#235 シェムリアップの宿で飲み会に参加してみた。(2019.8)
居心地の良い町が見つかると、旅人はつい長居してしまうものです。と言っても、多動な私は同じ町には1週間くらいしか滞在しませんがね。行きたいところがたくさんあるんです。笑
今回シェムリアップで泊まった宿はドミトリーと個室のあるホステルでした。
ツインルームで1泊11ドルほど。立地を考えるとかなりお得かも。なお、フレディが常駐するイビスホテルは1泊5000円ほどでした。
我が宿のドミトリーはもっと安い(2.5ドル~)のですが、長期滞在者が少なくとも3人いました。しかも、滞在日数が2年というね。笑
そんな彼らに誘われて、シェムリアップ滞在最終日の前夜に宿飲み会に参加してきました。宿で定期的に行われているようで、私たちが到着する頃にはアンコールビールの空き缶やラム酒の空き瓶がテーブルに置かれ、みんな出来上がってました。参加者も、カンボジア、イギリス、フランス、イタリア、マレーシア、トルコ、ベトナム、日本(私たち)と多国籍。
2年組は、国を離れた理由はさまざまでしたが、みんなカンボジアで働くこともなく、ひたすら飲んで寝てという暮らしのようでした。旅人の間では、そのような長期滞在者のことを『沈没者』と呼び、インドのベナレス(バラナシ)にもたくさんおりました。そうか、物価の安いシェムリアップも沈没者の集う町だったのか…?
そんな彼らに、3日間でシェムリアップを離れることを伝えると『そんな短い旅、俺は絶対嫌だ!! 』と、我々を完全否定してくるのです。まぁ、旅の仕方は人それぞれだからねぇ。ただ、私からも言わせてもらうと、『そんな長い沈没、私は絶対嫌だ!!』ね。言わなかったけどさ。笑
すると、隣にいたイギリス出身のおじさんが『でも、日本じゃそんなに長い休みはとれないんだろう?君たちみたいに一生懸命働くってこともいいことだよ』とフォローしてくれました。さすがは紳士の国って思ったら、実は彼もヒッピーで、イギリスの家を捨てて今アジアを廻ってるらしく、10月には日本に行く予定とのこと。そんな生き方もいいよなぁ。でも、真似できないや。
一番ヒッピーに見えたイタリア人たちは意外にまともで、私たちが日本人だとわかると、1人の美女が『私、シェフだから日本食を作ったことあるよ!サシミとか?』と言い、全員から『切るだけやんけ!』とツッコまれてました。なお、彼らは翌日に空港でも見かけたので、短期滞在だったようです。笑
しかし、みんなよく飲む。私はお酒を飲むと身体中が痒くなるのでラムコーク用のコーラを飲んでいると沈没者の1人から『は?コーラ?』とバカにされました。体質なんだから仕方ないじゃないか。何でも自分以外を否定しないでよね。(でも、イギリス人紳士ヒッピーは優しくコーラをくれました)
ちなみに、カンボジアでは、コーヒーコーラ、バニラコーラなど、変わった味のコカ・コーラが売られています。コーヒーコーラは日本でも1年前に売られていたことがあり、私も試しましたが、まさに2つを足した味でした。笑
ゆるーい会なので、だんだん人が減っていきます。沈没者たちも潰れて部屋に戻ったり、かと思えば急に帰ってきたりしていました。荷造りをしないといけないし、私たちも頃合いを見て部屋に帰りました。
部屋に戻ってから、沈没者たちの生活について考えてみました。異国で働かず、観光(2年間でアンコール・トムには3回しか行ったことないらしい)も留学もせず、スマホ片手にひたすらゲームをしたり、強い酒で飲み潰れたりする毎日を、私は何日間ならできるのだろうか?彼らは楽しそうではあったのだけども、その沈没生活はいつ終わりを迎えるのだろうか?そのきっかけは?『深夜特急』でも、沢木さんがそのことを書いていたっけ?そんな沈没人生を完全否定はしないのだけども、何だかなぁ。彼らにも何か夢中になれるものが見つかるといいなぁ。でも、こんなこと言ったらキレられそうなので言いませんが。まぁ、好きにしてください。笑
そんな我らの宿は、Damnak Riverside Bunk Bed Hostels & Bar。スタッフがかなり親切でした。ランドリーも1キロ1ドルで半日で仕上げてくれます。タクシーに宿名を言っても伝わらないので、住所を見せるといいかもです。タイ料理屋の隣でした。
ナイトマーケットから10分ほど歩きますが、夜でも危険は感じませんでした。むしろ、朝に酔っぱらい?のおばちゃんにクメール語で説教された位。何を言ってるかわからんから叱られ損でしたね。シェムリアップで唯一感じが悪かったのはそのおばちゃんだわ!号泣
そんなシェムリアップは物価も安いし、治安も良くて人も親切なので確かに長くのんびりしたい町です。が、日本人は短期滞在でもビザがいる国なので、長期滞在する場合は更新をお忘れなく。(2年組も、定期的にビザの更新をしているようです。笑)
#234 シェムリアップ盲聾学校であん摩マッサージを受けてみた。(2019.8)
カンボジアのフレディ・マーキュリーことSavetさんを連れまわし、シェムリアップ盲学校に連れていってもらいました。
この看板が目印。フレディには『中で写真を撮ってくるからちょっと待ってて!』と言って別れ、歩いて向かいました。すると迷っている私たちを見つけて『そっちじゃないからトゥクトゥクで送るよー』と我々の元までわざわざ来て、盲学校の入口まで送ってくれる優しさ。フレディよ、何ていい人なんだよ…。
盲学校の入口にはマッサージ店がありました。
関係者以外立入禁止のゲートバーが上がってました。
そうじゃん、今日は日曜日だから学校はお休みじゃん。しかも、もう17:00だし、授業見学は無理じゃん…。
すると、私たちの声を聞き付けて、先ほどのマッサージ店から男性が出てきました。白杖はないですが、動きからして盲人の方です。『今夜カンボジアを発つので、今少しだけ学校の中を見せてもらえますか?』と尋ねると、先生に電話して聞いて下さることになりました。そして、OKの返事。突撃にも関わらず、感謝です。
中に入ると、手話をする子どもたちと、目が不自由な子どもたちが夕食の準備をしていました。そうか、カンボジアでは盲聾学校なのですね。日本もかつてはそうだったようですが。聴覚障がい者と視覚障がい者でのコミュニケーションは取れるのか思う私でしたが、子どもたちは何とかやりくりしています。(が、やはり同じ障がいの子同士で仲良くしていました)
寄宿舎があるので、そこで生活する子どもたちが夕食をとってました。この日のメニューは魚でした。カンボジアには4つの盲聾学校があるらしいです。おしゃべりをしながら、子どもたちの笑顔が溢れていました。
少しだけでも中の様子が見られたので帰ることにしました。が、案内をしてくれた視覚障がい者のお兄さんにお願いし、あん摩マッサージを15分だけ受けることにしました。フレディにそのことを伝えに行くと『OK!』の快諾を頂きました。彼は隣のおじさんと仲良く談話中なので安心しました。
