#046 ゲイランの安ホテルに泊まってみた。 (2015.8)
物価の高いシンガポールでは、ホテル代も高いのですが、安宿で検索すると大抵ヒットするのがゲイラン地区のホテルです。しかも、チャイナタウンのドミトリーよりも、ゲイランの個室ホテルの方が安いという現状。なんででしょうね??
ゲイランは美食街と安宿街という表の顔と、歓楽街という裏の顔を持ち合わせた街です。何と政府公認だというからすごい。だから、ゲイランの宿は所謂「連れ込み宿」なのです。私とKさんはそんなゲイランの安宿でシンガポール最後の夜を満喫することにしました。
私たちは夕方にマラッカからバスでシンガポールに戻ってきて、バスターミナル(シティプラザ)からゲイランまでタクシーで行こうとしたのですが、ボブサップ似のバスの運転手に「すぐだから歩け!」と言われ、半信半疑で歩いたら30分以上も歩かされました…。20kgのバックパックを背負ってですよ?
そして、我が宿に到着。HOTEL+数字の系列宿はたくさんあったのですが、比較的口コミがよかったのでここにしました。ちなみに、1泊SG$35=3293円。やすっ!!どこか裏がある…??
悪い予感は的中します。チェックインし、エレベータを使って部屋まで行くと、廊下がすでにピンク色。やはりここも連れ込み宿なのでしょうか?涙
ドリアンの連れ込みは不可のようですが。笑
まぁ、それは承知で予約したのでいいのですが、カードキーを挿した所、ピピピッと警告音。何度やっても中に入れませんでした。よーく見ると、カードの裏の読み取り部分が一部取れてました。再びフロントに行って、カードキーを変えてもらうも、そのキーもピピピッと鳴って、入れず。またまたフロントで交換をしてもらいましたが、スタッフはめちゃ面倒くさそうな顔。しかし、3枚目のカードにして無事に入室できました。いつものように、電気をつけて中に入ります。
その瞬間です。私たちの目の前を黒い物体が横切って、バスルームに入って行きました。アイツです。Gで始まる…。
「キャーーーーー!!!!」
たぶん、この部屋はしばらく使ってなかったんじゃないかしら?だから、カードキーに不備があってもスタッフが気付かなかったんですよ。そういえば、修学旅行らしき中国系の学生集団とフロントで出くわしたし、今日はきっと満室で私たちはこのレア部屋をあてがわれたんですね…。涙
とりあえず気持ちを落ち着かせ、荷物を置いて夕食を食べに外に出ました。そうですよ、ゲイランは美食街なのですから。
特に情報は持ち合わせていなかったのですが、先ほど30分も歩いた甲斐もあり、おいしそうなお店に目星をつけていた私たち。暇そうな殿方たちを尻目に、その店の方向に歩きます。
ネオン街は見慣れているはずなのに、ゲイランはどこか空気が違います。通りにゴミが全く落ちていなくて綺麗なんだけど、どこか怪しい、いや、妖しい雰囲気。道にはお姉さんが結構立っていて、殿方を誘惑してるし。
2人とも、シンガポール最後の晩餐メニューは「チリクラブ」で一致。21:00前に入店しましたが、30分ほど待って、ようやく座ることができました。人気店なんだなぁ。
ほどなくして、チリクラブが到着!シンガポール初日にも食べたけど、やはりおいしいです。辛さを控えめにしてもらわなかったので、結構スパイシーでしたが、カニの甘みが引き立ちます。揚げパンとの相性も最高。
チリクラブのお供はもちろん、ライムジュース。1週間の滞在で何杯飲んだんだろう?笑
他にも、スペアリブと炒飯を注文しました。大満足の最後の晩餐でした♪
そろそろ宿に帰る時間。今までの旅行で、ここまで宿に帰りたくなかったことはないって位、2人して足どりが重かったです。涙
電気とエアコンをつけたまま外出したので、部屋に異常はありませんでした。Kさんは今日はシャワーはいいと言ってベッドで横になり始めました。私はこの後成田経由で帰国してから長距離バスで移動なので、今夜シャワーを浴びないのはイヤ。でも、アイツが逃げて行ったバスルームを使うのもイヤ。号泣
葛藤しつつも、意を決してシャワーを浴びることにしました。バスタブがあって、その中にシャワーヘッドがあるタイプだったからまだよかったです。アイツがいないか何回も確認しながら、シャワーのお湯を出しました。
が、お湯が出ませんでした。笑
水シャワーは暑い東南アジアなら平気なのですが、エアコンで冷えまくった体に不意打ちの水シャワーは結構キツかったです。てか、ホットシャワーが出るって書いてあったじゃんか!!!
成田行きのフライトは6:10。3時ごろまで仮眠をして空港に向かう予定でしたが、どうもこの部屋は居心地が悪くて、今すぐにでもチェックアウトしたくなりました。アイツがいたし、何か埃っぽいし、タバコ臭いし、ベッドに腰掛けるのも本当はイヤだ…。Kさんも同じ気持ちのようで、ここにいる位なら空港のベンチの方がマシだという話になり、タクシーを捕まえて空港に向かいました。ホテルの滞在時間、わずか4時間。笑
本来ならばホテルで仮眠している1:30頃にチャンギ空港に到着。ここにはアイツはいないし、空気もきれいだし、エアコンも効いているし、楽園です。笑
空港内の売店で最後のお土産探し。日本製品のシンガポール版がズラリ。
私のオススメはチリクラブ味とラクサ味の日清カップヌードル。2.20SG$≒191円でお値打ちだし、結構再現できていておいしいです。一時期、日本でも売られてましたね。お土産にもおすすめ。
この売店で、シンガポールビールであるタイガービールが置いてあり、買おうとしたら「深夜は販売を停止しています。」と言われてしまいました。シンガポールでは22:30~7:00までは法律で酒類の販売が禁止されているので、気を付けて下さいね。
それから、チェックインカウンターが開く4:00までベンチで仮眠。と言いつつも、私はこういう環境では寝れないので起きてました。笑
荷物を預けてから、ちょっと早い朝食。朝からラクサとカヤトースト。空港だから少し高めだったけど、おいしかったです。
こんな面白オブジェを発見。さすがは世界一のチャンギ空港、なかなか楽しませてくださいます。
ということで、私たちが今回利用したゲイランのホテルは大外れで散々でしたが、ゲイラン自体は活気があってなかなか楽しい街です。ご飯もおいしいし、シンガポールの裏の顔を見たい人にはオススメの街だと思います。