世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#267 続・山下清原画展に行ってみた。(2020.9)

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昨年末に湯布院の山下清原画展に行って以来、清画伯の作品に魅了されてしまった私なのですが、実は岐阜県高山市にも山下清原画展があるのです。ずっと行きたかったのですが、コロナ云々もあったりでなかなか行けず、最近ようやく念願の訪問が叶いましたのでその報告をさせていただきます。ちなみに、湯布院は撮影NGでしたが、高山は撮影OK(でもフラッシュ撮影はNG)でした。

 

 

湯布院の様子はこちらをご覧ください。規模はほぼ一緒です。 



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入館料は1人700円ですが、JAF会員は割引があるようです。山下トンネルを抜けて、いざ中へ!!画伯の原画が116点展示されているとのことです。わくわく♪

 


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「日本のゴッホ」こと山下清(以下、画伯)は「裸の大将」で有名な画家で、ちぎり絵細工のイメージが強いですね。

 


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でも、実はペンでも絵を描いていたりします。湯布院では桜島のペン画がたくさん展示されてましたが、高山では三重県夫婦岩のペン画がありました。

 


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3歳の頃にかぜが悪化して命の危険に陥り、軽い言語障害、知的障害の後遺症を患いました。白ランニングシャツに短パンがトレードマークの彼の有名な台詞である「お、おにぎりが、す、好きなんだな」がどもっているのはそう言う理由があるんですね。

 


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その後、知的障害児施設の八幡学園でちぎり絵細工と出会い、才能を開花させました。原画展に書いてある説明によると、はさみを持たせるのは危険だと言う理由で学園ではちぎり絵をやらせていたようです。

 

 

そんな彼は18歳の時に突如学園を脱走し、1940年~1955年まで放浪(以下:るんぺん)をしました。その理由は徴兵検査を受けたくなかったからのようで、何度か連れ戻されてはるんぺんを繰り返しました。(結局、知的障害のため兵役免除となったようです)

 


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こちらが画伯がるんぺんを繰り返した際の反省文です。湯布院でもありましたが、高山にもコピーがありました。以下、原文ママですが、仮名遣いのみ現在の表記にしました。

 

 

僕は毎日毎日うろうろして

遠い所迄歩いて行ってるんぺんをして居るのは

自分でもるんぺんと言う事はよく成いと言うのは知って居て

るんぺんをして居るのは自分のくせか自分の病気だろうと思うので

毎日うろうろして歩くのはくせか病気だから

くせか病気は急になおら無いから

だんだんと其のくせをなおそうと思って居るので

今年一ぱいるんぺんをして来年からるんぺんをやめ用と思って

学園の先生とそうだんをしたので

幾らくせでもなおそうと思えば今からでもすぐ其のくせがなおると言われたから

今度からるんぺんをするのを思いきってやめ用と思います

もしるんぺんをした場合は病気と思われてもかまいません

昭和29年4月11日 山下 清

 

 

るんぺんへの未練タラタラな感じが伝わってきますね。まぁ、昭和29年=1954年なのでこの後もるんぺんするんですけどね。笑

 

 

画伯のすごい所は所謂カメラアイの能力を持っているところで、るんぺん先ではほとんど絵を描くことがなく、学園や実家に帰ってから記憶をもとに描いているんですって。

 

 

細かいところまでしっかり覚えていて、すごいですよね?画伯の作品は実際間近で見ることをオススメします。ほんと、素晴らしい!!の一言ですよ。

 

 

そんな画伯は1971年に49歳の若さで脳出血で亡くなりました。原画展の説明によると、最期の言葉は「今年の花火はどこへ行こうかな」だったそうです。

 


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確かに、画伯と言えば花火画!!隅田川諏訪湖、長岡などの花火大会の様子を描いた作品がたくさんあり、画伯は花火大会を実際に見に行っていたようです。花火をたっぷり現地で堪能した後、家で余韻に浸りながらちぎり絵を作る画伯の姿が目に浮かびます。

 


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ちぎった紙を貼るのは紙の上だけではありません。

 


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ちぎり絵だからこそ、レコードも作品となるのですね。

 

 

では、ここら辺で、私が気に入った作品を一気にいくつか紹介します。

 


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うーん、写真ではなかなか伝わらないのがもどかしい…。



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ほんと、まじまじと作品を見てしまいました。ずっと見ていられる。

 


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山下トンネルの前にお土産コーナーもあり、湯布院では売られていなかった画集がこちらではあったので購入しました。

 


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で、不思議なことに、この山下清原画展はガイドブックには全く掲載されておりません。何種類かのガイドブックを確認しましたが、なぜか未掲載。こんなに楽しいところなのに、わかってないなって感じです。まぁ、逆に知る人ぞ知る穴場的な存在なのもいいですがね。でも、もっと知られて、たくさんの人に画伯の作品を見てほしいという想いがあります。気になる方はHPをチェック!コロナの関係で短縮営業しているようです。JR高山駅から徒歩圏内ですが、自動車で向かう場合は専用駐車場がないため、近くのコインパーキングに停める必要があるのでご注意を!山下清なりきり撮影スポット」をやり損ねたので、またいつか再訪しようっと。笑


 

最近、職場で画伯の話をしていたら、長野県の諏訪湖近くには放浪美術館があると教えてもらいました。同僚曰く、ベンチに座る画伯と写真が撮れるとのこと。行きたい・・・・。るんぺんばかりしたくなる私も恐らく病気です。むしろ、病気と思われても構いません。笑

 

 

そういえば、るんぺんは相変わらずちょこちょこしつつも、ブログ更新をずっと怠ってました。すみません。すぐに書きたいことを書かずにるんぺんばかりしてしまうのは自分の癖か病気だと思うのですが、いくら癖でも直そうと思えば今からでも直せると思うので今日から頑張ります。

令和2年10月20日 mura306

#266 チェスキー・クルムロフに行ってみた。(2009.8)

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チェコ2日目はチェスキー・クルムロフという街に行ってきました。

 


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首都プラハポーランド寄りであるのに対し、チェスキー・クルムロフはプラハから南へ、 オーストリアとの国境付近に位置します。 日本ではマイナーな観光地ですが、街全体が世界遺産に登録されている町なんですよ。

 


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ポーランドチェコ・スロバキアが1冊になったガイドブックのページを見ていた時に、私の目に留まったのが、このチェスキー・クルムロフでした。本の巻頭に載っていた絶景写真を見て、 「ここに行きたい!」って思ったのです。

 


チェスキー・クルムロフへの日帰りツアーのパンフレットがプラハのホテルにあったのでチェックイン後すぐに翌日のツアーを予約しました。

 

 

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当日は朝ホテルまでツアーのお迎えが来ました。その後、この銀行前でアメリカ人の母娘2人と、日本人女性1人が乗ってきました。10時前にプラハを出発し、ツアー開始です。

 

 

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よく見ると、LBBW銀行の屋根がユニークでした。笑

 

 

日本人女性は私と同じくらいの歳で、アメリカ人親子との英会話からマルタでの英語留学が終わりヨーロッパを廻っているということがわかりました。盗み聞きするくらいなら話しかければいいのですが何となくタイミングを逃してしまい、人見知りの私は話しかけることができず、行きの車内は完全無言でした。

 

 

そんな中、私の携帯が鳴りました。当時の私は中学校教師をしており、部活動でお世話になっていた他校の先生からの電話でした。本当は旅行中に仕事の電話なんて出たくないのですが、仕方なく電話を取りました。

 

 

私「はい」

他校教師『あ、先生、今大丈夫ですか?』

私「すみません、今海外なんです…。」

他校教師『えー、すごいですね!!どこにいるんですか?』

私「…チェコです…」

他校教師『えー、旅行ですか?いいですねーー。で、今度うちの学校で練習試合があるんですけど、是非一緒にいかがですか?日にちは8月〇日で、今のところ〇〇中と、××中が来ます。それから…』

私「あの…。今手元に部活動予定表がなくてわからないので、副顧問のKの電話に掛けてもらってもいいですか…?」

他校教師『あ、そうなんですか?わかりました、そうします。失礼しまーーす♪』

 

 

…。

 

 

せっかく現実逃避で海外に来たのに、お前の電話のせいでぶち壊しだよ!『どこにいるんですか?』じゃねーよ!!海外にいるって私が正直に答えたのは、旅行自慢したいからじゃなくて、金かかるから早く切りたかったからだなんだよ!!!察しろよ!!!!

