世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#234 シェムリアップ盲聾学校であん摩マッサージを受けてみた。(2019.8)

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ヤンゴンチェンマイに続き、盲人マッサージシリーズ第3弾

 

 

 


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カンボジアフレディ・マーキュリーことSavetさんを連れまわし、シェムリアップ盲学校に連れていってもらいました。



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この看板が目印。フレディには『中で写真を撮ってくるからちょっと待ってて!』と言って別れ、歩いて向かいました。すると迷っている私たちを見つけて『そっちじゃないからトゥクトゥクで送るよー』と我々の元までわざわざ来て、盲学校の入口まで送ってくれる優しさ。フレディよ、何ていい人なんだよ…。

 


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盲学校の入口にはマッサージ店がありました。

 


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関係者以外立入禁止のゲートバーが上がってました。

 

 

そうじゃん、今日は日曜日だから学校はお休みじゃん。しかも、もう17:00だし、授業見学は無理じゃん…。

 

 

すると、私たちの声を聞き付けて、先ほどのマッサージ店から男性が出てきました。白杖はないですが、動きからして盲人の方です。『今夜カンボジアを発つので、今少しだけ学校の中を見せてもらえますか?』と尋ねると、先生に電話して聞いて下さることになりました。そして、OKの返事。突撃にも関わらず、感謝です。

 


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中に入ると、手話をする子どもたちと、目が不自由な子どもたちが夕食の準備をしていました。そうか、カンボジアでは盲聾学校なのですね。日本もかつてはそうだったようですが。聴覚障がい者と視覚障がい者でのコミュニケーションは取れるのか思う私でしたが、子どもたちは何とかやりくりしています。(が、やはり同じ障がいの子同士で仲良くしていました)

 


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寄宿舎があるので、そこで生活する子どもたちが夕食をとってました。この日のメニューは魚でした。カンボジアには4つの盲聾学校があるらしいです。おしゃべりをしながら、子どもたちの笑顔が溢れていました。

 

 

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少しだけでも中の様子が見られたので帰ることにしました。が、案内をしてくれた視覚障がい者のお兄さんにお願いし、あん摩マッサージを15分だけ受けることにしました。フレディにそのことを伝えに行くと『OK!』の快諾を頂きました。彼は隣のおじさんと仲良く談話中なので安心しました。

 


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お兄さんに案内されて中に入ると、あん摩台が3台あり、視覚障がいの女性スタッフもいました。あん摩マッサージは①クメール式②日本式③リラックスの3種類から選べました。私はクメール式、Kさんは日本式を選択。

 

 

私の担当をしてくれたお姉さんは笑顔の素敵な方でした。同じクメール式でも、イビスホテル前にあるマッサージ店のお姉さんとはまた違うやり方だったのは、マッサージとあん摩の差なのかしら?どちらもそれぞれいい感じでした。



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Kさんの選んだ日本式は指圧のようで、結構グイグイやられていました。お兄さんにあん摩を教えた先生は日本人女性とのこと。日本人の海外での活躍を耳にすると嬉しくなります。

 

 

15分経過しても終わる気配がなく、気が付けば30分、40分と経過していきます。私が15分と伝えたのが伝わっていなかったのかしら?何だか申し訳なくなりました。そう、フレディを待たせているのです。笑

 

 

しかし、施術中にフレディに話しかけに行けるわけもなく、ただただ心の中で謝るのみ…。フレディ、さんざん連れまわした上に待たせて申し訳ないです。

 


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施術開始から1時間後にあん摩は終了。60分で7ドルと、決して高くはない値段設定でした。そして、とてもていねいに施術してくれます。あまり日本人は訪れないそうなので、ご興味のある方は是非!!ドアが開けっぱなしのため、蚊に刺されますのでそこだけは要注意。笑

 


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「日本人に紹介してほしい」と言われたので、写真を載せておきます。満天の笑顔♪

 


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カンボジア点字盤と点字教科書。英単語帳のため、当たり前ですがアルファベットは日本と同じものが使われていました。

 


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点字を読ませてもらうと、なぜかeagleの次がscorpionでした。笑

 

 

急いでフレディの元に戻り、15分の施術の予定が60分になってごめんと謝ると、全く怒っていない様子。私たちの宿まで送ってくれました。途中、私が道を間違えても「OK」と言って優しく受け入れてくれるフレディよ、あんた、神だよ。笑

 

 

ということで、さんざん振り回したため多めに運賃を払い、フレディとは宿の前でお別れし、バンさんのトゥクトゥクで宿から空港に向かいました。これまで、途上国の旅ではタクシートラブルが何かとありましたが、カンボジアのドライバーは本当にみんないい人でした。というか、宿の人やお店の人も、日本人から騙し取ろうなんて人は誰もいなくてみんな親切でした。カンボジアはとにかく人がいい!!また癒されにいつか行きたい場所となりました。プノンペンは治安が悪いと聞くので、人がいいのはシェムリアップだからかしら?汗)