#123 イスタンブールでナンパされまくってみた。(2010.5)
トルコの旧市街を歩いていると、多い時は50メートルに一人くらいの割合でナンパされました。ただ、立ち止まって地図を確認しているだけなのに寄ってきます。『この近くに僕のお店があるからお茶しない?』というのが彼らの常套句。で、その店はトルコ絨毯屋で、チャイをご馳走してくれます。そして、何も買わない代わりにお名刺ゲット。めちゃ名刺が増えましたよ。笑
今回はそんな日本語ペラペラのトルコ人とのやりとりをお話します。
5月10日
アクビルを探すためにウロウロしてたら、トルコ人(以下、トルコ人はすべて男子を指す)2人が日本語で話しかけてきました。自分たちが今から行く方向にアクビルが売ってるから連れてってくれるとのこと。彼らの名はエレファン(自称、日本名ヒロシ)さんとハサンさん。 仕事で日本に行くことがあるらしく、日本語ペラペラ。特に、ヒロシは名古屋によく来るとのこと。
で、何軒か連れていってくれたけど、アクビルは買えず、お礼を言ってお別れしようとしたら、よかったら職場が近いから見に来ないかって言われました。まぁ、見に行く位ならって思い、行ってみたらそこはトルコ絨毯屋でした。
そしたら、トルコ名物のエルマチャイを出してくれました。
(記念すべき一杯目)
そこでハッと昨夜の宿で読んだガイドブックの記事が頭をよぎりました。地球の歩き方にあった、『道案内をしてくれた後、絨毯屋に連れて行かれ、睡眠薬入りのチャイを飲まされ、金銭を奪われた』という投稿を…。
え…シチュエーションがビンゴなんだけど…。
出されたエルマチャイは下に粉が沈んでいて、ますます心配になりました。
2人ともこっちを見てるし…でも、飲まないわけにはいかないから、上澄みだけを飲むことにしました。きっと、粉末の睡眠薬は沈殿しているはず…。
そしたら、2人揃って『混ぜないと!!』って。笑
だよねーー!! ハハハ・・・。笑えない…。
覚悟を決め、混ぜて飲むことにしました。意識だけは確かにしていよう。
…あ、どうやら沈殿していたのはただの砂糖だったようです。
非常においしくいただきました。笑
エルマチャイは温かいアップルジュースのような味で、かなりおいしいです。その後も、トルコを廻る間に、いろんな場所で無料でごちそうになりました。
話は少し逸れますが、バザールでは粉末のエルマチャイが売られていますので、是非お土産に!エルマチャイのティーバッグは決して買ってこないように!味が全然違います。
疑ってごめんねっと心で思いながら完飲し、ちょっと話して2人とお別れ。
で、トプカプ宮殿へ行った後、とうもろこし(ジェリービーンズみたいに歯にくっついて味はイマイチ)を食べながら、昼食をどこで食べようかと考えてたら、またトルコ人が日本語で話しかけてきました。その名はアリ。インフォメーションセンターで働いているらしいです。
ガイドブックに載っているお店に行こうとしたら『ここはおいしくない。僕が知ってるお店に連れていくよ。』と言われ、連れていってもらいました。
(今なら絶対、断ってるなぁ。笑)
そのドイドイというお店、まぁ確かに安くておいしかったです。手羽先、激ウマ。
シュトラッチ(Sütlaç=ライスプディング)もおいしかった!
※たぶんアリはマージンを受け取っていたと思います。笑
どうやら、アリはさっき会ったヒロシたちと知り合いってことが発覚。世間は狭いね!日本人好きつながりですかね?笑
で、パムッカレ(イスタンブールから遠い観光地)に行きたいけど、時間がないって話になったら、『行けるよ。僕の知り合いを紹介してあげる。』となり、その旅行会社へ行ってみました。
そこには太った女性オーナー(アシさんだっけ?)がいて、2泊3日でイスタンブールからパムッカレとエフェスに行く日程を組んでくれました。値段は高かったけど、その日程なら超お買い得らしい。まぁ、イスタンブールにあと2日もいる必要ないし、パムッカレには興味があったので悩んだ末、申し込みました。
で、詳細を見せてくれ、
①他にはお金はかからないこと
②国内線の荷物は最大15キロと書いてあるが、それ以上でも大丈夫なこと
を言われました。
アリが『アシさんの言うことは絶対だから大丈夫』って太鼓判。怪しいけども、信じてしまった、当時ピュアな私でした。笑
5月11日
翌朝、旅行前に再び旧市街へ。
旅行会社でアシさん(女オーナー)と会う約束だったのに、来たのはアリのみ。で、説明をなぜか彼から受ける…。
なんでアリが??
実は、昨夜ホテルで歩き方を読んでたら、『案内を親切にしてくれるトルコ人に旅行会社に連れていかれた』って投稿があった。きゃー、これってアリのこと?もしかして、この旅行自体、騙された?
不安を抱えつつも、空港からイズミールまで国内線で移動。まずはスーツケースを預けることに…。そしたら、超過料金が1キロにつき、3リラかかることに…。10キロオーバーで30リラ(1800円)も取られた!
やっぱり、アリに騙された??
さすがに10キロの荷物を機内まで持ち歩く力はなく、泣く泣く払うはめに…。くそ~
↑今なら超過料金を払う位なら余裕で運ぶなぁ…。笑
イズミール空港に到着してから、エフェスまで車で移動しました。
そしたら、宿泊予定じゃないパリスホテルに到着。そのことを言うと、グレードは一緒だし、パリスホテルのが旅行会社に近いよって言われました。まぁ、結果としては、現地旅行会社に何度か足を運んだし、いい兄ちゃんと出会えたから、パリスホテルで正解でしたけどね。
なお、後でイスタンブールの宿のオーナーに旅程表を見せたところ、ボッタクリ価格ではなく確かに安いツアーであることと、女オーナーの名前も知っていてそれなりに有名な方だということを教えてもらい、心配いらないと言われました。実際、イスタンブールにずっといても飽きていたし、カッパドキアに行く前にエフェスとパムッカレに行けたのはよかったです。国内線の超過料金だけは許せんけど。笑
最後に、ヒロシたち二人とアリについて。その後トルコを旅したRさんも彼らに遭遇(特徴と名前が一致)したようですが、Rさんがスリに遭って貴重品をすべて盗られたときに通訳等で3人にかなりお世話になったということなので、何だかんだでトルコ人は親日家で憎めないなぁということを補足して、終わります。笑