察・し・ろ!

 

 

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と、怒りに震えた後は、車窓の田園風景にもそろそろ飽きてしまい、1時間くらい爆睡しました。が、中央分離帯のない片側1車線の高速道路で、隣の反対車線に入り、遅い車を追い越すのを見て、私の目は覚めました。追い越しをしてる時に、対向車が来るのが見えるとドキドキものでした。だって、スピード150kmとか出てますからね?今なら途上国で見慣れた光景ですが、当時の私にはこのチェコでの追い越しは衝撃的で、ハラハラしましたね…。

 

 

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そんなこんなでチェスキー・クルムロフ到着。 楽しみだなー。

 

 

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すぐにレストランに向かうと言うことで、そこまでを歩いたのですが、その時にマルタ帰りの日本人女性と会話をしました。どちらから話しかけたかは忘れましたが、今更ながら自己紹介をしました。まぁ、お互いにアメリカ人親子に自己紹介しているのを盗み聞きしていたので知っていたんですがね。笑

その女性はHさんと言い、神奈川在住の看護師さんでした。年齢は私より少し上なのですが、とても気さくで話しやすい方なのと、趣味や好みが似ていてすぐに意気投合しました。そして、Hさん、かなりの美人さんなんですよ。笑

 

 

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レストランではランチが選べました。Hさんはこれをチョイス。おいしそーー。

 

 

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一方、私が選んだのはジェノベーゼパスタなのですが、上にかけられたチーズが途中からくどかったかな。そもそも、見た目もイマイチですね。笑 

 

 

 

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で、昼食後は、30分ほど自由時間があり、2人で写真を撮りに街を歩きました。そう、2人とも写真好きと言う共通の趣味があったんです。

 

 

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橋を渡りました。

 

 

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チェコ名物、マリオネットおじさん、発見。

 

 

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私はプラハのカレル橋上でマリオネットおじさんの演奏を聴きましたが、Hさんは出会えなかったそうで、ここで出会えて嬉しそうでした。

 

 

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ボリウッドの撮影現場にも遭遇。この時は2年後にインドを旅するとは思わなかったなぁ…。笑

  

 

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そして、チェスキー・クルムロフ城の中に入る時間になりました。チェスキー・クルムロフ城は13世紀に建てられ、その後次々と増築が行われたようです。わかりにくくて申し訳ないですが、この画像の左部分が最古の建物(フラーデクHrádek)です。

 

 

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お城のお堀にクマ4匹がいたのがびっくり。少なくとも18世紀からいるそうです。名古屋城のお堀にはシカがいますが、こちらはクマなのですね。笑

 

 

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お城の中を広末涼子似の城案内ガイドチェコ女性は卵型の輪郭に薄い唇を持った、広末似の顔立ちが多いような気がするのです。笑)に案内してもらいました。 このガイドさん、台詞を暗記しているからか、目をつぶりながらひたすら説明くれました。時々ため息をついたり、過呼吸にでもなったかのように思いきり息を吸ったりして、私たちを不安にさせました。彼女、何かが憑依してないかね?笑

 

 

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城内はこんな感じでスロープになっていました。

 

 

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窓を覗くと、オレンジ屋根が見えてきました。これから一番高いところへ行った後のことを思うと胸躍ります。 

  

 

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で、お城を上り終えたとき、プラハとはまた違った美しい景色が待ち受けていました。
これですよ、私が見たかった絶景は。相変わらずオレンジ色の屋根の建物が並び、緑や川と上手く調和されてて、ひたすら感動。

 

 

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先ほど歩いていた橋がこんなに小さく見えました。ちなみに、この川はヴルタヴァ川つまりモルダウです。

 

 

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絶景に大満足し、プラハに戻る時間になりました。帰りは、行きの車内3時間の沈黙が嘘のように、Hさんとひたすらしゃべりました。 仕事話やら恋バナやら…。アメリカ人親子にも「あなたたち、とても仲いいね!え、今日出会ったばかりなの?」と驚かれるほど。笑

 

 

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で、あっという間にプラハ到着。20時近いですが、まだまだ明るかったです。

 

 

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せっかくなので、夕食を一緒にとることに。本当に、Hさんとこんなに仲良くなれるなんて思わなかったです。

 

 

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チェコってビールが安くておいしい国らしく、Hさん曰く1杯150円位なのだとか。私はお酒がほとんど飲めない体質なのですが、Hさんに一口もらった黒ビールは飲みやすかった…ような気がします。笑

 

 

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2009年当時、チェコでメジャーだったのは一番左のPilsner Urquell(ピルシュナー・ウルクェル)でした。

 

 

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街中にも看板がたくさんありました。

 

 

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で、二人でひたすら語り、いつか再会することを願ってお別れしました。そして、翌朝、私はデンマークへ、Hさんはドイツへ旅立ちました。なお、Hさんとはその後も日本で何度か会ったのですが、今は国際結婚し、ドイツに住んでいます。超・弾丸旅行で結婚式にも出席してきました。笑


 

あと、Hさんが留学していたマルタという国にも興味が出てきた私は翌年旅をしました。 


 

本当は今年の夏にオランダへ行く時にドイツ経由にしてHさんに会うことを決めていたのですが、コロナのため航空券を泣く泣くキャンセルしました。Hさん曰く、ドイツはまだ気軽に観光できる状態じゃないようなので、また落ち着いたら会いに行くことにしています。早く会ってたくさんおしゃべりしたいなー。

#265 チェコで1000円コンサートに行ってみた。(2009.8)

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プラハでクラッシックのコンサートに行ったので、その時のことを今回は書きます。

 

 

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気がつけば4時半。お城近辺に何時間いたんだろうか?笑

で、カレル橋の方に戻ろうとすると、コンサートのチラシがちらほら配られていました。1枚目は4曲のパイプオルガンコンサートでした。しかし、知っている曲がなくて、イマイチピンと来なかったのです。

 

 

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もう少し歩いたら、2枚目のチラシをゲットしました。それはバイオリンのコンサートで、15曲くらいのセットリストを見ると、知っている曲が半分くらいでした。てことで、その場でチケット購入。 開演時間までスタバで時間を潰し、いざ会場へ。

 

  

 

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5名の演奏者でのクインテッド演奏でした。1曲目はモーツァルトのLittle Night Musicで、私の中で一気にテンションが上がりました。プロの生演奏は本当に迫力があります。他には、トロイメライ美しく青きドナウ、天国と地獄を演奏してくれ、最後のアンコールがハンガリー舞曲でした。

 

 

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あっという間の1時間で、思わずCDまで買ってしまいました。笑

 

 

なお、ドレスコードのないカジュアルなコンサートなのですが、チェコ人はドレスなどで着飾っていて、大変素敵でした。まぁ、カジュアルな恰好でも浮くことはないので全然大丈夫でしたよ。ドレスで着飾るチェコ美女は本当に美しかったです。

 

 

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その後、夕食は1人でチェコ料理のレストランへ行き、チェコ料理を初体験。

 

 

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単品をいくつか頼み、約6000円ほどの高級ディナーでしたが、チェコ料理、ウマイんです。こちらは牛肉のグラーシュ。元々はハンガリー料理のグヤーシュかな?ビーフシチューですね。大好きな味で、1人でウマイ、ウマイと小声でつぶやきながら食べました。

 

 

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最後にはスイーツも注文。スタッフのお兄さん(なぜか、ボブサップみたいな黒人)もいい人で、私が1人だからか、気さくに話しかけてきてくれたのも嬉しかったです。

 

 

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個人的には、酸味の強いポーランド料理はあまり口に合わなかったので、チェコでおいしい料理に出会えたのは本当にありがたかった!!なお、今気付いたのですが、このレストランの店名がMUCHA(ミュシャで、絵もありますね。笑

 

 

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そうこうしてるうちに、20:00になりました。やっと暗くなったって時刻です。 旧市街に行ったら、ライトアップされた夜景がきれいでした。 昼間に見た風景なのに、全然違って見えました。

 

 

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この天文時計は旧市庁舎塔の下部にあり、2つの円が並んでいるのがユニークです。感想を言うならば、時間が読めねーーー。笑

それもそのはず、上の円は太陽と月などの動きと共に、年月日と時刻を表しているようです。この写真は2009年8月7日午後6時45分頃に撮ったと思うのですが、読めねーーー !

