#052 色々なトラブルに巻き込まれてみた。 (2006.8)

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今からちょうど11年前の夏に、ヨーロッパ一人旅をしました。その時は出発から本当に色々あったので、今日はそれについて書きたいと思います。

 

 

色々ありました① 2006.8.3

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9:30のキャセイパシフィック航空で香港経由ロンドンヒースロー空港行きに乗るために、7:30には中部国際空港(以下、セントレア)にいたのですが、電光掲示板を見てみると「遅延14:30」の表示が出ていました。とりあえずチェックインと出国手続きをして、ゲートで待っていました。ところが、夕方になっても一向に飛ぶ気配なし。理由も説明されず、とりあえず待機しました。途中でスタバの1000円クーポンが配られたので、各自で夕食を購入しました。

 

21:00になり、遂に動きが。「遅延」が「欠航」になりました。どうやら、香港に台風が来ていて、着陸ができないからだそうです。

早速航空券を購入した旅行会社に電話したところ、夜にも関わらず対応して下さり、「明日も飛ばない可能性があるので、国内線で成田空港まで飛び、そこから直行便でヒースロー空港に行きましょう。」という提案がありました。追加料金なしで早速手続きをしてくださいました。すばらしき、CHINTAI TRAVEL様。今は旅行業から撤退してしまって悲しい限り。

 


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ホテルも用意してくれない(というか、セントレア周辺のホテルは空きがないという放送が入った)し、また明日来てくださいと言うことで、出国スタンプは取り消しになり、各自解散になりました。

 

なお、後で聞いた話だと、香港行きの飛行機は翌々日まで飛ばなかったとのこと。成田経由に切り替えたのは大正解でした。以降、私は夏にキャセイの飛行機を利用することはしていません。でも、2017年8月は広州経由でインドに行くことにしてしまいました。広州と香港って近いじゃん!!すっかり忘れてました。不安です…。

 

 

色々ありました② 2006.8.4

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翌日、8:50にJALで成田へ向かいました。発券されたチケットを見てびっくり。席番号が10でした。いい予感的中で、普段なら飛行機内に入って右折するところを左折しました。まさかのビジネスファーストクラスです。たった1時間の空の旅は本当に快適でした。

 

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座席にあるボタンを押せば席がフラットになったり、リンゴジュースがシャリシャリでいつもよりもおいしかったり(気のせい?)、CAさんから「あちらに見えますのは富士山でございます。」とわざわざ説明があったりしました。気分はセレブ。

 

ツアリズムを勉強してた友達曰く、 JALの名古屋-成田間(通称ナゴナリ間)は、 飛行機が欠航したときとかに 比較的ビジネスクラスとかに回してもらえるらしいです。色々あった旅でしたが、この夏の旅で嬉しいサプライズの一つです。

 

 

色々ありました③ 2006.8.5

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そもそも私は8/3の9:30に名古屋を出発し、8/4の20:30にはヒースローに到着して8/5の20:35にポーランドに飛ぶ予定でした。だから、半日はロンドン観光ができると思っていたのです。

 

成田から乗ったブリティッシュエアウェイズの出発が遅れたため、17:30頃にヒースロー空港に到着しました。ポーランド行きの飛行機はヒースロー発ではないので、猛ダッシュで機内から出て、入国審査まで行きました。(預入荷物のことは覚えてませんが、たぶん早めに出たのでしょう…。)

 

イギリス名物と言っても過言ではない「長い入国審査」ですが、明らかに急いでいるのを表現したつもりですが、そんな私の様子に気付かない鈍感な審査官が「ロンドンは初めてか?」「前に来たのはいつだ?」とか質問してきて、「どーーーでもいーーだろ!!」と言いたい気持ちを抑え、1分くらいで突破。

 

18:00に空港行きのシャトルバスに飛び乗りました。が、出発まで20分程待たされ、ひとり焦る私。ガトウィックまでの移動時間は約1時間半とのこと。チェックインの最終時刻は20:00だったのですが、渋滞に巻き込まれ、残念ながらガトウィック空港に着いたのは20:10でした。

 

 「余裕を持ってポーランド行きのプランを組んだのに、どうして今回の旅行はうまく行かないんだろうなぁ…?」

 がっくりしながらも、ダメ元でチェックインカウンターに行ったら、まさかのチェックイン完了。「この荷物も積んどいて―」って感じで動いています。私は嬉しくなり、スタッフにポーランド語で「Dziękuję! (ジンクーイェン=ありがとう)!!」と言ったら、「オレ、ポーランド人じゃないし…」と返されました…。ちーん。せっかく歩き方を開いて読んだのに…。号泣

 

イギリスはほぼ通過状態でしたが、ロンドン往復のチケットにしたので、日本帰国前にロンドン観光を少しできるからいいやーって思ってました。(しかし、後にとんでもないことが起きます…)

 

 

色々ありませんでした 2006.8.6-8.9

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ポーランドでは友人に案内してもらい、飛行機でパリに飛びました。