お兄さんに案内されて中に入ると、あん摩台が3台あり、視覚障がいの女性スタッフもいました。あん摩マッサージは①クメール式②日本式③リラックスの3種類から選べました。私はクメール式、Kさんは日本式を選択。
私の担当をしてくれたお姉さんは笑顔の素敵な方でした。同じクメール式でも、イビスホテル前にあるマッサージ店のお姉さんとはまた違うやり方だったのは、マッサージとあん摩の差なのかしら?どちらもそれぞれいい感じでした。
Kさんの選んだ日本式は指圧のようで、結構グイグイやられていました。お兄さんにあん摩を教えた先生は日本人女性とのこと。日本人の海外での活躍を耳にすると嬉しくなります。
15分経過しても終わる気配がなく、気が付けば30分、40分と経過していきます。私が15分と伝えたのが伝わっていなかったのかしら?何だか申し訳なくなりました。そう、フレディを待たせているのです。笑
しかし、施術中にフレディに話しかけに行けるわけもなく、ただただ心の中で謝るのみ…。フレディ、さんざん連れまわした上に待たせて申し訳ないです。
施術開始から1時間後にあん摩は終了。60分で7ドルと、決して高くはない値段設定でした。そして、とてもていねいに施術してくれます。あまり日本人は訪れないそうなので、ご興味のある方は是非!!ドアが開けっぱなしのため、蚊に刺されますのでそこだけは要注意。笑
「日本人に紹介してほしい」と言われたので、写真を載せておきます。満天の笑顔♪
カンボジアの点字盤と点字教科書。英単語帳のため、当たり前ですがアルファベットは日本と同じものが使われていました。
点字を読ませてもらうと、なぜかeagleの次がscorpionでした。笑
急いでフレディの元に戻り、15分の施術の予定が60分になってごめんと謝ると、全く怒っていない様子。私たちの宿まで送ってくれました。途中、私が道を間違えても「OK」と言って優しく受け入れてくれるフレディよ、あんた、神だよ。笑
ということで、さんざん振り回したため多めに運賃を払い、フレディとは宿の前でお別れし、バンさんのトゥクトゥクで宿から空港に向かいました。これまで、途上国の旅ではタクシートラブルが何かとありましたが、カンボジアのドライバーは本当にみんないい人でした。というか、宿の人やお店の人も、日本人から騙し取ろうなんて人は誰もいなくてみんな親切でした。カンボジアはとにかく人がいい!!また癒されにいつか行きたい場所となりました。(プノンペンは治安が悪いと聞くので、人がいいのはシェムリアップだからかしら?汗)
#233 シェムリアップのフレディ・マーキュリーがかなりいい人だった件について。(2019.8)
たくさんつれ回してしまっても、笑顔で私たちを受け入れてくれる懐の深さよ…。
You are the champion, Darlin.笑
件のマッサージを終えた後、徒歩圏外のお店に行くためにトゥクトゥクを探していました。いつものバイクタクシーもいいのですが、オート三輪型のトゥクトゥクも乗ってみたい…。が、目的地までの運賃は往復5ドル。うーん、なかなか高いねぇ…。
そんな中、ちょうどマッサージ店の前でトゥクトゥクの群れを発見。いつも横を通るときに『トゥクトゥク?』と声をかけてくるのです。その中の1人のおじさんに目的地を告げると往復5ドルと言われました。やはり、それが相場なのか…。
『3ドルはダメ?』と聞いてみると、おじさんたちの反応は遠いからダメだよーと言う反感じでした。すると、1人の若者が『いいよ。場所もわかるし。』と言ってくれました。他のおじさんたちは『安請け合いして大丈夫か、オマエ?』という反応ですが、とりあえず交渉成立。
おじさんたちに見送られ、出発。向かう途中で、Kさんが『この運転手さん、フレディ・マーキュリーに似ているよね?』と言い出しました。確かに、彼はカンボジア人にしてはインド系の顔立ちだわ。
ボヘミアン・ラプソディのフレディ(=ラミ・マレック)よりもかなり顔の色が黒いです。まぁ、並べてみると似てないんだけどね。笑
まずは第一の目的地、キャンディ アンコールへ。
ここでは、日本人が職業支援に携わっていて、飴細工の指導はもちろん、接客も日本式。レジではオマケの飴がもらえたり、『小分けの袋は何枚いりますか?』と日本語で聞かれたり、作りたての飴の試食ができたり…。日本人観光客が多いからなのか、私たちが日本人だからなのかはわかりませんが、とにかく色々行き届いた『おもてなし』の接客をして下さいました。こんなカンボジア人の姿を見たら、〇川クリステルもびっくりすることでしょう。笑
色々な模様の金太郎飴(3ドル~)が販売されています。オーダーメイドも可能らしいです。
バラマキ土産には、3つ入りのものがオススメ。カンボジアの新聞で作られた紙袋に入って売られています。クレジットカード利用も可能。
日本の金太郎飴と比べると、切り口が不揃いなのもご愛敬。笑
続いて、クメール キッチンへ。お店の写真を撮り忘れましたが、アンコールクッキーの隣にあり、それはそれは日本人だらけでした。日本語メニューがあり、マンゴーのかき氷とカボチャプリンを注文しました。
クメールキッチンではWi-Fiも無料で使えるので、調べたいことがありました。それは、アンコールワットに向かう前に見た『白杖』の交通標識についてです。あれ以降、一度も見ていないため、もはや幻を見たかもしれない状態…。でも、Kさんも私の横で確かに見たのです。一瞬で横を通りすぎたため、覚えている標識の形や絵は二人とも若干違うのですが、あれは確かに白杖だったのです。
かき氷を食べながらググっている(お行儀悪くて申し訳ない)と、どうやらシェムリアップには盲学校があるらしい。たぶん、そこだったんじゃないかという結論に至りました。
フレディに盲学校の場所について尋ねると、『知らないなぁ、ごめんね…。』と言う反応。とりあえず、初めに乗った場所(お姉さんのいるマッサージ店前)まで送ってもらい、3ドル払いました。
うーん、シェムリアップ盲学校に行きたいなぁ。笑
フレディに、『おじさんたちに、シェムリアップ盲学校の場所を知らないか尋ねてくれない?』と言うと、クメール語で仲間のおじさまたちとペラペラ話しました。
フレディ『場所、わかったよ。行く?』
私たち『ホント?じゃあ、行こう!』
再びおじさま達に見送られながら、出発。それにしても、おじさま達が場所を知っていたのだから『じゃあ、今度は俺が乗せていくよ!!』ってならないのがカンボジア。年功序列(=若いフレディがパシリ)なのか、歩合制じゃないのか、単に面倒くさいのか?笑
~約10分後~
おお、フレディ!!ここですよ!!
