#095 九龍の激安宿に泊まってみた。 (2015.3)
小説「深夜特急」で沢木さんは「黄金宮殿」に宿泊していましたが、その舞台が九龍地区の安宿ビル、チョンキンマンション(重慶大厦)だとのこと。
(※小説では実際の宿の名前を変えているので、「黄金宮殿」は実在しません)
香港には何回も行っている=土地勘があるので、宿泊するなら九龍地区だと決めてました。さらに、フェリー乗り場まで歩いて行ける距離希望で、何より安いこと。そのすべての条件を叶えてくれるのはやはりチョンキン様なのです。
個人的には、宿は寝るだけの場所だと考えているので、チョンキンの宿を検索していたところ、すぐ近くにミラドマンション(美麗都大厦)という安宿ビルがあることがわかり、その中のある宿が安くて綺麗そうで口コミもよかったので宿泊することにしました。
空港到着後、エアポートエクスプレスで九龍駅へ。なお、キャセイパシフィック航空で香港入りした場合は、機内販売でエアポートエクスプレスの往復チケットを購入すると、割引価格(2015年当時で160HK$→150HK$ ≒ 2,500円→2,300円)で買えますよ。機内でバウチャーをもらい、税関後に引換所でチケットに交換すればOK。機場駅(空港)→九龍駅までの所要時間は24分なので便利です。綺麗だし。
その後、九龍駅でエアポートエクスプレス・シャトルバスに乗り換えます。こちらはエアポートエクスプレスに乗っていた人は無料で利用でき、宿泊ホテルの近くまで連れて行ってくれます。九龍駅発だと5路線あり、チョンキンorミラドに行くならK3に乗って、ホリデイ・イン・ゴールデンマイルで降りるのが便利です。
ミラドマンションに着きました。ここでは、階ごとに宿が異なります。私たちが予約しているのは16階のパールゲストハウス(真珠賓館)。ミラドもチョンキンも一つのマンションに安宿が密集している状態なので、「エレベーターがなかなか来ない」なんて口コミもありましたが、私たちが泊まった3月末の4日間では特に不便は感じませんでした。なお、入口付近以外にも奥にもエレベーターがあるので、時間帯によっては奥の方を利用するとスムーズだと思います。
ロの字型に作られたビルは、まさに密集地。内側に向かって洗濯物が干してあったりして、生活感に溢れていました。こういうところ、嫌いではないです。笑
廊下に置かれているさまざまなものを尻目に歩きつつ、宿のレセプションに到着。ブザーを押すとスタッフが開けてくれます。私が泊まった時はインド人のスタッフがいましたが、英語は通じました。他の階にも部屋があるのですが、私たちの部屋は16階のようで、そのまま案内されました。
これが私たちの泊まった部屋です。念のため言っておきますが2人部屋です。どー見ても、シングルベッドですよね、これ…?シャ乱Qじゃあるまいし、なんでシングルベッドを二人で使わないといけないんだよ?涙
なお、ベッドの手前に1畳ほどの空きスペースがあるので、そこで荷物を広げるしかありません。狭すぎ。トイレとシャワーは部屋についていますが、それも本当に狭かったです。窓もないし…。これで1部屋1泊3500円くらいだったと思います。まぁ、立地と値段を優先すると、香港ではこうなりますね。ただ、部屋の中は綺麗でした。
なお、1階は両替やお店が入っています。朝はシャッターが閉まっていますが、治安は悪くないです。
ミラドもチョンキンも九龍を南北に走るネーザンロード(彌敦道)沿いにあるので、とにかく立地は抜群にいいです。地下鉄の最寄駅は尖沙咀 (Tsim Sha Tsui、チムサーチョイ)駅で出入口も目の前にあります。値段も立地も申し分なし。ただ、狭いだけ!笑
スターフェリー乗り場に向かう途中にペニンシュラホテル(半島酒店)、発見。いつか、こんな高級ホテルに泊まる旅をしたいなぁ…。涙