世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#190 ミラノで詐欺&スリ軍団に遭遇してみた。(2007.8)

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まずは結論から。ミラノ…いや、イタリアでは詐欺師たちに要注意!

 

 

イタリアというと、日本人観光客がスリや詐欺の被害に遭うことが多いことで有名な国です。これはもちろん、日本人が海外旅行先にイタリアを選ぶ人=分母が多いこともあるのですが、もちろん被害者=分子も格段に多いわけでして。そして、その分子の一人が私である訳なんですけれども。(その事はまたいつか書きます。笑)

 

 

2007年8月に大学時代の友人Aとイギリス、フランス、イタリアの主要都市を廻りました。イギリスではロンドンと湖水地方、フランスではパリとモン・サン・ミッシェル、イタリアではミラノ、ローマ、カプリを、3週間で駆け回ったのです。

 



 


フランスからミラノに着き、宿に荷物を置いてからドゥオーモ最寄のメトロの出口を出たら、「ミサンガ男」がいました。

 
 

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『ミサンガおとこが あらわれた!』

ドラクエ風。笑

 

 

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「ミサンガ男」とは、観光客に腕を出させてあたかも無料のようにミサンガを巻きつけ、取れなくなったところでお金を払わせるという詐欺行為をしている連中です。私たちのときは出口から離れたところに立っていましたが、ひどいと出口をすぐ出たところで待ち構えてます。笑

 

 

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警察もすぐそばにいるものの、知ってか知らずか(絶対知ってるよね)見て見ぬふり。まぁ、泣きついても『だってあなたから腕を差し出したんでしょ?じゃあ、しょうがないよ。』なんて言われてしまうことでしょう。号泣

 

 

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そんな怠惰なミラノ警察のパトカー、かっこいいんですよね。笑

 


ちなみにミサンガ詐欺に遭うと20~30ユーロ払わされるらしいです。自分で作れそうなただのミサンガが1本3000~4500円?ありえないですね。ミサンガ詐欺男たちは手に大量のミサンガを持っているのですぐにわかります。冷静に考えてみれば、海外の道端で赤の他人から無料で何かもらえるなんて、そんな甘い話はないですからね。疑わないと。無視してください。無理やり腕に着けてきたら、『No!』と強く言って、着けさせないこと!『着けても拒否しない=買ってくれた=金払え!』と思われます。要らないという意思表示をすることが何より大切です。

 

 

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ミサンガ男達との距離を取りつつ、ドゥオーモ正面までやってきました。さすがはミラノのドゥオーモ、美しいです。今までテレビで見てきたとおり、真っ白で美しいんです。

 

 

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工事中だったけども。涙

 

 

ふと振り返ると、相棒が「鳩男」に捕まってました・・・。

 

 

『はとおとこが あらわれた!』(写真は残念ながらありません)

↑BGMはドラクエⅢの戦闘のテーマで。笑

 


「鳩男」とは、ドゥオーモ前の鳩を手なずけていて、鳩を観光客の腕などに置いて写真を撮らせたりする連中です。ドゥオーモを写真に納めようと、カメラを探すAの手に無理矢理エサを入れ、買わせようとしてました。私も介入し、何回も「いらん!」って言ってもなかなか引き下がらない程の強引な連中でしたが、結局は引き下がりました。よかった!

 

 

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その間、私の手にも無理矢理餌を入れてきましたが、その場で投げ捨てました。だって、いらないもん。まぁ、両手に鳩をたくさん乗せてジャンガジャンガポーズをするような鳩芸自体はお見事でしたけどね。でも、どうせお高いんでしょ?劇団ドゥオーモさん(鳩&鳩男)たち、毎日観光客のためにご苦労様です。笑

 


まぁ、ドゥオーモ正面の広場がそんな感じだから、おちおち写真も撮れませんでした・・・。

 

 