ここに来たかったんですよ!!!
あとでわかったことですが、シェムリアップ盲学校はクメールキッチンのすぐ北側でした。しかし、フレディがおじさま達に聞いて場所を理解し、ちゃんと連れていってくれたからこそ行けた場所なのです。
なお、カンボジアのフレディ・マーキュリーは本名をSavetさんと言い、イビスホテル専属のトゥクトゥクドライバーをしているそう。確かに、マッサージ店の向かいはイビスホテルだったわ。この方、シャイで呼び込みは全くしませんが、本当に本当にいい方なのでイビスホテルに泊まった際はぜひ指名を。ちなみに、私たちはイビスの宿泊客ではなかったですが、普通に乗せてくれました。笑
次回はシェムリアップ盲学校について書きます。フレディはまだまだ私たちに振り回されてしまいます。笑
#232 シェムリアップでクメールマッサージを満喫してみた。(2019.8)
お姉さんを
指名したいよ
私だって
(字余り)
東南アジアでは超破格値でマッサージが受けられます。値段はピンキリで、安いところだと1ドル~。10ドル払えばそこそこのマッサージが受けられます。
たまたま見つけたこのマッサージ店がなかなか良かったので今回はそのお話をします。
お店の前にメニューがありました。全身マッサージとフットマッサージ、あとはオイルマッサージもあったと思いますが、全身マッサージを60分してもらうことにしました。値段は1人10ドル。
お店に入ると、受付のお姉さんが迎えてくれます。
まずは足を綺麗に洗ってくれます。
部屋に案内され、専門着に着替えます。
その後、マッサージのお姉さん、登場。先ほど足を洗ってくれた方ですが、改めて見るとかなりのクメール美人でした。
クメール式マッサージがどんなものなのかよくわからないままお願いしてしまっている私たち。私はこれまで、タイ、ラオス、台湾、上海、ミャンマー、インドネシアと、色々な国と地域でマッサージをしてもらってきましたが、クメール式マッサージでは台湾みたいに上に乗っかられることも、タイみたいにでんぐり返りがあることもないのですが、痛みもなく身体中の凝りや疲れがとれてスッキリする感じ。終盤で、足の血の流れを一旦止めてから、また戻すときに身体中がじわーっと熱くなるのを感じました。この血を止めるのがクメール式なのかな?気持ち良かったです。この綺麗なお姉さん、なかなかの腕前です。笑
マッサージが一通り終わり、スッキリしたところでパブストリートでの買い物を楽しみました。なお、この傘のアーケードはパブストリート内のAlley Streetにあります。クメールキッチンのすぐ近くです。
そして翌日、またマッサージしたいねって話になり、他のところも見たのですが、少し高めだったり、逆に1ドルマッサージには躊躇したり…。今回は試しませんでしたが、15分で1ドルのマッサージ店がマーケット周辺にはいくつかありました。が、女性だけでなく男性マッサージ師も結構いたので、異性にマッサージを受けることに抵抗のない方にはいいかもしれません。あと、もしかしたらマッサージ師の腕は安かろう悪かろうなのかもしれません。うーん、ブログネタとしては試すべきだったか?笑
と言うことで、戻ってきました。あのお姉さん、いるかなぁ?笑
今回はフットマッサージを60分(10ドル)してもらうことにしました。前回同様に足を洗ってもらいますが、今回はあの美人お姉さんではない人が洗ってくれました。
そうか、今日はお姉さんがお休みなんだなぁ。もしくはまだ出勤してないのかなぁ?残念。
そう、私はお姉さんロスになっているようです。貴女のマッサージに虜になってしまいましたよ。笑
しかし、今回私の前に現れたのは、別のお姉さんでした。専用のマッサージクリームを使って、足全体をマッサージしてくれました。終盤はかっさを使って入念に足裏をマッサージ。うん、このお姉さんもお上手。クリームのひんやりした感じもすごくいい。きっとこのお店のお姉さんたちはみんな腕がいいんですね。
そんな中、新しいお客さんが来店しました。かなりふくよかな、中国人と思われる男性でした。例えるなら、安田大サーカスのヒロくんでしょうか。ヒロくんは常連らしく、お姉さんたちも『ああ、いらっしゃい!また来てくれたのねー。』って感じの反応でした。
ヒロくんが足を洗ってもらっている姿を見ながら、Kさんが『あれって、あのお姉さんじゃない?』と私に聞いてきました。足を洗うお姉さんが、昨日私の担当をしてくれた美人に見えたようなのです。が、別の人に思えたので『うーん、違うねぇ。』と答えた私。
しかし、ヒロくんにマッサージしてるお姉さんを見て思ったのです。ヒロくんのマッサージをしているのはあのクメール美女です。何が悲しいって、あんなに美人だの腕がいいだのまたやってもらいたいだの言っていたくせに、お姉さんの顔がすぐにわからなかった自分の適当さです。涙
私の隣の隣の席でヒロくんにマッサージをするお姉さんを見ながら、指名すればよかったと悔やみました。イヤ、たぶん『お客様、うちは指名とか、そう言うお店ではないので…。』と断られていたと思いますが…。笑
キャバクラでお気に入りの子を指名する男性達の気持ちがよくわかりました。常連のヒロくんはもしかしたら『いつものあの子はいるかい?』ってチップを弾ませながら指名したのかもしれません。私も毎日通ったら美人お姉さんを指名できるようになるのかしら…?
