#064 サーヴィトリ寺院でカメラマンになってみた。 (2017.8.23)
プシュカル1日目の夕方はサーヴィトリ寺院まで行くことにしました。プシュカル中心部から3キロに位置する寺院で、世界の創造神である、ブラフマーの妻、サーヴィトリを奉っているお寺です。
世界を創った神様なのに、残念ながらブラフマーはインドではマイナーな神様らしいです。私の好きなバンド、BRAHMANは、ここからバンド名を取ったのかなぁなんて思っていて、私にとっては結構身近な神様だったりしますが。笑
ちなみに、ブラフマーを祀るお寺はインドではここプシュカルにしかないとのこと。この記事を書く少し前にブラフマー・テンプルに行ってきましたが、やはり異教徒の私はインド人たちに圧倒されてしまいました。
みんなが横入りしまくるため、『やめてー』『押すなー』みたいな悲鳴や罵声や怒号が飛びかう姿を見て、『こんな世界を創ってよかったのか?』と、ブラフマー氏が天から嘆いていないかと、心配になるようなカオスっぷりでした。なお、写真撮影禁止のため、残念ながら写真はありません。笑
話がそれましたが、そんなブラフマーの妻、サーヴィトリのためのお寺は山の頂上にあります。プシュカルのどこからでも見られる程の山の高さです。逆に言えば、この山の頂上からはプシュカル全体が眺められ、日没ごろになると、街全体が紫色に変わるのが美しいとのこと。てことで、日の入り時刻に合わせて行くことにしました。
宿の人に聞いたら、宿を17:00発で、リキシャで往復300ルピーでチャーターできると聞いたのでお願いしました。そしたら、上手く捕まらなかったのか、スズキの乗用車が宿の前に来ました。値段を何度も確認して、乗車。(インド人に対して不信感しかない。笑)
そしたら、3キロなのですぐに着きました。駐車場代50ルピーを払って、私が帰ってくるまで運転手さんは駐車場で待ってることになってます。
入口を聞いたら、右側だと言われ、チケットブースを発見。104ルピーと言われました。何とも中途半端な値段だなぁと思ったら、ロープウェイの往復チケットでした。どうやら、サーヴィトリ寺院自体は入場無料で、私が指示された入口はロープウェイに乗りたい人が並ぶところだったみたいです。
山まで階段が続いていて、1時間ほどで到着できるらしいですが、もちろん軟弱な私はロープウェイです。結果オーライ!!笑
ロープウェイはなぜか三連になっていて、時々止まります。1つあたり6人まで乗れる感じ。そして、冷房がついてないのでほぼほぼ密室状態。一応上部が格子状になっていて、空気が入ってきますが、とにかく熱い!!サウナ状態で10分ほど耐えます。そして、時々ロープウェイの鉄塔にスタッフが立っています。はしごがあるとは言え、怖くないのかしら?笑
この寺院も内部の写真撮影は禁止。異教徒私でも中には入るのは大丈夫とのことなので、周りを見ながら見よう見まねでお参りしました。そしたら、それを見ていた僧侶に求婚されました。おいおい。笑
頂上からの眺めがこれ。大パノラマが贅沢に堪能できます。湖も、その周りのガートも、山々もよく見えます。
そんな美しい景色を眺めながら写真を撮っていたら、声をかけられました。何かと思ったら、インド名物・『俺を撮ってくれ』でした。笑
以降、撮らされた写真を一気にお見せします。あまりにもたくさんあるので、1枚の画像に複数をレイアウトしちゃいました。
ブログ掲載にあたって、本人たちの許可は取ってないですが、見ず知らずの私のカメラに残ることがいいならブログに載せてもノープロブレムで、むしろ大歓迎でしょう。笑
10人のインド人が現れた!
