#220 東京で『触れる美術館』に行ってみた。① (2019.8)
工夫次第で、視覚障害者も美術を楽しむことができるのです。
東京の高田馬場にある、『手と目でみる教材ライブラリ』に行ってきました。どんなところかと言うと、視覚障害者のための触ることのできる美術品が置かれています。平面で描かれた絵画を石膏や3Dプリンタで立体的に作っているのです。このライブラリを創設した大内進先生は盲学校の元教諭で、大学の研究室のような感じですが、ここは宝の山がたくさん眠っています。イタリアのボローニャにあるアンテロス美術館(触ることのできる美術館)の東京分館なのですよ。
作品の一部を紹介します。
石膏は大内先生の手作りです。リアルですね。
原画を見ながら石膏で立体的にし、その石膏を基に3Dプリンタで作ります。3Dプリンタだと色を加えることができ、晴眼者(視覚障害のない人)も目で楽しむことができます。
ただし、これを触らせて、視覚障害者に対して絵のイメージが完全に伝わるかと言うと、それだけでは不十分なので、同じポーズを取らせたり説明を加えたりしながら補足します。それでもまだまだ難しいようなのですが、絵のイメージはかなり湧きやすくなります。工夫次第で、視覚障害者は美術を楽しむことができないという考えは覆されます。素晴らしい取り組みだと思います。
他にも
立体的な地図の紹介がありました。1枚目は東京、2枚目は大阪の地図です。ランドマークを立体化させることで観光名所の位置のイメージがしやすくなります。
これは、市販の地図に大内先生が道路を作図テープ、駅をラインストーンで付け加え、さらに建物と山を加えています。
山は3Dプリンタで高さと色を加え、地図を張り付けてました。等高線がすごくわかりやすくて、視覚障害者用だけではなく、普通校の社会の時間でも使えそう。いいアイディアだなぁ。
他には算数教育で使えそうなものもありました。
こちらは筆算練習用キットです。こちらはイタリア製で日本では作られていない(アメリカ製やフランス製はある)ためメジャーではないらしいのですが、点字の打たれたサイコロを並べ、筆算を練習させるものです。というのも、盲学校の計算と言えば算盤(つけ爪みたいな珠がついている盲人用算盤)か計算器が使われるのですが、筆算も工夫すれば指導できるのですね。そして、上下の向きを変えればサイコロの6面で点字数字の1~0(右端参照)が表せることに今日気づきました。
作成中でしたがイタリアの地図も州ごとにパズルが作られてました。
これは点字プリンタですが、右にあるのは40年前に作られた、大変貴重な初代プリンタがありました。
他にも色々あったのですが、時間がなくて2時間で失礼させていただきました。隅々まで見ていたら、多分丸三日はかかりそうな、ワクワクするものがたくさんありました。
アクセスは高田馬場駅の早稲田口を出て、そのまま早稲田通り沿いにあるのですが、何せ建物が分かりにくいです。表札が小さいですが3階にあります。目印は郵便局!不定期開館のため、完全予約制なのです。私は縁あって職場の方と一緒に行くことができましたが、個人申込も可能だと思います。ご興味のある方は是非!
#219 中国系航空会社を比べてみた。
中国系ナンバーワンは、やはりココですね。
以前にも航空会社を比較した記事を書きましたが、あれから2年近く経過し、新たに利用した航空会社もいくつか出てきました。
そして、なぜか私のブログの人気記事は「中国〇〇航空に乗ってみた」シリーズが上位を常に占めているので、中国系の格安航空会社が気になっているみなさまのお役に立てばと、ここでまとめてみようと思い立ちました。個人的感想ばかりですが、参考にしていただけたら幸いです。
私が乗ったことのある中国系5社を順位付けしていきたいと思います。
それでは行きます!!
第1位 キャセイパシフィック航空
(Cathay Pacific)
中国系ではぶっち切りのナンバーワンなのは言うまでもないですが、全航空会社の中でも香港拠点のキャセイパシフィック航空(以下、キャセイ)は、経由便好きの私のお気に入り(あとは、カタール、エティハド、エミレーツ、タイ航空が好き♪)です。航空券の値段は抑えたいけど、それなりの品質を求めたい人には、キャセイがオススメ。その理由をいくつか挙げますよ。
オススメポイント① 機内食がおいしい
『世界三大料理の中国料理はおいしいのに、中国系の航空会社の機内食はマズイ』という世界の定説を覆すのがキャセイの機内食。そりゃあ、レストランで食べる中国料理と比べたら全然違いますが、機内食レベルでは十分おいしいですよ。
日本発着の便だと、おそばやお寿司がついたりします。おそばはくっついてるし、そばつゆが気圧で少し噴き出して手が汚れることもありますが、日本食を提供してくれるその気持ちがありがたい。
といいつつ、日本出発便だから日本食が恋しい訳ではないですがね。笑
中国料理も種類豊富でおいしいです。お粥も出てきたこともあるので「今日の機内食の種類は何かなー?」って言う楽しみもあります。焼きそばはキャセイがピカイチ!
洋食も普通においしいです。
そして何より、キャセイの機内食の楽しみと言えば、食後のハーゲンダッツ!昔は味もいくつかから選べたんですよ。
一時期は出ない時もありましたが、いつからか復活し、2019年2月に乗った時はクッキー&クリーム味が配られました。
オススメポイント② 設備が充実
キャセイでは、エコノミーの座席にもプライベートモニターがついています。ありがたやー!
