#079 天空都市、モトヴンでトリュフを堪能してみた。 (2011.8)
クロアチアにある都市、モトヴン(Motovun)は高台に位置する天空都市です。竹田城跡みたいに、時期によっては街が雲海に包まれるとのこと…。そんな幻想的な景色に憧れ、ちょっと不便な場所にあるけども、フヴァルから公共交通機関で向かいました。
緑&青の洞窟ツアーでさんざんな目に遭った格好のまま、まずはフェリーでフヴァル島からスプリットへ。
フヴァル20:00→スプリット22:00 (47kn)
※1kn(クナ)≒15円
時系列的には↓の続きです。 思いつくままに旅日記を書いていて申し訳ありません。
そして、スプリット22:45発の夜行バスで首都ザグレブに向かいました。クロアチアのバスは首都に一旦戻って乗り換える必要があるのです。ザグレブに到着したのは翌朝5:15頃でした。(175kn)
モトヴンまでの直行バスはありません。歩き方によるとパズィンから1本でモトヴンに着くはずだったのですが、乗継ぎ祭りでした。
ザグレブ(Zagreb)6:30→パズィン(Pazin)10:14
パズィン13:10→ポレチュ(Poreć)14:00
ポレチュ14:15→モトヴン15:20
と、10時間近く移動しているようで、実は後半5時間は近場をぐるぐるしていました。
「さっき見たぞ」って景色や看板に何度か遭遇し、実際に同じバスターミナルに戻ってきたこともありました。特にリエカ(Rijeka)のバスターミナルにはよく寄りました。笑
普通の乗り合いバスのため、乗り換えの度に40knほどの運賃を請求されるのですが、時間が経過するだけで一向にモトヴンへと進みません。しかも、乗り換えの度に休憩をはさまれ…。ドライバー、働け。笑
文句を言いつつも、何とかモトヴンに到着。バスの中から、モトヴンの街が見えた時は少し感動しました。
バス停から少し上り坂を登っていくと、お店がたくさんあります。
そして、トリュフを売っている店を発見。そう、モトヴンではトリュフが取れるらしく、産地として有名らしいのです。
ギネス認定証、発見。どうやら、世界一重いトリュフがここモトヴンで収穫されたみたいです。
トリュフと言えば、世界三大珍味の1つ。結婚式の料理くらいでしか三大珍味と縁がない私ですが、正直おいしさがよくわかりません。特にフォアグラ。濃厚すぎて、私は食べられません。キャビアとトリュフは可もなく不可もなくという印象で、特に料理の味を変える存在だとは思ってませんでした。
でも、きっと本場のトリュフはおいしいはず!
ということで、モトヴンで注文したディナーがこれ。宿のレストランで食べたビーフステーキのトリュフ添え(200kn)です。ステーキは絶妙な焼き加減でおいしかったのですが、本場でもトリュフのおいしさや必要性がイマイチわからなかったのは、私が庶民だからなのか、馬鹿舌だからなのか、その両方なのか…。涙
翌日の昼に食べたクリームペンネのトリュフ添え(15€)も、おいしかったのですが、特に主張してこない控えめなトリュフ氏は、やはり私には有っても無くても変わらない存在でした。ごめんなさい。
我が旅では恒例行事である「サンセット鑑賞」をした後、宿(Hotel Kastel,976.5kn)で早めに寝て、翌朝の雲海に備えました。なお、歩き方にはこの宿しか載っていませんが、街にはSOBEも含め、他にも宿泊施設もあるのでご安心を。
翌朝7時前に宿を出て、外に出ました。雲海は出ているかしら…?
うーん、残念ながら霧がうっすらと出ている程度。まぁ、竹田城跡もそうですが、秋冬の前日昼との気温差が大きい時に雲海が現れることが多いらしい(by地球の歩き方)ので、実はダメ元で訪れていたのです。雲海は見られなかったけど、高いところからの眺めはとても気持ちよかったし、早朝の空気はおいしかったので満足♪、ということで!笑
クロアチアの雑貨はおしゃれで可愛いです。ドブロヴニクやザグレブではハートをモチーフにしたお土産が多く売られていましたが、イストラ半島(クロアチア西側)では、アートなお土産物屋さんが多かったです。手作りの一点物が売られていたりします。
ギャラリーやアトリエが多数。
手作りおもちゃや雑貨がたくさん売られていました。
これは何かというと、中にラベンダーが入ったポプリです。振るとシャカシャカ音がします。
かごに入ったオカリナ型のものもラベンダーポプリです。値段は忘れましたが、お土産に買いました。
お酒類もズラリ。
モトヴンは本当にのどかなところでした。あまりにのどかすぎて、モトヴン発のバスが走っていませんでした。宿の人にどうしたらいいか相談したら「ヒッチハイクしたら?」と真顔で回答されました。笑
が、やはり不安だったので、240knで宿の人にパズィンまで送ってもらいました。高すぎる値段設定ですが、安全をお金で買いました。
なお、行きもパズィンあたりで電話をすれば240knでお迎えに来てくれるそうです。5時間も近場の街でウロウロするくらいなら、行きも迎えに来てもらってもよかったなぁと、今になって思います。だって、バスで5時間かかるところが、送迎車だと30分で到着するんですよ?笑
送りの車内から、モトヴンの街を見納め。特に何か観光名所がある街ではなかったけど、クロアチアの田舎町でのんびりできました。
パズィンから次の目的地ロヴィニ(Rovinj)に再びバスで向かいました。
パズィン15:10→ロヴィニ16:00 (43kn)
ちなみに、毎年夏にモトヴンではフィルムフェスティバルが行われるそうです。私が訪問した8月半ばにはもう終わっていた様子でしたが、毎年70本ほどの映画が上映されるようなので、トリュフ、雲海だけでなく映画に興味のある方もモトヴンを訪れてみてはいかがでしょうか。ただ、公共交通機関で行くのには結構苦労しますので、そこは覚悟してください。笑