 

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ルーブル美術館では「日本語が聞こえる!」って思って振り返ったら新婚旅行中の友人夫妻がいて、半日だけ合流し、新婚旅行の邪魔をしました(笑)。あとは、パリの地下鉄でスリ未遂にあったくらいかな。この間は特に何もなかったので、思い出写真だけ紹介。笑

 

 

色々ありました④ 2006.8.10~8.11

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11:00頃、シャルル・ド・ゴール空港へ行きました。ロンドンルートン空港行きのLCCeasyjetは13:10に第3ターミナル発でした。第3ターミナルはとても閑散としていて、いかにもLCC用といった感じでした。そして、easyjetの重量制限が厳しく、1gでも重ければ超過料金なので私も引っ掛かり、預入荷物を軽くしたら機内持ち込み荷物にハサミを入れてしまい、没収されてしまいました…。涙

 

しかし、このeasyjetも出発がやたら遅れました。13:30にはロンドンに到着している予定なのに、気が付けば3時間半も遅れています。今回も遅延理由は知らされましたが、ストかなぁと勝手に思ってました。しばらくすると搭乗手続きが始まりひと安心。しかし、機内に入り、シートベルトをしてあとは飛ぶだけという時に機内アナウンスが入りました。それはフランス語での放送だったのですが、フランス語が話せない私にもなぜか意味が理解できました。

 

「申し訳ありませんが、この飛行機は欠航します。」

 一気に機内がざわつきます。私の横の席で電話していた20歳くらいのパリジェンヌが「さっきの放送、何て言った?」って聞いてきて「欠航だって。」と伝えたら、彼女もパニック。私は意外にも冷静でした。

 

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飛行機から降ろされ、預入荷物を受け取り、しばらく空港内で待ちました。乗客は大半が西洋人で、日本人は私1人でしたが、韓国人の若者が3人いました。

 

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そのうちの1人、ガマニは日本語が堪能で、年齢も一緒だったのですぐに仲良くなれました。彼女は旅好きの大学院生で、今回のヨーロッパも一人で廻っていたそう。色々な国の情報を教えてもらいました。

 

それからeasyjetから以下の説明がありました。

  1. ロンドンでテロ未遂が起きた。空港を狙ったものだったから、ロンドンの全空港が離着陸をやめている。だから今日は欠航になった。
  2. 今日は空港近くのヒルトンホテルに無料宿泊できる。
  3. 明日の朝6時に空港に集合すること。

 ひぇーという驚きと、宿が確保されてよかったという安堵と、またロンドンの観光ができなくなってしまったという落胆とが入り混じった複雑な気持ちになりました。

 

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並んでシャトルバスに乗り、ヒルトンホテルにチェックインしました。

 

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食事も無料で付いていて、「LCCなのにeasyjetやるじゃん」って思いました。ハサミは奪われたけど許してやる。笑

 

 

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夜は4人で色々な話をしました。こういうピンチの時って、アジア出身というだけで自然とが生まれるのが不思議で、私もその輪に混ぜてもらえて、とても安心しました。「明日は飛行機が飛ぶのか?」という心配をしつつ、各自就寝しました。

 

 

2006.8.11

そして翌朝6:00に4人で、というか他の乗客もみんな一緒に空港に行きました。そしたら予想していた通り、「遅延11:00」の文字が。イヤーな予感…。

 

しばらく待ちました。そしたら、チェックインカウンターも開き、15:00頃無事離陸しました。その時、みんなから自然と拍手が。無料スナックが配られるという機内放送にもまた拍手。そして、16:15頃ルートン空港に着陸した時にも、拍手喝采。みんなが1つになりました。

 

しかし、うかうかしていられません。私は夕方のヒースロー発の便で日本に帰るのですから…。ガマニと涙のお別れをし、私はルートン空港からヒースロー空港に向かいました。所要時間はバスで1時間40分とのこと。この時に学んだのはLCCは安いけど僻地に到着するので、乗り継ぎがある時は空港移動が大変だし、結局時間とお金が無駄にかかる」ということです。

 

 

色々ありました⑤ 2006.8.11

ルートンからシャトルバスでヒースローに戻ると、飛行機は飛んではいるっぽいものの、空港内が長蛇の列だらけでした。誰がどこに並んでいるのかがわからない状態。私が載る予定のキャセイの搭乗時刻は過ぎていますが、もしかしたらまだ間に合うかもしれないと思い、キャセイのカウンターを探し、スタッフに尋ねたら「チェックインを締め切っちゃったよ。」と言われました。でも、香港行きの夜の便があったので、変更してもらいました。

 

私の飛行機を欠航にさせたテロ未遂事件とは、バーミンガムのアジトでのテロ計画が発覚したというだけなのですが、そのテロ手段が「ペットボトルに液体を入れて機内に持ち込み、ipodと繋いで爆発させる」というものでした。今現在、機内への液体持ち込み制限ができたのは、このテロ計画があったからなんです。

