世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#207 オルセー美術館でゴッホの絵画を鑑賞してみた。 (2019.2)

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絵が光輝いていて、艶やかで、本当に素晴らしかった。

 

 

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フィンセント・ヴァン・ゴッホはオランダ生まれの画家で、2000点ほど描いた絵画のうち、たった数点しか生前に絵が売れなかったと言う悲運の持ち主です。名画『ひまわり』はあまりにも有名ですね。

 

 

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フランスのパリにあるオルセー美術館の2階には、彼の作品が数多く飾られています。

 

 

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『自画像』や『オーヴェルの教会』あたりが目玉作品です。

 

 

でも、私が一番好きなのはこれ。

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ローヌ川の星月夜(通称:星降る夜)』です。フランス・アルルの夜景を描いたものなのですが、アルルに行くと、このゴッホの絵そのままの夜景が楽しめるそうです。アルルには『夜のカフェテラス』のモデルの店もあるみたいだし、いつか行ってみたいなぁ。

 

 

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さらに、この群衆にも感動します。死後ようやく才能を認められて、こうして多くの人が彼の絵を見にオルセーを訪れてるんです。生前、ほとんど絵が売れず、精神を病みピストル自殺で37歳で亡くなったゴッホの絵を、世界中の観光客が見に来て、その魅力に感動しているのです。もちろん、私もその一人。絵はもちろん、絵を見る人々を見ても何だか泣きそうになってしまいました。こんな素晴らしい名画に出会えて、本当に幸せです。結局、3回もおかわりに戻ってしまいました。笑

 

他にも

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『アルルの寝室』や、

 

 

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『昼寝』(ミレーのオマージュ)なんかもありました。

 

 

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近くで見ると、絵の具が重なっている様子や艶まではっきりと見ることができます。

 

 

実は、ゴッホの絵って今までは得意ではなかったのですが、出発前にたまたま読んだ本でゴッホの生涯について知ってからは見方が変わりました。実際に彼の絵画をじっくり鑑賞すると、絵の具の重なりとか艶、更にはゴッホの思いも伝わってきます。私も感受性が高いため色々と生きにくいのですが、きっとゴッホは私以上に純粋で繊細でストイックだったんだろうなぁ。売れなくても絵と向き合い、無心に描き続けたところが、アールブリュットの芸術家たちとも共通してるようにも思えて…。


 

とにかく、パリに行ったら、オルセーでゴッホを見るべし!

私は今回の4回目の訪仏で初めて行き、なんで今まで行かなかったのかと悔やみました…。

 

 


せっかくですので、オルセー所蔵の他の画家の名画も紹介します。きっと、皆さんも見たことのある作品があるはず…。

 

 

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ミレー『落穂拾い』 

(想像以上に素晴らしかった。ゴッホがオマージュするのも納得。)

 

 

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セザンヌ『リンゴとオレンジ』

(THE・セザンヌ作品って感じ。タイトルも潔い!笑) 


 

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ゴーギャンタヒチの女』

(これも有名ですね。ゴーギャンゴッホと一時期同居していたのです。)

 

 

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ルノワール『ムーラン・ドラ・ギャレットの舞踏会』

(この絵、中学の美術の教科書に載ってたなぁ。懐かしい。)

などがありました。

 

 

そして、安定のモネ巨匠の作品もありましたよ。

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『睡蓮』

 

 

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日本橋

(これ、絶対見たかったのです。)

 


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ジヴェルニーにあった橋のままでした。

 

 

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安定のルーアン大聖堂』

(オルセー以外にも、オランジュリー、マルモッタンでも見かけましたがね。笑)

 

 

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『日傘の女』

 (これも見たかった!)

などなど。

 

 

 

しかしながら、有名な画家だけが名画を描くわけでもありません。もちろん、オルセーに所蔵されている段階で十分有名な方なのでしょうが、無知な私が今回知ってよかった作品をいくつか紹介します。名前の読み方に自信がないため、書かれていたそのままのスペルですがご容赦ください。

 

 

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Ernest Meissonier氏の作品。ナポレオンの凱旋する様子を描いたもののようです。顔の表情や景色、すべてがリアルです。

 

 

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Jean Leon Gerome氏の作品。フランス語のタイトルから察するに、ルイ14世ヴェルサイユを訪れた時の絵のようです。まさに、その場を切り取ったかのような臨場感。すばらしい。

 

 

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Charles Emile de Tournemine氏が描いたアフリカやアジアの作品も動きがあってすばらしかったです。

 

 

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イスタンブール出身のOsman Hamdy Bey氏の作品はモスクでの礼拝の様子が描かれています。エキゾチックで美しい。

 

 

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Etiennne Dinet氏の作品もムスリムの男女を描いています。幸せ溢れるキラキラした作品でした。

 

 

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Leon Belly氏の作品は砂漠をラクダに乗って移動する様子を忠実に描き、写真のような美しさでした。ラクダの動きが妙にリアル。笑

 

 

 

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オルセーは5階建てですが、作品が見られるのは1・2・5階です。上る時は階段が基本です。天井のアーチなどを見ても、元々は駅舎だというのも納得な建物の造りですね。

 

 

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2階で偶然見かけたジレ・ジョーヌ。土日はオルセー周辺も交通規制がありました。


 

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5階のカフェにある時計裏からは、モンマルトル地区のサクレ・クール大聖堂が見えました。

 

 

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オルセー美術館は9:30~18:00(木曜のみ~21:45)です。入館料は€12.40ですが、オランジュリーとの共通チケットがお得(€19.40)です。

 

 

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私は並ぶのがめんどくさかったので、ミュージアムパス(2日券€48)ド・ゴール空港のインフォメーションセンターで購入。これで、有名どころのルーブル・オルセー・オランジュリーは廻れます。他にも行ける美術館や施設(凱旋門)などがいっぱい!昔はカルト・ミュゼという名前でしたね。懐かしい。

利用可能施設はココ↓でわかります。

Paris Museum Pass | Official Website

 

 

私の知り合いはこれを駆使して15ヶ所以上を巡り、大黒字になってましたが、2日で3ヶ所しか廻れなかった私は赤字でした。でも、並ぶ手間が省け、時間が有効に使えたのはよかったです。なお、マルモッタン美術館は対象外なので注意です。

 

 

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オフシーズンの2月はチケット売り場はそこまで混んでいませんでしたが、時期によってはかなりの混雑が予想されます。(写真は2月16日(土)の13:00頃)

オルセー公式HPはコチラ↓。

https://www.musee-orsay.fr/

 

 

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何だか上手くまとめられませんでしたが、名画を実際に自分の目で見るのはやはり全然違います。特にオルセーのゴッホは本当にオススメ!ゴッホに限らず、とにかく世界の名画が満載ですので、ご自分のお気に入りの一枚を見つけに、是非行っていただきたいです。