映画を滅多にみない私でも、今年の冬のパリ旅行では、日本~香港でボヘミアン・ラプソディを見たもんねー。笑
機体によりますが、USBかBF型のコンセント差込口が備え付けられていることが多いので、携帯電話などの充電もできます。
ゲームなんかも色々選べます。昔は「上海」をやってたけど、最近は入ってなくて残念…。
あと、キャセイではサービスに関するアンケートをランダムに選んだ乗客にお願いしているのですが、私は(たぶん10往復くらいしか乗っていない中)3回も選ばれ、その度にアンケートのお礼のボールペン(かなり書きやすいので職場で愛用中)をもらっています。なぜ私ばかり?笑
オススメポイント③ 空港の乗継待ち時間も楽しい
24時間営業のハブ空港の香港空港では、乗継待ち時間も楽しめます。ネットカフェみたいなところでシャワーを浴びることもできるのでホテル代わりに夜を明かすのもよし、私みたいに買い物や食べ物を楽しみつつ、ベンチで過ごすもよし。リッチな方はラウンジへ(行ったことないけど)。笑
空港内には日本でおなじみの無印良品やセブンイレブン、(今は日本に無き)サークルKもあるので、時間があったら入国してみるのもアリですよ。コンビニスナックはバラマキ土産にもオススメ。特に日本では販売中止となったエスニカン(熱浪)は私の大好物で、香港に寄る度に買って来ます。笑
日本の飲食店も進出しております。繁盛していると、日本人として何だか誇らしい。
でも私がいつも利用するのは「正斗」の海老ワンタン麺。市内で食べるものと比べたらかなり高いですが、ヨーロッパに行く前に最後に食べるアジア料理として、我が舌に味を刻み、私は渡欧するのです。笑
数時間の乗継待ちの場合は出発ゲート近くのベンチでスマホを片手に過ごすのもオススメ。wifiは無料取得できるし、USBケーブルかBF型コンセントがあれば充電もできます。
半日あれば、市内に出るのがオススメ!空港から出ているエアポートエクスプレスで行けばすぐに市内に行けます。ギラギラした看板の似合う街並みとおいしい麺料理が味わえる香港が大好きなんです。笑
唯一のマイナスポイントを挙げるとすれば、香港には台風が多く来るため、夏に欠航や遅延になることが多いです。(私も8月に経験あり)
8月に経由便でのキャセイ利用はオススメしません。ただし、日本にもその時期に台風がたくさん来るため、日本で欠航や遅延をくらう可能性もありますがね。そればっかりは運です。笑
第2位 中華航空
(China Airlines)
台北拠点の航空会社。身近で使いやすいです。かわいらしい桜マークが目印。台北に行くときはもちろん、経由便としてバンコクに行くときにも利用しました。
ブラックサンダー(愛知県豊橋市発祥)の中国語版が機内食で登場していたのはセントレア着便だからか?笑
残念ながら写真はありませんが、プライベートモニターもあるので、各々が好きな映画や音楽を鑑賞することができます。ただし、キャセイよりは種類が劣るかなぁって感じですね。
第3位 中国国際航空
Air China
第3位は中国国際航空。中国大陸系の中では高級路線のようですが、やはり香港や台湾と比べるとサービスは劣りますねー。値段は安いですが。
エンターテインメント面でも、プライベートモニターがありません。
食事もキャセイや中華航空と比べるとグレードが下がります。中国名物の四角いご飯が健在。笑
この焼きそばを食べると、キャセイの焼きそばがいかにウマイかがわかります…。ひき肉餡が味の邪魔するんだもん。涙
中国国際航空の場合、中国本土経由となるのですが、ただの乗り継ぎの場合でも上海経由の場合は入国をしないといけないため、ちょっと面倒です。空港や機内で手に入れた飲み物はたとえ未開封でも取り上げられるのはもちろん、入国審査を受けるのが何より時間がかかり、乗継便が迫っているとかなり焦ります。
あとは、日本人CAさんは1人いらっしゃいましたが、日本発着便でも日本語放送はほぼ期待できません。特に私は中国人といつも間違われるため、中国語で色々聞かれますが、『我不知道。(わかりません)』なんですよね。笑
乗客のマナーレベルは中国大陸系の中ではいい方だと思います。もちろん、席を立って大声でしゃべる人はいますが、まだ少ない方かなぁ?
マイナスポイントは、復路がバンコク発上海経由だったのですが、上海→関空の航空券は上海入国後にカウンターで取らないといけなかったことです。バンコク→上海の航空券しもらえなかったため、入国審査→預入荷物受け取り→カウンターで航空券取得と言う流れは面倒くさかったですね。
その他、詳しくは#118にまとめてあります。
第4位 中国東方航空
(China Eastern Airlines)
中国東方航空はとにかく安い!安い!!安い!!!年末のインド往復便でもトータル6万とかで買えました。さらに、時期によっては(私は使ったことありませんが)丸2日かかる経由便だと航空券代2万円台とかもあったり…。時間に余裕があり、とにかくコストを抑えたい!という人にはオススメです。けど、色々な我慢は覚悟しないとですが…。笑
機内食は更にグレードダウン。謎のお菓子は中国4000年の歴史の味がします。笑
スイーツも何だか複雑な味なんですよ。松茸は本物か?笑
日本発便の機内食はそこそこだし、品質も信用できます。笑
写真はないですが、座席にプライベートモニターなんてもちろんないです。あるわけない。笑
国際航空との差は中国人のマナー。立ったまま、ペラペラと大声で話す人がそこら中にいます。寝ようとしてるのに窓を急に開けてしゃべるから日光が直撃してくることも…。でもでも、まだまだそれは序の口でした。あ、すみません、ここからは少し汚い話が出てきますので、食事中の方は第5位まで飛ばしてください。笑
2011年の12月に上海→インド便に乗った時、乱気流に巻き込まれて、機体が揺れたんです。あまりに揺れて、酔った中国人でトイレに長蛇の列ができました。すると、間に合わずエチケット袋で済ませた人が「中身」の入ったエチケット袋を握りしめてうろうろしだす始末…。でも、まぁ、緊急事態だから、それも目をつぶりましょう。その後もひどかったです。
乱気流が落ち着き、長蛇の列もなくなった後に私はトイレに行ったのですが、そこには地獄絵図が広がってました。ドアを開けた途端、便器からはゲロ臭が漂うのは仕方ないとして、誰かが手洗い場で「催した」らしく、詰まって水が今にも溢れそうになっており、手が洗えません。見ても嗅いでも地獄絵図。飛行機に強い私も思わずもらいゲロしそうでした。
もちろん、デリーに着く頃には、機内の床はゴミだらけでした。中国本土の航空会社は安くなると、乗客の質も劣る気がします。あれから5年以上経ったので、今はもっとよくなっていることに期待。
第5位 中国南方航空
China Southern Airlines
詳しくは#060と071の記事に載っていますが、もう二度と乗らないと決めています。
座席にプライベートモニターなんてある訳ないじゃん。笑
機内食のグレードが更に劣ります。
安定の四角いごはん。広州発着便は往復で同じ機内食でした。涙
日本発の機内食はまずまず。信用できるしね。笑
ここまでは第4位とそれほど変わらないですよね。じゃあ、その差は何でしょうか?
