に馴染みのあるものばかりだからなんだろうなぁ。
モネの池は彼によって守られています。Merci!
真夏だったので、ひまわりも咲いていました。
大満足でモネの家を出た私たちですが、サンラザール駅までの電車がまたしても2時間に1本なので、しばし休憩。本当は往復で14:53ヴェルノン発の電車のチケットを取っていたのですが、思いのほか広かったため途中であきらめて16:53の電車に乗ることにしたのです。それまで、お互いのこれまでの旅路を語り合いました。笑
ミュージアムショップは勿論モネの作品ばかりが売られてました。そして帰国後に知ったのですが、あのミュージアムショップでオランジュリー美術館の睡蓮の絵は描かれたんだそう。知らなかった…。もっと意識して見とくべきだった…。
帰りも同じルートで。16:00発のシャトルバスでヴェルノン駅に行きます。駅に着いたらチケットを買い直しました。行きと帰りで値段が違います。(14.70ユーロ)
帰りはちゃんと刻印してから乗車!
↑そしたら、検札があってひと安心。笑
この電車でパリへ戻りました。パリからなら日帰りで余裕で行けますよ。オランジュリー美術館の「睡蓮の間」に行ってからジヴェルニーに訪れることをオススメします。あと、睡蓮の咲く夏場しか公開していないので要注意です。