 

 

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下は黄道12宮と農村における式の作業を描いた暦で、一日に1目盛り動くらしいです。

 

 

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翌日は、チェスキークルムロフに日帰りで行ってきました。そのことは次回書きます。

#264 プラハ城に行ってみた。(2009.8)

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プラハは、高台におびえており、ヴルタヴァ川(=モルダウ川)からだと、オレンジ屋根群の頂にあります。

 

 

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前回書いた通り、像の立ち並ぶカレル橋を渡り、プラハ城に行きました。

 

 

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その途中で、日本を出てからまだ数日ですが、醤油が恋しくなったので、中華料理屋に行って焼きそばをいただきました。

 

 

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えぇ、京都飯店と言う名のお店で。笑

 

 

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満腹になったところで、マラー・ストラナ広場に着きました。後述しますが、この広場では、コンサートを楽しむことができました。

 

 

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マラー・ストラナ広場からプラハ城はもうすぐなのですが、上り坂を上っていかなければいけません。

 

 

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途中でマスクを売っているお店がいくつかありました。なぜか、チェコではこのようなマスクがやたらと売られています。笑

 

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坂を上りきると、先ほどまで自分がいた東岸の景色が突然現れました。突然現れた絶景に感動しました。

 

 

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ようやくプラハ城の入口に到着しました。プラハ城は9世紀半ばに建築が始まり、現在のような姿になったのは14世紀のカレル4世の頃のようです。プラハ城とひとくくりにする中には、王宮だけでなく教会や美術館、修道院、果ては大統領府まで敷地内にあります。そのため、チケットも全ての建築物に入れるものから、1つの建築物に絞られたものまであります。

 

 

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プラハ城内には、衛兵さんの姿も。

 

 

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交代式は毎正時に行われています。某歩き方によると、プラハ城の衛兵は美形が多いと評判らしいです。笑 

 

 

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プラハ城の一番有名な建築物は、聖ヴィート大聖堂だと思います。中庭をいくつか抜けると、急に目の前にそびえたつゴシック建築様式の大聖堂はとても迫力がありました。写真を撮ろうとしても、全体を写そうとするとかなりしゃがまないと撮れないくらい。なお、私はここに入れるチケットを買わなかったため中に入っていませんが、大聖堂内のステンドグラスも美しく、中にはチェコ出身の芸術家ミュシャチェコ語ではムハ)作のステンドグラスもあるとのこと。当時の私はミュシャを存じ上げていなかったので、見ていないのが悔やまれる…。

 

 

 

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こちらが大統領府。今、これを書いていて知りました。笑

 

 

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このかわいらしい建物は聖イジー教会です。

 

 

・・・ごめんなさい、プラハ城のことをあんまり覚えてないので説明が雑ですね。

 

 

あ、でも、次の写真のことはよく覚えています。

 

 

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聖イジー教会の近くの路地を進むと、道路工事をしていました。8月だし暑いのはわかりますが、水着姿で、しかもやる気なく作業する美女の姿が衝撃でした。潮干狩りでもしているのかな?と言うか、チェコは美女が多い!私がこれまでに訪れた国の中で、チェコ女性がナンバーワンだと思います。異論は認めます。笑

 

 

 

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そんな工事中の道を抜けたところに黄金小路と呼ばれる通りがありました。

 

 

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ここでの目玉はこの青い家です。

 

 

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作家のカフカの家とのことで作業場として使われていたそうです。『変身』で有名ですね。

 

 

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 そろそろ帰ろうと思った時に、撮った一枚。

 

 

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ほんと、チェコはどこを切り取っても絵になる景色です。

 

 

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次回はコンサートについて書こうと思います。

 

 

#263 プラハのカレル橋を歩いてみた。(2009.8)


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2009年の8月に、チェコ旅行に行った時のことをまだ書いてなかったので何回かに分けて書こうと思います。あれからもう10年半経過していることにビックリ。当時の記憶やSNSに残っている日記を参考に書きます。ずっと書きたかったのですが、いつも遠回しにしてました。笑

 

 

正直、チェコにはそれほど期待してなかったのですが、結論から言うと訪れて大正解でした!これまで訪れた国の中で、景色の美しさではベスト5に入ります。

 


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どうして寄ったのかというと、日本→ポーランド→北欧を廻る際に、たまたま途中にチェコがあり、地球の歩き方ポーランドチェコスロバキアがセットで掲載されていたから『じゃあ寄ってみるか…。』と言う感じで寄ったのです。

 

 

ちなみに話は少し逸れますが、プラハチェコ語でPrahaなのですが、英語ではPragueとなります。まぁ「ニホン・ニッポン」と「Japan」の表記差と同じなのですが、私は初めPrague=プラハとは思わなかったため、念のため説明させて頂きました。

 

 

 

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ちなみにポーランドでは友達Mに会ったり、アウシュビッツに行ったりしたのですが、残念ながら写真のデータが飛んでしまったため、一旦省きます。デジカメでたくさん撮ったのになー。

 

 

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ガラケーに残っているのは数枚の写真だけ…。

 

 

 

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ワルシャワ22:40発予定の夜行バスでチェコの首都プラハに向かいました。何だかんだで23:15過ぎにバスが到着したり、eチケットを見せたら書類が足りないと言われた(けど、ネイティブ通訳Mの説明で解決)り、ほぼ満席の車内では隣のスペイン人と肘掛け争奪戦をしたり、トイレ休憩でチェコに入国したと思って両替したらまだポーランドだったり、自販機で間違えてコーラを買ってしまったり(私は炭酸が苦手なのです)と、一晩で色々ありました。号泣

 

 

でも、そんな不幸続きの私のテンションがアガる光景が。チェコに入国したとたん、オレンジ色の屋根の家ばかりが見えてきたのです。 そして、プラハに到着。

 

 

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フローレンツ・バスターミナルに到着しましたが、辺鄙な場所のホテルを予約したため、タクシーで宿まで移動(今ならタクシー移動するような立地の宿なんてありえないけど、当時の私はお金で安全を買ってましたw)し、荷物を宿に置いてから地下鉄でプラハ中心部まで移動しました。某歩き方にホテル情報はおろか、宿周辺地図すらも載ってなかったし。号泣

 

 

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地下鉄駅構内はこんな感じ。

 

 

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ポーランド同様、質素で無機質な感じが東欧だなぁと思いました。

   

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パリほどではないけど、近未来っぽいスタイリッシュなデザインのプラットホームは、 メタリックで巨大なレゴブロックが壁中に貼られているような感じでした。レトロ電車はなぜか3人がけの向かい合わせで、きれいだし、おしゃれでした。

 

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駅ごとに違うデザインが面白かったです。

 

 

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地下鉄Náměstí Republiky駅から出るとすぐに火薬塔が見えましたが、歩いてカレル橋を目指しました。チェコのガイドブックでは、この橋の写真がよく載ってるので、とりあえず行ってみようと思ったのです。ちなみに、夜中から何も食べておらず、かなりの空腹状態だった私は、カレル橋を適当に渡って、その先で早くごはんを食べたいって気分で地下鉄に乗っていました。

 

 


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しかし、着いてこの絶景を見たとたん、思わず鳥肌。 今まで見てきたどの風景よりも美しい景色がそこにはあり、 思わず涙ぐんじゃいました。見渡す限り、オレンジ屋根の建物と、その頂にあるプラハ城。 そして、この絶景を映すモルダウ川。そう、スメタナ作曲の『モルダウ』はここプラハにあるのです。上手く表現できないんだけど、本当に美しかったです。さっさと素通りするはずが、写真を撮ったりして、何だかんだで30分はこの景色を眺めていました。笑

