#252 おんせん県の温泉を堪能してみた。その③ (2019.12)
大分県の温泉記事第3弾は竹田(たけた)市の長湯温泉です。
温泉記事第1弾
温泉記事第2弾
本当はKさん(大分県民)は前夜にラムネ温泉館(竹田で有名な温泉施設)に連れて行ってくれる予定だったようですが、時間がなかったため行くのをやめました。翌朝に行こうとしたら10時オープンだったので、早朝から炭酸泉が体験できる他の場所に行きました。
それが、御前湯(ごぜんゆ)。道の駅のすぐ向かいにあります。6時から営業しているのがありがたい限り。ガイドブックにも載っていて、長湯温泉のシンボル的存在なんだとか。
明治時代の洋館のような建物がいい感じなのですが、なんと江戸時代にはすでに温泉施設として誕生していたそうです。入湯料は500円ですが、竹田市民は300円らしいです。笑
炭酸ガスが多く含まれている長湯温泉の泉質は世界的にも珍しいようで、湯治のために訪れる方も多いようです。炭酸泉ってことは、ラムネみたいにシュワシュワしたお湯なのかな?
年季の入った脱衣所も浴場もノスタルジー。これまでどれだけの人間の心身を癒してきたのだろう…。ラムネ温泉はピカピカで新しいようですが、私はこちらの雰囲気、好みですね。
炭酸泉は思ったほどシュワシュワしていないし、飲んでもシュワシュワしませんでした。と言うか、ミネラルたっぷりの独特の味はたくさんは飲めませんでした。体にはいいんだろうな…って味です。笑
露天風呂に入ると、川がすぐ下を流れているのが見えました。Kさんの話だと、その川にも温泉成分が含まれているようです。すっげーなぁ、大分県!笑
朝風呂を満喫した後は朝食を食べようとしたのですが、9時ではどの店もまだ閉まっていたので、道の駅の販売所で食べ物を買いました。
それが「やせうま」。だんご汁で使う「だんご」にきな粉と砂糖をまぶしたものです。きなこもちとかが好きな人はハマる味だと思います。もう一つは「じり焼き」で、黒糖入りのクレープみたいなものでした。おいしいのですが、甘いものが得意ではない私にはどちらも甘すぎてたくさんは食べられませんでしたね。笑
ネコがめちゃ寄ってきました。ごはんを狙ってくるのですが、道の駅の壁に「猫にエサをやらないで下さい」と書いてあるので死守しましょう。笑
この後、竹田を後にし、別府に再び行きましたが、途中でJOYFULLがあったので寄りました。JOYFULLは大分発祥なんだとか。出身大学の近くにあったので、当時よく利用してました。リーズナブルな値段が嬉しいんです。
大分のJOYFULLのレジには、福岡名物のめんべいの割れせん(われめん)が売られているんですよ。知ってましたか?私はKさんに言われるまで知らなくて思わず2袋(1袋603円)も買ってきてしまいましたよ。そしたら、愛知県内のJOYFULLでも普通に売られてましたよ。笑
その後、砂蒸し体験をするために別府海浜浴場を訪れたのですが、2時間後なら利用可能と言われました。実は前日の地獄めぐり前にも訪れたのですが、その時は予約が取れませんでした。迷ったのですが、今回はあきらめ、別の別府観光をしました。そのことを次回は書きたいと思います。
#251 おんせん県の温泉を堪能してみた。その② (2019.12)
大分県は源泉数、湧出量ともに日本一であるという話を以前しましたが、その中でも別府市は源泉数世界一と言うことでこのような風景があちらこちらで見られます。そして、『別府のニオイ』と大分県民から呼ばれている腐卵臭が時折するのもご愛敬。
そんな別府市内には共同風呂(公衆浴場)がたくさん点在しており、大分県民Kさんの話だとお金を払って管を引けば一般家庭でも温泉が楽しめるそうです。
あと、テレビでもやっていた話ですが、別府市民の風呂愛は半端なく、湯温も高めがお好きなようで、別府市内の浜脇温泉「日の出温泉」の共同風呂の湯温は46℃とかで、熱い風呂に慣れている別府市民すらもなかなか入れないほどらしいです。笑
既に前日に長者原温泉(大分県玖珠郡九重町)を堪能した私たちですが、その日も別府で温泉に入りました。大分県に来たら、温泉を満喫しないと!!!笑
と言いつつも、ドライバーKさんにまかせっきりの今回の旅プランなので、別府市内のどこの共同風呂に行くのか知らない私は湯けむりミステリーツアー状態です。到着先に古谷一行と木の実ナナがいたら、殺人事件が起きるんですよね。号泣
コナン君もいないでおくれよ!!笑
今夜の温泉は別府市の鉄輪(かんなわ)温泉にある『ひょうたん温泉』です。地元ではかなり有名なところなんだとか。あ、コナンくんも木の実ナナも古谷一行もいませんでした。(当たり前)
入浴料は大人で750円。スーパー銭湯みたいに、色々なお風呂があって楽しいんです。ひょうたん温泉の名の由来は、『ひょうたん風呂』と呼ばれる、ひょうたん型の湯船で、女風呂のは大正11年に造られたものが現役で使われているとのことです。確かにかなり年季が入っていたので、ゆったり浸かりたいところですが、別府は湯温が高いため、私はすぐに足湯になりました。笑
あとは、滝行の温泉版のような滝湯が何本かあったのですが、水圧が高く、隣の人どころかその先の人の方にまで自分の体から跳ね返るお湯が(お互いに)飛びます。けっこう痛いですが、肩凝りや腰痛のある箇所に当てると効果があるかも??
リンスインシャンプーとボディーソープは浴室に、ドライヤーは脱衣場にありますが、バスタオル類は持参しましょう。
入浴後はポカポカになった体で、施設内のベンチでお水を飲みつつ休憩しました。あ、卵が売られてる。
源泉を浴びた、これこそまさに『温泉卵』ですな。笑
ひとつ70円なので買ってみました。
予想通り、所謂『温泉卵』とは違って、しっかり茹でられた卵でした。普通の茹で玉子と違って、温泉の風味がしました。お風呂上がりの小腹が空いたときにオススメ。
施設内にレストランがあり、そこで『地獄蒸し』と呼ばれる、温泉スチームを利用した蒸し料理が食べられることがわかったので入りました。
メニューを決め、券売機でチケットを買うと、店員さんが食材を持ってきてくれるので、地獄釜(だったかな)にセルフで入れます。
そして、店員さんがタイマーをセットしてくれるのでひたすら待ちます。20分くらい蒸したような気がします。
とうもろこし蒸しはできたものが運ばれてきました。とうもろこし好きとしてはかなり期待しましたが…。うーん、私はお湯で蒸した方が甘くて好きですね。笑
20分後、席のタイマーが鳴ったので、自分達で釜を開け、取り出したら店員さんが慌てて来ました。あれ、もしかして勝手に取り出したらいけなかった??タイマーが鳴っても店員さんが誰も来なかったんだもん。号泣
何はともあれ、熱々の地獄蒸し、完成!
