#093 インレーからヤンゴンまで夜行バスで移動してみた。 (2015.12)
先に結論を言います。
やっぱり東南アジアのバスはVIPに限る!!
体調不良の中、ムセのシャンヌードルを堪能した後は、チェックアウト時刻まで宿で休みました。その後、ニャウンシュエの街をのんびり歩いたりして夜行バスの時間を迎えました。
バガン~インレー(=ニャウンシュエ)のVIPバスが思いの外VIPじゃなく思えたので、インレー~ヤンゴンはVIPじゃないバスを宿の人に予約してもらいました。
GOLDEN SHUTTLEというバス会社のもので、15000K=1500円でした。
18:00にインレー発のバスでした。宿までお迎えが来てくれるので、乗り合わせソンテウに乗ってバスターミナルに到着しました。
座席にはペットボトルの水がついていました。それから、分厚い毛布も。毛布のデザインに全く統一感がないのもVIPじゃないからかしら?笑
このバスは元・阪〇バスだと思われるので、座席は2席×2列の典型的な観光バスタイプ。私は運よく窓側をゲットしました。
が、出発ギリギリになっても次々と乗客が乗って来ました。遂には空席が無くなり、補助席を使う始末。その補助席を全て使っても足りず、よーく見ると私の列は補助席に2人が無理やり座っています。笑
私の隣の隣の補助席で、おじいちゃんの膝の上に孫娘が座ると言う状態のまま、18:00にバスは出発しました。
出発してから1時間半くらいすると、45分ほどの休憩がありました。食堂で夕食をする人もいたのですが、私は出発前に夕食を食べたためトイレ休憩以外はすることがなく、ひたすら暇でした。防犯対策だからか、出発時間までバス内には戻れないため、私以外にも暇そうに立ち尽くす人が多数いました。
でも、ポテチだけは購入。このポテチはミャンマーではよく売られています。手作りで作ったような感じのポテチはかなり油っぽくて不健康極まりない味なのですが、だんだん中毒になる味です。長距離移動の相棒として、または小腹が空いた時に備えて、私の常備食でした。なお、値段は1000K=100円。
バスは再びヤンゴンに向けて出発。相変わらず混みあっている車内だけど、まぁ寝ようかなぁ…と思っていたら…。
オエーーーー!!! オエーーーー!!!
声のする方を思わず見ると、私の隣の隣の席の女の子がビニール袋を抱えながらRしてました。そう、例の補助席で相席しているあの子です。笑
見ても聞いても嗅いでももらいゲロしそうだったため、i-podで音楽を聞き、カーテンで顔をまとってガードしました。涙
何も見ない…。
何も聞こえない…。
何も臭わない…。
と、自分に言い聞かせるのでした。笑
更に災難は続きます。突然のカラオケモニターの登場。そして、爆音でひたすら流れるカラオケ。でも、誰もマイクで歌わない…。
おい、阪〇バス!!!
ミャンマー出荷前になぜカラオケ機器を外さなかった?
