#152 モンゴルでゲルに泊まってみた。 (2013.8)
我がゲル。なかなかいい体験ができました。
ゲル(гэр)とは、モンゴルの遊牧民が使用している、伝統的な移動式住居のことです。別名、パオ(中国語・包)。中はどんな感じになっているのか、気になってました。
支えとなる2本の柱と、天井に放射線状に広がる骨組みにより、手作りとは思えないとても丈夫な構造でした。やっぱり、昔の人の知恵ってすごいなぁ。移動する度に、モンゴルの遊牧民はゲルを畳み、新天地を見つけたらまた組み立てるんですね。
天井はビニールで覆われているため、昼間は電気がなくても日光で明るいです。
夜は冷えるので、Tさん(ゲルのオーナー兼馬使い)が薪ストーブをつけてくれました。なお、2013年の夏は曇天が続き、珍しく冷夏でした。そのため、満天の星を見られたのはほんの一瞬でした…。号泣
なお、Tさんの知り合いの遊牧民のゲルがこちら。
勝手ながら、ゲルの中に電子機器はないと思っていたので、中に入ってビックリ。衛星放送のテレビを見ていたり、Wi-Fiでインターネットをしたりしていました。ツアー会社のFさん曰く、『モンゴルの冬は寒くて外に出られないため、ゲルの中でこういう娯楽を楽しむことが多い』んだとか。ウランバートルにカラオケ店がたくさんあったのも納得です。昔はどうやって越冬していたのかなぁ?
なお、Tさんの家がこちら。そう、クロ〇コヤ〇トです。中古で買ってきて、そのまま住居にしたらしいです。斬新。笑
ゲルのすぐ近くにこんな小屋がありました。
中を覗いてみると…。
トイレです。このトイレ、夜に利用するときには照明がないためライト必須です。ライトで照らしながら恐る恐る用を足すのですが、なかなかスリリングでした。歩くのが面倒くさくなり、途中から青空ならぬ夜空トイレを利用させて頂きました。笑
洗顔や歯磨きは近くの川で行いました。水が冷たくて、気持ちよかったです。
食事はTさんの奥さんが全部作ってくれるし、飲み物はFさんに言えばペットボトルでもらえるし、ゲルでの生活は快適でした。が、1つだけ怖かったことがあります。
それは夜中にゲルの周囲で聞こえるガサガサって音…。
泥棒か?
イヤ、虫か?
イヤイヤ、もっと大きいぞ?
犯人は…。
馬でした。笑
放し飼いで馬を飼っているため、たまーにゲル周辺の草を食べていて、鼻が当たるのです。枕元のすぐ横で音がするのは結構びっくりします。あと、トイレ等で外に出ようとすると馬に遭遇することも…。
なかなかこんな体験、日本でできないですよね。モンゴルならではで面白かったです。次回はモンゴルのごはんについて書きます。