#228 タ・プロームで迷ってみた。(2019.8)
タ・プロームは12世紀末に創建され、13世紀中旬まで増築された寺院です。
所々で崩れているところがありますが、インド政府により再建されているようでパネルがありました。先程の写真の石碑も、昔はなかったから最近作られたのかなぁ?
ここの見所は樹木と遺跡の競演。長い年月をかけて寺院を侵食していくスポアン(ガジュマル)の姿は圧巻です。
西門でチャータートゥクトゥクを降り、『終わったらトランシーバーで連絡ちょうだい。あっちで待ってるから。』のようなやりとりでバンさん(ドライバー)とお別れ。
中に入ると両脇に木が生えた道を進み、途中で検札を挟み、遺跡内へ。2013年は子どもガイドがいて、案内をしていましたが、今回は見かけませんでした。(カンボジア人は遺跡の入場が無料なんです。)
しかし、自然の神秘ってすごいなぁ。オーストラリアのケアンズでも、鳥の落とした糞の中にあるイチジクの種が発芽して樹木となり、カーテンのようになってしまったカーテン フィグ ツリーたるものをはじめての海外旅行で見た記憶があるのですが、これもそんな感じでできたのかなぁ?いつかは木の根が石を絞め殺しそう…。
木の根っこの一部にさわることができました。今まで触った人たちの指の脂の影響か、黒ずんで艶がなくなってました。
前回見つけられなかった仏頭、発見。近くまではいけないので、少し離れたところから探しました。
この仏頭の案内表示板はなかったので、スタッフにガイドブックの写真を見せて教えてもらいました。こんな回廊の中にありました。
灼熱地獄の中、歩いて西門まで戻ってきました。そして合言葉の『ハローハロー』でバンさんを呼び出します。が、いつもならすぐトランシーバーの返答があるのに何回試してもありません。寝ているのか?無線の届かない遠くにいるのか?
そういえば、バンさんが指した『あっち』ってタプロームの東側だったなぁ…。もしかして、東門にいるのかも…。
暑さで完全にバテている私の気持ちをなんとか鼓舞させ、もう一度タプローム内を歩きました。
しかし、暑い。『暑くて、動きたくない…。』
かばお君は、お腹が空いても泣いていればアンパンマンが顔を食べさせてくれますが、エネルギー切れ寸前の私の前にアンパンマンは来てくれないわけでして…。
毎回毎回泣けば助けてもらえる、かばおっていいよなぁ。と言うか、かばおはアンパンマンがパトロールをしてる時間を見計らって、きっと空をチラチラ見ながら泣いてるよね。お腹が空く前に帰宅することをそろそろ学習しろよ!お腹が空いて泣くってどんな温室生活なんだ!!そもそも、親はどうなってんだ!!!アンパンマンの顔を当てにするな!!!!笑
と、かばおを思い出しながら灼熱地獄を歩いてました(ガチです、笑)。
しかし、東門に行ったメリットもありました。
それはこのガジュマル。この木がよくガイドブックに載っているのに、見つからずに見逃していたのです。偶然見ることができたのは不幸中の幸いでした。すごい迫力で、写真を撮るのにみんな並んでました。
東門に向かう途中でバンさんに無線連絡すると返答があり、『今、東門に向かってるから待ってて!』とようやく伝えることができました。そして、バンさんと無事交流。集合場所はちゃんと確認しておかないといけないね。
で、このタ・プロームですが2013年と比べてすごく違和感がありました。来たことあるはずなのに、あまり既視感がないと言うか…。これも時の流れによるものかと思ってました。
が、帰国後に知ったのですが、某ガイドブックにこう書いてありました。
『アンコール・トム側からアクセスすると最初はタ・プロームの西側に出るが、正面玄関は東側なので車で行く場合は最初に東塔門前で降ろしてもらい、帰りは西門のほうに車を回してもらうのがいい。』
そうか、私たち逆走していたのですね。で、前回がきっと順路通りに見たから、見え方が違って違和感があったのかぁ…。
と言うことで、タ・プロームは東側の正面玄関から入るべし!そして、西門から出ましょう。我々以外にも逆走組はたくさんいましたけどね。笑
あ、バンさんと合流後にすぐランチに連れていってもらったのは言うまでもありません。ロック・ラックと呼ばれるビーフステーキ、めちゃ美味しかったです。かばおくんとは違って、至福の味で思わず涙が出そうでした。空腹&疲労後のランチも悪くないです。笑