世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#134 エジプト文明に触れてみた。(2010.5)

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エジプトの第一印象は最悪でした。2日目で好感度を挽回できるか?

 

 

5月17日 
朝早起きして、Gのせいで昨夜あきらめたシャワーを浴び、ツアーへ参加しました。 なお、夜中のうちにGはいなくなっていて一安心です。

 

 

日本語ツアーなのに参加者はまさかの私だけだったため、現地の日本語ガイドさん、ドライバー、私の3人でツアー開始。シニアの団体とかと一緒だと思ったのになー。

 

 
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ギザのピラミッド群の入場料が£60≒1200円。結構します。で、ピラミッド内部に入るにはさらに追加料金を払わなければなりません。

 

 

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クフ王のピラミッドは、他のピラミッドと違い、入場制限(先着150人)があるため、開場時間の8:00ちょっと前にチケット売場に並びました。そしたら一番乗り♪なお、2010年当時の入場料は£100(ポンド)≒2000円でした。

 


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1番にゲートに入り、写真を撮りまくりました。昨日、エジプト人の「洗礼」を受け、エジプトが嫌いになっていたし、写真などで何度も見てきた光景なのに、ピラミッドを目の当たりにするとやはり圧倒&魅了されてしまいました。私と同じくらいの高さの無数の石を、クレーンもない時代にどうやって積み上げたんだろうなぁ。なお、クフ王のピラミッドだけで2.5tの石灰岩が230万個ほど積んであるようです。一つ一つの石が大きいため、入場するのも結構一苦労です。笑

 

 

ピラミッドの内部は暗くて冷たく、梯子を渡って斜めに上っていく感じでした。で、クフ王の棺があった所に行き、戻って来る感じでした。棺の周りで怪しい宗教集団が謎の儀式をしていてやや怖かったです。で、彼らが十字架を抱えながら次々と棺の跡地に横たわっていくので、私も真似っこしてみました。霊感のない私は何も感じることができませんでしたが。笑

 


そんな感じで、中に入っても見所らしき所はほとんどありませんでしたが、ピラミッドの内部に入れただけで満足です。

 

 

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なお、帽子をかぶっている風のカウラー王のピラミッドは£25=500円と、クフ王の4分の1の値段で内部に入ることができるようです。ちなみに、カウラー王はクフ王の息子。安い日本語ツアーでは、カウラー王の内部見学のみの場合が結構多かったので、パンフレット等で要確認してくださいね。私はカウラー王の方には入ってないので比較できませんが、行くなら是非入場制限のあるクフ王へ!笑

 

 

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なお、クフ王(右)<カウラー王(左)のように見えますが、実際にはクフ王(138.75m)>カウラー王(136.4m)です。傾斜の関係からか、錯覚します。

 

 

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なお、メンカウラー王のピラミッドは当時閉鎖されていました。65mしかないので、他の2つと比べるとかなり小さいです。メンカウラー王はカウラー王の息子らしい。マトリョーシカのように、ピラミッドの大きさが代々小さくなっていきます。笑

 

 

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その後、スフィンクスへ。改めて見ると、有名なこの構図は、カウラー王のピラミッドだったんですねー。

 

 

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遥か昔はスフィンクスに着色が施されていたらしいのですが、今は風化のためほとんど残っていません。でも、よーく見ると顔に跡が残っています。ガイドさんが色々な写真ポーズを知っているため、スフィンクスとチューしたり、されたりする写真を撮りました。 

 


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あ、噂通り、スフィンクスの視線の先には、ケンタッキーフライドチキンがありましたよ。その名も、ケンタッキー・フライド・チキンのスフィンクス店。笑

 

 

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なお、ギザのピラミッド群ではラクダに乗ることができます。私はやりませんでしたが、1980年代に私の祖父母がラクダに乗っている写真が実家にあります。笑 

 

 

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景色や砂の色の美しさならモロッコのメルズーガ砂漠の方がオススメです。

 