次に、私と撮りたいと言われる。まずはナマステポーズ。みんなで『ナマステー』っていいながら撮ってます。ノリがいいから、私も大笑い。
次に、私の物真似で、『good!』ポーズ。よくわかりませんが、私がグッドと言って、親指を立てるのがバカウケでした。笑
『さっきも撮ったじゃん』って言うんだけど、リクエストは続きます。寝てる彼も、周りが『撮ってやって!』って。笑
そんな私たちの爆笑を聞いて、集まってくる他のインド人。彼らはおせっかいなことに、『この日本人とせっかくだから写真を撮れよ!』みたいなことをヒンディー語で周りに言ってます。そしたら、その男女グループが『ノー!』って。そりゃあ、普通はそうだよ。何か、地味に私も振られた気分になるので止めてください。笑
彼らと十分すぎるほど遊んだので、西側に行きました。どうやら、湖側に日が沈むのではない様です。夕陽を見に行くと、だいぶ日が傾いてますが、特にいい景色ではありませんでした。曇っていたし。
西側でも、やはり違う人に捕まります。笑
そしたら、また例の10人組が来て、プロのカメラマンに撮ってもらいたいと言われました。『君は無料だから!』って言うけど、怪しいと思っていたら、1人のインド人が購入するためだったらしい。サーヴィトリ寺院に来て、プシュカル湖の写っていない、ただの岩の上でみんなで座った写真を、高いお金を払って買うインド人の気持ちがよくわかりません。そして、なんで私なんですか?笑
再び彼らとお別れし、湖を見に行くと、灼熱ロープウェイで一緒だった3人組に会いました。彼らからも写真をお願いされます。
で、色々話していたら『何か天気がウエットだから、そろそろ行くよ』って言って、彼らは先に帰りました。日没まであと30分くらい。確かに黒雲があるし、日の入りが反射する湖も見られそうにないし、私もそろそろ帰ろうかなぁ…。
と思っていたら、例の10人組がまだいました。買った写真をそこで見せてもらい、じゃあ帰るねって言ったら、『あそこに、あなたに写真を撮ってほしいって人がいるんだよ』って。指を指した先には15人くらいのインド人。雨もパラパラ降り出してきたし、もう帰りませんか?笑
このノリ、何だかんだで私は好きなので、写真を撮って、今度こそお別れ。彼らは徒歩で山下りのようなので、階段を降りていきました。『ラムラム(さようなら)』!!
ロープウェイ乗り場に戻ると、一部始終を見ていたと思われるインド人たちと目が合いました。何だか、死にたくなるほど恥ずかしかったです。ワイワイした後の、周りの冷ややかな目ほど恐ろしいものはありません。
そしたら、彼らも『エクスキューズミー。写真を一緒に…。』
君たちもですか。結構冷たい視線をぶつけてきましたが。右上の写真で、まずはあちらの携帯で、インド男子とカップルつなぎでツーショットを撮ったのですが、これの意味はいかに?笑
と、ロープウェイ乗り場で5分くらい遊んでいたらすごい雨!!しかも、鉄格子がロープウェイの上側にあるせいで、座席は雨でびしょ濡れ。視界が雨で全く見えません。
しばらくすると雨は収まり、ロープウェイを降りる頃には雨は止んでました。そういえば、さっき私の『親衛隊』をしていた彼らは歩いて下っていったけど、大丈夫だったのかしら?せっかく買った写真、濡れてないかな?笑
それから、ぬかるみに注意しながら駐車場に戻り、運転手さんに宿まで送ってもらいました。
帰り道に見かけたのですが、ラクダってこんな風に眠るんですね。ほのぼのしていて、なごみました。
私が宿に戻った5分後くらいにプシュカルでも大雨が降りました。私がさっき山頂で経験したあの雨と同じ雨雲なのかよくわかりませんが、バケツをひっくり返したような雨と雷鳴が1時間ほど続きました。写真では伝わりづらいですが、本当にすごいゲリラ豪雨でした。
その間、私は宿屋上のレストランで食事をしていたのですが、食べ終わった頃、宿の前が大洪水になっていました。みんな、ズボンを太腿くらいまでまくって歩いてました。
中には勇敢に原付で走り抜ける勇者もいましたが。笑
翌朝には水はほとんど引き、牛のいる普通の光景に戻ってました。が、結構ぬかるんでるので、歩くときは要注意でした。
写真を頼まれると、何となく私の携帯でもお願いするのですが、彼らは『1,2,3!』とか言わないし、一度に複数の携帯で撮るからみんなの目線がバラバラだったりするのですが、そんなところも『ザッツ インディア!』なのです。彼らにとっては、写真そのものよりも、撮影が楽しいんだろうなー。
人生には3回のモテ期があるということですが、私は3回のインド旅行(本当は4回目ですが、1回はほぼ素通りなので、実質今回が3回目)で毎回この『セルフィー祭り』に巻き込まれ、インド男子に囲まれるのですが、私のモテ期はインドで3回使い果たしたのかもしれません。ジョークにしても、プロポーズまでされたし…。とほほ。