しかし、その日の夜にはシェムリアップを発つことになっているので、そんなことはもちろんできるわけもなく、2回通って我々はベトナムに向かってしまいました。
美人お姉さんのいるマッサージ店はイビスホテルの向かいにあります。Wi-Fi無料。あと、施術後に水のミニペットボトルがもらえます。店内も清潔にしてあるし、お姉さん達の腕もかなりいいと思います。安いマッサージ店のように外で売り込みをしていない分、腕には自信があるのかなぁという感じがします。
お姉さん、今度このお店に来るときは指名してもいいですか…?笑
#231 カンボジアでワニ肉を食べてみた。(2019.8)
ワニ肉、初体験♪
シェムリアップ2日目の夜はカンボジアBBQを食べました。たまたま、お店を見つけたのです。
1人8ドルで6種類のお肉、野菜、麺がついた鍋コースがありました。そのお肉の種類に注目。
牛肉、イカ、豚肉、鶏肉、ワニ肉、エビの6種かぁ…。
んんん、ワニ肉???
ということで入店。笑
なぜか、ゴージャスなソファの席に案内されました。笑
到着すると、おしぼりとお通し、ウェルカムドリンクが来ました。お通しは生春巻、ウェルカムドリンクは漢方のような味にハチミツを混ぜたような味でした。体には良さそうな味、ということにしておきましょう。笑
ストロベリーシェークはおしゃれ。
ほどなくして、鍋と材料が運ばれ、出汁が鍋のお堀に注がれます。
野菜はこんな感じ。黄色い野菜はカボチャです。日本語のカボチャの由来ってカンボジアから来ているらしいので、発祥の国なのかな?あと、エノキやエリンギがカンボジアでお目にかかれるとは思いませんでした。
こちらが例の肉6種。
ここで問題。どれがワニ肉かわかりますか?
上から
①②
③④
⑤⑥の記号で答えてくださいね。
答えは…。
①鶏肉②豚肉
③牛肉④ワニ肉
⑤イカ⑥エビ
なので④が正解でした。当たってましたかね?鶏肉に似てますよね?
店員のお姉さんが牛脂を鍋の表面に塗ってくれます。焦げ付き防止だと思われます。
見よ、この黄金に輝く鍋を!!笑
そして、お堀に野菜たちを泳がせてくれました。かなり詰め込んでます。笑
ここでようやく焼肉の登場。お姉さんセレクトは豚肉でした。数枚載せてくれて、あとは自分達でって感じのセルフスタイルでした。本当は一番にワニ肉が食べたいところでしたが、ぐっと我慢。何回か裏返して、しっかり火を通します。
焼肉はお好みでタレにつけて食べます。ゴマだれは少しピリ辛で、白いのはさっぱり。黄色いのはバターです。豚肉にはタレがついていたので、つけダレがなくても十分おいしかったです。
満を持して、ワニ肉の登場です。見た目は鶏肉そっくり。食べたことのある人は味も鶏肉みたいと言ってましたが、どうなんでしょうか?
いざ、実食!!
おいしい!!鶏肉にも似ているのですが、個人的には焼肉のミノをもう少し柔らかくしたような感じかなぁ。すごく弾力があるのに柔らかい。もしくは食べやすく切り込みの入ったササミみたいな感じ?
これはうまい!
その後も、エビ&イカ→牛肉→鶏肉を焼きつつ、お堀の野菜も食べました。お肉をしゃぶしゃぶにするのもよし!笑
カンボジアのカボチャは色が鮮やか。で、日本のよりもねっとりしていないので、個人的にはこちらの方が好みです。
だいぶ黄金の鍋に肉汁が染み込み、黒ずんできた頃、相方Kさんが牛脂の代わりにバターを鍋に置くことを思いつき、焼肉をしたら、これまたうまい!!うますぎる!!笑
※初めからバターだと味が濃いので、途中で牛脂からバターにすることをオススメします。
晩餐を満喫している最中に何か視線を感じます。
そういえば、朝も同じようなことがあったなぁ…。
じー。
じーー。
じーーー。
このレストランでも猫がおこぼれを狙いに代わる代わるやって来ます。日本のレストランなら首根っこをつかまえて退場のところですが、共存しているのがカンボジアです。今思ったのですが、カンボジアで野良猫カフェを営業したら日本人が集まってくるのではないでしょうか。私は猫が嫌いだから行かないけども。笑
残りのお肉を順番に焼いていたら再びお姉さん登場。卵と麺を投入してくれました。卵の割り方が独特で面白い。
卵はお姉さんが溶かしてくれました。麺はうどんと中華麺の両方が入っています。見た目はイマイチですが、うどんは日本の冷凍うどんみたいな弾力があっておいしかったです。逆に、中華麺はチキンラーメンみたいなやわらかさでお鍋に張り付きました。笑
いやぁ、満腹。2人で16ドルの鍋だったのですが30%オフキャンペーン中だったため、さらに安くなりました。ドリンク込みでも二人で18.20ドル。やすっ!