第4位との差は何かというと、乗り継ぎの多さです。私はセントレア→広州→デリーで移動したのですが、実際にはセントレア→上海→広州→デリーでした。もちろん、往復共にです。
上海経由なのは航空券を買う際の私の確認ミスだったと思うので仕方ないのですが、どうせ上海経由なら中国東方航空を使った方が便利ですよね?東方航空なら上海経由が多く、そこから目的地に直行で向かう(ことが多い)ので。
不運な私は入国した上海浦東空港の滑走路で4時間ほど足止めを喰らい、広州発デリー便に乗り遅れ、インドの国内線にも乗れなかったのです。広州は香港に近いので、台風で到着できないかと心配していましたが、まさかの上海でやられました。笑
あとは、 日本発着便でも日本語放送がほぼないし、落とした機内食を提供していたし、安いのにはやはり理由があるんですよね。どうしても低コストで行きたいなら、中国東方航空をオススメします!!笑
以上、5つの中国系航空会社をまとめてみました。航空券の選び方は人ぞれぞれだと思いますが、やはり航空券とサービスは比例するのかなぁ、とは思います。それなりのサービスを受けたいならキャセイ、とにかく安く行きたい!色々我慢します!の場合は中国東方航空をオススメします。参考になったら幸いです。
#218 カンボジアのeビザを申請&取得してみた。(2019.6)
先ほど、カンボジアのeビザをスマホから申請&取得したので、早速その報告をします。
前回の2013年3月はタイから陸路で入国したため現地取得したので、実はカンボジアでのeビザ取得は初めて(ミャンマーのeビザはある)なのです。時が経ち、文明が進み、カンボジアビザはネットで簡単に取得できるようになったのですね。笑
とりあえず用意するものは、
①パソコン、スマホ、タブレットなどの、インターネット接続ができる端末
②パスポート(データ)
③クレジットカード
④写真(データ)
⑤プリンタ(すぐプリントアウトする場合)
の5点です。
①公式HPにアクセス
まずはこちらのサイト↓にアクセスしましょう。変な日本語ですが、公式サイトです。笑
「Cambodia e-visa」で検索をかけても出てきます。ただし、「カンボジア eビザ」で検索をかけると似たような名前のサイトが出てきます。それらは代行会社なので気を付けてください。
HPはこんな感じ。eビザを取るにはわずか3ステップ!便利ですねー。笑
色々と説明がありますが、まずは「Apply now」をクリックしましょう。
②セキュリティー認証
6文字の英数字を見たまま入力します。大文字小文字はちゃんと使い分けましょう。私の場合、S4AbPBと入力してから、「今すぐ申し込む」をクリック。上手くいかない場合は「助けが必要?」をクリックするといいと思います。
③ 個人情報入力
個人情報を入力します。ここで写真が要ります。
証明写真のデータを選び、貼り付けます。私は昔の証明写真をスマホで撮ったものを貼り付けました。この写真はあとでビザに残るので、それなりの写真写りのものを選びましょう。笑
そのあとは
姓名、
電話番号、
e-mailアドレス(同じものを2回書いてOK)、
性別、
生年月日(左から、日、月、年の順)、
出生国(国リストからJapanを選択)、
国籍の国、
住宅アドレス(日本の住所を市町村名から英語で。番地→町→市の順で書きましょう。例えば国会議事堂(東京都千代田区永田町1-7-1)の場合、1-7-1 Nagata-cho Chiyoda-kuまでを書きます)、
都道府県名(例:Tokyo)、
訪問時の住所(カンボジア滞在時の住所。ホテル名でOK。宿未定の人は適当にホテル名を書けば大丈夫!笑)、
私たちについて聞いたことはありますか?は、どこでこのサイトを知りましたか?って感じだと思います。私はGoogleを選びました。何でも、どーでもいいと思います。笑
③ パスポート情報、ビザタイプ・入国日・入国先入力
パスポート添付
まずはパスポートを見ながら、パスポート番号、発行年月日、有効期限、発行国を入力します。必ずパスポートに記載されている通り入力しましょう。
そのあとはビザについて。eビザでは、Touristビザしか取れません。しかも、シングル。つまり、一度入国したら無効になってしまうため、例えばカンボジア→ベトナム→カンボジアのルートでの再入国はできません。そういう旅をしたい方はMultipleタイプをアライバルで取るか、大使館で事前取得しましょう。あと、eビザは取得後3か月有効なので、早く取りすぎないようにしてくださいね。
あと、パスポートデータは顔写真だけじゃなく、写真のついているページ全体を撮影し、添付しましょう。入力したら、「同意する」にチェックを入れてから、「セーブ」。
③ クレジットカード情報入力→支払
まず初めに、値段について。空港でのシングルビザは30米ドルですが、eビザは30+6(手数料)=36米ドルです。高いじゃん!と思うかもですが、アライバルビザには
①空港で並ばなくてはならない
②30米ドル紙幣を用意しなければならない
③パスポートサイズの写真を用意しなければならない(有料で現地撮影も可)
という手間がありますからね。写真とか米ドルの両替手数料とかを準備していたら、eビザの方が結局安いような気がします。
で、クレジットカード会社は6社から選べるので、希望の会社のマークをクリックするとカード情報入力画面になります。
カード番号16桁、
カード所有者氏名(カードに書かれている通りの名前→苗字の順ですべて大文字で入力)、
有効期限(月→年の順で。これもカードに書かれている通りで)、
CVV number(カード裏にある3ケタのセキュリティコード)
を書きます。
入力の時間制限がある(確か3分以内でカウントダウン付)ので、必ずカードを手元にご用意下さい。そして、CONFIRM AND PAYをクリックしたらこれで終了です。
このような画面が出たら申請終了。おつかれさまでしたー。あとは先ほど書いたアドレスにPDFファイルで添付されるのを待つのみです。
しかし、この日本語は何とかならんもんかねぇ。笑
~45分後~
15:15に申請が終了したのですが、なんと16:00にメールが届きました。その間、45分。カンボジア人、仕事早すぎだろ。笑
PDFファイルを開き、A4用紙1枚にプリントアウトしました。白黒でもいいのですが、私はカラーにしました。
注意事項が載っています。この11箇条を簡単にまとめますと、
①内容を確認し、間違いがあればメールをすること。
②クレジットカード明細にはCambodia e-Visaと記載される。
③このビザでは1回の入国しか認めない。
④eビザではビザシールが現地発行されないため、自分で2枚プリントアウトして、そのうちの一枚を入国審査官に渡し、あと一枚は出国時に渡す。ビザ部分を切って、パスポートに留めておくと便利かも。
⑤到着地の入国システムの情報をあらかじめチェックしておくべし。
⑥eビザは白黒コピーでもカラーコピーでもどちらでも大丈夫。
⑦ビザがあっても、出入国の都市で出入国カードは書かないといけない。
⑧eビザが無効な場所での入国は認められない。(プノンペン、シェムリアップなどの有名都市は大丈夫。詳しくは↓⑪にて。)
⑨eビザの代金は返金不可。
⑩入国日時や入国地など、ビザ記載の情報に変更があった場合、HPのCheck and Changeにアクセスすべし。
⑪eビザで入国できるのは、プノンペン空港、シェムリアップ空港、Sihanoukville空港、ポイペト(タイ国境)、Bavet、Cham Yeam、Tropaeng Kreal国境である。(これは今後増える可能性もあるので、出発前に確認しましょう。減ることはないと思いますが、治安によっては変わる可能性ありですね。)
下部分にビザがついています。プリントアウトしたら、必ず間違いがないかチェックしましょう。間違いがなければこれを切り取り、カンボジア入国時に入国審査官に見せればOK。必ず2枚用意し、クリップやホッチキスでパスポートに留めておきましょうね。
そんな感じで、カンボジアのeビザは予想以上に取得が簡単でした!必要なものを準備さえしておけば1時間で申請&取得ができてしまいます。皆様、ぜひ参考にしていただいて良い旅をーー!!!