 

 

そうそう、このモルダウ川ですが、チェコ語ではヴルタヴァ川(Vltava)と言います。モルダウ(Moldau)はドイツ語読みです。某歩き方ではヴルダヴァ表記なので要注意です。

 

 

 

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これ以降、私はオレンジ屋根の広がる世界遺産の虜となり、いくつか廻ることになります。(この写真はポルトガルポルト歴史地区)


 

 

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カレル橋には石像がたくさん設置されています。その多くがキリスト教に関するものです。

 

 

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聖人像は全部で30体。十字架像を背負った「THE キリスト教」なものもあるのですが、

 

 

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たぶん、チェコ的に見てほしいのはこれ。唯一のブロンズ像の聖ヤン・ネポムスキー像で、ここにある聖人像の中では最古のようです。

 

 

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彼の足元にはこんなモニュメントも発見。

 

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たくさんの観光客が触れたことがわかります。触ると幸運が訪れると言う、世界中の観光地でよくあるやつです。もちろん、私も触りました。笑

 

 

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クリスチャンではない私にも馴染みのあるものがありました。空に手を仰いでいる、この石像の頂にいる人物は誰だと思いますか?答えは、宣教師フランシスコ・ザビエルです。特徴的な頭の頂点が見えませんが、社会の時間に勉強した「あの肖像画」は本人ではないという説もあるようですよ。笑

 

 


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ザビエルの足元には髷を揺った日本人の姿も。侍がザビエルを支えているのは、鎖国寸前にキリスト教が大流行した日本の様子を表現しているのだろうか?いろいろな顔や衣服の人間に支えられていることから、アジアでのキリスト教布教の成功を表しているようにも見えます。

 

 

 

 

 

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この橋ではパフォーマーもいます。似顔絵描きがたくさんいる中、私が夕方に通ったときはマリオネットカルメン(ビゼー作曲)に合わせてギターを弾いているパフォーマーのおじさんがいました。音に合わせてマリオネットが器用に動く様子はまるで生きているみたいでした。

 

 


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たぶん、このおじさん、地球の歩き方2006&2007版」の表紙絵のモデルですよ。

 

 

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橋を渡れば、プラハ城は目の前。で、京都と言う名の中華料理屋で安く昼食を済まし、プラハ城へ。 そこは高台にあるので、さっき橋から見た景色とは反対側の景色が見えました。 これまた絶景。全然見飽きなくて、ずーーーっと見てました。詳しくは次回で書きたいと思います。 

 

#262 インドのカースト制度について思うこと。

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カースト制度とはヒンドゥー教における身分制度のことで、インドではジャーティとかヴァルナと呼ばれ、後述する4つの階級に分けられますが、その中でも細分化されており、同じ階級内でも身分の上下があるようです。細かく分けると、その階級の数は3000とも言われています。

 

 

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1950年にインドの憲法が改正されたことによりカーストは廃止されたと言われていますが、現在も根強くインドに残っているように思えます。現インド憲法では、カーストの異なる者同士の結婚が認められているようですが、実際には同じカーストか近いカースト同士での結婚が好ましいとされています。実際、私がインドのベナレスで泊まった宿のオーナーも、親が決めたお見合い結婚だったと言っていました。なお、以前ネパール人の知り合いからカーストの話を聞いたことがあるので、ヒンドゥー教徒が大半を占めるネパールでもカースト制度は残っているようです。

 

 

インドの4つのカーストですが、高い身分から順に挙げると、

バラモン(司祭)

神聖な職に就けたり、儀式を行える身分。

 

クシャトリヤ(王族・武人)

王や貴族など武力や政治力を持つ身分。

 

③ヴァイシャ(市民・商人)

製造業に従事する身分。

 

シュードラ(奴隷・労働者)

農牧業や手工業など生産に従事する身分。

となります。当然、ピラミッドのように身分の高い人の割合ほど少なくなります。

 

 

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カーストは、職業で分けられているのですが、その職業は世襲制となっており、先祖代々の職業を子孫が受け継ぐ形となります。親がリキシャーワーラー(人力車の運転手)なら、子も孫もリキシャーワーラーなのです。IT産業などの新しい分野でも、その人の元々のカーストによって上下関係があるとのこと。

 

 

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日本の飲食店だと、ホールとキッチンのように係分担がされていても忙しい時はキッチン係が料理を提供したりするし、テーブルのお皿を片付けている店員に注文や会計をお願いしても問題ありません。しかし、インドでは清掃係に料理の注文をすることはできません。係が細かく分けられており、一般的に汚い仕事ほどカーストが下になると言われています。例えば、テーブル掃除と床掃除では、テーブル清掃係の方がカーストが上になるのです。世襲制カースト制度には、雇用安定の意味もあるようなのですが、「それは私の仕事ではありません」が良くも悪くもまかり通っているのも何だかなぁ…。

 

 

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また、警察官は③ヴァイシャに属するとインド人から聞いたのも意外でした。だから、ACなしの2等車で移動していたのかな…?

 

 

私たち旅行者でもカーストの階級は何となくわかります。カーストの高い人は全身スーツやブランド物でビシッと決めていたり、インド人の中では肌が白いです。そして、カースト下位の人の衣服はボロボロだったり、髪の毛がボサボサだったり、肌が黒かったり垢まみれだったりします。全員に当てはまるとは思いませんが、カーストと身だしなみの関係はあるように思えます。

 

 

 

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私がインドを旅した時、カースト制度を痛感したことが何度もありました。その時のエピソードを2つ紹介します。

 

 

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まずは、インド名物の値段交渉をリキシャーワーラーとしていた時のことです。ワーラーに目的地を告げると強気な値段だったため、いつものようにお互いに値段を言いながら交渉していました。

 

 

すると、ビジネスマン風のインド人男性が現れ「どこに行くの?」と私に尋ねてきました。行き先を告げると、「それなら〇ルピーだ」と言い、ヒンドゥー語でワーラーに強く言いました。言葉は全く分かりませんが、何を話しているのかがわかりました。

すると、その男性は「〇ルピーで行ってくれるよ」と言って去っていきました。そう、インドでは自分より高いカーストの人の言うことには絶対服従なのです。このようなことは、他のお店で値段交渉をしている時にもありました。何も言い返せないワーラーや店主の顔を見て、何だか申し訳ない気持ちを抱いたと同時に、些細な金額でゴネた自分を恥ずかしく思いました。

 

 

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#062でも、プシュカル行のバス内でインドカーストの闇を目の当たりにしました。

 

 

 

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次に、5つ目のカーストについてのエピソードです。先述の通り、カーストは4階級なのですが、実はカーストに含まれない⑤ダリット(不可触民)が存在します。ダリットはハリジャンガンジーにより命名された、「神の子」と言う意味)とも呼ばれ、カーストに含まれない被差別民のことです。その数は2億人(日本の総人口以上!!!)とも言われてます。具体的には、屠殺や皮革、糞尿処理、遺体処理、葬儀屋などの所謂穢れた仕事を生業としていたり、物乞いなどで貧しい生活をしている人たちもいます。

 

 

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日本にもかつて士農工商に含まれない穢多・非人と呼ばれる身分がありましたが、インドと日本では決定的な違いがあります。それは、いくら努力をしても職業が選べない・変えられないことです。現実を受け入れてあきらめるか、改宗して転職するしか生きる術はないのです。

 

 

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また、学校に通うこともできず、物乞いをする子どもたちが町中にいます。物乞いにも色々な種類があり、ただお金をせがむ子もいれば、芸をしてチップをもらう子もいます。恐らく、インドを旅したことのある人は、初めて物乞いに出会ったときに戸惑ったのではないかと思います。私もその一人です。物乞いから求められた時、金銭を与えるべきか…?インドに訪れる度に考えさせられますが、4回訪印しても、まだ自分の中で答えは出ていません。ただ、金銭を与えるのも、無視するのも、どちらも間違っていないと思うのです。それぞれが実際に見て、感じて判断して行動すればいいと思います。

