世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#021 カダケスにあるダリの生家に行ってみた。 (2016.8)

早朝にバルセロナを出て、フィゲラスにある、ダリの劇場美術館に行きました。

(詳しくは#020をご覧ください)

 

 

 

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フィゲラスからさらに北にあるカダケス(Cadaqués)という街にはダリ夫妻が住んでいた家があり、完全予約制で見学ができるのです。

↓予約はこちらからできます。

Salvador Dalí House | Portlligat | Gala - Salvador Dali Foundation

 

 

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11:00にダリの劇場美術館を出て、11:15(実際には11:25頃出発)にフィゲラスからバスでカダケスへ移動しました。(往復11ユーロ)

 

 

 

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ガイドブックによると約1時間でカダケスに着く予定だから、12:30にはランチだなー、って思っていたら、とんでもなかったです。

 

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カダケスはリゾート地でもあるため片側一車線の道路が大渋滞してました。この渋滞は、ダリの家目当てではなく、バカンスを楽しみにカダケスに来ている人の列なんですね…。

 

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カダケスに着いたのは予定より1時間遅れの13:15でした。予約の30分前には受付をしないといけないため、私は14:30にはダリの家にいないといけません。

 

 

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バスターミナル近くのレストランで早く出そうなメニューをランチにしました。私が選んだのは、メロンハモン(生ハムの載ったメロン)とクロワッサン。笑

おかげで早く食べることができました。実はメロンが苦手な私ですが、生ハムと食べるとまぁまぁいけました。初めはそっけない不愛想な店員さんだったけれど、片言のスペイン語で超簡単な会話をしたら、急にフレンドリーになりました。言葉って不思議ですね。笑

 

 

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看板を頼りにダリの家を目指すも、まだ場所がわからない状態。

 

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こんな道も歩きました。途中で人に会ったので確認すると、やはりダリの家はこちらの方角にあるらしい。てか、歩道がないんですけど。涙

 

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どーでもいいけど、スペインのごみ箱って大きすぎないかい?笑

 

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看板を頼りにひたすら歩きます。

 

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海の見えるところに出ました。ちょっとわかりにくいけど、銀の頭が2つあるところ周辺がどうやらダリの生家らしいです。ゴールはもうすぐ。

 

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14:28に受付完了。ギリギリで間に合いました。受付時間に遅れると予約が無効になるらしいので要注意です。バスターミナル付近から30分くらい歩いて(若干迷いながら)着きました。ちなみに、費用は11ユーロです。(事前予約で支払い済)

 

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見学まで時間が30分あるので、お土産物を見たり、海の近くを歩いたりしました。のどかなリゾート地で、ダリが気に入っていたのも何となくわかります。

 

 

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入り口の前で待っていると14:50頃に召集がかかり、そして15:00に見学が開始。ガイドが英語とフランス語で説明をしてくれました。私以外はフランス語圏の方みたいで、私だけに英語通訳が行われました。英語の後にフランス語の通訳を聞くと、何となく意味が分かるのが面白かったです。

 

 

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ドアを開けると…

 

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白熊の剥製!さすがダリ、入り口から落ち着かない家ですね。笑

 

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一部はフィゲラスの美術館に持っていってたりしてるみたいだけど、すごくおしゃれなインテリアで、さすが芸術家の家って感じでした。リアルな動物モチーフがいっぱい。

 

 

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印象的だったのはアトリエにあった2枚の未完成の絵。ダリの妻ガラが1982年に亡くなって以来、ダリは絵を描くことはおろか、この家に戻ってきてないそうです。その未完成な絵がどんな絵の構想だったのかなっていう楽しみと妻を失ったダリの悲しみが漂う部屋でした。

 

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ダリが使っていた画材もそのまま置かれていました。

 

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庭は緑がいっぱい。窓から見える海もいい感じでした。

 

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寝室には謎のヤギのぬいぐるみが置いてありました。妙にリアルだったし。笑

 

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ダリ夫妻と著名人との写真が一面に飾られていました。この部屋でガイドによる案内が終了。外に出てからは、あとは自分のペースで自由に廻っていいとのことです。

 

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ダリの家は別名「卵の家」とも呼ばれているらしく、いくつもの卵のオブジェが置かれていました。ダリは卵に対して何か強い思い入れがあったのかな?我が家にあるダリの絵にも目玉焼きが描いてあるし。

 

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「瓦礫のキリスト」。煉瓦などの廃材で作られてます。

 

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出口周辺には噴水などがあって、テーマパークみたいでした。この写真はマタドールとピレリ―タイヤのコラボ。他にも、ミシュラン君があると思えば竹林があったり…。ダリの頭の中は常人には理解できません。が、彼の世界観が私は好きです。

 

そんなこんなで見学終了。カダケスのバスターミナルまで歩きます。

 

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途中でおいしそうなテイクアウトの店があったのでトルティーヤとチキンウィングを買いました。バスを待っている間に食べたけれど、トルティーヤはジャガイモいっぱいでおいしかったです!

 

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そうそう、カダケスのバスターミナル近くにあるインフォメーションセンターには自由の女神がいます。これもダリデザインなのかしら?

 

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それから、17:30発のバスでフィゲラスに戻り、スムーズに電車に乗るはずがやはりバスが遅れたためフィゲラス駅で30分待つはめになりました。乗ろうと思っていた電車と比べて次の便は鈍行のため帰るのに時間がかかり、バルセロナに着いたのが21:37。6:51にバルセロナを出たのでまさに小旅行でした。

 

後日、バルセロナにあるダリ美術館に行きましたが、あまりのショボさにガッカリしました。ダリに触れたい方は是非フィゲラスのダリ劇場美術館へ!カダケスも遠いですが、ダリの生活していた様子を知りたい方にはオススメです。フィゲラスとカダケスの移動時間だけは余裕を見た方がいいと思います。