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決して偏見ではないですが、当時の印象を書きますと、こういう詐欺師たちは黒人の方が多いです。しかも、かなり肌が黒い方々。そのあと訪れた、スフォルツェスコ城の入口にいたニセブランドバッグ商人達も、そんな感じの方々ばかりでした。ローマでも同じようなバッグ売りの黒人の方々をよく見かけました。強引に売ることはないのですが、日本語で下ネタ(小学生レベルのものですがw)を言ってきて、それに反応する人=日本人だと認識してるように思えました。あと、手裏剣みたいなオモチャを急に投げてきて気を引こうとします。迷惑です。なんで、イタリアに来て偽物バッグを買わねばならんのだ?そもそも、私は高級ブランドに興味ないから要らんし。

 

 

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翌朝、雨上がりにドゥオーモに再び行ってみたところ、ミサンガ男も鳩男もいませんでした。彼らの朝は遅いのでしょう。ドゥオーモをゆっくり鑑賞するなら朝早くがオススメです。でも、10:00くらいには出没しますからね。笑

 

 

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中にも入ってみました。ピンボケしていますが、ステンドグラスが美しかったです。

 

 

ちなみに、詐欺軍団たち以外にも、スリ軍団もたくさんいます。相方Aがミラノでスリ未遂に遭いました。その時は、午後3時頃にホテルに戻ろうと地下鉄に乗り、階段で出口から出ようとしたら、Aの背後に気配を感じました。

 


二人で振り返ると、『ヒャッ!!』って言いながら思い切りびっくりした顔の男2人が…。で、よーーく見てみると、Aのリュックのファスナーが少し開いていました。急いで中を見ると、幸い何も盗られてないことがわかって一安心。

 


再び歩き出すとまたそいつらが前から歩いてきて、こっちに向かって「フンッ!」って言ってきやがったのです。腹が立つけど、未遂に済んでよかったです。財布もパスポートも入ってたので、一歩間違えば大使館行きでした。危ない危ない。

 

 

ミラノを訪れたのは、8月中旬のバカンスシーズン。ジプシーたちもバカンスに行っているから犯罪は少ないはずって言う噂通りなのか、ジプシーらしき方々は少なかったように思えたのですが、普通のスリ軍団は相変わらず『仕事』をしていました。笑

 

 

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バカンスシーズンは、ミラノのレストランやお店がことごとく閉まっていました。そんな感じなので、駅から宿への帰り道も、真っ昼間なのに人気の少ないシャッター街でした。ショッピングやグルメ目的で8月中旬にミラノに行くのはオススメしません。宿のスタッフが「今はバカンスシーズンだからどの店も閉まってるから、駅やシティに行くといい」と言ってましたが、中心部も結構閉まってましたよ。

 

 

だから、我々がミラノで食べた食事は

 

 

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フードコートで買った、ニョッキパニーニ

 

 

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スーパーで買ったスモモカピカピになったパン、Aが日本から持ってきたドライプルーン、

 

 

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巨大テイクアウトピザ

 

 

 

 

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一度だけ、レストランでまともなランチを食べられました。笑 

 

 

開いている店もあるんだけど、ガイドブックに載ってるようなおしゃれな店は見事に閉まってました。先ほど挙げたカピカピパンですが、一軒のパン屋だけしか開いてなかったので買って食べてみるとすごい堅くてカピカピ…。愛想が全くないお店だったし、朝から売れてないんだろうな・・・。

 

 

宿に戻り、Aに対して「イタリアでリュックを背負うのは良くない!」「ファスナーにカギ(安全ピンでも代用可)をつけて簡単に開かないようにしなきゃ!」と、偉そうに力説していた私ですが、この後スリ被害に遭うなんてねぇ…。号泣

 

 

観光地に行っても詐欺師だらけ、買い物をするにも閉まっている・・・。スリや物乞いもやたらといる・・・。 レストランで美味しいイタリアンを食べるはずがホテルでカピカピパン・・・。何のためにミラノに来たんだろう?と後悔したミラノ滞在でした。

 

 

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そんなミラノでも、『最後の晩餐』は見る価値あり!次回はそのことについて書こうと思います。