 

 

f:id:mura306:20200418001948j:plainそんなカーストも、1年に1日だけ廃止される日があります。それが3月の満月の日に開催される奇祭り、ホーリーです。普段は身分制度に苦しめられている人たちもその日だけは無礼講。ホーリーでは神様がインドからいなくなるので、酒やドラッグもセクハラも無礼講となっている無法地帯ですが、楽しいですよ。行動予測不可能の子どもが怖いし、後始末が大変だけど。笑

 

 

 

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と、今回は真面目にインドのカースト問題について書きました。日本は恋愛結婚や職業選択の自由が認められていて、私たちは幸せですね。次回こそは、前々から書きたかった旅行記について書きたいと思います。(ほぼ仕上がっているのに後回し…)インドのこともまだまだ書いていないことがあるので、またそのうち…。

#261 愛すべきインドのあるあるをまとめてみた。笑 (後編)

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♪インドあるあるを 言いたーい♪

♪インド あるある~♪(RG風)

…すみません。笑

 

 

前回に続き、インドあるあるについて書きます。今回も、インドを訪れたことのある方なら、頷いていただけると思います。笑


 


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その前に、今回も笑えるインドの写真をどうぞ。このタクシードライバーは、我々乗客に対して『喉乾いた。水持ってない?』と言い、インド式ラッパ飲みで私の水を搾取したのです。インドでは唾液は不浄とされているため、このような間接的な飲み方になるのですが…。もう既に私が直接口をつけて飲んでるから不浄MAXの水だし、そもそも乗客から水を奪うなよ!!!笑

 

 

 

 

・・・と言うことで、インドあるあるの後編を始めていきます。

 

 

 

⑨返答がみんな違う

道がわからないときにインド人のおじさんたちに聞いてみたら、全員が違う方角を指差したことがあります。『インド人は嘘つきだ』と言う声が聞こえてきそうですが、インド人は嘘つきなのではなくてただ自分の意見を正直に言っているだけなのです。困っている私のために、各々が(正しいかどうかは置いておいて)自分の答えを述べた結果、私をますます困らせてしまったのですが、これも彼らの親切心から来ているものです。インド人がよく口にするフレーズの1つに、『君が幸せなら、僕も幸せだ』と言うものがあるので、誰かの助けになりたいという気持ちは強いと思われます。もちろん、悪徳インド人もいるとは思いますが、私はそのような人には出会ったことがありません。運がいいだけかな?笑

 

 

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でも、さすがにマイナーなバスターミナルに行くのに4時間もインド人に振り回された時は疲れましたけどね。笑


 

 

⑩インド人は地図が読めない

インド人はなぜか地図が読めない人が多いです。そのため、地図を指しながら『ここに行きたい』なんて言ってしまうと、いつも以上にとんちんかんな場所にバシルーラされてしまいます。笑

 

インド人に道を聞くときは、行き先の名前を言ったり、写真を見せたり、他の有名なランドマークの名前を挙げたりするといいです。あと、心配なときは何人に尋ねてみると道順の信憑性が高くなります。笑

 

 

 

ジェスチャーが独特

インド人は『no』の時に首を縦に振り、『yes』の時に首を横にかしげます。だから、例えばタクシーに乗るときに行き先を告げると首をかしげますが、これは『OK』のサインですのでご安心を。わかってない訳ではありません。笑

 

あとは、トイレに行きたいときには小指を立てます。日本で言うところの『彼女』を意味するジェスチャーです。私は使ったことがありませんが、トイレに行きたいときに是非使ってみてください。笑

 

 

 

⑫タクシーで土産物屋に連れていかれる

f:id:mura306:20200417214508j:plainインドには、乗用車のタクシー以外にも、 オート三輪のリキシャー(トゥクトゥクとも呼ばれる)や

 

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人力のリキシャーなどが走っています。特に、リキシャーには観光客プライスがあり、まずは乗る前に値段の交渉から始まります。

 

で、言い値の半分くらいまで落としたらようやく出発なのですが、途中で土産物屋に寄ることがあります。頼んでもいないのに。まぁ、きっとそこの土産物に観光客を連れていくとマージンがもらえるのだと思うのですが、そういう時は『No!!!Go!!!』で、中に入らずに行かせましょう。そんな時にも『君が幸せなら…。』の常套句を言われたことがあります。私の幸せは早く目的地に行くことです。笑

 

土産物屋の代わりに旅行会社に連れて行かれるトラブルも多くあるようですが、幸いなことに私は一度も経験したことがありません。笑

 

オートリキシャーから降りる際に交渉した運賃から元の言い値に戻っている時があるので、そういう時は道端で大喧嘩しましょう。インド人が大好きだからこそ、私は彼らの悪い行動は正します!!笑

 

 

 

⑬真冬でも車内は冷房ガンガン

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インドの移動手段として安くて便利なのが電車です。AC(エアコン付き)1等席、AC2等席、AC3等席、AC寝台席、寝台席、2等席のグレードがあり、特に外国人観光客が長距離移動をする際はAC2等席を使うことがメジャーです。

 

 

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これがAC2等車内で、夜になると座席が上と下で2段ベッドになり、

 

 

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シーツと毛布と枕が配られます。

 

 

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インドの電車旅ではエアコンがかなり厄介なのです。ないと困るけど、あってもちょっと困る。めっっっちゃ寒いので、上着必須です。特に、上段はファンが近いから更に寒いです。また、乾燥した車内では喉を痛めるため、私はマスクをつけて寝ます。不思議なのが、インドではなぜか真冬でもエアコンをガンガンかけていること。OFFにできない設定なのかな???笑

 

 

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エアコンなしの2等車で移動したこともありましたが、固い座席での長距離移動は快適ではありません。(予約していたAC2等のチケットの日付が違っていて、2等しか取れなかったから仕方なかったんだけどね。笑)

 

 

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2等車内では、私たちの上の荷台には警察官が寝ていて「何かあったら声をかけるんだぞ!」と言われて心強かったですが、それでもスリが心配で熟睡できませんでした。あと、季節によってはノンエアコンは蒸し風呂です。めちゃ安ですけどね。デリー~ベナレス間が300円とかだし。

 

 

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インドの電車は時間通りにまず出発しません。特に、北インドの発生する時期(日本の冬にあたる時期)では、数時間単位で大幅に遅れます。停車駅が多いほど、始発駅から遠いほど予定時刻より遅れるため、始発駅から乗る場合は定刻出発だと言われています。

 

 

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電車だけでなく、インドでは時間の流れが緩やかです。イライラせず、チャイでも飲みながらのんびり待ちましょう。人間ウォッチングをしているだけで十分楽しめますよ。面白い人がたくさんいるので。笑

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駅構内に野良牛がいる国なんて、世界広しと言えどもインドくらいなもんでしょう。笑

 

 

 

⑭鳴りやまぬクラクション

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インドの道路では四六時中クラクションが鳴っています。ブッブーと言う定番音以外にも♪ドレミドレミ♪のような変わり種まで、とにかくうるさいんです。

 

 

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そのクラクションの原因が彼らだったりすることもあるのですが、「牛の耳にクラクション」=いくら鳴らしても無駄ですよ。笑

 

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ちなみに、高速道路上を羊の群れが横断することもあるし、歩行者が歩いていることもインドではノープロブレム!だったりします。笑 

 

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ただ、インド人がやたらとクラクションを鳴らす理由は他にもあります。日本では、「危ないだろ!」「信号が変わったから早く進めよ!」など、相手にクレームを言いたいときに鳴らすことが多いと思うのですが、インドでは「俺、先に行くよ」「俺、割り込むよ」って感じで自分の意志を相手に伝える意味でクラクションを鳴らしています。で、合流の時なんかは、「俺、先に行くよ」のクラクションの嵐になるのです。そんな、横入りが当たり前なインドではサイドミラーのない車をよく見かけます。合流に失敗して取れたのではないかと、私は勝手に思っています。笑

 

 

 

⑮怪しい誘いに注意

一人旅の日本人女性がインド人男性に暴行を受けるというニュースを時々耳にします。

 