カンボジアを訪れる際はBBQを是非!ワニ肉、おすすめですよー。
#230 雨季のカンボジアとベトナムの持ち物についてまとめてみた。(2019.8)
アンコール遺跡群についての記事をとりあえず書き、他にもネタは色々あるのですが、今回は持ち物について書きます。
私たちがカンボジアとベトナムを訪れたのは2019年8月9~14日で、雨季真っ只中でした。実際、8月初旬にハノイに訪れたばかりの友人から話を聞いたところ、ずっと曇天か雨天だったと言われました。が、実際はほとんど雨に打たれませんでした。雨が降っても数分で止んだり、夜中の雨で被害がなかったりでした。そんな旅の持ち物を振り返りながら荷物について語ろうと思います。笑
必須なもの
①ビーサン
毎度毎度登場のレギュラー選手のビーサンです。シャワーで使えるし、雨天でも靴下や靴がびしょ濡れにならないから雨季の東南アジアには必ず持っていくことをオススメします。土で汚れてもすぐ洗えるし、軽いからとにかくラクチン。大荷物を抱えた移動日は防水スニーカーを履きましたが、それ以外はビーサンを愛用しました。
私は出発前に大阪の中川政七商店で『ギョサン』を2組購入し、片足ずつ違う色を履いてました。笑
②米ドル
シェムリアッブに行くときは必須アイテムです。現地両替所ではドルかリエル(カンボジア通貨単位)で選べましたが、全て米ドル両替にすべし!現地の表示はほぼ米ドルで使えないところなんてないし、何よりドル→円は計算がラクチンです。ドルで払ったお釣りでもらったリエルは単独使用はもちろんできるし、リエルと米ドルのmixでの支払いもできました。なお、米ドルコインや旧紙幣は使えません。
ベトナムでは米ドルは使えることもあるのですが、あくまでもベトナムドンが主流でした。ドンがないとき用の保険として持っていると安心です。
③虫対策グッズ
どちらの国も、観光中や食事中に蚊に刺されることがあります。そのため、虫除けスプレーや虫刺され用の塗り薬があるといいです。
④日焼け止め
雨季だからって油断していたら、私は首の裏側が真っ赤になりました。ただ、私は強い日焼け止めをがっつり塗ると、肌がかゆくなるので、極力塗りたくないのです。ビ〇レはかゆくなるので本当は使いたくないけど、いつも日本で使っている日焼け止めは持ち歩けないプッシュ式なんですよ。
そんなワガママボディの私に対して、Kさんが貸してくれた日焼け止めスプレーは塗り直しも楽だし、肌にも優しい感じでした。私も購入しよっと。笑
日焼け対策としては、アームカバーでガードするのもいいと思います。
⑤カーディガン
レストランの冷房が強めなので、結構冷えます。特に外が暑いと、気温差が快適でもあるし、過酷でもあります。笑
と言うことで、カーディガンなどの羽織るものがあると便利ですよ。屋外では日焼け対策にもなるし。
⑥塩飴
熱中症対策で日本から持参しました。ブルボンのこれ、美味しくてかなりオススメです。要らないかなぁ?と思いましたが、雨季らしからぬ暑さにより、屋外を長時間歩いて疲れたときに結構舐めました。特に、タ・プロームで西門から東門にダッシュで戻るときに、エネルギー切れ寸前の私の心の支えはこの飴でした。笑
⑦マスク
機内の乾燥対策でマスクを数枚持っていっただけでしたが、旅行日数分の使い捨てマスクが必要でした。カンボジアではトゥクトゥクに乗るときに砂埃対策、ベトナムでは排気ガス対策として、あると便利です。実際、ベトナムのバイク利用者は結構な割合で使い捨てマスク(手術で医者がつけるような水色のものがメジャー)を利用していたので、日本人のマスク姿が悪目立ちすることもありません。かわいい柄の布マスクも現地で購入できます。
なお、気管支の弱い私はマスクをあまり使わなかったからか、帰国後1週間経っても喉の調子がおかしいです。どちらの国も空気はかなり悪かったです!
⑧帽子
熱中症&日焼け対策に便利です。まぁ、雨季だからそんなに使うつもりはなかったのですが、天候に恵まれたため大活躍でした。笑
⑨折り畳み傘
晴天時は日傘にできる晴雨兼用の傘があると便利。遺跡内や人混みの中では使うのをためらいますが、急な雨にも便利です。
無くてもよかったもの
①トイレットペーパー
今回訪れた宿やレストランでトイレットペーパーが備え付けられていなかった所はありませんでした。宿ではストックがもらえるし、レストラン等で万が一の際もポケットティッシュで何とかなると思います。なお、どちらの国もトイレットペーパーは流せないため、備え付けのゴミ箱に捨てましょう。(だから、ポケットティッシュでも代用できるのです。)
②ウェットティッシュ
シェムリアッブやホーチミンのレストラン(高級店には行っていませんよw)ではおしぼりやウェットティッシュが出てくることがありました。屋台で食べるときには要る感じですね。
③エコバッグ
台湾やインドネシアなど、スーパーでのプラスチック袋が有料な国も多い中、ベトナムとカンボジアは無料で袋がもらえました。ただし、品質は粗悪なものですが…。なので、エコバッグはなくてもよかったです。
要らなかったもの
①レインコート
傘が開けないような混雑時にと、わざわざ買ったのに、使うことが全くありませんでした。多少の雨なら傘で十分だし、雨宿りでお茶するのもいいと思います。不要!笑
②コンセントプラグ
どちらの国も、C型プラグの国と聞いてましたが、宿のコンセントはこのタイプでした。これ、C型はもちろん、日本と同じA型も差せちゃうんです。C型プラグは不要!!笑
③バスタオル
今回泊まった宿は1泊3000円以下の安宿でしたが、バスタオルが付いてきました。バスタオルがなかったのはむしろ大阪のドミトリーだった位。笑
不要!!!ですが、事前にネット予約する場合はアメニティをチェックして下さいね。笑
以上、旅の持ち物についてまとめてみました。なお、我々は天候にかなり恵まれましたが、帰りの便に乗る際にホーチミン空港でハノイ便が欠航(理由不明)になっていたので、雨季の東南アジア旅行では多少の雨対策は必要かもです。私たちみたいに『せっかく持っていったのに、使わんかったよねー』って笑い話になる方がいいので。笑
