#275 天橋立をモーターボートで渡ってみた。(2020.11)
京都府宮津市の観光名所である天橋立は松島(宮城県)と宮島(広島県)と共に日本三景に選ばれています。
私は2012年8月に松島を、
2016年3月に宮島には訪れたことがあるのですが、
天橋立は行く機会がないまま令和を迎えてしまいました。以前来日したポーランド人から「ミヤヅは最高だったぜ!!え、まだミヤヅに行ったことないのかい?信じられないね!!」と言われてしまいました。ミヤヅって…。間違ってないけどさ。笑
で、いつも旅を一緒にさせていただいている、毎度おなじみのKさん(九州在住)も天橋立に前々から行きたかったらしく、せっかくなら松葉ガニの季節を待って、11月下旬(2020年は11月6日に松葉ガニ漁が解禁された)の連休を使って行くことにしたのです。
まず天橋立に到着してから宿に荷物を預け、傘松公園を目指しました。天橋立には4か所の景観スポットがあるのですが、傘松公園からの眺めは昇竜観(昇竜拳ではない。笑)と呼ばれ、「股のぞき」をすると昇り龍が見られるんです。件のポーランド人もこれをやったらしく、写真を送ってくれました。天橋立と言えば「股のぞき」なんですよ。できれば、そこから日没も見たいな…。
傘松公園に向かうリフト乗り場(府中駅)までは歩いて行けるので、のんびりと歩いて行こうとしました。すると橋の上から気になるものを発見。赤く見えるのはモーターボートじゃありませんか。
近くまで行ってみると、片道600円と、決して高くないお値段でした。係のおじさんに私たちの希望を伝えると「日没を傘松公園で迎えるのは難しいよ。ロープウェイも17時でなくなっちゃうからねぇ。」とのこと。そうか、じゃあ日没時刻まではいられないんだなぁ…。
おじさん「行きをモーターボートにして、帰りを自転車にするのはどうだい?天橋立を自転車で通るのはオススメだよ。写真を撮りたくなったら立ち止まればいいし。」
うーん…。
恥を覚悟で書きますが、私、自転車とは共演NGなんですよ。小学生の頃は普通に乗っていましたが、10歳位で乗らなくなったら平衡感覚を失ってしまいました。おかげで自動車免許を取るときの原付講習では、20人くらいの受講者に教官2人だったけど、気が付けば私だけマンツーマン講習でしたよ。教官が原付を後ろから支え、離す度に私がバランスを崩す…の繰り返しでしたが、最終的には「今、自分だけで走ってるぞー」と教官が後ろから叫んでいたことを20年経った今でも覚えています。まぁ、それでも今でも怖くて乗れませんがね。笑
Kさんは私が自転車に乗れないことを知っていたっけな?頼む、Kさん。「じゃあ、帰りは自転車にしよう!」って提案しないでおくれ!!
もしくは、乗れないと知っていても「うーん、でもSさん(=私)が自転車に乗れないから、帰りは歩こうか」っておじさんの前で発言するのもやめてーーー!!!!
私がそれとなく「の、のんびり歩くのもいいよね…」と言うと、Kさんもおじさんも何かを察したのか「じゃあ、行きはモーターボート、帰りは徒歩だねー」と話がまとまり、一安心。笑
600円ずつ払い、モーターボートに乗ろうとすると、つい先ほど出発したばかりなので待つように言われました。少し待つことにはなりましたが、次の便の1番乗りなのでタイミングが良かったです。
そしてモーターボートが戻ってきました。私たちが目指すのは船の先端席です。長い棒状の座席があるので、そこに跨いで座り、進行方向を向いて準備万端です。あとは出発の時を待つのみ…。他には小学生の子どもを含む4人家族がいましたが、子どもたちは私たちの反対側の席で跨って座り、両親は運転席後方の席(屋根付き)に着きました。
出発すると、なかなかの勢いで湾内を進みました。波もないので風がとても気持ち良かったです。アクロバティックな動きもないため、船酔いしやすい人でも大丈夫だと思います。
15:30頃に乗船しましたが、既に太陽はだいぶ沈んでいたため、夕日が眩しかったです。
フェリーも運行しているようです。松島同様、鳥がえさを求めて同行してました。笑
これは松島のフェリーからの様子。たくさんのプロハンターカモメが追尾する様子はやや恐怖でした。笑
あっという間に向こう岸に到着してしまいました。5分くらいの乗車時間だったかな?
もっと乗っていたいくらい楽しかった!!無意味に何往復もしたいほど。
ちなみに、帰りもモーターボートにしなかった理由は、私たちが傘松公園から戻ってくる頃にはモーターボートの営業が終わっているだろうとおじさんに言われたからです。HPによると、営業時間は8:00~17:00(12~2月は16:30)とのことです。
クロアチアのモーターボートでは、午後の満潮に荒波が加勢し、船内で飛ばされないように踏ん張る私たちに波が容赦なく入ってくるという、バラエティ番組でもなかなか見ないような「罰ゲーム」を経験したので、それと比べると天橋立のモーターボートは物足りなかったですね。あれは本当に悪夢のようでした。しかも、青の洞窟は見れんかったしさ!号泣
天橋立を歩いて渡っていると、自転車に何回か抜かされました。きっと自転車で駆け抜けるのも気持ちいいんだろうなぁ…。でも、私は足が地につかない乗り物は運転できないんだよー。自転車とか原付とかバイクとか…。あ、馬もだった。Kさんはモンゴルで乗馬をマスターしていたのに、私は最後まで引馬だったし…。うぅぅ・・・。大号泣
でも、まぁのんびり歩くことで気付く景色もあるし、私は歩く旅が好きですけどね。いや、負け惜しみじゃなくて本当に。
そして、モーターボートを見かけた橋まで戻ってきました。実はこの橋、大きな船などが来ると、橋の向きを90°変えて船を通す廻旋橋なんですよ。珍しい現象ではなく、一日に何回もそういう時があるそう。京都通の同僚のおじさまからもこの橋のことを教えてもらっていたのですが、この橋がそれだったことを知ったのは帰宅後でした。廻るところ、見たかったなー。橋自体の写真も撮り損ねたし…。
と言うことで、天橋立でモーターボートを利用した感想を書きました。オススメですよーー。