カボスポン酢を準備して、いただきます!!地獄蒸しのお味は…。素材の味が活きてておいしかったです!特に、海老が甘かったです。シーフードって加熱しすぎると固くなりますが、プリプリがほんのり残っていました。エビも野菜もスチームでギュッと旨味が閉じ込められていておいしいです。あと、こちらの野菜蒸しについていたとうもろこしは普通に美味しかったです。笑
ちなみに、カボスポン酢は大分県のスーパーで色々な種類が売られています。有名どころはフンドーキン社製ですね。全国的には味噌で知名度が上がっていますね。
体は温泉で温まり、地獄蒸しで満腹になった私たちはこの後別府タワーを車内から眺めました。通天閣みたいなレトロなタワーだなぁ。その後はカラオケをしつつ、Kさんのおうちに泊まらせていただきました。大分旅行もいよいよ終盤。でも、まだまだ温泉に入りますよ。笑
#250 べっぷ地獄めぐりをしてみた。その② (2019.12)
山地獄で動物と触れ合った私たちが次に訪れた場所は海地獄(400円)です。海地獄を選んだ理由は…
と言う、流川楓的発想です。同じ駐車場から歩いていけるくらい、山地獄と海地獄は近いので、一緒に廻るのがオススメです。笑
海地獄は1200年前から存在するらしく、1日で150万Lものお湯が湧き出ているようです。
海地獄の名の由来は、海の色のようなお湯のようです。ガイドブックほどではないものの、自然が作り出したコバルトブルー(とガイドブックには書いてありますがペパーミントグリーンの方が近いかも…。)色は美しいです。すごい湯気に圧倒されますが、それもそのはず、湯温はなんと98℃。山地獄は動物〉〉〉〉地獄でしたが、海地獄ではこの自然由来の色を堪能した方がいいですね。
赤い湯泉も(小さいけど)ありました。
あとは、温泉熱を利用したビニールハウスでハスが栽培されてました。
現場からは以上です。笑
まぁ、山地獄を満喫しすぎて時間のない私たちにとってはちょうど良かったかな…。滞在時間わずか13分でした。笑
次に目指すは血の池地獄です。車に乗ったのが16:15で血の池地獄に到着するのは16:30頃かと思いきや、途中で渋滞に巻き込まれました。片側一車線の道路な上、他の迂回路もないため身動きがとれません…。
のろのろ運転が続く中、ようやく渋滞が終わる兆しが。原因は交通事故で、車が田んぼに落ちていて、警察誘導による片側通行が行われていたのです。
しかし、何だかんだで16:40に血の池地獄に到着しました。
血の池地獄は、名の通り、血液色をした地獄です。別府の地獄の中では一番有名で人気のある観光地(だからか、入場料も550円と少しお高め。笑)だと思います。その色の秘密は酸化鉄や酸化マグネシウムを含んでおり、空気中の酸素に反応して赤くなるんだそう。
入館するとポストカードをもらいました。その瞬間、25年前の記憶が甦ります。その時もこれと全く同じ、真っ赤な池のポストカードをもらったんですよ。そして、当時中1だった私は血の池地獄に対してめちゃ期待したんですよ。
あれから25年。血の池地獄さん、ご無沙汰しておりまーす。
あれれ、ポストカードと違う…。今日こそは真っ赤な池で出迎えてくれると思っていたけど、25年前と変わってねえ。号泣
今気づいたけども、私のネイルは血の池地獄色だったのね。笑
この色でポストカードを作ればいいんですよ。たぶん、お初の方は、ポストカードをもらった瞬間に期待してしまいますよ。この赤褐色でも十分赤いしさ…。赤褐色って言葉、久々に使ったわ。理科の授業以来?笑
そして、血の池地獄では、「地獄=鬼が住んでいる」のイメージなのか、鬼を売りにしていました。
自販機も鬼(のパンツ)模様。笑
顔出しパネルも是非!!
その後、海地獄で素通りした土産物店で別府土産を買ってから、血の池地獄を出ました。滞在時間15分。いや、もう少し長居したいのですが、17時閉館なんですよ。笑
帰り道は渋滞も事故も無事完結しており、大変スムーズでした。
それから展望台(と言う名の高台)に行き、別府全体を見渡しました。それにしても、すごい煙でした。別府が源泉数世界一と言うのが納得の眺めでした。街並みがいい意味でノスタルジックなんです。
この後に別府の温泉を堪能したので、次回はその事について書きたいと思います。
#249 べっぷ地獄めぐりをしてみた。その① (2019.12)
大分県別府市は地獄が8つもあるという、極悪世紀末都市です。笑
ヒャッハーなモヒカン野郎ばかりが住むイカれた世界が広がっているのかと思いきや、そんな世界は『北斗の拳』なわけでして…。でも、別府市内はどこを見ても煙が漂っている、まさに『地獄絵図』なのです。笑
この煙を初めて見た時はかなり衝撃的でした。本当に、山火事を心配しましたよ。笑
でも、大分県民Kさん曰く、地中に眠る温泉の蒸気と臭いが漂うのが別府なのであり、あの独特の腐卵臭を『別府のニオイ』って言うんですって。
『排水溝からも湯気が出ているよ』とKさんが言う通り、排水溝からも温泉の湯気が出ていました。写真だと分かりにくいですが…。
そんな別府市の溢れんばかりの温泉を観光地化したものが『べっぷ地獄めぐり』なのです。温泉の湯気を地獄に見立てているのですが、なるほど確かに『異世界』なのでした。
あ、その前に『馬家溝(まちゃこ)』でボルシチを食べました。このお店は別府では有名らしく、午後1時半頃に訪れても満席の上、オーナーもマイペースなため急いでいる方にはオススメできませんが、ここのボルシチはおいしかったですよ!