#217 シェムリアップのナイトマーケットに行ってみた。(2013.3)
私はアジアの夜市が好きです。その国の野菜や果物が売られていたり、独特の臭いや熱気が漂っていたり、激安食堂があったり、マッサージが体験できたりするからです。カンボジアのシェムリアップにも夜市がもちろんあったので、行ってきました。
カンボジアは停電が頻繁に起こるイメージがあったのですが、夜は意外とライトアップしてました。
が、宿の前の未舗装の道は街灯が一切ありませんでした。観光地と言えど、そこはやはり東南アジア。夜はまさに真っ暗でした。懐中電灯を持参した甲斐がありましたね。今ではスマホのライト機能を使ってもいいかもです。今はもっと道の舗装が進み、夜道も怖くないかもですが。それはそれで寂しくもありますが。笑
と言っても、大通りに出れば多少の明かりはありました。
ナイトマーケットに到着。日本人は勿論、西洋人も含めた外国人観光客でごった返していました。
まず私たちが試したのがドクターフィッシュ。ずっとやってみたかったんです。
ドクターフィッシュとは、足裏の古い角質を食べてくれる魚で、水槽の中に何百匹というドクターフィッシュがいて、そこに足を入れるんです。
すると、何十匹という魚の群れが私の両足に群れ、決して美味しくはないであろう我が足裏の角質を食べてくれるのです。くすぐったいのが大半ですが、たまーにチクッと甘噛みで攻撃してくる輩がいます。
ごめんね、おいしくなくて。号泣
あと、ダイチではなくてIさんがドクターフィッシュのいる水槽に落下したので、足元には気を付けましょうね。笑
ドクターフィッシュのあとはsnow yogurt(フローズンヨーグルト)。Iさんが買って、一口もらったらそのなめらかさと爽やかさに感動し、私も購入。乾季とはいえ暑いカンボジアの夜には、冷たいデザートが欲しくなるのです。さっぱりしてるから、甘いのが苦手な方にもおすすめ。
あとはアジア名物、青空激安マッサージも健在。確か、一時間10米ドルだったかな?力加減くらいの英語は通じます。というか、悶絶の声をあげれば痛がってることは伝わりますね。笑
買い物するのも楽しかったです。特に買うものがなくても、ぶらぶら歩くだけでも何だか楽しい。
カンボジア名物、アンコールクッキーもキティちゃん仕様がありました。カンボジアでは、キティちゃんの衣装もクメール風になります。笑
狭い路地に広がるお店。かわいい雑貨屋さんも多数ありました。
セメント袋で作られた小銭入れを購入。たしか、1米ドル。
ポップアップ式の切り絵カードは細かいところまで丁寧に作ってありました。お値段は結構したと思いますが、グリーティングカードとして贈ったら喜ばれること間違いなしのはず。
カンボジア名物のハンモックも販売中。カンボジアの家の柱や木によく掛かっていて、みんな気持ちよく昼寝していたりするんです。笑
アーケード内をブラブラ見ていたら、歓声が。何だろうと思って見てみると…。
lady boysたちのショーが行われておりました。笑
翌日、カンボジア風鍋も堪能し、大満足。やはり夜市にはその国の文化やエネルギーが詰まっていて、飽きないなぁー。楽しかった!
~おまけ~
シェムリアップからバンコクに戻ってから、インド行きの便まで半日くらいあったので、バックパッカーのメッカ、カオサンロードに行きました。Iさんとダイチと、トモくん(ダイチと比べてしっかりした大学院生w)の4人で色々試してみましたよ。
パンケーキ(バナナ入り)、
果汁100%オレンジジュース(自然な甘さで本当においしかった!)、
サテ(焼鳥)、
ジョーク(お粥。有名店らしいけど、味は普通。ノーンカイで食べたジョークの足元にも及ばないわ。笑)、
#188 タイとラオスの国境に行ってみた。 (2012.12) - 世界流離日記
買ってないけど、虫の唐揚げ。サソリやらタガメやら…。ひゃーー!!なお、一部のお店では写真撮影は有料なのでお気をつけください。
あと、ドクターフィッシュagain。ダイチが水中にカメラを落としたらまた伝説となりましたが、特にそんなことは起きませんでした。彼も初めての一人旅(with うちら)で強くなったのです。笑
そして、フルーツの王様ドリアン。ニオイが強烈と言いますが、売られているときはそこまで臭わず、好奇心からパック売りを買ってみましたよ。笑
早朝の便まで時間があるのでカオサンの安宿に泊まったのですが、ダイチの部屋でドリアン試食会を急きょ開催。パックのラップをとると、もはや私には巨大な芋虫にしか見えません。笑
初めにトモくんがトライ。すると、端正なお顔が歪み、目を見開いてました。続いてダイチも険しい顔で食べております。Iさんは食べたことがあるので、そこまで反応がなく…。そして、私…。息を止め、一口だけ齧り、口に運びました。
ん?思ったよりはイケるかも?
イヤ、イケるか、これは?飲み込もう!
イヤ、飲み込めない…。無理ーーー。
すみません、私の喉が通過を許可しませんでした。
ドリアン、我が体内に入国できず!涙
フルーツの王様は臭いも強烈なため、ダイチの部屋の窓を開け、扇風機を回してもいつまでも臭いが充満しておりました。ごめんよ、ダイチ、最後まで不運続きで…。そして、翌朝未明に私たちはインドに飛び、それ以来ダイチには会っておりません。元気に今でも旅してるのかな?笑
#216 カンボジア料理を堪能してみた。(2013.3)
カンボジア料理はどれも食べやすくて美味しかった…。
今回はカンボジア料理についてお話しします。たった2泊3日の弾丸ツアーでしたが、いくつか食べてきましたよ。
ツアー詳細についてはコチラ↓
①アモック(Amok)
雷魚のココナッツ蒸しですが、カレーのような味付けでした。ライスがセットでついてきたのでカレーライス感覚で食べました。イメージとしては、タイのグリーンカレーの辛くない感じですかね。おいしかったですよ。
②カンボジア風焼肉
正式名称不明。注文すると、次々と食材が運ばれてきました。
お堀には鍋スープが注がれていますが、まずは焼肉を楽しみます。確か、味付けはされていなかったので、純粋にお肉の味を堪能します。
お堀が沸騰してきたら野菜を泳がせます。お肉から出る肉汁が鍋の山からお堀へと伝って行くので、鍋にはお肉のエキスが徐々に加えられていきます。
お肉の次は、海老も焼いちゃうよ!!