 

f:id:mura306:20200417231345j:plain私はそういう危険な目に遭いそうになったことはありませんが、誘われたことはあります。それは、同行者と別行動を取った時に、いつものボートでガンジス川を渡っている時のことでした。もちろん、即断りましたが、「なんで?」と聞かれたので「あなたのことは好き(like)だけど、loveではないの」と答えると納得?してくれました。それと同時に「宿のオーナーには誘ったことを言わないでくれー」と急に保身に走るボート漕ぎ。え、ワンチャンあると思ってたのかよ?普通の日本人女性は断るぞ?笑 余談ですが、どこで「営む」つもりだったのだろうか?まさかボートの上?笑

 

カースト制度の残るヒンドゥー教の世界では、お見合いで結婚相手を決められ、結婚する時まで相手の顔を知らないということも多いとか。で、日本みたいに学生のうちから簡単に男女交際をすることも、結婚前に性交渉することもあまりないようです。だからこそ「外国人とのワンチャン」を狙っているインド人男性はいて、それがインドでの性的事件の原因の一つになっているように私は思います。インド人と仲良くするのはいいことですが、人気のないところで2人きりで過ごしたり、誤解させたりするような言動をするのはやめましょう。あいまいな態度が一番だめです。ちゃんとNoと言うこと!

 

 

 

⑯ナンはメジャーではない

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日本のインド料理屋でカレーを注文するとナンが大抵付いてきます。タンドゥーリ窯で焼かれたナンは大きくてモチモチで美味しいですよね。でも、インドではナンってほとんど見かけません。私も1~2回しか食べたことないし、そもそもメニューにないのです。

 

 

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代わりにカレーの友となっているのがチャパティと呼ばれる、丸い形のものです。モチモチの代わりにサクサクで、素朴な味がおいしいんです。薄いピザ生地みたいな感じです。

 

 

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チャパティを油で揚げたプーリーもジャンキーでおいしいです。

 

 

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本場のインドカレーはスパイシーで、マイルドにしてもらっても辛くて大量の水を要します。特にイスラムカレーは油ギッシュで、胃もたれをすることもしばしば…。オールドデリーの某人気カレー店はカレーの表面が油の海(写真は油を除去した後。これでも十分オイリー状態)で期待ハズレでした。日本のインドカレーに感動して、本場のインドカレーを期待して食べるとたぶんガッカリします。日本のインドカレー、ウマいもんなぁ。苦笑

 

 

 

 

⑱3月の満月は要注意

f:id:mura306:20170520153727j:plain北インドでは、3月の満月の日に、ホーリー(Holi)と呼ばれる色水かけ祭りが行われます。所謂「神無日」で、その間は無礼講となり、カーストも関係なく色水を掛け合います。詳しくは#010で。

 

 

 

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このお祭りに参加したくてインドに行ったことがあり、とても楽しかったのですが気を付けた方がいいことがいくつかあります。

 

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まず、ホーリー数日前から祭りは始まっており、観光客も攻撃されることがあります。ただの水ならまだしも、大荷物を抱えた移動中に色水をかけられたらたまったもんじゃありません。私は運よく免れましたが、相方Iさんは電車内で外から水をかけられたり、子ども同士の戦いに巻き込まれて色水をかけられたりしてました。数日前から防水対策必須です。笑

 

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また、シヴァ神不在のインドでは、飲酒も解禁となり、普段は愛すべきインド人が煩悩の塊=恐怖の存在となります。ガンジャを薦めてきたり、女性の体をベタベタ触ってきたりするので本当に要注意です。

  

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シヴァが正午に戻ってくると、ホーリーは終了。

 

 

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インド人はすんなり撤収し、町から人がいなくなります。でも、まだ酔っぱらっているインド人がいるので人気のないホーリー後こそ注意が必要です。あと、ホーリーを楽しんだあとに体に付いた色粉をとるのに相当苦労します。私たちは宿のシャワーで流しましたが、何度髪を洗っても色が出てきます。私は赤い色粉をやたらと付けられたので、帰国後もほんのり赤髪でした。笑

 
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また、チェックアウト前に部屋内の色粉を極力拭きましたがまだまだ残っていたらしく、あとで宿の方から掃除をするときに苦労をしたと言われました。川などで予め流してから宿に戻ると良かったかもです。でも、川はこんな感じだからなかなか入れねぇし。笑

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ホーリーは宿のテラスから眺めるのは一番安全で手軽で面白いかも。笑

  

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ホーリーで「神様」を攻撃したのは誰だ??笑

 

 

 

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全部で17のインドあるあるを挙げてみました。インド経験者は納得し、笑っていただけたでしょうか?あぁ、またインドに行って愛らしいインド人達と笑いたいなぁ。

#260 愛すべきインドのあるあるをまとめてみた。笑 (前編)

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海外旅行を始めて早17年。訪問国は40ヵ国以上となりました。『一番良かった国は?』と聞かれたら、『日本』と質問をかわす私ですが、『一番楽しかった国は?』と聞かれたら迷わず『インド!』と答えます。ホント、いい意味で日本の常識がこんなに通じない国があるなんて…って思います。この文化の違いを『またインド人が騙してきた!!腹が立つ!!』と思うか、『またインド人がまた面白いことをしてる。笑』と思うかで、インドの印象って変わるんです。私はもちろん後者。文化の違いを受け入れ、その違いを理解した上で楽しむようにしています。笑

 

 

インド旅行前に、インド(人)について予習をしておくと気持ちにゆとりができ、インド旅行が楽しくなるはず…と私は考えています。『インドなんて大嫌い!』と言う声をなくすべく、今回はインドのあるあるを思い付くままに挙げていきたいと思います。たぶん今この記事にたどり着いた方は私の貴重な読者様か、インドに興味がある方か、インド旅行を控えている方だと思うので参考になったら幸いです。

 

 

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この写真なんてめっちゃ笑えませんか?ヤギがしれっと原付に乗っているんですよ??コロナ自粛で気分が沈みがちな中、愛すべきインドの話題で笑いましょう。笑

 

 

 

①生水注意

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インド旅行で付き物なのが、体調不良です。その原因の1つが生水。飲み物の中に入っている氷はもちろん、生野菜やラッシーにも注意が必要です。レストランで出された空きグラスに残っている数滴の水ですら、『ゲリラ豪雨』の原因となることもあるらしく、胃腸の弱い方はグラスと氷を避けた方がいいです。今ではインドの無料ウォーターサーバーを平気で利用する私ですら、初めてのインド旅行の初日はミネラルウォーターで歯磨きしてました。笑

 

 

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なお、私は初インド旅行で、生野菜サラダをうっかり口にしてしまいました。幸い、お腹は無事でしたが、ドブ水の味がしましたね。笑

  

 

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が、それから1年半後に、私は怪しい氷で作られたラッシーにやられたことがあります。その怪しい氷とは、2枚前の写真のちゃいろい氷です。あの時はつらかったなぁ…。号泣

 

 

 

②『僕の親戚に日本人がいる』に注意

気さくなインド人たちは日本人観光客に話しかけてきます。そんなフレンドリーなところもインド人の魅力だったりするのですが、中には商魂たくましいインド人もいます。そんな彼らの常套句の1つが『僕の親戚に日本人がいるんだよ』です。親戚と言うのは、例えば兄嫁などです。で、だいたい土産物屋やシルク製品屋をやっていて、名刺をくれてからそのお店まで案内してくれます。実際に、親戚に日本人がいるのは本当だとは思うのですが、そうやって日本人観光客を安心させて、お店に連れていこうと言う作戦です。(付いていったことがないから予測ですが。笑)

 

 

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そんな人が何人もいるので、日本人観光客の争奪戦が行われることもあります。『アイツは悪いやつだから気をつけろ!』と教えてくれる人も実は土産物屋だったりするのが笑えるところです。笑

 

 

 

③挨拶はナマステ「だけ」ではない

インドは多民族&多宗教国家のため、崇拝する神様も禁忌も人それぞれです。大まかに分けるとイスラム教とヒンドゥー教が2大国教であり、あいさつも『ナマステ(ヒンディー語)』『アッサラーム アライクム(アラビア語)』となり、ムスリムの方に『ナマステ!』と挨拶をするのは失礼に当たります。ムスリムの方からそのことを教わった時、無知だった私は赤面し、申し訳なく思いました。