と、馬家溝でランチをしてたら既に午後3時になっているため、全部を廻るのは不可能です。今からだと、行けて3ヶ所かな…。
ちなみに、私は25年ほど前に家族旅行で別府を訪れています。その時に地獄巡り(と言っても2ヶ所だけ…。笑)もしたのですが、『血の池地獄』に行ったことだけは覚えているのですが、もう1ヶ所がどうしても思い出せません。今回改めて廻ったら思い出せるだろうか…。
なお、べっぷ地獄めぐりは
①海地獄
②坊主地獄
③山地獄
④かまど地獄
⑤鬼山地獄
⑥白池地獄
⑦龍巻地獄
の全8か所あります。地獄8ヶ所のパスもあるのですが、私たちは全部を廻る時間がないためそれぞれの地獄でチケットを買いました。
その中から私たちは『山地獄』に行きました。Kさん曰く、温泉熱を利用した温室があったり、温泉に浸かる動物(カバとか)がいたりするらしい。ちなみに、山地獄の入獄料は1人500円でした。
中に入るとビニールハウスがあり、ブーゲンビリア等の南国の植物や、
サボテンがお出迎え。
と共に、ハムスターがぬくぬくと温室生活を送っておりました。
排水溝からも湯気が出ているのもさすが別府…。
と、そこまではそれほどテンションが上がらなかったのですが、この後大人げなく大はしゃぎしてしまいました。と言うことで、今回は山地獄だけについて書こうと思います。笑
温室を抜けると、小さな動物園がありました。
まず目についたのは温泉に浸かるカピバラたち。常に温泉に浸かっているからか、大人のカピバラの体毛の色が白く(時々苔色に)なってました。実際、大分の温泉巡りをする際、温泉から出るときに髪の毛をシャワーで十分に洗い流さないと髪の毛がキシキシになります。私の髪の毛は初日夜に見事にキシキシになりました。涙
エサを200円(5本入。お金を貯金箱に入れ、カップからニンジンだけを抜く形=ニンジンを持ち歩かないといけないのが少し不便)で買えるので、エサやりをしました。大人のカピバラはニンジンを見ると寄ってきますが、子どもは寄ってきません。飼育員さん曰く、カピバラの子どもたちはまだ人馴れしていないそうです。Kさんが言っていた名物カバは3年前に亡くなってしまい、代わりに他の動物園から来たカピバラなのだそうです。
子ヤギが長い紐を付けて半放し飼いになってました。この子達がかなりかわいいのです。
特に可愛かったのがこの子。口角が上がっているのです。勝手にユキちゃんと呼んでました。笑
その背後にはヤギ舎があり、顔を出してエサをせがんでくる姿がシュールです。
必死すぎて可愛すぎる。笑
あまり観光客が来ないのか、ヤギたちを始めみんなお腹を空かしてました。特に衝撃的だったのは空腹の子ヤギを飼育員さんが抱っこして、木の葉っぱを直接食べさせていたことです。木に繋がれているからこそできる技ですね…。
みなさん、山地獄に行ったらエサを買って下さい♪
byヤギたち
他には
ナイスヘアーの馬がいます。
噛むらしいので要注意です。笑
若者観光客が煽ったからか、途中で暴れてました。それを動画で笑いながら撮る彼ら。ダメですよー。
あとはウサギもいました。
いやー、楽しいな、この動物園は…。
忘れてた!!ここは動物園ではなくて地獄でした。笑
ここから上がる噴気は90℃らしいです。
山地獄の名の由来はこの背後にある山でしょうか?もっと動物を売りにした方がいいと思うけど、『動物地獄』って名前も変か…。むしろ、『動物天国』??笑
最後にもう一度ユキちゃんにエサをやって帰りました。あー、本当にかわいい♪そんなに動物が好きなわけではないですが、本当に面白かったです。小さいお子さま連れにもオススメ。
個人的には、今回訪れた3地獄の中で山地獄が一番オススメ!!ユキちゃんに会いに是非!!童心に帰れます。次回は残りの2地獄について書きます。
#248 湯布院の『山下清原画展』に行ってみた。(2019.12)
『山下清原画展』は大分県屈指の観光地、湯布院にある昭和レトロ館の2階にあります。
湯布院は2度訪れたことがあるため、今回は素通り予定でした。しかし、Kさんの運転で長者原温泉(大分県玖珠郡九重町)から別府市に向かっている途中に、『山下清原画展』と言う看板を私が見つけてしまい、急遽寄ることになりました。ごめんよKさん、色々とプランニングしてくれたのに…。
昭和レトロ館は湯布院の中心部に位置し、ホームページによると『ALWAYS 三丁目の夕日』の世界を再現しているようです。だから、昭和後期生まれの我々よりは団塊の世代の方々(つまり我々の親世代)にとって懐かしいものが多いのかもしれません。(昭和レトロ館自体には入館していないのであくまで予測です)
酪農をやっていた伯父さんの家がこんな感じだったなぁ。伯父さんの家はもう取り壊されてしまったから、懐かしくなりました。看板とかもこんなんだったな。子どもの頃の記憶が甦ります。
さて、話は戻って『山下清原画展』へ。2階にあるので、階段に上ります。
入口にある顔出しパネルで、あなたも『裸の大将』になれますよ。笑
中に入ると、すぐ右手で入場券(大人600円)を購入しました。入口から左側に山下清画伯の原画が展示されていました。なお、写真撮影は禁止です。
山下清画伯は『日本のゴッホ』と呼ばれているとのことですが、色を重ねて立体的にしているところが似てると言うことなのでしょうかね?ゴッホは油絵で、山下画伯はちぎり絵で表現するところが違いますが、私はどちらも情熱的で好きですね。山下清画伯は日本のアールブリュットの先駆者だと思います。
実物を見ると、紙を小さくちぎって丁寧に端まで敷き詰めて貼っているのがよくわかります。戦時中や戦後のモノがない時代には空き箱の裏に貼っていたりしてありました。色合いも絶妙なんです。有名どころの『花火』や、ペンで描かれた『桜島』も多数展示されていました。画伯は全国各地の有名花火大会を見に訪れていたんですね。
絵だけではなく、日記も展示されていました。原稿用紙に、山下画伯の心情が正直に表現されていました。個人的に面白かったので覚えているエピソードは『みんながびっくりする様子が面白かったので僕が○○○○を出していたら「清くん、○○○○を出してはいけないよ」と✕✕さんに言われました。』と言うもの。画伯、下ネタやんけ。笑
しかも、山下少年は注意された後も、面白くてまた〇〇〇〇を出したようです。笑
それと、るんぺん(放浪)についての文章も面白かったです。山下画伯は、兵役から逃れるために14年もの間日本放浪の旅に出たのですが、家族に発見されて引き戻され、もう放浪はしないと言う誓約書を書かされました。その時の画伯の誓いの言葉が『もしまたるんぺんをしたときは、病気だと思われても仕方ありません』でした。笑
画伯よ、るんぺんばかりしている私も病気ですか?いや、病気だと思われても仕方ありませぬ。涙
ホント、画伯の作品と文章は純粋なものばかりで、好きなものや綺麗なものを絵で素直に表現したり、思ったことを正直に文にしたりしているんです。大人になると、周囲に合わせて自分の感情を押し殺すことが増えますが、彼の作品を見ていると心が洗われるような気持ちと同時に、自分の気持ちに忠実に生きる姿が羨ましかったりします。
入場券売り場で虫眼鏡の貸し出しが行われていますので、細かいところまでしっかり見たい方は借りるといいかもしれません。私は借りませんでしたが、代わりに額縁に顔を近づけてまじまじと見たりしました。笑
山下清ワールドを十分に堪能した後は入口右側のミュージアムショップへ。全部ではないですが、展示された作品の一部がポストカードやクリアファイル、一筆箋、ポスターになって販売されていました。個人的には全作品集がほしかったのですが、残念ながら販売されていませんでした。
個人的に好きな作品はこれ。背景も含め、紙を切り貼りして作られているんです。早速我が家に飾りました。
小さな美術館でしたが、大満足でした。お客さんも少なめなのでのんびりゆっくり見ることができました。湯布院と言うと食べ歩きをしている人が多いですが、その前後で是非『山下清原画展』に行ってほしいです!