カンボジアでは鍋と焼肉の融合が行われているのです。 いいトコ取りでいい感じ。生野菜が食べられないことの多い東南アジアでは、こうやって温野菜でたくさん摂取すると体にいいですね。
鍋の〆は中華麺。蒸し暑いカンボジアの夜に熱い鍋を食べるのもいいですねぇ。
ヨーグルト味のソフトクリームです。夜市にて購入。確か、1米ドルだったような?相方Iさんが買ったものを一口もらったらあまりに美味しかったので、私も購入。たぶん、普通のフローズンヨーグルトなんだけども、暑いシェムリアップで食べるこの味は格別なんです。笑
④宿飯
インスタントラーメン。アジアあるあるで、スープ別の乾麺をチキンラーメン式にお湯を注ぎ、粉末スープを溶かして作ってあります。そんなにおいしいものではないですが、醤油が恋しいときにはいいかも。国によっては、麺を砕いて粉末スープをかけたものをスナック代わりにボリボリ食べていたりしますが、私はあんまりおいしいと思えません。笑
こちらはフレンチトースト。甘さ控えめで美味しかったです。カンボジアは元フランス領という歴史があるからか、フランスパンもなかなか美味しい。
⑤その他
豚肉炒め。カンボジア焼肉のお店で注文しました。味はあまり覚えていませんが、中華っぽい味付けだったような?笑
初日の夜に食べた、初めてのカンボジア料理。野菜たっぷりの麺料理だったと思いますが、味は全く覚えていません。たぶん、塩味かなぁ?笑
以上、3日間で食べたカンボジア料理を紹介しました。もちろん、これらはカンボジア料理のほんの一部だと思うので、今夏にまたおいしい料理を発掘して来ようと思います。
#215 アンコール遺跡弾丸ツアーに参加してみた。(2013.3)
前回の続きです。2泊3日のバンコク発の21500円シェムリアップツアーですが、1日目は夕方に到着し、3日目は朝食後に国境に向かったのでアンコール遺跡群の観光は正味1日でした。たった1日でアンコール遺跡群を廻れたのか?今回はそのことについて書こうと思います。なお、前回彗星のごとく突然登場した大学生ダイチ(仮名)の小話は小さい文字でこっそり書いておきます。笑
6:00 ①アンコール・ワット
これはオプショナルツアーでしたが、日本人4人(私+Iさん+ダイチ+ミユキちゃん)でトゥクトゥクをチャーターしてアンコール・ワットに向かいました。まだ真っ暗な5:00に宿を出て、5:30頃到着。
そして、一日入場券を購入(2013年現在20米ドル。今は37米ドル。高っ!)。写真はその場で無料で撮影してくれます。このアンコールパスがあれば、ワット、トム、タプロームなどの有名どころは廻れます。ただの紙素材なので、雨季はネームホルダーとかで防水対策するといいかもしれません。
アンコールワット前の池に陣取ろうとしました。が、既にすごい人。みんな、朝日を見るために、早起きしたんだなぁ…。5時から入場できるみたいだし…。
何とか場所を確保し、徐々に明るくなる空を眺めながら、朝日が昇るのを待ちました。
おぉー。何て神々しい朝陽なのでしょう。逆光により黒く浮かぶアンコールワットがいい感じ。
この日は春分の日の翌々日くらいだったのですが、真裏から昇ると言われた太陽はやはり少しずれてました。ここまで計算できた先人の知恵にあっぱれです。
アンコールワットで朝日を拝んだあとは、朝日に照らされる建物と写真を撮りました。朝日と遺跡とのコラボは、何気ないポーズでも青春写真のように撮れます。建物内に自由に入ったり、上ったりできるので、今ならインスタ蝿たちがたくさん集まっているのかな?笑
朝はまだ涼しいのでトゥクトゥクでも十分廻れました。
運転手さんのベストに書かれている番号を控えておくと万が一の際に便利です。
朝食
宿の朝食はいくつかのメニューから選べました。
8:30 弾丸ツアー開始
8:30に乗用車で宿からベンメリアに向けて出発(ミユキちゃんは別行動)しました。
道中、ダイチはI姐さんの肩にもたれて大口開けて爆睡という無礼行為をしでかします。姐さんに失礼だぞ!笑
9:45 ②ベンメリア
9:45にベンメリアに到着しました。
7つの首を持つ蛇神ナーガに迎えられます。
ベンメリア(Beng Mealea)はシェムリアップ中心部から車で1時間ほどの距離にあり、遺跡発見時から現在まで修復が一切されていません。
アンコールワットが12世紀初頭に作られたのに対して、ベンメリアは11世紀末と言われており、アンコールワットの試作品とも言われているとの噂。
この朽ちた廃墟のようなお姿から、天空の城ラピュタのモデルと言われているそうですよ。私はよくわかりませんが、似てますかね?笑
トカゲ、発見。
なお、ベンメリアはアンコール遺跡群の共通入場券(アンコールパス)では入れないため、別料金(5米ドル)を支払わないといけませんので要注意です。
シェムリアップでは、観光名所に子どもたちがいます。遊んでいるだけの子もいますが、カンボジア人は遺跡への入場が無料なこともあり、子どもガイドが案内しているのを見かけました。
敷地内で地雷撤去の看板を発見。まだまだ内戦の爪痕は残っているんだなぁ…。ベンメリアの倒壊も内戦が原因だと言われているし…。
12:30 昼食
アモックという、魚のココナッツミルク蒸しを注文。カレーみたいに食べやすくておいしかった。
料理が運ばれる前にダイチがサブバッグからパソコンを出してきました。彼はバックパックだけでなく、スーツケースを持って入国しており、やたらと荷物が多いなぁと思っていましたが…。PC持参ってことはまさか、旅する有名ブロガーなのか?と思いきや、『僕、W大に通っているんですけど、今日中に来年度のガイダンスを申し込まないといけないんです。』と言うダイチ。さすがは難関大学生。しかし、友人に頼むとか、旅程をずらすとかできなかったのかね?しかも、Wi-Fi環境が悪く、常にパソコンを持ち歩いていたのに結局道中で申し込めなかった(タイ帰国後に申し込めたはず)のがダイチなのです。ついでにこの後のことを言うと、彼は一眼レフを持っていたのですが、写真データをパソコンに取り込めばいいのにSDカードを大量に持ち歩き、容量不足には備えていたのにもかかわらず自慢の一眼レフのバッテリーが切れて使えなくなりましたとさ。笑
13:45 ③タ・プローム
タ・プローム(Ta Prohm)は1186年に建てられた仏教寺院で、現在はヒンドゥー教寺院となっています。
ここの見どころは何よりも寺院を包み込むような樹木。寺院と樹木の共存と言うべきか、樹木の浸食と言うべきか…。アユタヤ遺跡とはまた違う、この神秘的な光景は、どうやら天空の城ラピュタのモデルとなったらしいですよ。あれ?それはベンメリアなんじゃないの?笑
14:15 ④アンコール・トム
アンコール・トム(Angkor Thom)はアンコールワットの造営から半世紀後にできた都で、「大きな町」という意味があるそうです。名前の通り、とにかく広い!
