#019 バルセロナでガウディ巡りをしてみた。(2016.8)
バルセロナには、アントニ・ガウディの設計した建築物がたくさん見られます。インターネットで事前予約ができるという情報を知り合いから得たので、4か所を予約していきました。1日で廻れるか心配でしたが、意外に余裕でした。
8月1日に私が廻ったルートは以下の通りです。
①9:00 Sagrada Família
(サグラダ・ファミリア、29ユーロ)
予約はこちらから↓
Buy tickets - Basílica de la Sagrada Familia
私はTOP VIEWSという、エレベーター付きのチケットにしました。エレベーターなしだともっと安くなります。
朝イチで行きました。ここは朝イチが空いていて、見やすいと聞いていたからです。(遅くなるほど、団体ツアー客が来るらしいです)
予約をしていない人もそれほど並んでいないようでしたが、予約した方がスムーズでしょう。東側、つまり『生誕のファサード(the passion facade)』側から入りました。初めての方はこちらを予約するのをおすすめします。有名なのは生誕の方ですし、見ごたえ十分です。
幸せや希望に溢れた、非常に細かい彫刻が施された外観をしています。
中も綺麗でした。朝日に照らされる東側のステンドグラスは寒色、
夕日に照らされる西側のステンドグラスは暖色になっています。
ステンドグラスを通して入ってくる日光についても天才ガウディはすべて計算していたんだろうな。本当に美しいプリズムでした。
エレベーターは時間指定の予約ができます。あとでまた戻ってくることもできるので、中に入ってすぐにエレベーターで上に行くのもいいと思います。私は30分間隔をあけて9:30のエレベーターを予約しました。以前は階段で上まで行けたらしいですが、現在はエレベーターでしか上まで行けません。
サグラダ・ファミリアから見下ろすバルセロナの街並はもちろん、彫刻が間近で見られるところもエレベーターで上ったからならではだと思います。
ちなみに、帰りのエレベーターはないので全員が螺旋階段で下ることになります。階段もちょっとしたテラスも狭いので、あまり長居できません。
西側の『受難のファサード(the nativity facade)』は無機質で、冷たい印象。顔の表情がないキリストなど、東側と比べてまるで印象が違います。
これは本当に好みですが、私は幸せに溢れた東側の方がいいなぁーと思いました。
地下では、サグラダ・ファミリアの博物館みたいな場所があって、ガウディの設計図に基づいて、今現在も部品が作られています。
サグラダ・ファミリアは思っていた以上に美しかったです。そりゃあ完成までに何百年もかかるよなー、っていう位の細部まで完璧なこだわり。ガウディが命を懸けて築き上げたというのも納得。
まだ行かれたことない方は、写真や周りからの評判だけでなく、実際に自分の目で見て、彼の芸術に触れていただきたいです。いやー、大満足。
2026年に完成らしいので、またその時に見に行けたらと思っています。ちなみに、サグラダ・ファミリアの東側の池から写真を撮ると、外観がすべておさまります。
② 11:30 Casa Milà
(カサミラ、20.50ユーロ)
予約はこちらから↓
Casa Milà Official Website | La Pedrera | Gaudí Barcelona
間隔を2時間半も空けたけど、ギリギリでカサミラ(現地ではLa Pedreraと呼ばれることもある)に到着。
長蛇の列にビックリしましたが、予約していたし、1人だったので、特にすんなりと早く入れてもらえました。
エレベーターに入る前に上を見たらカサミラと共に美しい青空が。
カサミラは実は一番楽しみでした。でも実際に行ってみると、屋上は何とも言えない無機質な雰囲気が漂っていました。ちょっと恐怖すら感じます。
個人的にはサグラダ・ファミリアの『受難のファサード』と繋がってる感じがしました。あと、ジブリでこんな世界の作品がなかったっけ?屋上はかなり暑かったです。
③ 14:00 Park Güell
(グエル公園、7ユーロ)
予約はこちらから↓
グエルは4つの中で唯一、駅から離れている建築物です。最寄り駅から15分ほど上り道を歩きます。私はこの時間にグエルを選んだことを後悔しました。
なぜなら、暑すぎるから。日陰で休憩しながら廻りました。
かわいらしい公園で、おなじみのトカゲもいました。ちなみに、このトカゲにやたらと近づいたり乗ったりして写真を撮ると、スタッフにめちゃ怒られます。笑
小さく砕かれたタイルが新しく組み合わさって、モザイク模様になっています。
しかし、暑かった。日焼けしまくりました。
④ 16:00 Casa Batlló
(カサ・バトリョ、22.50ユーロ)
予約はこちらから↓
Casa Batlló | Antoni Gaudí Modernist Museum in Barcelona
友達から綺麗でよかったと聞いていたのだけど、特に下調べをせずに入ったら、その美しさにびっくり!
ずーっと見とれてしまいました。細部がことごとくかわいらしい。
絶妙なコバルトブルーが私好み。
こんなドアのある家に住んでみたい。
直線や直角のない窓枠はおしゃれなだけじゃなくて温かみがあって好きです。後日、カタルーニャ美術館でこの扉に似た展示を見た瞬間に「ガウディの作品だ!!」と、すぐわかりました。笑
ここのオーディオガイドは4つの中で一番凝っていて、モニターを見ながら当時の様子がわかったりして、みんな、オーディオガイドに夢中になってました。が、私が借りたのは音声が壊れており、「この意図は…」とだけ一瞬しゃべり、それはそれで私に疑問を残してくれました。どんな意図なんだよ?笑
しかも、故障してるってわざわざ教えたのに、スタッフが笑いながらまた戻してました。日本語のオーディオガイドで音が出ないものを貸し出された場合は、私が借りたものと同じものでしょう。笑
てか、他の場所でもオーディオガイドをもらえたけど、ほぼ使いこなせず…。笑
屋上はこんな感じ。ヘルメットのデザインが、カサミラを彷彿とさせます。ガウディの作品はそれぞれが彼の頭の中では繋がっているんだろうな。
これでミッション終了。美術マニアなら厳しい流れかもしれませんが、ただガウディの世界観に浸りたいような美術ビギナーなら十分この流れで4か所廻れると思います。
おまけ
ちなみに、宿に帰り、近くで夕ごはん(パエリア・フィデウア)を堪能していたらスリ未遂に遭いました。
幸いにも、見ていたお姉さんが教えてくれたことと、私の財布が財布に見えないポーチだったから盗られずに済みました。カバンを自分の手元から離れたところに置き、下を向いて長電話をしていた自分は相当油断していたなぁ、と。やはり評判通り、スペインはスリが多いですね。皆さんも気を付けて。