その後は別府を目指しました。途中で目にした景色が美しかったです。この地区は春に野焼きをしているから、このような景色が広がっているようです。快晴の空に黄金色が映えました。
次は別府編です。
#247 おんせん県の温泉を堪能してみた。その① (2019.12)
大分県は源泉数(4,538ヶ所)、湧出量(291,340L/分)ともに日本一であり(Wikipedia参照)、別名『おんせん県』の名称で知られています。
私がはるばるバスを乗り繋いで九州を訪れたのは『おんせん県』に住む旅仲間Kさんに会うためでした。大分県の温泉に浸かったり、美味しいものを食べたりして癒されたかったのです。
私の到着前夜にたまたま福岡に泊まっていたKさんと翌朝合流し、博多でもつ鍋を堪能したり、古着を買ったりしてから彼女の運転で大分まで行きました。(福岡編についてはまたいつか投稿する予定です)
博多~大分間は車で3時間ほど。愛知~京都間の移動時間と大して変わらないことに、九州の広さを体感しました。あ、大分県は九州新幹線が通っておりませんので、うっかりそのことに触れると大分県民の心を深く傷つけますので気を付けてください。笑
本日のお宿はこちら。大分県玖珠郡九重町にある長者原(ちょうじゃばる)温泉、トライアル温泉郷です。その中の1つ、『虎乃湯』は素泊まり1980円~と言う、超破格値で宿泊することができるのです。私たちが泊まった年末は2人で1泊4460円(2980円×2のところ、割引価格で泊まれました)だったはず。ちなみに、長者原温泉の泉質は全国でも珍しい炭酸水素温泉です。
公式HPはこちら。
新しいんだけど、何だかノスタルジックな雰囲気もある施設です。
虎乃湯の中でもグレードがあり、我々が泊まった『鳶』はリーズナブルなお部屋が連なっております。1980円の部屋内部、気になりますよね??
ドアを開けると狭い土間があり、1階に2部屋+ロフトがあります。
玄関近くにあるテーブルと座布団。わかりにくいですが、木目柄のホットカーペットが敷かれていますので、テレビをのんびり見ながらくつろぐことができます。
奥の寝室はこんな感じ。
洗面台付近には冷蔵庫、ドライヤー、ポット、紙コップが置かれています。歯ブラシやタオル、ティーバッグなどはないため、自分で持ってくるか、レセプションで購入する形です。これで格安料金が実現できるのでしょう。その他、浴衣類は置かれており、電子レンジもレセプションで借りることができます。
『鳶』の部屋にはトイレは付いていますが、お風呂はないので少し歩いて入浴に行かなければなりません。貸切風呂と共同風呂があり、貸切風呂は予約制ではないため空いていたら使える形です。貸切風呂は全部で5つあるのですが、全てのドアの前にスリッパがあったため断念しました。
幸い、共同風呂に先客はいなかったため、貸切状態でした。大浴場と外に露天風呂がありました。露天風呂では仰向けになって星を眺めることができるようになっており、満天の空を眺めながら温泉に浸かると言う贅沢な時間を過ごすことができました。ちょっと寒いのは我慢できますが、葉っぱが露天内に結構入っており、体に急に貼り付くのが何とも気持ち悪かったです…。が、そういう意味でも大自然を満喫できる温泉ですよ。笑
途中でおばちゃんが慣れた手つきで入ってきました。それもそのはず、虎乃湯で働いている方で、いつも仕事後に温泉に使ってから帰宅するとのこと。何とも羨ましい生活だなぁ…。
レストランは敷地内にあるし、お菓子もレセプションで買うことができます。これらは大分のスーパーで買って、持ち込んだものです。中部地方では「南アルプスの天然水」なのが九州では「阿蘇の天然水」なところにびっくり。笑
夕食に食べた、Kさんの家近くのAコープで買ってきたからあげが超絶品でした。大分のからあげは冷めてもおいしいってのは本当ですね。皮がサクサクだし、醤油味の衣もおいしい!そして、お肉はジューシー。嗚呼、また食べたい…。今度はこのお店の塩味も食べてみたい…。
翌朝、貸切風呂を利用しました。暖冬の2019年末ですが、その日の朝は霜柱が見られました。出来立てのやわらかい霜柱を靴で踏んだ時の独特の感触が面白い。
貸切風呂はこんな感じでした。共同風呂同様、シャンプーとボディソープは付いていました。
湯の花が咲いてました。
だんだん日が昇り、霜柱も溶けていきました。
仕事を忘れて、大自然を望みながら温泉にゆったり浸かるってとっても贅沢なことですね。
風呂場から部屋に戻る途中でブランコがありました。
熊本県との境にある長者原温泉はくじゅう連山の玄関口にあり標高が高い場所に位置します。阿蘇と湯布院を結ぶやまなみハイウェイ沿いにあり、広大な草原が広がっています。Kさんと初めて一緒に旅行したのがモンゴルなのですが、「この景色ってモンゴルに似てるって思うんだよね」って言うKさんの言葉を聞いて納得。きっとモンゴルのでこぼこ道もアスファルト化が進んでいるんだろうなぁ…。それにしても、本当にいい天気でした。
この後は湯布院に寄りつつ、別府と竹田の湯めぐりが続きます。
#246 名古屋から福岡までバスで移動してみた。(2019.12)
昨年末に九州に行ってきましたので、その旅行記をそろそろ書こうと思います。まずは交通手段についてです。なお、九州旅行をまとめて投稿したいのでゴッホ展を#245とさせて頂きました。
普通は名古屋から福岡に行く交通手段は
①新幹線
②飛行機
だと思うのですが、私は③夜行バスを利用することにしました。福岡までの直行便が10000円くらいで利用できるとわかったからです。
しかし、旅行日が年末だったからか、直行便は速攻売り切れてました。うーん、今回ばかりは新幹線かな…。しかし、片道17830円(自由席定価)かぁ…。
そんなとき、ふと他のアイディアが浮かびました。それは経由便です。京都経由にすればバスで福岡まで行けるのではないだろうか?