その中心にあるのが、バイヨン寺院。
バイヨンの名にピンと来ない方も、この顔には見覚えがあるのでは?四面塔には、四方向に「クメールの微笑み」と呼ばれる微笑の菩薩の顔があります。それが合計54塔もあり、顔がそれぞれ微妙に異なるのです。
本当はレリーフ等をじっくり見たかったですが、時間の関係でじっくり見られなかったのは少し残念。あと、逆光の関係でアンコールトムは午前中、アンコールワットは午後に行くのがオススメだと、アンコール通のI姐さんが言ってました。今回の弾丸では午前中にベンメリアに行ったため、致し方ないですね。でも、私はトムにてそこまで逆光の不便さに悩まされませんでした。
15:00 ⑤アンコール・ワットアンコール・ワット(Angkor Wat=大きな寺)は東西1500m、南北1300mの塀で囲まれており、名前の通り巨大なヒンドゥー教寺院です。ワット=寺院がタイ語との共通点があるのが不思議で面白い。
そうそう、これが見たかったんですよ。一部、幌がかかっているのが残念ですが、午後だと日光がいい感じにワットに差し込んでいいですね。
入口に向かう途中で見かけた看板には、日本政府による修復支援について書かれてました。
二重になった回廊にはヒンドゥー教の世界を描いたレリーフがひたすら続きます。
第三回廊は登ることができます。以前は遺跡にある石段をよじ登っていく感じだったようですが、危険なため現在は手すり付きの安全な木の階段となっております。が、すごい数の観光客が頂上を目指すため、何か起きたらドミノ状態になりそうで私は怖かったです。笑
第三回廊からの眺めはこんな感じ。ここは王様だけが入ることを許された空間だったようで、当時の王様もこんな景色を楽しんでいたのかな?
十字回廊(第一回廊と第二回廊の間)にある落書きは、1632年に森本右近太夫一房が書いたもの。アンコール遺跡は今から150年前にフランス人学者が密林の中から偶然発見したと言われていますが、江戸時代には既に日本人がこの遺跡に足を踏み入れていたことにびっくり。
17:00 ⑥プノン・バケン
プノン・バケン(Phonom Bakheng)は、サンセットの名所で、高台から眺める夕陽を見るためにたくさんの人が集まってきます。
象に乗って丘のてっぺんまで行くこともできるそう。なお、2013年当時と比べて2019年現在は入場の人数制限がされているので要注意です。
頂上からは、先ほどまでいたアンコールワットを拝むことができました。少し霧がかっていて、ますます神秘的でした。
ようやく座れるところを確保し、夕陽が沈むのを待ってるときに、たまたま隣にいたのが日本人の大学生らしき男子グループでした。東南アジアはバックパッカー初心者が廻りやすいからか、日本人の若者が本当によくいました。
その大学生グループは『ノープランでアンコール遺跡にやって来た』というのをやたらと我々にアピールしており、隣に座っていたIさん(アンコールワット3回目)が色々話しかけてました。
『アンコールワットで朝日、見た?』
「見てないっす。午前中は寝てました。」
『宿どこ?』
「タケオゲストハウス(日本人宿)っす。」
『ランチ何食べた?』
「宿でからあげ定食食べました。」
うーん、日本と変わらんやん。笑
さらに、彼らは
『アンコールワットの朝日、綺麗だったよ。明日行ってみたら?』
「一日券、高いんすよね。明日の昼にはプノンペンに行くし…。」
『今日午後に少し遺跡巡りしただけなら、今日の夕方に一日券を買えばよかったねぇ。そうすれば、今日の夕方から明日まで使えたのに。古い情報だから今はないのかな?歩き方にそのこと書いてない?』
「マジっすか? (歩き方を見て)ホントだ…。そうすればよかった…。」
ちなみにその日は雲がかかっていて、丘から真っ赤な太陽が沈む姿は見ることができませんでした…。
うーん…。
旅行の醍醐味は人それぞれなので、彼らの旅のしかたを完全否定するつもりはありません。しかしながら、彼らは『ノープラン』の意味を完全に履き違えてました。事実、ガイドブックは買っていたのだから、それを読まずに『ノープラン』を貫いたがために観光名所を効率よく廻れないどころかほとんど廻らずに、短期旅行なのに日本にいるのと同じような生活をしてるってのは何だかもったいないなぁ。まぁ、若者は旅をするだけで楽しいので、彼らなりに楽しんでいたとは思うのですが、シェムリアップに来て、遺跡をほとんど見ずに帰るのは何だかねぇ…。やっぱり、最低限のリサーチは必要ですよ。その国の文化をある程度知っておくのも大事だし。バックパッカー初心者なら尚更。プノンペンとか治安が悪いのに大丈夫だったのかしら?私の旅仲間はただ旅行していただけなのに監禁されたわよ。笑
そう思うと、荷物がやたら多いけど、用意周到に色々準備して(はことごとく失敗して)いるダイチがますます可愛く見えてくるのです。笑
18:30 ツアー終了
宿まで戻ってきて、ツアー終了。超弾丸でしたが、大変効率よく廻れました。私たちみたいに時間がない人にはオススメです。バンコク発着3泊4日ツアーだと、もう少し時間に余裕ができて、ゆっくり廻れるのかな?現地ツアーとかもきっと宿で申し込めると思います。
我々はコチラのバンコクの旅行会社で申し込みました。
ツアーに含まれているものやカンボジアへの陸路入国についてはこちらをご覧下さい。
次回はカンボジアで食べた料理について書こうと思います。
#214 カンボジアに入国してみた。(2013.8)
あの時は、ワットに幌がかかっていたんです。
令和最初の投稿です。笑
今夏の旅行先が決まりました。それはカンボジアとベトナムです。
ベトナムに関しては『2度と来ねえからな!』とハノイ空港でタクシーの運転手に捨て台詞を吐いて、ベトナムドンを全て使い切って来た(現地紙幣を持って帰ってこなかった唯一の国)なのですが…。
まぁ人間、年を取れば丸くなるわけで…。←言い訳①
あ、あと、行かないと決めたのはハノイであって、ホーチミンには入ったことないし…。←言い訳②
と、毎度毎度の長い前置きはこれくらいにして、2013年のカンボジア旅行について振り返ってみたいと思います。あれから6年経って、きっと街も綺麗になってるんだろうなぁー。色々思い出してきたら長くなりそうなので、今回はツアー申込&入国編です。
1.ツアー申込
私と相方Iさんはインドでホーリーに参加するために旅に出たのですが、出発日がたまたま春分の日が近かったんです。Iさんは何回かシェムリアップには訪れているため現地情報が豊富で、『春分の日にアンコールワットの真裏から朝日が昇るらしいよ。』と言うことから、タイ経由でカンボジアにもインドの前に寄ったのでした。
ホーリー等、インド旅行についてはこちら↓。
そんなストップオーバーを用いた弾丸旅行のため、タイのバンコクでシェムリアップの2泊3日ツアー(2013年当時7200バーツ≒21500円)に申し込みました。
