世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#055 メルズーガ砂漠で野宿してみた。② (2010.6)

2010.6.1 ツアー2日目

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メルズーガ砂漠をラクダに乗って移動し、キャンプ地に到着しました。この日はそのままテントに泊まることになっています。

 

 

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私たちが到着したころはちょうど日没間近で、砂漠の山を上ると夕陽が見えるとのこと。

 

 

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裸足になり、砂漠を歩いて上ろうとするのですが、砂に足を取られる上、勾配が急なため、なかなか進みません。他のツアーの外国人たちは頑張って登って行ったけど、私たち日本人はみんな途中で挫折しました。笑

 

 

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上り坂の途中で、夕焼けの空や雲を見るだけでも十分綺麗だったから満足です。

 

 

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高校球児みたいに、サラサラの砂を袋に入れてテントへ戻ると、夕食の準備ができていました。茄子のトマト煮込みだったと思いますが、おいしかったです。

 

 

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夕食をとっている時に、ネコがやってきて、私の膝に乗ってきました。日本ではネコと相憎な関係の私ですが、なぜかメルズーガ砂漠ではネコに好かれました。笑

 

 

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すっかり暗くなり、だんだんと星が出て来る中、ベルベル人達のダンスを見たり、一緒に踊ったり、楽器を演奏したりしました。夜もすっかり更けて、空を見上げれば星がまたたいてきました。

 

 

「砂漠で星が見たいね」って話になり、ラクダ引きのアシエルを誘って6人で砂漠まで歩いて行きました。日没からかなり時間がたっているのに、砂に足を踏み入れると砂の内側がまだ熱で温かかくて、砂漠地帯の灼熱の過酷さと木陰のありがたさを痛感しました。メルズーガ砂漠の真ん中で寝っ転がりながら満天の星空を眺めました。空は宝石をちりばめたようにキラキラしていました。流れ星もいくつか見えました☆彡

 

 

このキャンプ場ですが、砂漠の中なのでシャワーはおろか、トイレも水道もありません。トイレの場所は勿論「As you like」。トイレの場所を誤ると、うっかり人と出会ってしまうし、実際にニアミスに遭遇しました。今思えば、青空トイレのデビュー日はこの時でしたね。

 

 

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みんな、私は砂漠の真ん中で一皮むけましたよ!!笑

 

 

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そんなこんなで、日付が変わる頃に、各々がテントで就寝。 私にもテントが一張用意されていましたが、星空が見たかったので毛布にくるまりテントの外で野宿しました。月が出て来たから少し見にくかったけど、でもまだまだ美しい空を見ながら眠ろうとしました。

 

 

…が、同じテントサイト内で欧米人が酔っぱらってどんちゃん騒ぎをしていたから、うるさいのなんの。うるさいのはまだ許せるけど、フラッシュで写真撮影をするからそれがまぶしくて全然寝られませんでした。せっかくの満天の星空の下でのロマンチックなムードが台無し。すると、日本人夫婦のK夫妻の若奥様のAさんが私の横に来て、一緒に毛布にくるまって眠りました。なお、Aさん曰く、夕食の時のネコは私にピタッとくっついて添い寝していたそうです。メルズーガにいた一瞬だけ、ネコが可愛いと思えました。笑

 

 

 

2010.6.2 ツアー3日目

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翌朝、5時半に起きる予定が、6時少し前に起床しました。 カメラだけ持って急いで昨日と同じ巨大な砂山へ。 日の出を見ようと頑張ったけど、K夫妻と私はやはり途中でギブアップしました…。

 

 

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でも、朝は太陽が見える方角にいるから、ほどなくして砂漠からの御来光が拝めました。 砂漠がだんだんとオレンジ色に染まる姿、本当に綺麗だったなぁ。砂山のてっぺんから走ってくる西洋人が結構いました。あとはバイクで山下りする人も…。

 

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で、朝食の準備が始まると、例のネコがまたしても私に寄ってきました。そして、私たちの朝食を物欲しそうな顔で見つめてきます。思わず、みんなで朝食のチーズをあげてしまいました。

 

 

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もしやこのネコ、朝食のチーズ狙いでこれまで媚びを売ってきたのかしら?そうじゃないよね?私のことが好きなんだよね?涙

ね?ね?←うざい

 

 

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朝食後、行き同様にベルベル巻きにしてもらい(画像の向かって左がアシエル)、再びラクダに乗ってオマルさんの待つ駐車場へ戻りました。

 

 

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行きと同じ道なのですが、朝と夕方では景色が違って見えて楽しめました。でも、下り坂が多かったから、結構怖かったです。下り坂になると、ラクダの足がズボッと入る度に私のバランスが崩れそうになったり、ラクダが急に早足になったりするので…。

 

 

駐車場でK夫妻、Y夫妻とお別れし、4人はシャワーを浴びに行きましたが、私は移動で忙しいので歯磨きだけして即オマルさんのいる車に乗りました。4人には一人旅の私と仲良くして下さり、大変ありがたかったです。特に、Aさんとは、出会ってすぐに『青空トイレ』をする仲になって楽しかったです。笑

 

 

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で、フェズに向けて500キロの移動。しかし、昨日の睡眠不足とラクダによる筋肉痛で体調が最悪な私。さすがに旅疲れが出たようです。そしたら、それに気付いたオマルさんが席を倒してくれ、私は爆睡…。

 

 

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昼食も同じような味つけが3日前から続いていたため、さすがに飽きてしまい、食欲があまり湧かず…。

 

 

で、寝ては時々起きての繰り返しでイフレンという町を通過。 奇跡的に起きてたら、道路を横切る何かが…。

 

 

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そう、世界一平和な猿と言われる、バーバリーマカクが通ったのです。ツアーの旅程にも「運がよければ出会えるかも」と書いてあり、昨日そこを通ったK夫妻はその猿に会えなかったみたいだから、私はラッキーでした。

 

 

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夕方に、フェズに到着しました。オマルさんとお別れの時がやってきました。砂漠ツアーが楽しく無事に終えられたのも、いいガイドさんに出会えたからこそ。お世話になりました!

 

 

ホテルで鍵をもらい、部屋に到着するも、何かがおかしい…。 クローゼットに服が…。 椅子にネクタイが…。

 

 

急いでフロントに行ったら、部屋番号を1つ間違えようでした…。 こちらと視線を合わせることなく、謝罪もなく、ぶっきらぼうに鍵をくれるコンシェルジュ。これって、下手したらスリができるよね…逆の場合も有りうるし…。こわ!!

 

 

で、改めて部屋に到着。あまりにも疲れすぎてたので、夕食もとらず、部屋でゆっくりと過ごしました。シャワーを2日ぶりに浴び、髪を洗ったら真っ黒の泡が…。 砂漠の砂の色ってよりも排気ガスの色…。 多分、2日間車の窓を全開で爆走だったからだと思われる…。 サイヤ人並みに髪の毛がカッチカチに固まっていたからね。笑

 

 

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ホテルのテレビを付けたら、鳩山ルーピー由紀夫氏が総理大臣を辞めたってニュースをやっててビックリ。CDデビューしていたことをまさかモロッコで知ることになるとは。笑

 

 

というか、私が旅行に出ると総理大臣が変わることが多く、確か菅直人氏が総理大臣を辞職した時も、安倍晋三氏が総理大臣に就任した時も私は外国にいました。私が海外旅行に行く頻度が多いからか、日本の総理大臣が変わりすぎなのか、どちらでしょうね?笑

 

 

早めに寝て、翌日からのフェズ観光に備えることに。1か月の中東旅行もほぼ終盤です。