予想は見事的中し、京都経由だとまだ空きがありました。やったー!!ということで、値段重視の愛知近郊の旅人の方、京都経由はオススメですよ。笑
それでは、私の旅程を紹介します。
8:10名古屋→10:40京都 (京名特急ニュースター号 1440円)
21:30京都→翌8:15博多 (STAR EXPRESS 7200円)
まずは8:10に名古屋発京都行きのバスに乗車。夜行バスに間に合う時間に京都に着いていればいいのですが、せっかくなので京都観光もしたい!ということで、朝の便です。笑
車内はこんな感じでとても綺麗です。これで1440円は安すぎる。
最近はコンセントよりもUSBポート設置のバスが多いので、アンドロイドユーザーで充電したい方は注意が必要です。
甲南サービスエリアで1回休憩を挟みつつ、
ほぼ予定時刻の10:35に京都駅八条口、つまり京都駅南側に着きました。
京都駅の方から見た八条口です。なか卯やダイコクドラッグが近くにあります。
八条口付近にコインロッカーもたくさんあるし、携帯を充電できるカフェもあります。
コインロッカー(小400円)で荷物を預けて、21:30の福岡行きバスに乗るまで京都観光だー!!八条口から北に進めば、駅北側(京都タワーの方)に出られます。
予約しておいたお店で豆腐料理を食べたり、
たまたま横を通った本能寺に寄ってみたり、
修学旅行気分で四条や新京極で買い物(愛知県の小学生は修学旅行で新京極周辺に泊まり、変なお土産を買うのがお決まりです)していたら夕方になってしまいました。
あまりお腹は空いてないのですが、バスターミナル近くのカフェで携帯を充電しないといけないので、そろそろ夕食をとらなければ…。お昼の豆腐料理は予約したのですが、夕食は京都駅周辺で適当なお店に入ろうと思ってました。伊勢丹、ポルテ、CUBEなどを廻り、おそばの気分になりました。
メニューを見て決めたお店、富士屋さんの鴨そば(980円)、温かくておいしかったです。終盤に山椒を入れたらこれまた絶品。三つ葉とのコラボが素晴らしかったので、香草好きには最高の組み合わせです。思わず粉山椒をお土産に買ってしまいましたわ。笑
それから、お土産を少し買い、携帯を充電できるカフェを探しました。ネット情報では、京都駅八条口にあるマクドナルドがオススメになっておりましたが、人でごった返していて断念。まさかの誤算でした。
他の情報で、八条口バス乗り場近くのタリーズでも携帯を充電できることがわかったので、飲み物を買って、くつろぎつつも1時半ほど居座り、携帯とモバイルWi-Fiを無事充電できました。10席ほどはありましたので、これも運ですね。
なお、個人的にはPRONTOもオススメですが、調べたところ夜になるとバーになると言うことで、下戸の私は断念しました。時間帯や使い方によってはこちらもオススメです。
20:45にロッカーに荷物を取りに行き、バス乗り場に行く頃には小雨が降っていました。そして、すごい人。それもそのはず、同じバス乗り場から福岡行きが2台出ていたからです。1台はゆったり座れて充電ポート付きで、もう1台はほぼ観光バスです。私がどっちのバスを選んでいるか、予想がつきますよね。笑
もちろん、観光バスの方です。だって安いんだもん。号泣
しかし、ラッキーなことに私の席の前後左右に乗客がいませんでした。あれだけいた乗客は高級バスに乗っていったのかな?と言うことで、思いっきりリクライニングさせてもらいました。間もなく出発です。
そんな時、運転手さんからの車内放送が入りました。『この度は○○バスをご利用いただき、誠にありがとうございます。このバスは梅田でお客様を乗せ、満席となりますので、お席の移動はご遠慮ください。』
ずーん…。ですよねー。涙
京都発福岡行きの庶民バスは梅田で満席になり、広島と山口で休憩をとった後、小倉→HEARTS博多(→キャナルシティ)に到着しました。まぁ、寝心地は悪くなかったですが、やはりゆったりはできないですね。
8640円で行けるのは魅力的ですが、観光したらお金もかかるし、快適さを求める方は高級バスか、もっと言えば飛行機や新幹線をオススメします。飛行機は早く予約すれば時期によっては夜行バスより安いはずですよ。
#245 ゴッホ展に行ってみた。(2020.2.23)
先週末に、兵庫県立美術館で開催中のゴッホ展に行ってきたので、早速ご報告致します。昨年末の九州旅行など、国内旅行で書きたいことは色々溜まっておりますが、次回以降少しずつ書いていきます。(九州旅行の途中でゴッホ展を挟みたくなかったので、記事の順番を変えさせて頂きました。)
さて、ゴッホ展ですが、東京に続いての神戸開催となっており、目玉は『糸杉』と『薔薇』で、国内外から集められた有名作品が多く展示されておりました。ただし、全83点のうち、約半数はゴーギャンやモネなど、ゴッホと交流のあった画家たちの作品でした。残念ながら『ひまわり』はなし。(余談ですが、東京(2020.3.3~←残念ながら開幕延期となりました)と大阪(2020.7.7~)の『ロンドン・ナショナルギャラリー展』でゴッホの『ひまわり』が鑑賞できます。)
兵庫県立美術館までは色々な行き方がありますが、三ノ宮からの最安&最短コースはJR灘駅まで電車で行ってから歩くルートだと思われます。たった一駅なので130円で済みました。
灘駅に着いたら南口を目指しましょう。そして、『南東方面』から出ましょう。画像が暗くて分かりにくいですが、左側の階段です。『兵庫県立美術館』の表示もあります。私たちはよく見てなくて右側の『南西方面』から出てしまいましたが、広場をぐるっと回り込めば同じ場所に着きます。そして、ひたすら南側、つまり海側へ歩きましょう。美術館の建物(と、ゴッホ展の旗)が見えるので、すぐわかると思います。
途中で左手に上りスロープがあり、道が二手に分かれました。左手のスロープは最終的に美術館の2階へ、右手の平坦な歩道は最終的に美術館の1階へとたどり着くようです。どちらに行こうか迷いましたが、スロープ派が多かったのでそちらにしました。
スロープから見た景色。歩道派の人は横断歩道を渡る感じになります。
信号待ちのことを考えると、スロープ派の方が早いかな?