カオサン通り(バンコクの安宿街)発でアランヤプラテート(タイ国境)→ポイペト(カンボジア国境)経由でシェムリアップに陸路で入るツアー代金に含まれていたのは、
①カオサン~シェムリアップの宿までの乗り合わせバス代(往復)
②シェムリアップの宿代&朝食代
③日本語ガイド代
④シェムリアップでの乗用車代
⑤アンコールワット、アンコールトム、タプローム、ベンメリアのツアー
で、
現地で自腹購入したのは
①カンボジアのビザ
②アンコール遺跡&ベンメリアの入場券
③アンコールワットの朝日ツアー代
④朝食以外の飲食代
でした。
サワディー アンコールツアーズという、カオサンで日本人が経営してる宿が旅行会社も行っているんです。先程しらべたら2019年現在も営業してました。アンコール遺跡をスピーディーに廻りたい方にはオススメです。ガイドさんもいい方でした。 ちなみに、話は少し逸れますが、ここのHPからカオサンの無料マップがダウンロードできます。
サワディ-アンコールツアー(Sawasdee Angkor Tour):カオサン発アンコールワットツアー・陸路プライベート・強行プラン・2泊3日
2.カンボジアビザ
私たち以外の観光客はツアー会社にお金を払い、カンボジアビザを取得していました。ツアー会社からもビザは事前取得するようにと言われてましたが、ほんの少し手数料がかかるので、忠告を無視して現地で個人取得することにしました。なお、ツアー会社で取得すると2300円(2013年3月当時)でした。
現地取得には2つのリスクが伴いました。
①ツアーに置いていかれる可能性
ツアー会社には『遅れた場合、置いていきますよ!!』的なことを言われました。観光国カンボジアには世界中から沢山の外国人が訪れるため、時期や時間帯によっては長蛇の列ができてしまうのです。
②ビザ代金がはね上がる可能性
今でもなのかな?当時のカンボジアでは、アライバルビザで賄賂が横行してるという噂がありました。中には法外な料金を提示され、払うまでパスポートを返してもらえないこともあるとか…。多目にビザ代を払った人から入国させてもらえるとか…。そしたら、ツアー会社で申し込んだ方が安いじゃん。
そんな不安がありましたが、ビザ取得と入国審査のために並びました。他のツアー仲間たちも入国審査は自分でやらないといけないため、列に並んでます。思ったよりは観光客は少な目でした。入国したら、先程まで乗っていたバンに集合という話になっています。
さぁ、間に合うか!!!
並んでいると、私たちの数人前に日本人男性が並んでました。大学の春休みを利用した、初一人旅らしく、あとで知ることになるのですが、某難関大に通う大学生でした。名前はダイチ(仮名)としておきます。笑
彼は長身で結構きれいな顔をしていたので男前に見えなくもないのですが、なかなか行動が不幸で残念でして…。カンボジアビザ代込みのツアーを申し込んでいたのになぜか旅行会社(私たちのとは違います、念のため。)にボッタくられていたため再度払わないといけなかったり、バンコクの安宿で南京虫と同居して足が腫れていたりと、カンボジア入国前に既に色々残念でした。笑
さらに、以前アメリカに行ったときの余ったコインを大量に持ってきたのですが、アメリカのドル紙幣は使えても、コインはカンボジアでは使えないわけでして…。ビザを買い直すときにダイチがカバンから出したビニール袋には、50枚はあるんじゃないかというくらいの米国コインがジャラジャラと、入ってました。笑
コインが使えないことをIさんから教えてもらったダイチは困り果て、『米ドル持ってますか?手持ちがコインしかなくて…。借りてもいいですか?』と我々に懇願。借りた米ドルで入国できました。(後でタイバーツで支払い)
ダイチ、ドンマイ。初めての一人旅とは試練の連続なのだよ。笑
結果として、私たちは集団に遅れることなくカンボジアビザを取得し、カンボジアに入国することができました。シングルビザは20ドルと聞いていたけど25ドルに値上げされてましたが、2013年3月から料金が改訂されたのだ…。と、信じたい。笑 ※2019年現在、アライバルビザは30米ドルのようです。どんどん値上げされてるー。笑
ちなみに、2013年3月当時は超円高だったため、25ドルでも大使館や旅行会社経由で取得するより安かったのです。まぁ、リスクや多少の手間はありましたがね。今ではeビザでもっと簡単に取れるみたいなので、日本出発でアライバルビザをわざわざ取る必要もないかと。eビザを取ったらまた記事にします。笑
なお、アライバルビザ申請の際、支払い方法が米ドル紙幣支払いのみだったので気を付けて下さい。ダイチみたいに米コインやタイバーツで払おうとしても使えません。あと、現地で履歴書サイズの写真が2枚要りました。プリクラでもOKだったという噂もありますが、就活等で余ったものでいいので持参しましょう。私はホッチキスの穴跡があるB級品を持参しました。
※ガイドブック情報だと、2019年現在は写真の大きさや枚数が変わっているようですので、大使館等で必ず最新情報を確認してください。
↑こういうのも煩わしいので、eビザ取得を薦めます!!! 笑
3.シェムリアップへ
ポイペトからは乗用車に乗り換え、シェムリアップに向かいました。私たち2人+ダイチ+ミユキちゃん(女子大生、彼女はしっかりしていた。笑)で乗り合わせました。
『シェムリアップまでの道はかなり酷道だよ。』と言う話を、2000年代初頭にシェムリアップを訪れた友人Mと、相方Iさんから聞いていたのですが、すっかり舗装されてました。
どこまでもまっすぐ続く道と、横を見れば広がるのどかな風景がかなりいい感じでした。
ナンバープレートのない車や、積載量を無視した車が走っているのも、ご愛嬌。
が、宿周辺は未舗装で、最後の最後に酷道を少しだけ味わいました。少しだけ縦に揺れる感じね。後でここを歩いたのですが、粘土質の道なのでねっとりとした粘り気があり、乾季なのにいつかの雨が残っていた感じでした。
そして、宿にチェックイン。偶然にもダイチも同じ宿でした。彼はシェムリアップでは何も予定を組んでいなかったのですが、『一緒に廻ってもいいですか…?』と聞かれました。予想通りで、もちろん快諾しました。だって、ほっとけないもん。笑
だいちが なかまに なった。
この後も、赤いバックパック&スーツケース持参のダイチは『残念伝説』を色々遺してくれ、ほっとけないかわいい奴だったのです。ダイチ、今ごろ社会人になってるけど、元気でやってるかしら?笑
#213 乾季のインドに持っていってよかったものを挙げてみた。
平成最後の更新です。以前、雨季のインド旅行の持ち物について書いたところ、私のブログの閲覧者数の上位記事に常になっております。
いつも読んで下さってありがとうございます。…と、お礼をしたところで、今回は乾季のインド旅行で持っていってよかったものを紹介します。
