#073 フィリピンの珍味、バロットを食べてみた。 (2014.10)
フィリピン人の大好物、バロット。以前、在日フィリピン人と関わる機会が多かったのですが、彼らに『好きな食べ物は何ですか?』と聞くと、みんなが「バロット(Balut)!」って答えるのでした。
バロットは、ざっくり言えば『ゆで卵』です。しかし、ただのゆで卵ではありません。
孵化寸前のアヒルの卵を茹でたものです。フィリピンでは屋台で普通に売られています。というか、名前こそ違えど、カンボジアやベトナムなどの東南アジアでも結構ポピュラーな食べ物で、精力がつくらしいです。お、おう…。
私は、こういうグロ系はまず口にしないのですが、件のフィリピン人たちがあまりにもバロットのおいしさを異口同音に伝えてくるので、どんなものかと思い、フィリピンを訪れた際に試してみようと思ったのです。
今回の旅の目的はバリ島であり、フィリピン航空の乗継待ち時間を利用して、マニラに少しだけ立ち寄りました。空港からタクシーで30分くらい行ったバクラランマーケットに行ってみました。
なお、今は撤廃されたようですが、当時は空港使用税として550ペソ(約1500円)も取られました。往復ともに入国したので、私は計3000円もマニラに捧げました。3000円分は色々な思い出を作らないと!だから、やはりバロットだな。笑
そして、バロット屋台、発見。いざ、見つけてしまうと躊躇しました。正直な感想としては、『見つけてしまったよ。』涙
地元の人が次々に買っていきます。本当にバロットは人気なんだなぁ。パッと買って、パッと食べて、パッと出勤するフィリピン人を何人も見かけました。
バロットの殻にマーキングされているものとそうじゃないものがありました。これは、孵化具合を表しているみたいで、マーキングされている方が「完熟」、つまり「ほぼヒナ」だったと思います。初心者の私は、マークされていない方を買いました。
ちょっとピンボケしていますが、グロいのでちょうどいいです。我がiPhone、グッジョブ。笑
しかし、ここからが手こずります。何度も周囲の人に「コレ、本当においしいの?」と聞いてみたりして、時間稼ぎ。なかなか勇気が出ない。「何で買ってしまったんだろう。」と、自分で希望して買ったくせに、なぜか今更躊躇する私。笑
意を決して、思い切って口に入れました。感想としては、茹ですぎた卵の卵黄の味って感じです。でも、フィリピン人には申し訳ないけど、私の口にはあまり合いませんでした…。なんせ、孵化寸前なので、足とか嘴とかがモロあるんですよ…。口から異物を出しながら食べる感じです。凝視して食べたらダメな奴です。私は目を合わせませんでした。涙
ただ、確かに精力はつくかもなぁーって感じです。フィリピン人のパワーの源は、この『バロットにあり』なんだろうなぁ。
他にも、マーケットにはこんなものも売られていました。こちらは、「レチョン(lechon)」と呼ばれる、豚の丸焼きです。この「レチョン」もフィリピン人の大好きな料理でよく名前が挙がります。
こんな感じで、甘酸っぱいレチョンソースをかけて食べます。スープは塩味でした。
でも、個人的フィリピンヒット料理はこれ!!
ぜいたくな蟹のスープ!ダシがたくさん出ていて、濃厚で本当においしかった!
蟹をその場でさばいて作ってくれるので、新鮮そのもの。結構な量があったけど、完食してしまいました。これを食べるためにマニラで乗り継いだ甲斐がありました。本当に申し訳ないけど、私の中ではレチョンやバロット<<<<<<<<蟹のスープです。笑
なお、私の知り合い情報だと、バロットが中国の国内線の機内食で登場したことがあるとのこと。そんなことするのは、あの忌まわしき南方航空かしら?笑
東南アジアでバロットに遭遇してみた際は、珍味として、そして経験として、是非試してみて下さい。ただ、私はもう試すつもりはありませんが。笑