#022 ジヴェルニーのモネの池を見に行ってみた。 (2016.8)
クロード・モネの名画『睡蓮』のモデルとなった池がパリ郊外にあるので、ヨーロッパ周遊中の旅仲間T氏と合流して行ってきました。
パリ郊外のジヴェルニーという街に、モネが晩年を過ごした家と「睡蓮」が生まれた庭園があります。残念ながら私は見たことがありませんが、パリのオランジュリー美術館に『睡蓮の間』があります。
パリ発のモネの家に行くツアーもあるのですが、自力で行けそうだったので、電車とバスで向かいました。
まず、サン・ラザール駅(Haussmann St. Lazare)からヴェルノン(Vernon)駅まで電車(SNCF TER線)に乗りました。観光地なのに本数が少ない(2時間に1本とかです)ので事前に調べておくといいです。夕方になると本数が1時間に2本とかに増えるのはなぜ?
私たちは12:17にサンラザール発で13:05にヴェルノン着の電車に乗りました。チケットはサン・ラザール駅の自動券売機で買いました。(片道11ユーロ)
電車の時刻の確認はこのHPから↓
http://www.sncf.com/en/trains/transilien
ギリギリで飛び乗ってから気付いたのですが、チケットに時刻を刻印するのを忘れてしまいました…。パリの鉄道では、刻印をし忘れると罰金だとガイドブックに書いてあったのでドキドキでしたが、運よく検札が行われることなくヴェルノンに到着しました。
ヴェルノン駅に到着したら、ジヴェルニー行きのシャトルバスに乗ります。バス停は線路沿いに少し歩いたところでしたが、みんなの後ろについて行ったら余裕で着きました。笑
15分ほどでジヴェルニーに到着。(片道4ユーロ)
バスを降りてからまたしてもみんなについて行くとモネの家の入り口に着きました。(9.5ユーロ)
途中、よそ見をしていると、ポールに足をぶつけるので気を付けてくださいね。笑
中に入るとモネが出迎えてくれます。この時、私はモネの顔を初めて知りました。モネって、おじいさんなんだね。そんなことをT氏に言ったら『そりゃー、この時はそうだけど、いつもおじいさんだったわけではないよ』という、的確なツッコミを頂きました。ごめんね、馬鹿で。笑
美しい庭園があります。その向かい側にモネの生家があります。
これがモネの家(Maison et Jardin de Claude Monet)です。ここにモネは人生の後半43年を過ごしたのです。
中に入ると、モネの名画がいっぱい飾られていました。
当時と比べてもそんなに変わりません。
美術素人の私が見ても、見たことのある名画がありました。
寝室にも名画がいっぱい。美術狂のT氏によるとセザンヌなど他の画家の作品も飾られているらしいです。
寝室の隣の部屋には写楽や北斎の浮世絵がいっぱい。T氏によると、当時の浮世絵は安値で手に入ったらしいが、それにしてもすごい数です。
キッチンにあった銅鍋も、ポルトガルタイルみたいなインテリアもおしゃれ。モネの家は部屋によって雰囲気が全く異なります。
家の見学を終えた後は睡蓮の池を目指します。
パリを出る前に大雨に打たれたのですが、ここジヴェルニーでも雨が降ったのか、水位と水流が増しているように思えました。竹林があり、日本っぽい印象がしました。浮世絵や日本庭園を意識した庭があるのはモネが親日家だったからのようです。
そしていよいよ、睡蓮の池と対面。
フランスにいるのに、どこか懐かしい感じがするのは睡蓮をはじめとする植物が日本人に馴染みのあるものばかりだからなんだろうなぁ。
モネの池は彼によって守られています。Merci!
真夏だったので、ひまわりも咲いていました。
大満足でモネの家を出た私たちですが、サンラザール駅までの電車がまたしても2時間に1本なので、しばし休憩。本当は往復で14:53ヴェルノン発の電車のチケットを取っていたのですが、思いのほか広かったため途中であきらめて16:53の電車に乗ることにしたのです。それまで、お互いのこれまでの旅路を語り合いました。笑
ミュージアムショップは勿論モネの作品ばかりが売られてました。そして帰国後に知ったのですが、あのミュージアムショップでオランジュリー美術館の睡蓮の絵は描かれたんだそう。知らなかった…。もっと意識して見とくべきだった…。
帰りも同じルートで。16:00発のシャトルバスでヴェルノン駅に行きます。駅に着いたらチケットを買い直しました。行きと帰りで値段が違います。(14.70ユーロ)
帰りはちゃんと刻印してから乗車!
↑そしたら、検札があってひと安心。笑
この電車でパリへ戻りました。パリからなら日帰りで余裕で行けますよ。オランジュリー美術館の「睡蓮の間」に行ってからジヴェルニーに訪れることをオススメします。あと、睡蓮の咲く夏場しか公開していないので要注意です。