 詳しくはこちら↓

ロンドン旅客機爆破テロ未遂事件 - Wikipedia

 

そのテロ計画発覚の翌日のため、出国審査からゲートまでがとにかく長かったです。手荷物検査とボディチェックが2回あり、靴もスキャンされました。機内持ち込みが許されたのは貴重品とパスポートと搭乗券だけ。私は財布、パスポート、搭乗券、スーツケースキー、ティッシュ(包み紙も取られたので中身だけ)を透明なジップバックに入れて搭乗しました。

 

そんな感じなので、フライトも当然遅れました。21:15発の飛行機だったのですが、23:30頃飛んだことを覚えています。そういえば、香港~名古屋の乗り継ぎ便はどうなるんだろう…?まぁ、無料で取り直してくれるよね?私、悪くないし…。

 

 

色々ありました⑥ 2006.8.12~8.13

夕方に香港に到着すると、私の名前が書かれた紙を持ったスタッフ5~6人が立ってました。そしたら「アンタなんで予定の飛行機に乗らなかったのよ!!」と叱られました。理由を説明するも、「それを証明するものを見せてみろ。」と言われました。いやぁ、搭乗券に書かれた時刻と実際の出発時刻は違うし、証明しようがないよね…。

 

でも、結局、その中の一人のひ弱そうな男が チケットと宿泊ホテルを用意してくれるとのこと。でも、数分後、ひ弱男が戻ってきてこう言いました。

「すいませんが、チケットの日付変更ができないので、新しいものを買って下さい。 詳しくはあちらのカウンターに一緒に行きましょう。」

 格安航空券って、出発後に日にちをまたいだ変更ができないんですね…。

 

British Airwaysのカウンターに行くと、女性スタッフが同じことを言ってきました。

私:『私は悪くない。テロ未遂のせいで、パリで足止めくらったんだから。』

女:「でも、こちらにも責任はないです。 あなたの乗ったeasyjet社を訴えたらどうですか?」

私:『どうやって?』

女:「さぁね・・・」

私:『ロンドン発の便だって2時間遅れたんだよ。 それで乗継便に間に合わなかった。』

女:「そんなことはありません!」

私、中国人のこういう非を認めない姿勢が本当に嫌い。マニュアルなのかもしれないけどさ。この人と話していても平行線だわ。やってられん。

 

私:『(ひ弱に向かって)何とか言ってよ』

ひ弱:「いやぁ、その・・・。」

女:「あんたは黙ってな!!(って中国語で言ってた感じ)」

たぶん、ひ弱男は色々思うところがあったと思うけど、力関係に負けた感じね。彼はそんなに悪い人に思えませんでした。

 

とりあえずカウンターを離れ、一人になると、この旅であった色々なことが蘇ってきて、思わず泣いてしまいました。

 「今回は本当に飛行機に恵まれない旅だなぁ…。」

 

その後、自分でキャセイのチケットカウンターに行き、便の変更をお願いするとすんなりと翌日のチケットを取ることができました。ほーら、やっぱりできるじゃんか!先ほど私に意地悪をしてきたBritishのカウンターの横をチケットを見せびらかしつつ通りました。誰も見てくれなかったけど。笑

 

12時間後の9:10発の便だったので、空港内のネットカフェに行きました。そこはPCが使えるだけでなく、シャワーやドリンクバーの設備もあるのです。以前香港でストップオーバーをかけた時に使ったことがあったので知っていてよかったです。

 

 

2006.8.13

凍えるような冷房に当たりながらも仮眠を取り、朝6時に起床し、洗顔後に免税店の化粧品で化粧をしてからゲートに向かいました。そしたら、私の前にいたのはおしゃれな格好をして外国へ向かう旅行客の姿が。それに対して私はというと、シャワーこそ浴びたものの昨日と同じ格好をして、透明なジップバッグ(既にジップが壊れかけ)と透明な袋に入ったイギリス土産(免税店で購入したけど中身丸わかり…)を持っていました。あれ、検査が厳しいのはロンドンだけですか…?涙

 

そして、最後のとどめの一発が、あんなに大事にしていた航空券を途中で失くしたこと。どこを探してもありません。私はどうしてこんなにとろいんだろうって思っていたら、空港内の緊急車両みたいな乗り物が私の近くに来て、「これ、あなたのだよね?」と言って、航空券をくれました。感謝!!

 

最後まで色々ありましたが、15:40に無事にセントレアに到着しました。結局往復共にロンドン素通りになってしまいましたが、たぶんそういう運命だったのでしょう。この年の前後1年でロンドン観光はしたので、まぁよしとします。旅の途中でトラブルに巻き込まれたら、とりあえず最善の方法をとって、あとは流れに任せるしかありませんね。私の場合は命にかかわるトラブルではなかったのでそれが何よりですが、それでも旅を続けてしまうのは、やはり何だかんだでトラブル続きのトラベルが旅の醍醐味だからかもしれません。実際、travelの語源はtroubleから来ているらしいですよ。