旅行の参考になったら幸いです。また何か思い出したら追加します。
#229 午後にアンコール・ワットに再訪してみた。(2019.8)
ランチを済ませてからは、アンコール・ワットに『再訪』しました。#225に書いた通り、早朝に訪れて以来、6時間ぶりの再訪です。笑
13時頃にアンコール・ワットに到着することに対して、『太陽が真南だから少し早いよ』ってアドバイスしてくれたバンさん(トゥクトゥクドライバー)でしたが、他に行きたい遺跡もないので、ワットに行くことにしました。笑
橋のすぐ近くで降ろしてもらい、14:30に朝と同じ駐車場で待ち合わせることにしました。タ・プロームでの失敗を活かし、集合場所と時間はきちんと確認しました。笑
新しい橋の沈む感覚にはいつまでも慣れません。胸がギュンギュンします。笑
橋を渡ったところに、サルの親子が数組いました。なぜか、子ザルはベタベタに濡れていました。上手く写真が撮れなくて残念。
朝の幻想的なワットと比べて、午後のワットは日に照らされ、樹木との色のコントラストが素晴らしかった記憶がありました。
2019年8月中旬13:30頃にワットの右側の湖から撮影したものです。朝と比べて、水量が減っているからか、水面に映るワットは朝の方がはっきりとしていました。日光で蒸発したのかしら?雨季なのに。笑
あと、後ろから強風が吹いてきて、頻繁に水面が揺れるため『逆さワット』は撮れず。
左側の湖も、『逆さワット』は拝めませんでした。なお、朝と比べて、黒い網でしっかりと覆われており、中には入る勇気がなく、網の上から撮りました。笑
ちなみに2013年3月末のワットはこんな感じでした。
でも、『逆さワット』は朝のうちに撮ることができているのでいいんです。午後の目的はワット内の見学がメインなので。いざ、中へ!
どこを撮っても絵になるなぁ…。
アンコールワットは三つの回廊に囲まれており、外側の第一回廊にはレリーフがひたすら続きます…。
が、レリーフを作った先人の皆様には大変申し訳ないですが、先を急ぎたくなってしまいました。それはKさんも同じだったみたいで、少し見てから第二回廊に行きました。笑
十字回廊(第一回廊と第二回廊の間)には、日本人の残した落書きがあるので、それは必見です。
目印はこの赤い字。黒い墨で消されているのが落書きで、1632年に森本右近太夫一房が書いたもの。アンコール遺跡は今から150年前にフランス人学者が密林の中から偶然発見したと言われていますが、江戸時代初期には既に日本人がこの遺跡に足を踏み入れていたことにびっくり。飛行機も車もない時代に、密林の中からよく見つけたなぁと感心します。日本で『〇〇、参上!』って書いてある落書きにはイラッとしますが、これは許せます。笑
第三回廊は所謂本丸で、当時の王様が住んでいた場所です。
以前はこの階段を上って本丸に行っていたようですが、今は禁止されています。ちなみに、旅仲間I先輩は、禁止前にこのミッションをクリアし生還しています。一段一段が短いため、体を横にしてよじ登っていく感じだったようです。笑
現在は一ヶ所だけ木の階段がついており、そこからのみ本丸に行くことができます。これなら安心!って思いますよね?
この階段、結構急なんですよ。70°の傾斜らしいです。3階建て位の高さなので10メートルほど上ると思うのですが、疲れても決して振り返ってはいけません。手すりを持ちながら、確実に一段ずつ上っていきました。
上りきるとこんな感じ。足がすくみます…。
本丸の天守閣では、『王の眺め』が楽しめます。先ほど通った参道もはっきりと見えます。王様はずっと天守閣にいらっしゃったのだろうか。私が当時の王様なら階段が恐ろしくて下界には行かないね。笑
そう広くない本丸を一周し、下界へ戻ります。スタスタとテンポ良く下りていく猛者がいる中、私たちは一段ずつ確実に下りていきました。人がそんなにいなかったので渋滞しなくてよかったです。上る際も、人が多いと階段の途中で止まったりすることがありそうなので、運が良かったです。みんな午後にワットに来るはずなのですが、13時台はまだ空いていて穴場かもしれません。
ただし、一度に100人の入場制限をしているようなので、階段の大渋滞は起きないとは思います。
胸ギュン橋を渡って、バンさんとの待ち合わせ場所まで戻って来ました。待ち合わせ時刻まで少し時間があったので、駐車場にあるジューススタンドに行きました。夜の屋台では1ドルのシェークが、確か3ドルと観光地プライスでしたが、これまで『ないよー』と言われ続けてきたパパイヤシェークがあったので注文しました。その場で果物を剥いて、作ってくれました。
パパイヤシェーク、大好きなんですが、何か青臭くて、Kさんはギブアップ。私が責任をもって飲み干しました。飲み終わる頃には青臭さが気にならなくなりましたが、なかなか売られていないことから察するに、8月のパパイヤは旬じゃないんですかね?涙 使っていたパパイヤも青かった気がするし…。
屋台で座っているところを、果物売りのおばちゃんがやってきて、カットパイナップルを1ドルで購入。袋に4切れ入っていて、甘くて美味しかったです。雨季のフルーツはおいしいですね。全然雨降らんけど。パパイヤは例外だったけど。笑
14:30にパンさんと合流し、宿まで送ってもらってお別れ。早朝4時半から半日チャーターで30ドル(2人)で、大変気持ち良く観光ができました。ほんと、カンボジア人は人がいい!翌日の宿から空港までの運転もお願いしました(6ドル)。
日本人に紹介してほしいと言われたので、トゥクトゥクにあった名札を紹介。普段は空港でトゥクトゥクのドライバーをしていますので、空港から宿に行くときにお世話になる方もいらっしゃるかも?お休みの日はプライベートでチャーターをしてくれます。時間にも正確だし、気遣いができる方なので、お願いしてみるのもいいと思います。
#228 タ・プロームで迷ってみた。(2019.8)
タ・プロームは12世紀末に創建され、13世紀中旬まで増築された寺院です。
所々で崩れているところがありますが、インド政府により再建されているようでパネルがありました。先程の写真の石碑も、昔はなかったから最近作られたのかなぁ?
