#181 本場の富山ブラックを食べてみた。(2018.9)
富山ブラックとは、富山県のご当地ラーメンです。と言っても、富山の方々は『醤油ラーメン』と呼んでるようですが。まぁ、ここではわかりやすく、富山ブラックと呼びますね。笑
富山県は空襲により焼け野原となり、戦後復興を目指して汗水垂らして働く労働者のために、塩分多目の醤油ラーメンを提供したのが富山ブラックの始まりなのだそうです。
で、この富山ブラックですが、実は以前京都駅近くで食べたことがあるんです。当時、富山ブラックの名が全国に知られるようになった頃だったと思います。残念ながら私の口に合わず、正直言ってマズかったんです。特に真っ黒いスープが…。だから、富山ブラック=マズイという方程式が私の中で作られてしまい、以降一度も口にすることはありませんでした。
しかし、富山にいる友人Kに会いに行くことになり、何となくリベンジしてみようかなぁと思ったのです。
富山到着後Kの家で私が事前に調べた富山ブラックの有名店をいくつか挙げてみました。すると、Kの旦那様Tさんが『全国チェーンしてる富山ブラックのお店はおいしくないですよ。地元で人気がないから全国展開してるんですよ。そういう店が富山で行列ができてるのは観光客が行くからで、地元の人は行かないですよ。』と言われました。あくまで彼の個人的見解ですが、私が京都駅で食べた店は今や全国展開してる超有名店ですが、確かに私の口には本当に合いませんでした。でも、それが富山ブラックの味なんだと、Tさんの話を聞く時までそう思ってました。
こりゃいかん。富山ブラックへの誤解を解くためにもおいしいお店でリベンジせねば!!
KとTさんの家は富山市にあるのですが、私が高岡駅から帰るため、その前に高岡駅周辺のラーメン店に行くことになりました。ネットでの評判がよかった店の中で、私が気になったのが今から紹介するこのお店です。
大長さんです。タピオカ…じゃなくて高岡出身のTさんが何度か行こうとして、行列を見て行く機会を逃し続けていた店だそう。特に、昼間の行列はすごいそうです。
私たちは17:00の開店と同時に入りました。なお、15:00~17:00は中休みらしく、看板が出ています。
メニューは醤油ラーメン(680円)の他にもみそラーメン(760円)があり、チャーシューの追加枚数によって値段が変わります。私は2枚チャーシュー(820円)をチョイス。あとはチャーシュー麺(1000円)などがあります。
お店は女性店主が一人で黙々とやってました。店内は昭和の中華そば店の雰囲気で、相撲中継が見ながらラーメンをすするお店です。オーダー後にサービスのソーダ水が配られてきます。店内の看板にも書いてありますが、『炭酸水が胃に入ると心地よい刺激で胃の粘膜を元気にし、消化機能が促進され、食欲が増進いたします。』という理由で配ってるんだそう。この気遣いが嬉しいです。
こちらが大長さんの富山ブラック(醤油ラーメン=680円)です。このお店の名物はチャーシューだと思います。トロットロで柔らかくて本当に美味しかったです。箸でつかむのが難しいくらい。
スープも見た目ほど濃くなく、麺と上手く絡んでいい感じ。美味しそうでしょ?美味しいもん。笑
なお、Tさん曰く、ここのラーメンスープはかなりマイルドなんだそう。この店でも、希望があれば薄めるって書いてあったのに…。富山ブラック、おそるべし。笑
あと、このお店、みそラーメンも野菜たっぷりで、味見してみたらスープもかなりおいしかったですよ。
大長さんではチャーシューのテイクアウトができる(100グラム440円~)ので、思わずお土産に買ってしまいました。付属のタレがついていて、いろんな食べ方を紹介した紙がついてましたが、個人的にはタレを使わず、お店みたいにラーメンにトッピングするのが一番美味しい食べ方だと思います。なお、100グラムがチャーシュー3~4枚分位です。冷凍保存が1週間可能。
大長さんの住所は
で、タピオカイオン…じゃなくて高岡イオンの近くにあります。駐車場が三台くらいしか停められない感じだったため、開店時間に合わせて行くといいと思います。地元の人に愛される、昔ながらのラーメン店って感じでした。地方進出とかせず、これからも今の味を守り続けてほしいなぁと、偉そうに思ってしまいました。笑