話はエジプトに戻り、ギザの3大ピラミッドはこんな感じですが、エジプトには90基ものピラミッドがあり、ツアーによってはピラミッド10基ほどを巡るツアーなどもありました。まぁ、私は3大ピラミッドが見られただけで大満足なので、次の観光地に移動します。笑

 

 

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移動中に、食用のラクダが車で輸送されている様子に遭遇。何だか切ない。

 

 

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その後は、考古学博物館へ行きました。ここは古代エジプトの貴重な遺産が収蔵されています。有名どころでは、やはりツタンカーメンの黄金マスクですかね。入場料は£50≒1000円ですが、ミイラ室に入るには£100が追加でかかります。また、残念ながら写真撮影は禁止されているので注意です。ツタンカーメンのマスクとか、装飾品とか、お棺とか、本当に綺麗で魅了されたため、思わずパンフレットを買っちゃいました。一見の価値ありです。

 

 

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その後、イスラーム地区へ。ムハンマド・アリ・モスクのランプが可愛らしかったです。

 

 

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最後にハン・ハリーリで買い物。エジプトのマーケットには値段がないため交渉が必須なのですが、当時の私はうまく値切れず、ガイドブックに書かれている相場よりもかなり高い値段を言われました。やはり日本人は高く請求されますよね…。

 

 

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この黄金のペンは10本まとめ買いしたため、1本£1≒20円で買えました♪



その後ホテルへ戻り、ツアーは終了しました。ホテル近くにあるガイドさんオススメのコシャリの店に行き、夕食を食べることにしました。

 


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コシャリとは…。

上段…濃い味の豆入りミートソース(フライドオニオン載せ)

中段…スパゲティを細かく刻んだみたいな麺

下段…ごはん

を混ぜながら食べるエジプトの伝統食です。

 


まぁ、おいしいけど、ちょっと濃いですね。値段は£3≒60円也。やすっ!
前日のガンバリマクリ(エビフライ)の30分の1の値段です!

 

1人でコシャっていると、かなりじろじろ見られ、またしても『写真撮ろうか?』って色々な男性に言われました。行く末はわかってる(=チップ請求)ので断固拒否。かなりしつこかったですが。イスラム圏では、女性の一人行動はあまりないらしく、ましてや地元食堂に外人女性が一人でいるなんて…って感じのようです。これがインドだと、「俺の写真を撮ってくれ!」「彼も撮ってくれないか?」と写真祭りになるんですけどね。笑

 

 

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店を出るとホテルまでわずか数百メートルの距離なのに、タクシーやら物請いやらが次々に寄ってきて、ようやく部屋に戻れました。

 

 

で、そこで発見してしまいました。Gを…。しかも2匹…。増えてる。涙

 

 

騒音は相変わらずすごいし、どこが4ツ星ホテルだ!!半泣き状態で、奴らと戦ったけど逃げられ(ちなみに、Gと戦ったのはこの時が人生初)、ビクビクしながらもシャワーを浴びたら、直後に停電。20~30分は停電し、懐中電灯を夜な夜な照らす羽目に…。

 

 

相変わらずクラクションが激しい中就寝。クーラーを付けないと暑いけど、時間が経つと寒いし、でもタイマーないしで、何から何までデ〇タピラミッドホテル最悪。

 

 

…と、2010年当時は思いましたが、電気が安定して供給されていること、騒音が少ないこと、物の値段が決まっていること、チップで親切を買わないこと…など、逆に言えば日本の良さを改めて知るいいきっかけになったのはこのエジプト旅行かもしれません。そして、その1年半後にインドに行き、日本の常識が全く通用しない面白さを知ります。笑

 

 

そう、せっかく海外に行くんだから、日本と同じじゃつまらない。私が海外のリゾート地に全く興味を示さないのは、不便や文化の違いを感じながら旅行を楽しみたいからなんだろうなぁ。だから、当時は嫌で嫌で仕方なかったエジプトも、インドを経験した今なら楽しく廻れるような気がします。笑