#067 ジョードプルの『青い街』を歩いてみた。 (2017.08.23)
ジョードプルは別名『ブルーシティ』と呼ばれている都市です。メヘランガール砦から見る景色は確かに青色の建物が立ち並んでいました。
まず初めに、ジョードプルの位置を紹介します。デリーから西に行ったところにある、ラジャスターン州にある街です。デリーから電車で10時間、飛行機で1時間半かかります。なお、ラジャスターン州にはジョードプル以外にもジャイプール、ウダイプールなどの都市がありますが、プール(pur)にはヒンディー語で「街」という意味があるそうです。(妹尾河童さんの「河童が覗いたインド」より)
なお、私が『ジョードプル』と発音しても、インド人に『ジャイプール』と聞き間違えられることが非常に多かったので、そこは注意してくださいね。特に、バスターミナルや駅などでは。
そんなブルーシティの宿に泊まったところ、窓からの景色はもちろん青色。
街を歩いていても、青色の建物が目立ちます。絶妙な色合のコバルトブルーがとても綺麗です。
しかし、前夜に雨が降ったからか、水溜まりがあったり、マンホールが雨で浮いていたりしました。
たまたまかもしれませんが、私がインドに滞在した6日間で雨が降ったのは午後、特に夕方や夜に集中してました。そのため、翌朝に雨が残っていて地面がぬかるんでいたりすることがよくありました。自分で歩くときに留意することはもちろん、原付バイクの音がしたら、さっと端によけることも大事です。雨季のインドはビーサンが一番。
朝食をとるお店を探していたら、時計台まで来てしまいました。ジョードプルは、漫画『ワンピース』の『アラバスタ王国』のモデルになっていて、時計台とか砦とかが登場するとのこと。私は読んだことがないので全くわかりませんが、似ていますか?笑
時計台の南側にカレーの屋台、発見。よし、ここに決めた。
プーリーと呼ばれる、チャパティをあげたものと、カレーのセットで30ルピー(約60円)。辛いカレーかと思いきや、トウモロコシの入っている甘いカレーでした。インドのカレーは辛いものだと思っていたら、甘いカレーもあるんですね。コーンシチューみたいな優しい味でおいしかった!地元のおじさんたちは、おかわりをしてました。
そのあとは、靴の修理(詳細は#065参照)を頼んでから、メヘランガール砦に向かいました。
時計台方面からメヘランガール砦へ行くときは上り坂です。砦は街のどこからでも見えるので、方角にはそんなに迷わないと思いますが、地元の人には『fort』と言えば通じます。
ヒルビューゲストハウスは女性オーナーの宿で歩き方にも載っています。そこの横を通って砦に向かうよう、宿の人に言われました。私は何もありませんでしたが、私の宿の人曰く、『ここの横を通るときにヘナの勧誘があるかもしれないから気をつけて!』だそうです。
プシュカルでも、『ナイストゥーミーチュー。写真、一緒に撮りましょう。』→『あっちでお茶をしない?』って、ヘナを手に持った女の人に誘われたことが何度かありました。インド男性からツーショット写真を頼まれることはしょっちゅうですが、インド女性だけが話しかけてくるのは怪しんだ方がいいかもしれません。女性からツーショット写真を頼まれるときは隣にご主人がいるときばかりでしたし。
暑い中、メヘランガール砦を左手に見ながら上り坂を上ります。汗が止まりません。
途中でリス発見。まぁ、インドではそれほど珍しくもないですが…。
途中でジョードプルの景色が見えるのですが、それほど青々としていません。あれ、『ブルーシティ』はどこに…?
上り坂を上りきったら、チケット売り場はもうすぐです。
チケットは600ルピー(オーディオガイド込)で、カメラ持込料が別途100ルピー。さらに、身分証明をするもの(パスポート等)が必要で、出るときまで預けることになります。それがない時は2000ルピーを預けてもOK。引換券をなくさないようにしましょう。
オーディオガイドを聞きながら、入場。立派な『勝利の門』をくぐると…。
右手に青色の絶景が!! ブルーシティは砦の北側だったんですね!!