ここの見所は樹木と遺跡の競演。長い年月をかけて寺院を侵食していくスポアン(ガジュマル)の姿は圧巻です。
西門でチャータートゥクトゥクを降り、『終わったらトランシーバーで連絡ちょうだい。あっちで待ってるから。』のようなやりとりでバンさん(ドライバー)とお別れ。
中に入ると両脇に木が生えた道を進み、途中で検札を挟み、遺跡内へ。2013年は子どもガイドがいて、案内をしていましたが、今回は見かけませんでした。(カンボジア人は遺跡の入場が無料なんです。)
しかし、自然の神秘ってすごいなぁ。オーストラリアのケアンズでも、鳥の落とした糞の中にあるイチジクの種が発芽して樹木となり、カーテンのようになってしまったカーテン フィグ ツリーたるものをはじめての海外旅行で見た記憶があるのですが、これもそんな感じでできたのかなぁ?いつかは木の根が石を絞め殺しそう…。
木の根っこの一部にさわることができました。今まで触った人たちの指の脂の影響か、黒ずんで艶がなくなってました。
前回見つけられなかった仏頭、発見。近くまではいけないので、少し離れたところから探しました。
この仏頭の案内表示板はなかったので、スタッフにガイドブックの写真を見せて教えてもらいました。こんな回廊の中にありました。
灼熱地獄の中、歩いて西門まで戻ってきました。そして合言葉の『ハローハロー』でバンさんを呼び出します。が、いつもならすぐトランシーバーの返答があるのに何回試してもありません。寝ているのか?無線の届かない遠くにいるのか?
そういえば、バンさんが指した『あっち』ってタプロームの東側だったなぁ…。もしかして、東門にいるのかも…。
暑さで完全にバテている私の気持ちをなんとか鼓舞させ、もう一度タプローム内を歩きました。
しかし、暑い。『暑くて、動きたくない…。』
かばお君は、お腹が空いても泣いていればアンパンマンが顔を食べさせてくれますが、エネルギー切れ寸前の私の前にアンパンマンは来てくれないわけでして…。
毎回毎回泣けば助けてもらえる、かばおっていいよなぁ。と言うか、かばおはアンパンマンがパトロールをしてる時間を見計らって、きっと空をチラチラ見ながら泣いてるよね。お腹が空く前に帰宅することをそろそろ学習しろよ!お腹が空いて泣くってどんな温室生活なんだ!!そもそも、親はどうなってんだ!!!アンパンマンの顔を当てにするな!!!!笑
と、かばおを思い出しながら灼熱地獄を歩いてました(ガチです、笑)。
しかし、東門に行ったメリットもありました。
それはこのガジュマル。この木がよくガイドブックに載っているのに、見つからずに見逃していたのです。偶然見ることができたのは不幸中の幸いでした。すごい迫力で、写真を撮るのにみんな並んでました。
東門に向かう途中でバンさんに無線連絡すると返答があり、『今、東門に向かってるから待ってて!』とようやく伝えることができました。そして、バンさんと無事交流。集合場所はちゃんと確認しておかないといけないね。
で、このタ・プロームですが2013年と比べてすごく違和感がありました。来たことあるはずなのに、あまり既視感がないと言うか…。これも時の流れによるものかと思ってました。
が、帰国後に知ったのですが、某ガイドブックにこう書いてありました。
『アンコール・トム側からアクセスすると最初はタ・プロームの西側に出るが、正面玄関は東側なので車で行く場合は最初に東塔門前で降ろしてもらい、帰りは西門のほうに車を回してもらうのがいい。』
そうか、私たち逆走していたのですね。で、前回がきっと順路通りに見たから、見え方が違って違和感があったのかぁ…。
と言うことで、タ・プロームは東側の正面玄関から入るべし!そして、西門から出ましょう。我々以外にも逆走組はたくさんいましたけどね。笑
あ、バンさんと合流後にすぐランチに連れていってもらったのは言うまでもありません。ロック・ラックと呼ばれるビーフステーキ、めちゃ美味しかったです。かばおくんとは違って、至福の味で思わず涙が出そうでした。空腹&疲労後のランチも悪くないです。笑
#227 アンコール・トムをじっくり廻ってみた。(2019.8)
写真では伝わらない、バイヨンの美しさ。
アンコール・トム(以下、トム)はアンコール・ワットと並ぶ、シェムリアップの二大観光名所。2013年にも訪れているのですが、その時はベンメリアにも行ったため、かなり急ぎ足で廻りました。そのため、トムの良さがよくわからずに終わってしまいました。
だから、相方Kさんにもトムのことはそこまで薦めませんでした。が、シェムリアップに来てトムに行かないのもと思い、ワットで日の出を迎えた後に、ドライバーのバンさんに連れていってもらいました。
トムには5つの門があるのですが、私たちは南大門から入りました。門の前でバンさんに下ろしてもらい、彼は門を抜けたところで待っていてくれるそうです。
所々朽ちたり修復されたりしている阿修羅像の横を通りながら門を潜ります。
阿修羅は全部で54体。結構怖い顔をしています。蛇神ナーガを抱える姿は必死で綱引きをしているよう。
『新参者』の阿修羅は修復されたもので、苔がついているものは建設当時の『古参者』です。
中には、修復途中で首や上半身のない、かわいそうな阿修羅もいます。笑
ちょっとわかりにくいですが、門の上にも『クメールの微笑み』が…。
そう、私はこのクメールの微笑みが何となく怖かったんです。デスマスクのようで…。特に、バイヨンでの一同にこちらを見てくる感じが何とも…。笑
南大門からトムの入口まではトゥクトゥクで向かいました。
入口、到着。検札を済ませます。
すると、パネル発見。実はトムの修復には日本が関わっているようで、修復前後の様子が写真パネルで紹介されていました。これは日本人として誇らしいことですね。
アンコール・トムは12世紀末に作られたヒンドゥー教遺跡で、クメール語で『大きな都城』と言う意味だそうです。そうか、トム(Thom)はハンクスでもクルーズでもなく、お城だったんですね。笑
遺跡を訪れるのはタイのアユタヤ以来ですが、壊れているところも含めていい雰囲気ですね。