9:45頃に兵庫県立美術館(2階)に到着しました。開館は10:00ですが中に入ることができ、『チケット売り場』と言う表示に沿って歩くと、結局は下り階段で1階入口にたどり着きました。笑
しかし、またしても集団が二手に分かれることに。それは『チケット所有者』と『チケット未所有者=購入希望者』です。チケットをすでに持っている人は右手に行き、階段の前で開館を待ってました。
残念ながら私たちはチケットをまだ持っていません。昨日、三ノ宮駅のインフォメーションセンターで売ってるのを見たから買っておけばよかったなぁ…。東京都立美術館でのムンク展や松方コレクション展でもチケットを買うために30分くらい並んだのに、そこから学ばずに油断していたな…。
幸い、9:45着の私たちは長蛇の列の2列目の最後尾なので、前に50人くらい並んでいると思われます。チケット売り場は9:55まで空きませんでした。その間に次々と並び始め、階段を上っていくチケット所有者たち…。チケット購入希望者たちも気付けば4列目ができておりました。
10:10頃、ようやく私たちの買う番がやってきました。ちなみに、チケット代は大人ひとり1700円(常設展は別料金)。前売券には『糸杉』が描かれてますが、当日券は兵庫県立美術館の外観がよくわかるシンプルなものでした。そういう意味でも、こんなデザインならインフォメーションセンターで買っておけばよかったよ…。涙
チケットを手にしてから、『チケットをお持ちのかた』レーンに並ぼうとしたら、既に第2陣の列ができてました。既に開館しているので動いてはいるのですが、ここでも並ぶ羽目に…。
ゴッホ展は3階で開催されているのですが、階段に上る直前にクロークもあるのでそこで荷物が預けられます。ただし、ゴッホ展のすぐ後にグッズ売り場があるため、お財布は持っていきましょう。私たちはクロークを利用しませんでしたが、中には両肩に大きいトートバッグを抱え、無意識にぶつけてくる迷惑な方もいらっしゃいました。周りの人に迷惑な大きさの荷物は預けることをオススメします。
混雑や事故を防ぐため、十何人かに分けて学芸員とともに階段を上っていきます。そして、3階に到着。
3階で待ち受けていたのはまたしても入場を待つ人の群れでした。どこまで行くんだ?ってほど、ぐるりと3階の果てまで行きました。まだまだ入場できないのか…。この時、時計を確認したら10:20でした、はぁぁ…。
すぐ後ろのシニア夫婦が『こんなに混んでるんだったら、今日にしなくてよかったね』と話してました。お時間にご都合がつく方は平日にご鑑賞すると比較的空いていると思われます。そうすると、土日の混雑も緩和するし、お互いにWINWINになりますね。笑
ただ、この後は意外にスムーズに進み、10:30には無事に入場できました。かれこれ、45分並んだことになります。
まだ観に行かれていない方のお楽しみを奪ってはいけませんので中の作品については多くを語りませんが、初期のゴッホ作品から晩年の作品、交流のあった画家たちの作品などが時系列にゴッホの言葉と共に展示されており、彼の作品の変化がよく分かりました。ちなみに写真撮影はすべて禁止です。
個人的には最後の方で展示されている『糸杉』がやはり抜群に良かったです。色合いや絵の具の煌めき、迫力のある筆のタッチなど、見惚れてしまいました。恥ずかしながら、今回見に行くまでこの作品について知りませんでしたが、本当に素晴らしかったです。是非、皆様にも生で観ていただきたいです。
のんびり鑑賞しましたが、1時間ほどで観終わり、ミュージアムショップで買い物をしてから美術館を出たのが11:45でした。もちろん、すべての作品を最前列で観るともっと時間がかかります。連休2日目だったからか、本当にすごい人だったので、後方から観た絵もあっての鑑賞時間1時間ということです、でも、『糸杉』は最前列でじっくり鑑賞&後方から『おかわり』も2回ほどしましたよ。笑
スヌーピーとのコラボグッズが可愛いです。他にもポーチやスカーフ、ぬいぐるみ、タオルなどもありました。
スヌーピーの漫画に、ゴッホが話題のシーンがあるみたいですね。外国ではゴッホじゃなくてファンゴッホ(van Gogh)と呼ばれているのは本当なんだなぁ。
あと、ベビースターラーメンとのコラボもお土産にオススメです。(表裏が異なるイラストなだけで、同じものです。)
個人的にはカレンダー(1000円)もオススメ!卓上タイプもありますが、私は壁掛けのものを買いました。これでゴッホの名画と共に今年が過ごせます。笑
在庫切れしているものもありましたが、品揃えは豊富でした。クレジットカードも使えるので、ご安心を!笑
チケット売り場近くには『糸杉』の撮影ブースがありました。中に入って写真を撮ることもできます。あと、麦わら帽子と謎のぬいぐるみも置いてあるのでよかったら一緒にどうぞ。笑
兵庫県立美術館は海に面しているのですが、海側には謎の像が…。これは阪神大震災20年目に作られた復興のモニュメントだそうです。
今回はゴッホ展についてまとめてみました。平日の方が空いていると思いますが、土日しか都合がつかない方は必ずチケットを買ってから向かわれることをオススメします!
#244 カンボジアとベトナムの治安と共産主義について
ベトナムは社会主義国であり、町を歩くとこんなプロパガンダ看板をよく目にします。キッチュでかわいいので、個人的には好きなデザインですが、いかにも社会主義を目指しているような絵が描かれています。あ、私はプロバイダ看板を芸術として好きではありますが、社会主義や共産主義の思想は全くありませんからね。むしろアンチですよ。笑
じゃあ、なんでこんな話題を書くのかというと、帰国してしばらく経ち、昔カンボジアに一緒に行ったお姉さまの一言を思い出したんです。それが『カンボジアって、やっぱりおじさんがいないなぁ。』って言葉。2013年当時の無知な私はその理由を知らず、お姉さまの口から出た名前が、カンボジアのかつてのリーダー、ポル・ポト。小学生の頃、テレビのニュースで『ポル・ポト派』って言う言葉が流れてきたことは覚えてますが、まさか独裁者だったなんて…。
で、最近たまたまポル・ポトについての解説ゆっくり動画を「某つべ」で見た(気になる方は『最強のメラ』さんでつべ検索を。この記事もかなり参考にさせていただきました。ありがとうございます。)こともあり、やはりカンボジアを旅する人がこのブログを読むかもしれないから少しは触れた方がいいのかなぁと思いまして書き始めました。ついでに現在の治安についても触れようかと。
ということで、今回は写真少なめな上、ユーモアなしの全く面白くない記事になると思いますのでご了承下さい。あと、なるべくわかりやすく書きますが、何せ政治分野は苦手ですので足りない部分や誤った部分があったらご指摘下さい。
と、予防線を張ったところでw、まずは社会主義(communism)について。社会主義とは、平等な社会を理想とする考え方で、社会主義国家となると、土地や家屋は国家のものとなるため個人財産にはできなくなります。仕事も国から宛てがわれるから、みんな平等に公務員です。『みんな平等』と言うのは一見いい響きですが、真面目に働いていても手を抜いて働いていても給料は一緒だから、当然競争心や労働意欲はなくなります。だって、真面目に働かなくても同じ金額の給料がもらえるのだから…。国民が平等であるはずの不平等な社会に疑問をもってしまえば、国の体制は一気に崩れるのでしょう。ソ連の崩壊が、社会主義国家の存続の難しさを物語っていると思います。教育でもそうだけど、ある程度の競争心は必要だし、完全平等だと個性は失われるんですよ。だから、みんなで手を繋いでゴールする運動会とか、お姫様ばかりのお遊戯会とかどうかしてるって私個人は思います。
脱線しました、すみません。そして、その社会主義を極めたのが共産主義。『完全に平等なんだから、国という制度すらも要らない』という究極の考え方のようです。だから、思想からすれば共産主義国と言うのは存在しないはずなので、共産主義を掲げている国は正確には社会主義国(共産社会を目指して革命中)となりますね、うーん、難しい。頭が悪い私には全く理解できない思想です。
こちらが社会主義国家の国旗です。共通点を見つけましょう。
赤いんですよ。そして、星。日本共産党の機関紙名も「赤」が付いてますし、赤は共産主義のシンボルカラーというイメージですね。
もちろん、真っ赤ではない社会主義国もありますし、逆に国旗に星がついている国が全て社会主義国ではありません。(アメリカとか、星いっぱいだけど違うし。笑)
こちらの国旗をご覧ください。
真っ赤な背景に黄色い遺跡。社会主義国っぽいですよね。これ、共産主義時代のカンボジアの国旗なんです。わずか40年前、クメール・ルージュという政治勢力が主権を握っていた頃(1976~1979年)のものです。その時のリーダーがポル・ポト(本名サロット・サル)でした。
彼は共産主義を学んで傾倒し、原始共産主義と言う形でカンボジアに取り入れようとしました。『人民は農業さえしていれば幸せに平等に暮らせるんだ』という極端な考え方なのかな?まぁ、百歩譲って、ここまでは何とか理解しよう。日本にも縄文時代とかあったからねぇ。「その頃は貧富の差もなかった」と、小学校の社会の時間に習ったし…。
しかし、時は10000年前ではなく、1976年のカンボジア。当然文明がある程度は一般市民にも浸透していたことでしょう。便利なものを知ってしまうと、それがなかった時代に戻ることは困難だと思うのですが、ポル・ポトはカンボジアを更にいい国にするために知識人や技術者達を集めました。そして殺害。
え、なんで?全く理解できないのですが。
ポル・ポトは、『農業をして、平等な社会を作っていくために文明は必要ない』と考えていたそうな。その考え方はあまりにも極端なのです。ただただ農業をしていれば階級も貧富差もないし、知識も娯楽も要らない。国民全員が農民となり、財産は没収され、貨幣も廃止されました。まさに、原始時代に戻ろうと言う考え方です。
それを極めると、例えば
文字が読める人(知識人だ!)
