#291 約20年ぶりに五色沼を歩いてみた。(2021.07)
五色沼湖沼群(通称:五色沼)は福島県の裏磐梯に位置し、それぞれ色や特徴の異なった沼群を眺めながらハイキングするのが人気なんです。その長さは片道4キロほど。
実は私は高校の修学旅行で訪れたことがあり、その時の記憶は『青い沼がたくさんあった』と言う、大変お粗末なものでした。笑
2021年7月に福島県に再訪することになった際に、五色沼をもう一度行こうと思ってました。JKだったあの頃の私と比べ、今の自分は旅の経験値が比べ物にならないほど上がっています。あの頃はわからなかった、美しい自然を愛でる心が今ならあるはず…。何なら経験値だけでなく年齢も倍増してるしね。号泣
まぁ、そんな感じで裏磐梯に止まった翌朝に行くことにしてました。五色沼に行くことを泊まったペンションのオーナーさんに話すと、「五色沼に行くなら、車2台で行った方がいいよ。」と言うのです。
どういうことかと言うと、五色沼に行くために車1台で行くと帰り道が大変なんだそう。五色沼は毘沙門沼方面(東)からと、柳沼方面(西)からのスタート地点があり、ゴール地点からスタート地点に戻るシャトルバスは各ゴールから出ているのですが、到着時間によってはバスを待たないといけないらしいです。かと言って、来た道をまた歩くのもキツイし…。と言うことで、ゴール地点まで私とオーナーがそれぞれ車で行き、私はそこに車を停めてからオーナーにスタート地点まで送ってもらうことになりました。こうすれば、私は片道だけハイキングすればいいのです。オーナー様のご厚意に感謝。(宿泊客が五色沼に行くときはいつも声をかけているのだそうです)
そんな親切なオーナーの経営する宿は『歩野慕野(ほのぼの)』。
手作りの選べる夕食と朝食が美味しい上に値段も安く、オーナーご夫妻も親切でした!オススメ!
さらに、オーナーから良い情報をもらいました。毘沙門沼から順に西に向かうと上り道が多いから逆ルートがオススメだそう。
だから、毘沙門沼側(裏磐梯ビジターセンター)に私の車を停めてからオーナーの車に乗り合わせ、西側のスタート地点で降ろしてもらいました。『最後に毘沙門沼から見える磐梯山が素晴らしいですよ』と言い残し、彼は宿へと戻って行かれました。本当に良い情報をありがとうございます。
さあ、東へ向かうぞ!と思う私の視線の先にあったのは「クマ注意!」の看板。えーっと、遭遇したら何を注意すればいいのですか?号泣
クマ、出ないでね…。ちなみに、クマよけの鈴を鳴らしながら歩いている方も結構いらっしゃいました。
おぉ、早速1つ目の沼がありましたよ。
①柳沼
印象…普通の沼です。以上!笑
1つ目の沼としてはアリですが、逆ルートだとここがラストですからねぇ。そういう意味でも、やはり西側から歩くことをオススメします。
②青沼
こちらは圧巻でした。このような美しい色が作られるところに自然の神秘を感じます。ちなみに、写真ではこの沼の美しさは再現できておりません。ほんと、人間の目は絶妙なコントラストで色合いを写し出してくれます。この風景を見て、外国のとある観光地を思い出しました。それはクロアチアのプリトヴィッツェ国立公園です。
③るり沼
瑠璃色と言うよりは紺碧色と言う感じでしょうか?とにかく、キラキラ輝く水面が綺麗でした。あまり近くまで行けないのが残念でしたが。
④弁天沼
こちらは展望台があり、この沼から拝むことのできる山の紹介もありました。で、この弁天沼もるり沼と同様に近くまで行けず残念に思っていた私。るり沼との違いもよくわからないし…。そんなことを思いながら歩みを進めると…。
うぉー!!何ですか、この絶景は!!!沼が鏡となって空や雲、山々を写し出しているのです。私はこの景色が一番印象に残っています。
こちらがプリトヴィッツェ。何となく似てませんか?
ここからはしばらく歩きます。この写真はやや上り道ですが、オーナーの言う通り下り道が多かったように思えました。が、地面は未舗装のため結構脚にきます。
中にはこんなぬかるみも…。スカートにヒール姿で歩いている女性もいましたが、できる限り歩きやすい服装をオススメします。
こんな感じの舗装された道(殆ど無いです)があると、プリトヴィッツェ感がより出ます。
プリトヴィッツェは木材が敷かれてあり、かなり歩きやすい仕様になっておりました。
⑤竜沼
ごめんなさい、写真がありません。竜沼と言う碑を見た記憶も、撮った記憶もあるのですが何処に行ってしまったのでしょう???笑
ここら辺にあったはず…。
⑥みどろ沼
みどろ沼は緑3色が場所ごとに広がっているのが特徴のようで、グラデーションが面白いです。
ちなみに、この『みどろ沼』で既に6個目の沼であり、『五色沼じゃないじゃん!』とツッコみたくなりますが、別に沼の種類が5種類だから五色沼という名称ではないようですよ。笑
⑦赤沼
看板の説明によると、赤沼は沼に生えている植物の根が赤く見えることから名付けられたそうです。うーん、よく見えない…。
拡大してみました。うーん、赤沼と言うより茶沼ですね。ただし、この沼の植物が茶褐色に染まる原因は沼の成分が関係しているようで、五色沼の中で酸性が最も強い沼とのこと。緑色の沼なのに植物は赤く染まるというのは面白い現象ですね。
個人的には『赤沼』と言う名前を聞いて、何となく別府の『血の池地獄』のような沼を想像したのがいけませんでした。まぁ、こんな色の沼があったら、JKの時に印象に残っているわな。笑
⑧毘沙門沼(ラスト)
柳沼からスタートすると、この毘沙門沼がゴールとなります。しかし、ここも遠くてよく見えない…。オーナーが言っていた会津磐梯山との景色も正直そこまで美しいと思いませんでした。
そんな中、この看板の辺りで道が2つに分かれてました。行き先を記す看板があり、一方はビジターセンター、もう一方は毘沙門沼となってました。クマがいないことを祈りつつ、毘沙門沼方面に歩きました。
すると、途中でこんな景色が。距離はそれほど変わりませんが、先ほどまで見下ろしていた沼が今は目前にあります。これ以上は行けない感じでしたので、クマ看板のところまで戻り、ビジターセンター方面に歩きました。
ビジターセンターに行く手前にサテライトセンターたるものがあり、そこに到着すると、お土産物店や五色沼をモチーフにしたソフトクリームなどもあるのですが、目玉はこの絶景。ボートも乗れるようです。いやぁ、美しい…。おそらく、オーナー様が言っていた『毘沙門沼から見える美しい磐梯山』とはこれのことでしょう。
今から100年以上前に会津磐梯山が大噴火し、崩壊したことがこの山肌からもわかると思いますが、この噴火が五色沼を生み出したそう。
逆ルートではこれを一番に見てしまうことになるので、そういう意味でもオススメしません。オードブルでこの絶景は贅沢すぎますから。
そして、サテライトセンターから少し歩いて裏磐梯ビジターセンターに到着。
ビジターセンターには、西入口方面行きのバス停もありました。ここからバスに乗ればスタート地点に行くことができますが、時刻表は未確認です。(オーナー様の話だと多分本数は少なさそうてす)
と言う感じで五色沼は大人になってからの方が楽しめるかも?会津地方を訪問する際は是非訪れてほしい場所です。駐車場も含め、入場無料です。