カラオケ音は夜通し流れ続けました。誰も歌っていないのに…。
そして、トイレ休憩が出発後すぐにあったのに、それ以降はノンストップでした。トイレ休憩のタイミングが悪いですね。これもVIPじゃないからか…。
しかし、途中でバスが動かなくなりました。故障ではなく、どうやら高速道路が渋滞しているからのようでした。運転手を含め、みんな外に出て休憩を始めました。
私はてっきりトイレ休憩かと思ったのですが、どう見ても道路の真ん中でした。運転手さんにトイレの場所を聞いたら「ないよ。」と言われ、遠くを指さされました。笑
この渋滞がいつ終わるのか、そしてこんな休憩が次にいつ来るかもわからなかったので、思い切って星空トイレ(曇っていたけど…笑)を実行しました。幸いにも日本人女性が同じバス内にいたので、彼女と交代で見張りをしながら用を足せたのでよかったです。これ以降、ヤンゴンに着くまで休憩は一切なかったので、結果として星空トイレは英断だったと思います。
朝6時頃、ようやくヤンゴンに入りました。朝日が昇り始めたこともあり、何となくホッとする瞬間でした。
そんな高速料金所で発見した看板。「ツバ吐き禁止」だと思うのですが、キンマで赤くなったツバがリアルで何だかシュール。笑
↓キンマについては#088の後半で少し触れています。
7時ごろ、バスターミナルに到着しました。所要時間13時間。
長かった…。そして、つらかった…。
バガンで乗ったVIPバスは、E-lite社のバスと比べたらやや劣りますが、やっぱりVIPだったんだなぁと実感しました。とにかく落ち着かず、寝させてくれないバスでした。笑
ヤンゴン→バガンで使ったE-lite社のバスについては#084で、
バガン→インレーで使ったBAGAN MINN THAR EXPRESS社のバスについては#088の最後で触れています。
ヤンゴンはさすが元首都(2006年よりミャンマーの首都はネーピードーに変更)。
交通量が全く違います。だから、車の数も車線の数もバガンやインレーとは桁違い。そして、日本の路線バスが第二の人生を送っています。まさか、我が地元のバスにミャンマーで出会えるとはね。笑
そんなヤンゴンで訪れた場所は主に3か所。
①NLD本部
まずはNLD本部。運がいいとスーチー女史に会えるそうですが、私が行った時は残念ながら不在。なお、彼女は普段首都ネーピードーで暮らしているそうです。
彼女の思想に賛同するとかではなく、単に「ミャンマー=スーチー氏」という単純な方程式により、お土産を買いに来たのです。笑
1つ100円とかで買えるのでバラマキ土産にオススメです。ただ、渡す人を選ぶかもしれませんが。笑
どうでもいい話ですが、スーチー氏って高校の時の担任にそっくりなのですよ。てことで何となく親近感が湧くのかもしれません。笑
② シェダゴォン・パヤー
シェダゴォン・パヤー(Shwedagon Paya)はヤンゴンで最も有名な寺院で、黄金に輝く巨大な仏塔が名物です。
靴を預け(先払いで、帰る時に番号札と交換するシステム。でも、袋に入れて自分で持ち歩いても可)、階段を上ってから境内に入りました。なお、この寺院内はなぜか無料wifiがあります。笑
寺院内部も黄金色。みんなお参りを熱心にしてました。
他の寺院同様、生まれた曜日別に祭壇が用意されています。私はミャンマーでは水曜午後生まれなので、ここでお参りしました。
↓ミャンマーの8曜日制については、#085の最後で説明してます。
日陰で休憩していたら、みんな胸元にシールを貼っていました。私はもらっていません。気になってガイドブックを見てみると、こんなことが書かれていました。
「入場料は8000Kで、拝観料を払うとチケットとシールをくれるのでシールは胸などよく見えるところに貼っておくこと。境内では随時検札があるのでなくさないように。シールは出入口により色分けされているので、帰り道に迷ったらこのシールを見せればどの出入口から入ったか教えてもらえる。」
意図的ではなかったものの、どうやら私は拝観料を払わずに入ってしまったようです。というか、みんなはどこで拝観料を払っていたんだろうか?一緒に入っていたつもりだったのに。最後までよくわからないまま、この寺院を後にしました。ごめんなさい。皆さんは気を付けて下さい。
③ GENKY
最後はマッサージ店、GENKY。ただのマッサージ店ではなく、目の不自由な方によるマッサージ施術が受けられるお店です。詳しくは#051で書きました。
ヤンゴンを半日で廻った後空港に行き、バンコク経由で帰国しました。ミャンマー旅行について何回にも分けて書きましたが、まだまだマイナーな観光地でありながら観光名所と絶品料理の宝庫でした。きっとこの2年で物価も近代化も進んでいそうですが、またいつかのんびりするために訪れたいと思う国です。