ラジオが聴ける人(知識人だ!)
時計が読める人(知識人だ!)
娯楽を楽しんでいる人(農業をやれよ!)
さらには
メガネをかけている人(賢そうだ!)
手がきれいな人(農業をやってなさそうだ!)
美男美女(恋愛=娯楽してるにちがいない!)
などが次々と粛清されたそうです。
正気ですか…?
その処刑をされた国民の数は(資料により異なりますが最大で)300万人。当時のカンボジアの人口が800万人だと言うことから、1/3の罪なき国民がわずか3年で独裁者に殺されてしまったのです。3年で300万人って、1日あたり3000人は殺してますよ…。
当然の結果として大人が減り、国家として成立しなくなりました。知識人たちが、いや、そもそも大人がいなくなれば当然ですよ。
しかし、ポル・ポトは、国の運営が上手く行かなくなったことを「国の内部にスパイがいるからだ!」と考え、13歳以下の純粋な子どもたちを兵士にしてスパイを探し出そうとしました。そして、怪しい人物は家族や知人共々処刑しました。結果、国の要職に就くのはクメール・ルージュに洗脳された無垢な子どもたち。
こんな『修羅の国』状態のカンボジアですが、当時は完全鎖国をしていたため、この暴君の存在と国家の惨状は他国に漏れなかったのです。が、国内で反政府軍が結成され、ベトナム軍と手を組んでポル・ポト軍と戦いました。当然、子ども兵士ばかりのポル・ポト軍はベトナム軍にあっさりと負け、1979年にポル・ポトによる独裁政治は終焉を迎えたのです。その時、人口の85%が子どもだったとのこと…。私が生まれるほんの少し前のことです。
しかし、ベトナム軍はポル・ポトを取り逃してしまい、ポル・ポトはクメール・ルージュを率いてベトナムと闘争を続けました。が、1996年にポル・ポト軍は完全に崩壊し、自身も1998年に心臓発作(でも、体に毒薬反応があるため殺害疑惑あり)で死亡しました。今から約40年前に恐怖の独裁政治がカンボジアで行われ、そのリーダーが20年前まで生きていたことがビックリです。
ポル・ポトは地雷を次々に埋めたのですが、場所を記さなかったため、罪のない方々が地雷の被害に遭われ、今でも撤去作業が行われています。また、遺跡を巡ると内戦の爪痕が所々にあります。
そんな経緯があり、カンボジアでは現在でも中高年層が男女ともに少ないのです。運良く生き永らえた彼らですが、当時は粛清の恐怖に怯え、親族や友人を亡くし、地獄のような毎日を送っていたことでしょう。幸せな余生を過ごしてほしいと願うばかりです。間違っても、そのときの話をカンボジアの方々に尋ねたりしないように。カンボジアに限った話ではないですが、政治の話を現地の方とするのは時にトラブルの元となりますので避けましょう。
そして、今のカンボジアの治安はと言いますと…。シェムリアップの治安はすこぶる良かったです。とにかく、人が優しかった!飛びっきりの笑顔で迎えてくれ、申し訳ないくらいこちらの要望に応えて下さいました。バンさんとか、フレディとか、宿のお姉さんとか、本当に親切でした。
ただし、気になることがいくつかあります。1つ目はクメール・ルージュの残党が国内に潜伏しているらしいので、注意しようがないですがそのことは頭に入れておきましょう。実際に、クメール・ルージュの仕業かどうかはわかりませんが、私がラオスで会った日本人男性は、カンボジアの首都プノンペンの宿で何者かに監禁されたそうです。事件の経緯やどうやって逃げ出したかは忘れましたが、『プノンペンはヤバイ!』と言う彼の言葉は忘れられません。今から10年以内に起きた話です。
2つ目は、先ほども少し触れた地雷について。日本も含めた外国の支援もあって、地雷はかなり撤去されたようですが、山林にはまだまだ埋まってるようです。観光地で公道になっている所は問題ないと思いますが、少し奥まった草むらには入ると不発の地雷が埋められている可能性がありますので、勝手な行動は絶対にやめましょう。マイナーな遺跡巡りをする場合はガイドをつけると安全かもしれません。
ただ、私が見てきたカンボジアはいい思い出ばかりです。もちろん、日本と比べると犯罪発生率は高いと思うので、他の外国に行く時と同じように貴重品をきちんと管理して上手い話には乗らないようにすれば大丈夫かなぁと思います。
ベトナムについては、現在も数少ない社会主義国家となっていますが、プロバイダの看板以外では社会主義を感じることはありませんでした。思想を勘違いされそう&可愛いのがなかったのでやめましたが、プロバイダなグッズを買い占めたくなる感情には駆られましたが…。このレトロでキッチュな可愛さ、誰か理解してもらえますか?笑
治安に関しても、やや構えて入国しましたが、ホーチミンの中心部で夜中に歩いていても治安の悪さは感じませんでした。夜遅くでもバイクシャワーは健在で、いい意味で人気があるから安全でした。が、大通りを一本入ったりすると一気に人気がなくなることもあるので、心配なときは無理をせずにタクシーを利用しましょう。あとは、交通事故には十分気を付けましょう。ベトナムの横断歩道の渡り方は#239をご参照下さい。
ということで、長くなってしまいましたが、今回は主にカンボジアの歴史について触れてみました。未成年や若者の人口が多い国なので、彼らの若い力で良い国を作っていってほしいと願うばかりです。そして、大人が子どもの鑑となるような社会でありますように。
本当にざっくりとした歴史を話しただけですので、関心をもたれた方は是非ご自分で詳しく調べてみて下さい。
#243 ベトナム料理を堪能してみた。(2019.8)
ベトナム料理は「日本人の口に合う」とよく言われます。米が主食なところや、スパイシーでもホットでもない優しい味が多いところが人気の理由ですかね。日本のベトナム料理店もおいしいですが、現地のベトナム料理は安く上においしいんですよ。ということで今回はベトナム旅行で食べてきた料理を紹介したいと思います。そして、毎回恒例の星の数は、今回も私の味覚によりますので悪しからず。
