#009 フヴァル島で緑の洞窟と青の洞窟に行ってみた。(2011.8)
青の洞窟(blue grotto)といえば、イタリアのカプリ島があまりにも有名ですが、実は世界各地に青の洞窟はあります。
カプリ島の青の洞窟(2007年8月訪問)は、温暖化で水位が上がっている関係で、中に入れない日が増えているそうです。私も、これ以上ないくらいの快晴だったのにも関わらず、波が高いとの理由で入れませんでした…。穴の高さが低い関係で、冬季オリンピック競技のリュージュみたいに、かなり寝そべって中に入っていくらしいですね。
私が知っているだけでも、
①カプリ島(イタリア)
②ヴァレッタ(マルタ)
③真栄田岬(沖縄)
他にもブラジルにもあるとか。さらに最近、ドブロブニク(クロアチア)近くの離島にもあることを知りました。
しかし、私は運が悪いからか、息を飲むような美しい青の洞窟に遭遇したことがないのです。マルタの青の洞窟は午前中が美しいらしいのですが、そのことを知らずに午後に訪れてしまったし、真栄田岬も、写真程は青くなかったです。カプリ島に関しては、中にすら入れなかったし…。
そんな時に、クロアチア旅行を計画していたら、スプリットという街の近くにあるフヴァル島近郊では青の洞窟と緑の洞窟があることがわかりました。
行くしかないでしょ!!
ってことで行ってきました。
スプリットから船で向かいます。長距離バスターミナルの近くにチケット売り場があったので、到着後すぐに購入しました。が、一日3~4便しかなく、私がスプリットに着いた時には船が出発したばかりだったので、3時間くらいフェリー乗り場周辺で待った記憶があります。ちなみに、スプリット~フヴァル間の所要時間は1時間強。
船内はこんな感じ。座席は自由でした。
車も運んでしまうほどの大型船です。
14:30頃、フヴァル島に到着。宿の方に迎えに来てもらいました。
これは、島唯一の信号なのだそう。
ダイナマイトを使って作ったトンネル(2011年当時はできたばかりでした)は狭く、信号があるくせに出口側にいる人と携帯で連絡を取りながら交通整理している、という、よくわからない構図でした。笑
ダイナマイトで最低限くりぬいた感じのトンネルは真っ暗でちょっと怖い。
本日の宿「苫屋(とまや)」に到着。日本から移住してクロアチア人と結婚された方が経営しています。
オーナーのユキコさんは、とても親切な方で、港までの無料送迎もして下さいます。
1日目は私一人で貸し切りでした。
苫屋を下ったところにあるレストラン(PANSION TONI)で食べた、スキャンピ(手長エビ)とフライドポテトが本当においしかった!特に、手作りフライドポテトは甘くてホクホクでした。スキャンピは3週間のクロアチア滞在でずーーーっと食べ続けました。エビなのに、カニのような甘さがあり、絶品です。
フヴァル島2日目
緑&青の洞窟ツアーの申し込みをしておいたのですが、前日のうちに強風で中止決定になりました。本当はフヴァル島滞在は1泊2日で終える予定でしたが、1泊苫屋で延泊し、ユキコさんに翌日の洞窟ツアーを予約してもらいました。
フヴァル島は、特筆するような観光地はないのですが、お土産物はかわいいです。フェリー乗り場周辺まで連れて行ってもらうと、ラベンダーのポプリとか、
本物そっくりの陶器製の魚とか、
ワインとかが売られています。
アイスクリームもおいしいです。(この謎のキャラクターのハリボテがクロアチア中にやたらある)
宿に戻ると、他の日本人の方が4人来ていました。そして、またしても翌日の洞窟ツアーが強風により中止決定。再び私の延泊が決まりました。
日本人5人で夕食を食べに行きました。前日に私一人で行った、フライドポテトのお店とは違うお店でしたが、ピザが香ばしくておいしかったです。
クロアチアのパスタは味はおいしいのですが、どこで食べてでも基本茹ですぎなことが多いです。アルデンテはおろか、本当に伸びきったパスタ。日本の学校給食で出てくるようなやわらかいもので、私は嫌いではないですが。笑
フヴァル島3日目
ツアーがキャンセルになり、みんな暇になったので、翌朝にみんなで宿の近くで泳ぎました。真っ青で綺麗な海でした。クロアチアでこんなにきれいな海が拝めるとは思っていなかったです。
フヴァルでは全裸スイマーはいなかったですが、その後ロヴィニという街で私は「チン百景」に遭遇します…。笑
夜はみんなでバーベキュー。いっぱい食べて飲んで語りました。
ちなみに、翌日の洞窟ツアーは奇跡的に1社だけ催行が決定したので、5人とも申し込みました。
フヴァル島4日目
ダルメシアン柄(ダルメシアンはクロアチアの犬なのです)のジープでお出迎え。みんなで港に行きました。
8人乗りの小型ボートに乗りました。ちなみに、左にいるブラピ似のイケメンが私たちの船の操縦士です。
いざ、出発!
