#085 馬車でオールドバガンを巡ってみた。 (2015.12)
古都バガンにはなんと2000以上の仏塔や寺院があります。全てを見ることは不可能なので、バガンに到着したその日に馬車を一日チャーターして、オールドバガンを廻ってもらうことにしました。
バスターミナルで会った馬車の運転手スースーさんと9:00に宿で待ち合わせる約束をしておいたのです。
馬車の乗り心地は悪くないです。が、時々馬が言うことを聞かないと私の眼前で鞭を打たれるので、それを見るのはちょっとつらいものがありました。頭の花飾りが可愛らしいです。
ミャンマーは仏教国なので、お坊さんがよく歩いています。男性の法衣の色はえんじ色で、女性はピンク色の法衣を着ています。
まず初めに行ったのはTha Gyar Hit。
これはミャンマーに限らず、東南アジア全体の寺院に共通していることですが、土足厳禁。履物を入口で脱いでから裸足で入ります。なので、寺院巡りの日はビーサンなどの着脱の楽な履物を用意することをオススメします。
内部には仏像と仏画がありました。古い建造物なので、絵は結構色あせていました。
狭くて急な階段を上って屋上まで行きました。知らないおじさんが説明を色々してくれました。何者かと思いきや、絵描きさんらしく、入り口近くで絵を売っていました。彼だけでなく、一つの寺院内で何人もの絵描きさんが同じような絵を広げて売っています。
次に訪れたのが、ティーローミンロー寺院(Htilominlo Temple) 。ここは有名な寺院なのか、観光客がたくさんいました。
この寺院には、黄金に輝く仏像が4体あり、それぞれ顔が違うのが面白かったです。ここではミャンマー人に倣い、日本とは違うミャンマー式の参拝方法を学びました。説明が難しいのですが、正座をして、胸の前で合掌した手を上げてから下ろしつつ、そのままひれ伏す…って感じです。
観光地には、子どもの売り子もいます。ちゃんと学校に行っているのかと心配しましたが、冬休み中だから働いていて、普段は学校に通っているようなので安心しました。一番右の子の絵は全部自分で描いたものですが、他の2人は大人が描いた下書きに色を塗ったものです。それぞれ個性があって面白い。大人顔負けの英語力&商魂にビックリ!4枚セットでそれぞれ1ドルだったので購入しました。
この少年は、ピヨピヨ君(12)。無名な寺院で絵を売っていました。どこかで拾った宝物を「これはダイヤモンドなんだよ!」と、目をキラキラさせながら話してくれました。どこの国でも、子どもは純粋そのもの。
ピヨピヨのいた寺院ではミャンマーの日本統治時代(1942〜1944年)の紙幣を売ってました。特に紙幣コレクターという訳ではないのですが、何となくほしくなってしまい(私は『そこでしか手に入らないもの』に弱い。笑)、さんざん交渉して3枚で3500Kで買ってしまいました。なお、画像一番下の紙幣は、スーチー氏の父親です。 恥ずかしながら、ミャンマーが元日本領だったことを私は知りませんでした。当時の通貨単位はルピーだったんですね。また何かの機会に仕事で役立てたいです。
※1K(チャット)≒0.1円
で、このおじさんをてっきりピヨピヨのお父さんかと思ったので、聞いてみたら、話は予想外の方向に…。
私「この人が、ピヨピヨのお父さんなの?」
ピヨピヨ「違うよ。パパは家にいるし!」
おじさん「私が2番目の父親だ」
ピヨピヨ「ノー!」
私「え?この人がお父さんなの?」
ピヨピヨ「違うってば!」
おじさん「私が本当の父親だ」
ピヨピヨ「ノー!!」
私「え?そうなの?」(以下、無限ループ)
大人2人で幼気な12歳をイジリ倒しました。
ごめんね、ピヨピヨ。教科書通りの返事が可愛かったんだもん。笑
ミャンマー語で私の名前を書いてもらいました。
ちょっとピンボケしてますが、ピヨピヨ(Phyo Phyo)はこう書くようです。
この仏像の写真撮影は禁止なのですが、お札を買ったら偽ピヨピヨパパと仏像とのスリーショットを撮ることができました。お金で解決するんかい。笑
(撮影:ピヨピヨ)
で、ランチはミャンマーカレー。その店はメニューが1種類で、マトン、ポーク、ビーフカレー+ライス+付け合わせで4000Kでした。次々と私の前に料理が運ばれてきます。ひとつ言っていいかな?量が多いって!
しかも、何に対しても油がたくさん入ってる。もこみちもビックリの油量だわ。てか、moco'sキッチンをミャンマーでやったら流行るんじゃないかな。あんま見たことないから知らんけど、オリーブオイルをもこみちは多用するんですよね?笑
ミャンマー料理は確かに油っぽいんだけど、ごはんや野菜と一緒に食べると、そこまで油っぽさは感じませんでした。むしろ、油っぽさが徐々にクセになるのです…。もやしのスープがやさしい味で箸休めにぴったり。
昼食後はバガンで一番有名なアーナンダ―寺院(Ananda Temple)へ。黄金の立像が珍しくて見入ってしまいました。多くの寺院に共通していることですが、ここでも東西南北に1体ずつ(計4体)ありました。
床のタイルもおしゃれ。
これを1000Kで購入。何だと思いますか?
答えは…。
金箔でした!売り子が日本語で「キンパク」と言いながら売っています。観光客が金箔をたくさん貼るので、仏像がどんどん丸くなっているように思えました。
同じ敷地内ではセパタクローに勤しむ少年たちがいました。ミャンマー版『蹴鞠』ですね。すごく楽しそう。タイでも流行してました。
9世紀に建てられたタラバ―門(Tharabha Gate)は、バガン最古の建造物です。
その後、Mahabodhi Templeに行きました。ミャンマーは8曜日制がとられており、水曜日が午前と午後に分かれています。寺院によっては曜日によって祭壇が違ったりするので、どのミャンマー人も自分が何曜日生まれなのかを知っています。なお、画像の左から順に
日曜日…鳥
月曜日…虎
火曜日…ライオン
水曜日午前…牙のある象
木曜日…ネズミ
金曜日…モグラ
土曜日…竜(ナーガ)
水曜日午後…牙のない象
が、守り神なので、その前でお参りします。ちなみに、私は日本だと日曜日生まれですが、ミャンマーだと水曜日午後生まれのようです。
この後、写真を撮っていたら面白い体験ができました。長くなりそうなので、馬車ツアーの続きはまた次回書こうと思います。