会津木綿とは、福島県西部(会津地方)に伝わる伝統工芸品で、今から400年前に会津藩主が綿花の栽培を奨励し、木綿を織ったところから始まったと言われています。かつては白虎隊員や野口英世も日常着として着用していたとか。さまざまな色の縞柄が特徴で、今回の旅行ではその美しさに惚れてしまいました。
そんな伝統工芸も昭和になると需要が減少し、2021年7月現在では3工場しかないようです。その中の一つである、山田木綿織元に今回行ってきました。なお、公式HPでは通販は行っていません。公式HP、清々しいほどシンプルですね。笑
オーナー曰く、通販は別の所でお願いしていると言うことでした。通販はここでできるようです。
山田木綿織元は明治38年創業で、何となく敷居が高そうな佇まいですがご安心を。安価なものだとマスクやコースターなども売られています。あとは、商品を作る際に出来た端切れも運が良ければ売られているそうで、私が訪れた際は大量にあり、常連さんが買っていました。
店内には会津木綿を着たとても上品な女性オーナーがおり、その方が反物から商品を作っているそうです。御年70代とおっしゃっていましたがテキパキと接客をし、会津木綿をおしゃれに着こなす方でした。
店内にはマスクやコースター、扇子などの日常使いできる小物から、カバン、スカート、パンツなどの外出の際にも使えるものもありました。あとはエプロンなども。(店内の写真がなくてすみません。お忙しそうで撮影許可を尋ねられなかったので…。)
その中で私が一目ぼれしたのがスカートです。値札を見るとギョッとしましたが、「そのスカート、一年中着られて気持ちいいですよ。36枚の会津木綿を組み合わせて作っているから、同じスカートはないんです。」たしかに、売られているスカートの色は同じでも、縞模様が違っていたりしました。これは…買うしかないね。なお、オーナーの言う通り、一度湯通ししてあるため洗ってもそこまで色落ちしなかったです。現在、数回洗いましたが色落ちはほぼしなくなり、少しずつ味が出てきました。
身長155センチの私が履くとこの丈ですが、広がることなくストーンと着られるため、「着られてる感」はなく、通気性も良いため夏でも快適に履けるのがいい感じです。シンプルな白色をトップスで着ると、会津木綿のスカートが映えますね。ほんと、買ってよかった!!大事に履きます♡
ちなみに、このスカートを購入した翌日に喜多方で履いていたら、ナオミさんはもちろん、樟山珈琲店でお茶をしていたマダムにも「それって会津木綿だよね?」→「どこで買ったの?」→「山田木綿さんだと高いでしょ?」と言う、全く同じ質問をされました。更に、マダムには「いくらだった?ウン十万?」とも…(そんなに高くないです)。会津の方が見ると、会津木綿だとすぐわかるようです。そして、山田木綿織元のは高品質で高級品だと言うことも…。笑
母にはこんなエプロンを買いました。紐を縛るタイプもありましたが、後ろのボタンで留めるタイプの方が使い易そうなのでこちらに。スカートほど高価ではないので、オススメです。ちなみに、展示されていた水色のエプロンはNHKの朝ドラ?で近々使われると言ってました。
あとは、こんなかわいいコースターも。ハート型がかわいいのはもちろん、表と裏で印象が全く違うのが面白いのです。
私がどっさりと購入したところ、オーナーがこんなノートをくれました。会津木綿柄のプリントがついたノートです。勿体無くてなかなか使えません。笑
常連さんとオーナーの会話の中で「最近はコロナの影響で観光客がほとんど来なくなった」と言う声が聞こえてきました。会津木綿に限った話ではないですが、日本の伝統工芸は大切に守っていきたいものですね。会津木綿を日常生活に取り入れているのはいかがでしょうか?