#025 ドブロヴニクで絶景とスキャンピを堪能してみた。 (2016.8)
クロアチア屈指の観光地であるドブロヴニク(Dubrovnik)は、「アドレア海の真珠」と呼ばれており、青い海にオレンジ屋根群が映え、それはそれは美しい場所です。1979年にユネスコ世界遺産に登録されました。私は2011年の8月にも訪れたことがあり、大好きな街のひとつになりました。(その時は3週間でクロアチア周遊)
今回、ここを再び訪れることになったのは、旅仲間Kさんと合流することになり、彼女がクロアチアに是非行ってみたいという話になったからです。
私たちの合流場所はドブロヴニク空港。私はバルセロナ(ヨーロッパ周遊中)から、Kさんは日本からヘルシンキ経由でクロアチア入りしました。ちなみに、ドブロブニク空港を初めて利用しましたが、超閑散としており、カフェはあるのに店員がおらず、水1本すら買えませんでした。全然ウエルカムじゃないじゃん。てか、ウエルカムなんて日本人は言わないぞ。笑
翌朝、2回目の訪問なのに旧市街に行くのにかなり迷い(Kさん、ごめんなさい)、イタリア人のコワモテの兄ちゃんに助けてもらいました。そしたら、兄ちゃんもよくわかってなくて、地元の人に聞いていました。笑
でも、何とか旧市街に到着。このお兄さん、5年前も同じ場所でこれを販売していました。5年ぶりに購入。急に懐かしい気持ちになります。
このお兄さんのいるところ(旧市街西側入口)には大噴水があります。無料で冷たい水がチャージできるので、飲み水には困りません。
チケット(120クナ)を購入し、城壁を上ります。(1クナ≒15円)
その日は曇っていましたが、くすんだオレンジ屋根の景色も私は好きです。
オレンジ屋根の瓦が鮮やかな建物と年季のある色合いになっている建物があるのですが、それは悲しい歴史があるからです。クロアチアは1991年にユーゴスラビアから独立した国ですが、その独立の際に内戦が勃発し、ここドブロヴニクの旧市街も大打撃を受けました。一時は「危機遺産」に登録されていたこともあるようですが、地元の人々による努力で少しずつ元の状態に戻し、今の美しい姿が復活したのです。17世紀に起きた大地震の時もドブロヴニクは壊滅したこともあり、市民の力で2度も復活している都市なのですね。
そういう歴史的背景を思いながら眺めると、本当に感慨深いです。
城壁の上ではお店もあります。パスタで作られた天使を購入(20クナ)。可愛すぎる。
だんだん暑くなってきたのでジェラートを購入(25クナ)。オレンジ味もストロベリー味もさっぱりしていておいしかったです。
要塞都市だったこともあり、所々に監視台や大砲があります。中に入って、おちゃらけた写真が撮れるのも、平和な証拠。
晴れてきました。海の青と屋根のオレンジのコントラストがいい感じになってきました。
城壁北側(スルジ山側)はまさに絶景。時々、時計台からの鐘の音が聞こえます。そして、スペインからのシニア観光客に囲まれ、スペイン語のシャワーを浴びました。動画を撮ったのですが、クロアチアにいるのにスペイン語がやたらと入っています。笑
城壁から下りてきてからランチ。ハンバーグみたいなチェヴァビ(80クナ)もおいしかったですが、
5年ぶりのスキャンピ(120クナ)に感動。蟹みたいに甘くておいしいです。Kさんも大変気に入っていました。
旧市街東側には小噴水があります。
水、チャージ!城壁はかなり暑いので、水分を多めにとったり、日陰で休んだりして熱中症対策をしてください。
旧市街のお土産屋さんでは、かわいいお土産がたくさん売られています。クロアチアにはハートモチーフのお土産がいっぱい。
旧市街では絵描きさんがいます。この方の描いた絵が気に入ったので購入。彼は美術家一家で、ファミリーの絵が販売されていましたが、どれもドブロヴニクを題材にした味のある作品ばかりでした。
刺繍職人さんもいます。クロアチアの刺繍は有名なのですが、慣れた手つきで短時間で仕上げます。細かい模様なのに表裏の差がほとんどない職人芸にはびっくりです。
石畳の旧市街はかなり暑い上、滑ります。夕方まで時間があるので、カフェで時間をつぶしました。
夕方になり、歩いてケーブルカー乗り場に到着。韓国のテレビ局が取材をしてました。
そして、17:30にケーブルカー乗車。ギリギリで乗ってしまったためケーブルカーの中から絶景は拝めず…。1本見送ればよかったな。
スルジ山からの旧市街の姿がこちら。城壁からの旧市街の眺めもいいけど、山から眺める旧市街全体の姿もまた格別。ちなみに、スルジ山へのケーブルカーも内戦で破壊され、2010年に復活しました。
日の入りが20:00なので山頂で待ちました。写真では上手く撮れませんでしたが、真っ赤な夕日が地平線に沈む姿は本当に本当に美しかったです。
ケーブルカーで旧市街に戻ってきたころにはライトアップも開始しました。さて、夕食でも食べましょうかね。
夕食に山盛りのムール貝(白ワイン蒸し)を食べました。食べられるか心配だったけど、結構あっという間に2人で平らげました。タコサラダも食べましたが、まぁ普通でした。笑
夜の旧市街は昼とは雰囲気がまた違っていい感じ。ピカピカの石畳が歩いている人をはっきりと映し出します。
翌朝、また旧市街に行き、城壁に上りました。(前回のクロアチア旅行も2日連続で上ったような…?)今回は東側の入口から入りました。
北側から見る旧市街と海を空いているうちに見たいなら、東側の入口から朝一で入るのがオススメです。天候も味方し、きれいなオレンジ屋根群を拝むことができました。何回見ても、惚れ惚れする美しさ。
城壁南側まで歩き、店員さんが「オ・モ・テ・ナ・シ~♪」と若干古いネタをぶち込んでくるお店で早めの昼食をとりました。右側のジュースは私が頼んだミックスジュースですが、あきらかに分離しています。笑
そして、メロンがやたらアピールしてくる…。失敗でした。号泣
だから、料理もそれほど期待していなかったのですが、イカスミリゾット(85クナ)もスキャンピスープ(35クナ)もおいしかったです。特に、スキャンピスープは私が今までの海外旅行で食べた料理ベスト5に入るほどおいしかったです。これだけを食べに、またドブロヴニクに行きたいほど!!
大満足で城壁を後にし、旧市街をうろうろした後、荷作りや洗濯のため宿へ早めに帰りました。
22:00発のバスの前に、ドブロヴニクで最後の夕食を取りました。もちろん、最後もスキャンピ。skampi na buzaruという料理を注文しましたが、 どんな料理かと思っていたらエビチリみたいな味でした。初めて食べる味でしたが、おいしかったです。やっぱり、スキャンピは裏切りませんね。笑
クロアチア名物・茹ですぎパスタも私は好きですよ。笑
大満足でドブロヴニクを出発しました。次の行き先はザグレブ経由でオーストリアです。
なお、2011年の旧ユーゴ旅行についてはこちら↓をどうぞ。ちなみに、スキャンピ愛に関しては、#009のフヴァル編でも少し触れてます。