 

 

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他にも、シク教の方もいらっしゃり、挨拶も異なります。彼らは肌に刃を当ててはいけない文化のため、長い髪の毛を大きなターバンの中に入れています。短剣を身に付けていて、かっこいいんです。そんな彼らが髭や頭髪を短くするときは火を当てて短くするらしく、世界には本当に色々な文化があるんだなーって思います。その文化の違いを知るのもインド旅行の楽しさです。

 

 

 

④至るところに神様あり

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宗教が違えば崇める神様も異なりますが、ヒンドゥー教には神様がたくさん存在し、それぞれ推し神様がいるのがヒンドゥー教徒なのです。

 

 

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有名どころだと、象の姿をしたガネーシャや、

 

 

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孫悟空のモデルとなった猿の神様ハヌマーンや、

 

 

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創造と破壊の神様シヴァガネーシャの父)などです。

 

 

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私はインド人から、ジャババキーと言う神様を推薦されました。日本で言うところのゲイシャらしい。なんでや!!笑

 

 

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一見神様に見えないものも神様だったりします。例えばこれ。私、普通に踏み台にしてました。そしたら、インド人に『踏むな!!』と怒られました。当時はその理由がわかりませんでしたが、これはリンガつまりシヴァのシンボルだったのです。笑

 

 

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ヒンドゥー教徒にとっては牛も神様です。そんな神様が野良化し、通行の妨げになっているのもインドの日常の光景です。初めて野良牛に遭遇した時はびっくりしましたがね。笑 

 

 

 

⑤ノーマネーにご用心

 これはインドに限らず、イスラム圏でもあるトラブルなのですが、『ノーマネーでガイドするよ。』と言われてお願いしたら最後にチップを要求されることがあります。イスラム教やヒンドゥー教では喜捨と呼ばれる、恵まれている者は貧しいものに分け与えよと言う教えがあります。また、チップ≠マネーと考えているからか、ノーマネーと言っていても別れ際にチップとしてお金を要求してくることが多いです。とにかく後で揉めるのが嫌な人はノーマネーガイドは無視しましょう。

 

 

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ただし、複雑な路地では案内人が必要な場合もあるため、案内をお願いしたら、ノーマネーと言われてもチップをあげる心づもりでいた方がお互いに気持ちよく終われます。ただし、『チップは君の思う金額でいいよ』って言われたから自分が適正だと思う価格(決してケチっていない)を払ったのに『え?これだけ?』とか言われたら私は喧嘩します。笑

 

 

 

⑥インドでは正露丸は無力

 日本では、ゲリラ豪雨にはラッパのマークの正露丸が定番ですが、インドのゲリラ豪雨では完全に無力です。そもそも、インドのゲリラ豪雨は細菌による感染症だったりすることもあるので、胃腸かぜのような症状の時はインドの薬局で売られている薬を買いましょう。

 

 

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ちなみに、薬局で英語で『diarrhea(ダイアリーア。リーにアクセント)』と言えば簡単に買えます。セットでOS-1を買うといいですが、インド製はめっちゃ不味いので日本で買ったものを持参すると安心です。笑

 

 

 

⑦どこからか集まってくるインド人

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国民の大半がB型だからか?、インド人は好奇心旺盛です。人混みがあったら足を止めて覗くし、見たことのないものがあると質問してきます。初インド旅行の際にマスクを付けていたら「何それ?」と聞かれ、欲しそうな顔をしていたのでマスク(もちろん未使用)をあげたこともあります。笑

 

  

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ブータン国境の小さな市場で、ただ米ドルで払っただけで続々と群がってくるインド人達。目をキラキラさせながら「オォーー、米ドルだぞ!!」と回し見する姿がかわいすぎました。笑

 

 

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もう1つ、エピソードがあります。私はジョードプルと言う、西インドの町の路上で靴の修理をしてもらったことがあります。ただ、靴修理職人のおじさんの前で、私が彼の修理する様子を見ていただけなんです。

 

 

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そしたら、その姿を見て足を止めるインド人が少しずつ増え、気がついたら私の背後に30人以上のインド人ギャラリーがいました。かれこれ30分くらいの出来事です。靴の修理なんて、そんなにめずらしいことでもないだろうに…。何であんなに集まった??そして、彼らはどこから沸いてきた??笑

 

インド人とのコミュニケーションを楽しんでいて、ふと周りを見ると知らないインド人に囲まれていると言うのも、インドあるあるです。

 

 

 

⑧写真を撮ってもらいたがるインド人f:id:mura306:20170903225003j:plain

 

彼らは写真撮影が好きです。写真を撮ることも、写真を撮ってもらうことも大好きです。『俺を撮ってくれ』→パシャッ→『俺達も撮ってくれ』→パシャッ→『俺も』→パシャッ→『俺も…』の無限ループがよくあり、気が付くとカメラ内が知らないインド人達の顔だらけになります。笑

 

 

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寝てる人を指さして、『あの人を撮ってやってくれ』とか、

 

 

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知り合いをわざわざ連れてきて『この人を撮ってやってくれ』とか言うんです。で、撮った写真を見せると、子どものような無邪気な笑顔で喜ぶんです。もう、そのキラキラした目が可愛いんです。インド人に振り回されてイラつくときもありますが、そんなピュアな姿を目の当たりにするとやっぱりインド人って憎めないんですよねー。

 

 

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あと、「日本人と写真を撮ると幸運が訪れる」なんて言うジンクスがあるらしく、観光地でインド人と一緒に写真を撮る機会がよくあります。そういう時は、いつも以上にインド人が集まってくるため、「私も!」「私たちも!」と撮影会が始まります。一度捕まると、なかなか終わりません。この写真のように、朝から電車内でゲリラ撮影会が始まることもあり、気が抜けません。笑

 

 

 

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ある観光地にプロのカメラマンがいて私と彼らで写真を撮ったんですよ。そしたら、その写真をなぜかわざわざ買っていたインド人がいました。彼らのスマホでも写真は撮ったし、プロの写真は高いだろうし、観光地に関係ないただの洞窟内で撮ったものだし、幸運を呼ぶ日本人代表が私だし…。号泣

 

 

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インド人の『写真を撮ってくれ!』『一緒に写真を撮ろうよ!』は多いに受けましょう。笑

 

 

 

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まだまだインドあるあるがありますが、とりあえず8つ挙げてみました。続きは後半で!笑

 

 

#259 神戸のカプセルホテルに泊まってみた。(2020.2)

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2月の神戸旅行で初めてカプセルホテルに泊まり、安く泊まりたい旅人の皆様に是非オススメしたいと思ったため、書くことにしました。

 

 

ただ、2020年4月初旬現在、新型コロナウイルスが日本中で蔓延しており、狭い空間で宿泊客が集まるカプセルホテルの利用を今することはオススメしません。旅の記録として今書き上げますが、また国内旅行が自由にできるようになった時に利用していただければと思います。

 


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カプセルホテルとは、簡単に言えば最低限のスペースのある個室です。ドミトリーの完全個室版と言うと分かりやすいでしょうか。私はこれまで利用する縁がありませんでしたが、外国人が来日の際に、日本文化のカプセルホテルにわざわざ泊まりたがると言う話を小耳に挟み、(私は純日本人ですが)旅話のタネに利用してみようと思ったのです。笑

 


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今回利用したのは、神戸クアハウスと言うカプセルホテルです。ここが本当に居心地良かった!!次に神戸に行くときも絶対にココにお世話になる!!今回はその理由を挙げていこうと思います。

 

 

①立地が良い

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三宮駅の北側に位置し、歩いて10分位と、徒歩圏内なのです。三宮駅は徒歩圏内に観光地が集まっていたり、色々な路線が通っていたりするので、神戸観光の拠点にピッタリだと思います。ちなみに三宮駅と表記されているのが基本ですが、JRだけ三ノ宮駅になっているのがややこしいのが神戸なのです。笑

