世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#080 真夜中にプリトヴィッツェに到着してみた。 (2011.8)

先にこれだけは言わせて下さい。深夜2時半頃にプリトヴィッツェに到着すると、真っ暗で本当に本当に怖いのでやめましょう

(私も好きで真夜中に着いたわけではないのですが…。)

 

 

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プリトヴィッツェ国立公園は、クロアチアを代表する観光地であり、1979年に世界遺産に登録されています。紺碧色に輝く湖群がとにかく美しくて、マイナスイオンを感じながらのハイキングがとても気持ち良い場所です。

 

 

首都ザグレブからバスで2~3時間で到着できることもあり、日帰り旅行も可能ですが、私は一泊しました。旅程としてはロヴィニ(Rovinj)→ザグレブ(Zagreb)→プリトヴィッツェ(Plitvice)をバスで乗り継ぎました。前回も書きましたが、クロアチアのバスは首都発着が基本なので、ロヴィニ→プリトヴィッツェの直行便がないのです。

 

 

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ロヴィニはイストラ半島の西岸にある港町です。ポルトガルポルト歴史地区に似た、オレンジ屋根群が美しい街です。ロヴィニからフェリーでヴェネツィアに行けるので、現地で予約をしようとしたらまさかの満席で行けませんでした

 

 

f:id:mura306:20170926225409j:plain色々な旅行会社を当たってみましたが、結局取れなかったので、フィッシュピクニックという日帰りツアーに申し込んだらアジア人は私一人で超アウェイ状態。しかもみんな複数参加ばかりなので、一人でぼーっとしながら過ごしていたのですが、船内でジプシー・キングスGipsy Kings)のボラーレ(volare)が流れたら、みんながノリノリで踊り始めました。私はもちろん傍観していたのですが、おじさん(たぶんイタリア人)に「お前も参加しろよ!」と言われ、肩をもたされ、船内を長蛇の汽車ぽっぽで廻ったことがロヴィニでの一番の思い出です。帰国後に「KIRIN淡麗生」のCMが流れる度に、あの長い汽車ぽっぽの光景が脳内再生しました。笑

 

 

あと、そのツアー中に船内から見た光景も衝撃的でした。岸壁にあったヌーディストビーチで、全裸の老若男女がいっぱいくつろいでいたのです。シドニーのボンダイビーチにもトップレスギャルがたくさんいましたが、ガチのヌーディストビーチはチン百景だということを知り、また一つ賢くなりました。笑

 

 

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港町だけあって、海鮮類は新鮮でおいしかったです。フィッシュピクニックでは、盛り付けこそ雑(日本人として、魚の向きが気になる…。笑)ですが、取れたての魚を焼いて出してくれました。街中では、大好物のスキャンピ(手長エビ)を、殻の剥きすぎで指が痛くなるまで食べまくりました。笑

 

 

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ロヴィニに2泊してからプリトヴィッツェに向かうために首都にバスで行きました。が、火災と自然渋滞により到着が1時間半くらい遅れました。

 

 

そのため、事前におさえておいたザグレブ16:00発のバスに乗り遅れました。次の便はなんと23:30発。とりあえず、チケットを取り直し(95kn)、プリトヴィッツェの宿に到着が遅れる旨を電話しておきました。

 

 

バスターミナル周辺で7時間半も時間をつぶすのも何なので、荷物を預けようとコインロッカーに行ったら、知っている顔が。フヴァル島からの帰りのフェリーで少し話をした日本人のK君でした。彼も私と同じ位の時間にバスに乗る予定で時間を持て余しているようなので、夕食を一緒に食べたりバスターミナルで色々話したりして過ごしました。

 

 

この時K君から聞いたインドの旅話が、私をこの4か月後にインドに導いてくれた気がします。今思えば、このクロアチア旅行で予定が狂った時に出会った2人からインド話を聞いたことがきっかけで、私はインドを旅行し、インドに魅せられました。何だかんだでトラブルがいい縁を作ってくれた気がします。そう思うと、トラブルも悪いだけのものではないと前向きに思えます。

 

 

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K君は私の出発の少し前にウクライナに行ってしまったので、プリトヴィッツェには一人で向かいました。直行便ではなく、Jenera行きのバスなので運転手に「プリトヴィッツェ」と行き先を告げてから乗りました。23:30の定刻通りにバスは出発しました。乗客は他にも何人かいたので、プリトヴィッツェで降りる人は他にもいるだろうと思ってました。

 

 

席を倒してウトウトしていたら、「プリトヴィッツェ!!」と言われたので降りる準備をすると、降りたのは私一人だけ…。

 

 

しかも、バスが出発すると、一気に辺りが真っ暗になりました。まさに、街灯一つすらない車道に一人ポツンと降ろされました。あまりにも真っ暗すぎて、宿がどこにあるのかもわかりません。

 

 

軽くパニックになり、独り言で「怖い!」「どうしたらいいんだろう?」とか無意識に発してもだーれもいない。更に、明かり代わりになる携帯電話は旅行初日に紛失ボスニアヘルツェゴビナ

 

 

とりあえず車道を少しだけ戻ると、車道から逸れた細い道の先に街灯らしき明かりが見えました。それを頼りに向かってみると、ホテルの表示が。そして、それが私の予約していた宿でした。

 

 

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深夜3時ごろ無事にチェックイン。そのままベッドに倒れこみ、爆睡しました。そして、4時間後の7:00には起床し、国立公園散策に向かうのでした。

 

 

大事なことなので2回言います。深夜にプリトヴィッツェ着のバスには絶対に乗らないように!笑