①フォー(Phở)★★★★★
ベトナム料理の絶対的エース、フォー。米麺に絡むあっさりスープと具材が美味しいんです。お肉の種類によって名称が変わり、フォー・ボー(牛肉米麺)、フォー・ガー(鶏肉米麺)となったりします。ほんと、何杯でも行けちゃいますよ。↑の写真はフォー・ボーで、79000ドン≒400円。
こちらはフォー・ガー。宿の朝食で食べました。その場で作ってくれておいしかったです。
スーパーでは、インスタントフォーも売られています。1つ25円くらいでした。
②ゴイ・クン(Gỏi cuốn)★★★
ゴイ・クン、つまり生春巻も、フォーと共にベトナム料理の代表格。野菜などの具材を、米粉で作られたシート(ライスペーパー)で包んであります。サラダ感覚で野菜がたくさん食べられ、ヘルシーなメニューだと思います。あと、ライスペーパー越しに透けて見える具材も美しくていいですね。
21000ドン≒100円。
お湯で戻すタイプのライスペーパーはスーパーで90円ほどで売られています。日本でも売られていますが、やはり現地だと激安ですな。
③チャー・ヨー(Chả giò)★★★★
個人的には生春巻よりも揚げ春巻の方が好きなんです。こちらは中の具材がひき肉になり、中華料理の春巻に近い感じですね。カリッと香ばしく揚げられたライスペーパーがジャンク感満載でおいしいんですよ。ただ、唯一のマイナスな点を揚げるとすれば、揚げたてを一口で食べようとすると高確率で火傷するところですね。笑
70000ドン≒350円なり。
④バインセオ(Bánh xèo)★★★
バインセオはベトナム風お好み焼きなんて呼ばれていますが、個人的には反論をしたいところ。まぁ、見た目は(ソースはないにしても)何となく似ていますが、食感が全く違います。日本のお好み焼きがフワフワなのに対して、バインセオはサクサクですからね。挽肉やモヤシなどの具材を米粉と卵で作られた生地で包まれているんですよ。134000ドン≒670円。
で、甘酸っぱいナマス入りのヌックマムに漬けて、葉にくるんで食べるんです。バインセオは日本のベトナム料理屋で初めて食べた時においしくて感動したのですが、現地で食べたらあまり感動しませんでした…。私の中で期待しすぎたのか、日本のベトナム料理屋のバインセオがおいしすぎたのか…。
なお、ベトナムでは葉っぱに包んで食べましたが、日本でライスペーパーで包んで食べたバインセオの方が個人的には好みでした。
⑤バインミー(Bánh mì)★★★★★
バインミーとはベトナム語でパンの総称らしいですが、日本ではフランスパンを用いたサンドイッチが良く知られています。詳しい食レポはこちら↓で書きました。
もう、本当に美味しかった!またあのお店でカメラレンズを見つめながらバインミーが食べたい!!星をMAX5つとしていますが、本当は星6つを献上したい。笑
⑥エビのココナッツ蒸し★★★★
ベトナム語ではトム・ハップ・ヌック・ズアと言います。ココナッツの実の容器にエビとココナッツジュースを入れて蒸しています。エビからココナッツの味はしませんが、ココナッツジュースで蒸していることでエビの甘みがよりしっかりと味わえる「らしい」ですが、個人的には蒸気で普通に蒸したものとの差がよくわかりませんでした。笑
でもでも、エビ好きの私としては是非オススメしたいところ。149000ドンつまり約750円もする料理なので、じっくり味わいましょう。笑
⑦空芯菜炒め★★★
ベトナム語ではラウ・ムオン・サオ・トーイと言うらしいです。空芯菜をニンニクを加えて炒めてあります。台湾、タイ、香港など、アジア全体で空芯菜炒めを食べ比べてきた私たちですが、K調査員によると「おいしいんだけど、台湾のものには敵わない」そうです。ちなみに、各国の味の違いを覚えていない私からすると、どれもおいしいです。笑
⑧ブン・ボー(Bún bò )★★
フォーが平たい米麺なのに対して、ブンは丸い米麺を指します。そう、ベトナムの米麺全てがフォーというわけではないんですよ。
給食で食べたソフト麺くらいの太さというとイメージしやすいでしょうか。フォーと比べてモチモチしていて食べ応えがあります。少しレアなボー(牛肉)もいい感じ。じゃあ、なんで★2つなのかって?パイナップルは不要、以上です。笑
⑨海老の揚げ春巻★★★★
海老を春巻の皮で包み、油で揚げたものです。ベトナム語メニューでは、Chả giò nhân tôm thịtですが、英語名はspring rollなところからして③の揚げ春巻の一種なのかも。そのままでも海老の旨味が味わえますが、スイートチリソースをつけて食べるのもまた旨し。海老好きの私としてはかなりオススメですが、海老独特のプリプリ感はあまりないのは少し物足りないかも。42000ドン≒210円。
⑩シクロアイス★★★★
シクロとは、ベトナムの人力車です。乳母車のごとく、乗客の後方から運転手が自転車を漕ぐスタイルで走っています。今回私たちは乗っていませんがバイタクよりも値段が高いとのこと。
そんなシクロをかたどったアイスクリームが食べられるお店があるんです。それは、ホーチミンにあるファニーと言うお店。インスタ映え云々の理由で大抵のガイドブックに載っていますので詳しい場所等はチェックしてみて下さいな。
これがシクロアイス。可愛い上に美味しかったです。97000ドン≒440円。ちなみに、ベトナム語ではアイスのことをKem(ケム)と言うそうです。
なお、シクロの運転手の帽子は、スーパーで大量購入可能です。これで、自宅でもシクロアイスが作れますね!…って、何人前だよ。笑
以上、ベトナム料理10種類を挙げてみました。個人的ナンバーワンはバインミー!!!なお、食べたお店がそれぞれ異なるため、値段は参考程度に考えていただけたらと思います。