 

 

②宿泊費が安い

1泊4000円くらいでした。さらに、某ホテル検索サイトのポイントを使ったので、3500円位で泊まれました。

 

 

③天然温泉に入れる

クアハウスは、日帰り入浴施設が併設されており、天然温泉に浸かることができます。まさか神戸で大浴場に入れるとは思わなかったので嬉しい限りでした。温泉も、炭酸泉など種類豊富でした。

 

 

④朝食無料

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自分で好きなものを選んで配膳する形式の無料の朝食がついてきます。朝からいっぱい食べちゃった。笑

 

 

⑤施設内が清潔

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部屋は男女別(宿泊階が異なる)になっており、安心して使えました。また、しっかりと掃除が行き届いていてどこも清潔でした。

 

 

⑥カプセル内もエンターテイメント充実f:id:mura306:20200408000530j:image

部屋は決して広くはないですが、普通体型の女性が使うには十分でした。体を伸ばして十分寝られます。薄い布団しかないため寒くないか心配でしたが、むしろ暑いくらいでした。笑

 

室内設備としては、テレビやアラームも付いてました。テレビに頭をぶつけることがよくあるようなので気を付けてください。部屋の入口にロールカーテンもあるため、最低限のプライバシーは守られます。ただし、話し声は響くので、友人との会話は化粧室などでしましょう。宿泊棟は私語禁止になっています。

 

 

⑦手ぶらで宿泊可能

予約サイトに『手ぶらで来ても大丈夫!』みたいなことが書いてありましたが、アメニティに関しては本当にその通りでした。

 


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バスタオルやフェイスタオルは自由に使えるし、寝巻きもフリーサイズのピンク色のかわいらしいものがありました。

 


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化粧水やヘアケア用品なども充実。ヘアドライヤーや綿棒、櫛などは温泉の真下にある化粧室に置いてあります。こだわりがある方は普段使っているものを持参すればいいと思いますが、荷物を極力減らしたい人にはとてもありがたいサービスでした。ほんと、バックパッカー達の強い味方です。

 

 

⑧漫画や雑誌も充実
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漫画がズラリと置いてありました。あとは、入浴後に利用する化粧室にもテレビや雑誌がありました。たぶん、これがあれば余裕で2週間過ごせます。笑

 


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漫画は『花とゆめ』が多くを占めてました。『りぼん』派だった私ですが、動物のお医者さんだけは好きで、いまだに実家にコミックが保管されてるほどです。えぇ、夜に少し読み直しましたよ。笑

 

 

⑨送迎バスがある
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三ノ宮駅までは徒歩圏内ですが、時間が合えば送迎バスを利用できます。あと、要望があれば新神戸駅までも送って下さるそうです。

 


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これが2020年2月現在のタイムテーブルです。ほんと、至れり尽くせりです。

 

 

⑩セキュリティも万全
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神戸クアハウスには、日帰り温泉のみを利用する方も訪れます。その関係で、宿泊客には鍵が配られ、それを使わないとお風呂から部屋に戻れないようになっています。トイレや自販機利用も含めて、鍵を持って行き忘れるとオートロックのため部屋に戻れなくなるので注意です。また、貴重品や大荷物に関しても、部屋の近くにロッカーを利用することも可能です。とにかく、セキュリティがしっかりしているのは、安心できました。

 

 

と、このような神対応の素晴らしい宿泊施設なのですが、唯一の気になった点がありました。もしかしたらカプセルホテルあるあるなのかもしれませんが、宿泊棟内に暖房が十分効いているからか、真冬なのにカプセル内が暑かったです。また、乾燥するため、夜中に水分が欲しくなって起きてしまいました。マスクで保湿し、薄着で寝るなどの工夫をするといいかもしれません。

 

 

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神戸で格安で泊まりたい方は是非クアハウスへ!!

#258 2800円で神戸牛とそばめしを堪能してみた。(2020.2)

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神戸名物と言えば神戸牛なのですが、高価なためこれまで食べたことがありませんでした。でも、お値打ち価格で神戸牛を食べられる鉄板焼きのお店を見つけたので、今回はそのことについて書こうと思います。

 

 

Y子ファミリーと淡路島のドラクエ記念碑に行った後、大分在住でおなじみのKさんと神戸の三宮駅で合流しました。


 

神戸と言えばそばめしも名物ですが、そばめしと神戸牛ステーキが一緒に食べられるお店を発見したため、さっそく訪れることにしました。お店は北野地区にあるため、三宮からは少し坂を上っていく感じです。宿に行ってから食べに行くのも面倒なので、荷物を持って坂を上ったところ、結構キツかったです。笑

 


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あ、私は淡路島で買ったお土産が重かったため、三宮駅小さいスーツケースを買ったんですよ。三宮駅の空港行きリムジンバス乗り場の近くにある、たびサポと言う中古スーツケース屋さんです。安心の日本ブランドACE社のほぼ未使用品が12,900円で買えました。まさか神戸でスーツケースを買って帰るとは思っていなかったのですが、ちょうど小さいスーツケースを探していたので、これも縁だなと思っています。ベビーピンクは普段なら絶対選ばない色だけど、内部がとってもオシャレなんです。荷物預かりサービスもやっているので、神戸で荷物が増えたときには是非。笑

神戸市中央区北長狭通1-30-15
078-327-0868
8:00~19:00

 

 

と、話は戻りまして、異人館周辺の上り坂をスーツケースをコロコロ転がしながら進むのは本当にキツかったです。冬なのに、軽く汗をかいてしまいました。笑

 


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するとお店を発見。店名はお好み焼き多田で、多田と表記されているグルメサイトもあります。店内はカウンター席とテーブル席があり、鉄板で焼いてくれたものを席に持ってきてくれるスタイルです。店員さんの感じが良く、お母さんと慕いたくなるようなきさくなお2人(姉妹かな?)でした。実際に、お客さんの様子を見ていても、地元の人に愛されているお店だと思えました。

 


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メニューには鉄板焼きメニューがズラリ。お好み焼き、そばめし、ステーキなどの単品メニューの他に、そばめしとステーキのセットメニューもありました。ステーキ自体も、お値打ちなお肉から神戸牛までグレードがあり、それにより値段が異なります。神戸牛とそばめしセットと、国産牛とそばめしセットを食べることにしました。お肉の焼き加減はミディアムレアでオーダー。

 

 

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すると、店員さんが神戸牛の血統書を見せてくれました。そこには、このお店で使われている神戸牛に関する情報と鼻紋がありました。たくさんの愛情を注いで育てて出荷して下さった畜産農家さんと、人間のために命を犠牲にしてくれた神戸牛に感謝して、美味しくいただくことにします。

 


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カウンター前の鉄板を使って、ママさんが慣れた手つきでそばめしとステーキを作ってくれました。香ばしい匂いと音がして来て、見ていて飽きません。

 


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しばらくすると、我々のもとに料理が運ばれてきました。まずは神戸牛ステーキを食べました。お肉が柔らかい!!そして、脂が甘くてジューシー。塩コショウだけで味付けされているので、お肉の味がそのまま味わえます。ワサビはお好みで。

 

 

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焼き加減も絶妙ですが、ミディアムレアだとお肉の芯が冷たい(冷蔵庫からお肉を出して、表面しか焼いていないから)ので、芯まで温かいお肉の方が好きな方はミディアムの方がいいかもです。そこは本当に好みですね。

 


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国産牛ステーキの方でも十分おいしく、店員のおばさまもオススメしてました。神戸牛と比べると違いはありますが、2人で来店する場合は私たちみたいに食べ比べをするのも楽しいと思います。

 

 

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そばめしが結構ボリューミーに見えましたが、「量が多いってみんな言うんだけど、何だかんだで女性でもペロリと食べちゃうんだよ」っておばさまが言いました。実際、おいしかったのでペロリと完食しましたね。Kさんが食べきれなかった分も私が食べてしまったわ。そばめしを発明した神戸の方、天才だね。笑

 

 

 

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リーズナブルな値段で神戸牛とそばめしを食べたい方は「お好み焼き多田」へ是非!!