こんな感じで乗っていたのだと思います。海風がとにかく気持ちよかったです。
(脳内BGM:WAO!/ユニコーン)
フヴァル島からヴィス(Vis)島に移動し、緑の洞窟の入り口に到着。大きい船ツアーだと中に入れないのでシュノーケルで洞窟へ向かって行ってました。
小型ボートだと中まで入れます。
緑の洞窟は、「言われてみれば緑かなー?でも、こんな洞窟なら他にもあるよなー?」って感じの感想。笑
まぁ、でも綺麗ですね。
途中で他の島にも寄り休憩しました。みんなで暇をもて余す。てか、ブラピが休憩したかっただけだと思われる。笑
そして、いよいよ青の洞窟。ビシェヴォ(Bisevo)島というところにあります。そしたら、予想外の事態発生。
青の洞窟の前にロープが張られているのではありませんか。
ブラピ「波が高いからロープで入場禁止にしている。このボートで中に入れなくはないが警察が見張っている可能性がある。」
あらー、またしても目の前でキャンセルか…。
ブラピ「でも、ボートから下りて自力で泳いでいけば大丈夫だ。行きたければ案内する。」
私たち5人のうち2人の男性と、隣のボートの西洋人全員(ちびっ子含む)が次々とボートから泳いでいきました。
私はこの時ほど、泳げなかった自分を悔やんだことはありません。号泣
青の洞窟を見てきた人に聞いたら、それはそれは美しかったそうです。撮った写真を見せてもらいましたが、狭い洞窟の中が本当にクリーミーで幻想的な青色でした。
私も見たかったです。涙
帰りはコミージャ島に寄りました。昼食を食べてから街歩きをしましたが、シエスタの時間帯だったのでおしゃれそうな雑貨屋はみんな閉まっていました。ツイていない…。涙
猫もシエスタ中。
私もシエスタしました。笑
フヴァル島に戻る時間になり、 小型ボートに乗りました。そしたら満潮になったからか、行きと比べて波が荒くなってきました。あんなに気持ちいいと思っていた海風だったのに、帰りはボート内に波が入ってきました。しかも、上下に飛ぶこともあり、冗談抜きで前の人の席をしっかりつかんでいないと海に落下しそうな状態でした。顔にも波がかかりまくり、美人のNさんは「なんでこんな罰ゲームみたいなことをしなきゃいけないのよー!!」と叫んでました。
彼女の叫びも空しく、(ライフジャケットはつけているものの)かなり上下左右に振り回されながら1時間耐えました。8耐ならぬ、1耐です。笑
そして、フヴァル島に全員無事生還。
またしても美しい青の洞窟は拝めなかったし、スプリット観光が全くできないまま他の街に行くことになってしまったけれど、ある意味貴重な(?)体験ができました。私たちがツアーに参加した翌日も翌々日も洞窟ツアーが中止になったという話をのちに耳にしたので、ツアーが催行されただけでもラッキーだったのかもしれません。
もしフヴァルで洞窟ツアーに参加したい時は余裕をもった滞在をオススメします。大型船で向かうツアーだと、どちらの洞窟もシュノーケルで向かう形になり、小型ボートだと、どちらの洞窟にもそのまま入れます。(私たちは違ったけども。笑)
ただし、地球の歩き方2011には、8月は青の洞窟に90%の確率で入れると書いてあって安心していましたが、あまり信用しないように。笑