『鉄の門』と呼ばれる門をくぐります。
門の両脇に手形のモチーフがありました。王が亡くなって火葬をする際に身を投じて殉死した妃たちを表してるのだとか…。
お備えの意味なのか、インド人たちは1ルピーを手にぐいぐいと押し付けてました。私がやっても上手くいかず、この少年にやってもらいました。そしたら1発OK。プロですな。
観光の方向が自然と一緒になり、私を待っていてくれる優しきファミリー。もちろん、お決まりの写真撮影。笑
『シレー・ハーン』と呼ばれる宝物殿。武器とか装飾品とかのコレクションがいっぱい。なお、ここにワンピースで登場した『犬銃ラッスー』のモデルとなった銃があったと思われるのですが、私が見逃したのか?たまたま展示されていなかったのか?どちらかわかりませんが、見つけられませんでした。笑
ここは『フール・マハール』。『花の宮殿』と言う名にふさわしい、ゴージャスな間。
『タハット・マハール』は、壁の模様がかわいらしい。
ここは『モティ・マハール』。『真珠の宮殿』と言う意味らしいです。実際に壁面には貝を混ぜ込んで光沢を出しているのだとか。話は少し逸れますが、デリーにあるタンドゥーリ・チキンの発祥レストラン『Moti Mahal』は、ここから店名をとったのかなー?
宮殿の窓枠もおしゃれ。
『鉄の門』を始め、メヘランガール砦の門には燕の巣がいっぱい。最後の門のあたりでみんなが上を見上げていて、何事かと思ったら、次から次へと燕が戻ってきては中のヒナに餌をあげてました。
ここにてメヘランガール砦の観光終了。階段を上がったところにあるブースで引換券を出すとパスポート等のデポジットを返却してもらえます。いつの間にか貴重品が運ばれてるんですねー。
ミュージアムショップをぶらぶらしてから外に出ると、そこは『鉄の門』周辺。上から燕の糞が降ってこないことを祈りつつ抜けると、またしてもブルーシティがほんのり見えました。
右に曲がると『勝利の門』に向かう(観光順路を逆行) ところを、私は左側に下っていきました。何も観光するものがないのはわかっていましたが、方角的にブルーシティががっつり見られるのではないかと思ったのです。
誰もいなくて、いるのは鳩だけ…。途中で砦にかかる階段があり、のぼってみました。すると…。
おぉぉ!!これぞ、ブルーシティ!!階段はあるものの、すぐとなりで一家が生活している声がしたので、写真を撮ってしばらく眺め、帰りました。
砦の北側に出たので、ちょっと街歩き。牛と青のコントラストがお気に入りの1枚を撮ることができました。
真っ青な建物が続くものの、色が建物によって違うのが不揃いでまたいい感じ。
大満足でブルーシティを歩いていたらお腹が空いたので、歩き方で気になっていたお店(Kallinga)にオートリキシャで移動。(100ルピー)
『カリンガ(Kallinga)』の看板メニューは『Handi Gosht』と呼ばれる、マトンカレー(340ルピー)。壷に入れて提供されました。マトン好きの私にはどストライクの味でした。辛さ控えめにしてもらったのに、汗だくになりました。よーく見ると、壷の中に唐辛子が一本入ってました。店員さんに『これでも、辛さ控えめだよー。俺は1日10本も唐辛子を食べるんだー。』と言われました。 ちょっと辛いけど、クセになる味でした。パクチーも入っていて、私の好きな食材ばかり。
スイートコーンスープ(100ルピー)も、思ったものと違ったけど、優しい味で辛いカレーとの相性がぴったりでした。チャパティ(23ルピー)とバナナシェイク(80ルピー)は安定のおいしさ。ずーっとベジメニューでインド庶民と同じ料理ばかり食べてきたので、久々の贅沢でした。全部で1300円くらい(641ルピー)。大満足!
この店はジョードプル駅のすぐそばにあり、何となく街歩きをしていたら宿まで歩いてしまおうと思い、リキシャからの誘いを断り続け、たまに店に入りながら時計台まで帰ってきました。途中で謎の警察沙汰を発見。なんだなんだと思って思わず覗いてしまう私は、もはやインド人と一緒です。笑
時計台の北側にあるシェーク屋さん。色々な味がありますが、パパイヤシェークが甘くて冷たくておいしかった!これで一杯20ルピー。おかわりしようかと思った位。色々な味を試したかったなー。
翌日からガネーシャ祭ということで、ガネーシャ像がたくさん売られていました。ヒンドゥー教徒の家ではこれを購入して、川に流すんだとか。
19:00ジョードプル駅発の電車でデリーに戻りました。座席は3A、つまりエアコン付き3列寝台車です。(約2200円)
宿のスタッフ曰く、我が宿から駅までオートリキシャで80ルピーで行けるといいけど、観光客プライスで100ルピーかかるとのこと。何とか交渉して90ルピーで行けました。
灼熱の中、ジョードプル駅から時計台まで歩いたのがいけなかったのか、電車内でずっと汗が止まらず、一番上の席だったから早めに横になり、寝ようとするものの、結構揺れたり、真下の子どもがギャン泣きしたりでなかなか寝つけず…。しかも、デリーに着く頃には冷房で逆に喉を痛め、どうやら本格的に体調が悪くなってきました…。デリーで色々買い物をしようかと思っていたけど、のんびりしようかなー。