そんな中、美しい彫刻たちに心を奪われました。風化しているものもありますが、日本では鎌倉時代が始まる頃のものだと思うと保存状態の良さに驚かされます。
写真に納めていると、自称ガイドがさりげなく説明をしたり、写真を撮ってくれたりします。が、おそらく後でチップを取られるので、上手くかわしましょう。笑
しかし、たまたま日本人夫婦+日本語ガイドに遭遇したため、偶然を装ってさりげなく説明を盗み聞きするという『寄生作戦』をたまにはさみつつ、バイヨンを目指しました。笑
途中でリンガ、発見。そうか、ヒンドゥー教だからですね。子孫繁栄の男女のシンボル、ありがたやー。笑
バイヨンに行くには階段を上らないと行けません。狭いですが一方通行なのでご安心を。下り階段は別のところにあります。
バイヨン(中心寺院)に着いてから、またその3人に遭遇すると、日本語ガイドが我々の写真を撮ってくれたり、一番有名な微笑みの石像を教えてくれたりと、だんだん我々のガイドにもなりつつあり、申し訳ない気持ちとなりました。日本人夫婦の方、邪魔をしてすみませんでした。笑
バイヨンにあるクメールの微笑みは全部で52体あるのですが、手作り故に三十三間堂の仏像みたいに少しずつ顔が違うんですよ。岩を砕いて小さくし、それを重ねて一つの顔になるように彫っているんです。隙間があるのも、少しずれてるのもご愛嬌。そして、それを四面塔にして祀っています。
ガイドブックによると、アンコール・トムに使われた石はアンコール・ワットで使われたものの切れ端だという説があるそう。要らなくなった石を敷き詰めて新しい寺院を作ろうとした先人の知恵にあっぱれ。
怖いと思っていた微笑みも、途中からさほど気にならなくなりました。とにかく、ありがたくて拝みたくなるのです。
Kさん推しの彼は、thを発音しているような舌が見え隠れする口の形をしています。笑
トムでは中国人団体客にたくさん遭遇しました。まぁ、うるさいし、横入りするしでマナーは悪かったです(通常運転なので驚かない。笑)。一番有名なバイヨンのクメールの微笑みの前では記念撮影の行列ができるのですが、自分たちの番だと思ったらすぐに微笑みの前に行きましょう。横入りされても、譲らないことも大切です。(件の心優しい日本人夫婦は結構横入りされてました…。)
帰りに第一回廊のレリーフを覗いてみました。東門から中に入った私たちが東門から出る前に見た、東面南側のレリーフは圧巻でした。行進する様子を描いたのかな?植物の細かい描写が素晴らしかったです。
その後、『とっておきの場所に連れていくよ!人がいないからオススメだよ!』と言うバンさんに乗せられて、人気のない道を通ってどこかに向かいます。ここがインドなら心配になりますが、騙してくるカンボジア人はこの旅の中では一人もいませんでした。むしろ、みんな純粋すぎて、内戦とか経験しているのに明るくて親切で笑顔が溢れていました。カンボジア人を見ていると、人間の性善説を信じたくなります。笑
話が逸れました。どこに連れていってもらったのかと言うと…。
Dead Gate、死者の門です。東門だけ2つあり、そのうちの1つ(もう一つは『勝利の門』)だそう。バンさんの言うとおり、貸し切りでした!
特に何かある門ではないのですが、『死者の門』と言う名前から、門の先には何が待っているのかと気になります。渡っていいものか…。門の手前には、石が積んでありました。
トゥクトゥクに乗り、死者の門を無事くぐり抜けました。タプロームに途中にあった遺跡らしきものも味があってよかったです。タプロームのように木に侵食されてました。
アンコール・トムについて書きましたが、写真ではその魅力の半分も伝わらないと思います。ご興味ある方はぜひご自分の目でクメールの微笑みを見ていただきたい!ちなみに、Kさんはアンコール遺跡の中でトムが一番良かったそうです。私も今回、そう思えました。
この後はタ・プロームへ行ったので、そのことは次回書きます。
#226 メイソウにご用心。(2019.8)
どこかで見たことのあるロゴが目印の、ニセ日本企業です。
メイソウは、正式名称を名創優品と言い、それだけ聞くといかにも中国企業なのですが、MINISO JAPANとも書かれていたので、カンボジアのシェムリアップで見かけたときにてっきりダイソーの姉妹店かと思ってました。本社は銀座になってるし。
ところが、今日ネットニュースでこんな記事を発見。
え、やっぱりメイソウは中国企業なの?
記事によると、どうやらデザイナーが日本人なだけで広州発祥の中国企業らしいのです。知らなかった。
こちらはシェムリアップの店舗。あのロゴは某ファストファッション企業Uのパクリかしら?
中は綺麗に陳列されています。が、品揃えはダイソーと比べるとかなり少なめです。わかりやすいイメージとしては300円ショップで売られているようなものが、300~1500円とかで売られている感じです。中には100均レベルのものもあり。
水筒が11ドルと、値段もなかなか強気。日本製ならこの値段でも買うよね、本当に日本製なら…。
こんなものも売っています。日本語表記がよりメイドインジャパン感を出していました。日本人の私たちでも騙されるのだから、外国人はもっと騙されると思います。
今の生活が好きなら、早く化けの皮を剥がしなさいってば。笑
値段的にも品質的にもデザイン的にも特に欲しいものがなかったため、特に我々は何も購入しませんでした。世界的にも信用度の高い日本製を謳っているように思えるJAPAN表示には納得がいきません。堂々と中国製で戦えばいいのに。日本製とはどこにも書いてないけど、JAPANと銘打つのはやめてほしいですね。すべて納得の上で購入する消費者を止めはしませんが…。
ベトナムのホーチミンでも店舗がありました。中は見てないですが、同じ様な商品が並んでいると思います。
最後にもう一度言います。メイソウは日本企業ではなく中国企業です。世界中に店舗を拡大しているとのことなので騙されないようにしてください。以上、緊急投稿でした。