#209 パリの北駅を利用してみた。(2019.2)
パリの北駅(Paris Gare du Nord)はド・ゴール空港からの直通電車やパリ郊外へ向かう電車の発着駅です。RER鉄道とメトロが行き交うこの駅は大変便利なのですが、イマイチ治安がよくないようで…。
しかし、今回の旅は何せ時間がなかったため、宿を北駅の徒歩圏内にしました。駅周辺では特に治安の悪さは感じませんでした。
空港~北駅編
ド・ゴール空港に到着後、ターミナル3まで無料モノレールで向かいます。
懐かしき、ターミナル3。ここは、初めてのパリで『大変』お世話になりましたよ。ええ、イギリスでテロ未遂がありまして、パリで丸1日足止めを食らったんですよ。その時使ったのがターミナル3。懐かしいな。
切符は自動券売機(クレジットカード払いのみ)と有人券売機(現金払いOK)がありました。券売機がよくわからなかったら、駅員さんが手伝ってくださりました。€10.30。
改札を抜けて、エスカレータを下りるとRERのB線のホームがありました。
電光掲示板で『北駅』を探します。フランス語でgareが駅、nordが北なので、その文字を探しましょう。
少しすると、『北駅』に着く電車が来ました。
パリの電車は、ドアが手動のときがよくあります。ボタンを押すタイプやノブを回すタイプがあるのですが、わからないうちは現地の方々と一緒に乗りましょう。
車内はこんな感じ。平日の15時前でしたが、乗客は少なかったです。禁煙の車内でたばこをふかしているホームレスのような身なりの男性や、やたらと荷物の多い女性に加え、パリ名物の『アコーディオン弾き』が進行方向からやって来ました。何て濃いメンバー。思わず、荷物を自分のすぐそばで抱え、下を向きました。目を合わせると『演奏を聞いている→チップよこせ』になりそうなので。でも、フランスの音楽ハラスメントはそこまで必死ではないので、目をそらせば大丈夫です。笑
アコーディオン弾きのおじさんが急に戻ってきて、私の前に座りました。彼は、運賃以上を稼げたのだろうか?笑
25分ほどで北駅に到着!
なお、到着したホームの反対側がD線のホームで、リヨン駅まで行く電車が発着します。最終日の朝はここからリヨン駅まで向かおうと決めました。
フランスではSortieは出口のこと。rue de Dunkerque方面に向かいたいのですが、上手く行けず。でも、出てしまえば何とかなりました。笑
北駅は年期の入った、立派な建物なんですよ。 熊?の赤いオブジェがありました。
北駅からrue de Dunkerqueに入るときは五叉路くらいの交差点から行くのですが、目印はこのお店。小さく通り名の表示があります。
そこから歩いて5分ほどで宿Vintage Paris Gare du nord by Hiphophostelsに到着。うーん、宿名が長ーーいっ!笑
トイレとシャワー付きのmix4人部屋で1泊5500円ほど。狭かったけど、まぁ快適でした。朝食は含まれていない分、キッチンは自由に使えます。駅までのアクセスも良好。最寄り駅Anvers駅(メトロ2号線)まで徒歩5分ほど。値段も安いし、オススメです。噂ほどの治安の悪さは全く感じませんでした。
北駅~リヨン駅編~
で、パリで2泊した後、私はスイスのローザンヌに電車で行きました。出発駅はリヨン駅。宿の人にも確認し、地下鉄Anvers駅から行くのではなく、北駅からRERでリヨン駅を目指すことにしました。
ローザンヌ行きの電車は7:58。余裕をもって、6:50には出ました。
早朝のパリでは、清掃車による水噴射で街をきれいにする光景が見られます。
7:00に北駅に到着。朝早いし、人はまばらでした。
RERの改札を目指します。人が少ないです。一応、スリに注意しないと…。
その時です。
ふと振り返ると、スピード写真機の中からこちらを見つめる男の姿がありました。ニヤニヤしながら、品定めをするような目…。目つきがとにかく恐ろしかったです。そのおじさんがスリかどうかは不明ですが、本当に怖かったです。パリの駅構内ではスピード写真機にスリが潜んでいる可能性がありますよ!!椅子に座って『獲物』を待っているように見えました。距離はありましたが、ダッシュで逃げました。
※この写真に写っている人は別の人です。
この男もたぶんスリです。上りエスカレータからやって来る客をずっと眺めてました。エスカレータに乗りながら顔を見たけど、この人も目つきがヤバかった…。まぁ、そんな感じで、北駅は構内こそヤバいかもなぁ。笑
相変わらず、カルネは引っかかるし…。
でもまぁ、無事に北駅のRERのプラットホームに着きました。D線に乗ればリヨン駅まで2駅です。7:20にはリヨン駅に着きそう。
だが、しかし!!!B線しか走ってませんでした!!!
なんで?だって金曜昼間は普通に走っていたじゃないか?理由はよくわからないのですが、それよりもまずはどうやってリヨン駅まで行くかを考えないと。
北駅には赤い服を着たインフォメーションスタッフが結構歩いているので聞いてみると、B線で次のChatelet Les Halles駅まで行って、そこからD線に乗るように言われました。そのおばちゃん、フランス語で答えてきたのですが、奇跡的に『シャトレなんちゃら』って聞こえて、すべてを理解できた私はたぶんピンチに強ーい Smile Again--♪ って、笑えるか!
※八つ当たりしてごめん、嵐!笑
Chatelet Les Halles(シャトーレ レ アール)駅に到着。しかし、ここでもまだ悲劇が…。
ひぇー、リヨン行きの電車が22分後に出発するらしい!!日曜だからか、30分に1本しかD線は走っていませんでした。7:34発の電車で7:57にリヨン発の電車に乗れるかしら…?
どうしようか?一旦駅を出て、地下鉄シャトレ駅まで行ってリヨン駅に行くこともできるようです。が、新しい駅でまた迷って遅れることも考えられる…。そもそも、リヨン駅自体、行ったことがないのです。
リヨン駅には7:40頃には着くだろうから、まぁ何とかなると思い、電車内で待機しました。臨時の始発駅(?)だからか、電車はもう来ていたのです。
定刻通りに電車は出発し、予想通りの7:40頃にリヨンに到着。
最後の最後にまた改札で引っかかりましたが、パリジャンならぬ『神ジャン』が奇跡の扉を開けてくれて無事に改札を通過できました。
感謝感激雨嵐!やはり、私はピンチに強い?笑
で、出発10分前にローザンヌ行きの電車に乗れました。よかった!!!
しかし、なぜ北駅のD線がクローズだったのだろうか?もしかしたらですけど、日曜だし、ジレ・ジョーヌ達のデモ対策かもなぁと思いました。金曜は確かに動いていたし。
ということで、週末のパリではRERも封鎖されている可能性があります。宿の人や地元の方もそういう情報をつかんでいなかったので、移動の際は時間には十分余裕をもって行動しましょう。そして、スピード写真機やエスカレータにも潜むスリたちに注意ですよ!