#191 ミラノで『最後の晩餐』を見てみた。(2007.8)
『最後の晩餐(Cenacolo Vinciano)』はイタリア・ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会にある壁画です。作者は、あのレオナルド・ダヴィンチですので、あまりにも有名な宗教画だと思います。イエスが十二使徒と共に死の前夜の食事をしながら、『この中に、裏切り者が…。』という話をしているところを描いた作品です。
この絵は予約制で15分ごとに25人しか見れないです。と言っても、当日飛び込みも空きがあればOKなのですが、それはあくまで運次第ですので、我々は予約していきました。確か、予約代行HPで…。
~公式HPでの予約について~
The Last Supper, Leonardo Da Vinci, Milan.
話はそれますが、2016年の夏に↑の公式HPから予約(知り合いに代行予約を頼まれた)しようとしたところ、毎晩HPを見る度に空き状況が変動し、急に空きが出たり、一気に予約が埋まったりしていました。流動的な感じだったので、その時に予約がとれない方もしばらく状況を見ていたら空きがでる可能性もあります。絶対とは言えませんが。どうしても日にちが変えられない方は、割高ではありますが、(公式HPでは満員でも)予約代行HPで申し込めばもしかしたら予約ができる『かも』しれません。いずれにせよ、予約が早いことに越したことはないと思います。
なお、2016年6月現在ですと
公式HP経由でVIVA TICKETというサイトで取ると、15.50ユーロでした。当時のレートだと、約1785円です。2016年8月16日分の(代行)予約を2か月前の6月14日に公式HPで行いました。他の日時は空いていたのですが、依頼人が「日にちが動かせない」とのことだったので、代行業者の検討もしましたが、結局取れたのでよかったです。
なお、当時の予約代行業者と費用は以下の通りでした。
アーモイタリア 3700円
H.I.S. 3740円
セブンツーリスト 5900円
ベルトラ 3609円
比較すると、やはり公式HPがかなりお得ですね。
それでは、ここからは2007年に再び戻り、私が最後の晩餐を見た時のことを当時の日記を参考に書きます。
宿を出るのが遅れたため、駅からダッシュで教会に向かい、受付時間ギリギリに受付に駆け込みました。で、そこで入場券に交換してもらいました。
入場券は当然、イエス様です。
予約時間15分くらい前に受付を完了し、一つ前の団体が最後の晩餐を鑑賞しているのを待ちました。そして、いよいよ私たちの番です。教会の重い扉が開き、ドキドキしながら中に入りました。
2007年当時に映画『ダヴィンチ・コード』が流行っていたこともあり、この名画鑑賞のためにはるばるミラノに来たのです。鑑賞時間はたったの15分。絵の劣化を防ぐため、冷房がバッチリ効いていました。いや、どちらかというと寒いぐらい…。そして、写真撮影は禁止です。余談ですが、私の知り合いの旦那様はこっそり撮影をしようとしたら誤ってフラッシュを炊いたために警備員に見つかり、こっぴどく叱られ、データを消すよう言われたそうです。フラッシュの有無に関係なく撮影は禁止ですからね。名画の維持のためにも、悪いことはやっぱりしてはいけないんですよ。
『ダヴィンチ・コード』では、イエスの向かって左側の人物がヨハネじゃなくてマグダラのマリアってことだったけど、 言われてみれば確かに女性っぽい柔らかい表情をしていました。映画の通り、色や体の傾きもちょうどイエスと線対称だったし…。
室内には『最後の晩餐』しかないため、鑑賞時間の15分は短いようで意外と長かったです。中には早いうちに名画から離れる人もいましたが、私はまじまじと眺めてしまいました。
そんなとき、こんなことが頭をよぎりました。右の3人がダチョウ倶楽部の伝統芸、「どーぞどーぞ」をやってるように見えてしまって…。
私はなんで肝心なときに下らないことが浮かんでしまうんだろうか。笑
修道院の食堂の壁に直接描かれているその絵は染料が剥げ落ちていたりして、確かに劣化が目立つ部分もありました。でも、いい意味でぼんやりと優しいタッチだからこそ、この絵は謎めいていて美しいのかなぁとも思いました。下手に修復大工事をすると、このダヴィンチの神秘的な世界を壊してしまいそうで…。
15分後、次の団体のために強制撤去されました。写真に納められなかった分、教会の売店でポストカードを購入しました。いやー、大満足。
翌朝、電車でローマに向かいました。最後の晩餐と詐欺師とスリだけがミラノの思い出だけど、最後の晩餐のためだけにミラノに行く価値アリ!です。笑
ローマでは、私がスリ被害に遭います。号泣