ちなみに、インドの乾季は州にもよると思うのですが、だいたい10月~3月だと思ってもらえばいいと思います。
① 防寒具
こちらは12月末のベナレス(バラナシ、インド北部)の写真なのですが、乾季のインドの朝と夜は冷えるので、焚き火をしていたりします。インド人の話だと、乾季に凍死する人もいるとか…。いや、日本の冬と比べたら雪も降らないし、温かいとは思うのですが、それでもやはり防寒具は必要ですね。ダウンジャケットとか、セーターとかニット帽とか…。耳当てをしているインド人もいる位です。笑
乾季の終わりがけの3月末でも、インド人はニットを着ていました。
※『写真、撮ってー』と言われて撮った写真を勝手に使ってしまいました。掲載許可を取ろうにも、名前も連絡先も知らないから載せちゃったー。笑
もちろん、現地購入も可能です。私もベナレスでちゃんちゃんこ風の上着を購入しました。インドに行くと何だか染められてしまうんです。日本ではなかなか着る機会がないですが…。笑
② 毛布
インドの交通機関は365日とにかく冷えます。凍死者が出ると言う乾季だろうと冷房を使うだなんてクレイジーです。冷蔵庫内にいるみたいな感覚です。
寝台車では一応毛布もつきますが、これだけだと不十分なときもあるので、機内で貸し出されるような薄い毛布があるだけでも違いますね。それか、たくさん着込むか…。笑
③ ストール
ストールは乾季でも大活躍。寒いとき、ちょっとおしゃれを足したいとき、砂ぼこりがすごいときなどに使えます。
インドで現地購入もありです。個人的オススメはアノーキー!インド人にとっては高級ブランドですが、日本人の感覚だとかなりお値打ちにかわいい柄の服やファッション小物が買えます。ベナレスには支店がないですが、ジャイプールの本店をはじめ、デリーやコルカタなどインド各地にお店があります。ジャイプールにはミュージアムも。
④ ビーチサンダル
ビーサンはどこへ行くにも持っていきますが、インドの寺院は土足禁止が多いので、着脱の楽なビーサンが便利なのですが、乾季の町歩きはビーサンだと足元が冷えるかもです。
じゃあ、何で持っていくのかと言うと、宿のシャワーがとんでもなく汚い時があるからです。絶対必須!!絶対!←大事なことなので2回言いました。笑
⑤ ORS
別名、経口補水液(Oral Rehydration Solution)。日本の薬局で液状のものとパウダー状のもの、ゼリー状のものが売られています。乾季では、脱水症状や熱中症になることはないと思うのですが、細菌先進国インドでは季節問わず下痢や嘔吐に悩まされることがあります。いわゆる、胃腸かぜのような症状が起こるのです。そんな時、ペットボトルの水にORS粉を入れて振ればORSの完成。これで水分だけでなく塩分も補給できます。
インドでもORSの粉は買えますが、おそろしく不味いです。以前、下痢と嘔吐で大変なときに使いましたが、そんなときでも不味くて飲みきれませんでした。笑
なお、ORSは塩と砂糖でも作ることができます。塩小さじ1/2杯と砂糖大さじ4杯を1㍑の水に溶かすだけでOK。日本から、あらかじめ計量した塩と砂糖をジップ袋に入れて持っていけば、わざわざ買わなくてもいいと思います。インドの水は小サイズでも1㍑が主流だし…。
⑥ 薬
何かと体調を壊しがちなインド旅行。私は喘息持ちのため、空気の悪いインドに1週間いるとたいてい咳が止まらなくなります。また、頭痛や胃もたれに悩まされたりもするため、念のため持っていきます。
ちなみに、インドの下痢には正露丸は全く効きませんので、整腸剤を持参するか、インドの薬局で『Diarrhea(ダイアリーア=下痢) stopper』と言って、薬(ORSの写真右の黄色い錠剤、緑色のときもあるらしい)を買いましょう。
⑦ トイレットペーパー
インドのトイレにはペーパーが備え付けられていないことも…。そう、東南アジアでは珍しくないですが、和式タイプのトイレでは、桶などで水をかけてぬぐうというトイレスタイルなんです。潔癖症の私は日本からペーパーを持参します。現地購入も可能ですが、日本のものと比べ、かなり品質が悪い上、量が少ないくせに芯が大きいためかさばります。芯を抜いた日本のペーパーが最強なのです。「郷に入っては郷に従え」と言われようが、私はペーパーを使いますよ。笑
なお、インドでは左手は不浄の手と言われており、トイレで使うのは左手です。左利きの方、インド人と握手するときは右手でしてあげましょうね。笑
⑧ マスク
先ほど、ストールでマスク代わりになるということを書きましたが、やはり餅は餅屋。マスクは砂埃対策や移動時のエアコンによる乾燥対策として大活躍します。街中ではつけてもいいですが、インド人が寄ってくること必至だと思います。私はそれで1枚使い捨てマスクをあげたことがありますよ。笑
⑨ 千円札
インドの両替では一万円分も両替すると多すぎる場合があるので、千円札を10枚、五千円札を2枚、あとは一万円札で持っていくようにしています。で、旅行の初日あたりで一万円単位で両替し、帰る日が近づくにつれ千円単位で両替すると無駄がないかなぁ、と。以前、あと1日で帰るのに一万円しかなくて、致し方なく大量両替した痛い経験から学びました。かさばるのが難点ですが、物価の安いアジアの旅では必需品です。
ちなみにインドルピーの国外持ち出しは禁止。インドルピーでは日本では全く価値がないので、使いきった方がいいですよ。
⑩ ウェットティッシュ
これも、どこへ行くにも持っていくものですが、やはりあると安心です。ただし、インドでは多少の埃や汚れとは付き合っていかないといけないものだなぁと、(日本では)潔癖症の私は思うのです。笑
⑪ アメリカドル紙幣
東南アジアでは日本円よりルートがいい米ドル紙幣ですが、インドでも使える時があります。特に、1ドル80円台だった時に200円くらいで売られていたポストカードセットが1ドルだったりしました。わざわざ両替する必要はないですが、うちに米ドル紙幣が余っていたら持っていってもいいかもです。
そして、米ドルを出して買い物しようとするとギャラリーがめちゃ寄って来ます。こういうところがインドは面白い。笑
⑫ 水ペットボトル&ホルダー
別に到着先の空港などでも買えるのですが、私は入国後すぐにバスや電車に飛び乗ったり、深夜に到着したりすることがある関係で、水のペットボトルは日本から1本だけ必ず持参するようにしています。これまでの海外旅行で、水が買えなくて困ったことが過去2回あったのです。あと、冷たさキープ&結露対策でペットボトルホルダーも持参。
以上、12点を挙げてみました。雨季とかぶるものもありますが、乾季だとそこに乾燥と寒さ対策のものが増えますね。
その他、↓に、いつもの大荷物が載っています。笑
#212 冬のヨーロッパ旅行の持ち物について。
今年2月に初めて冬のヨーロッパに行ってきました。今さらながらの投稿ですみません。冬のヨーロッパであるとよかったものを挙げてみます。次の冬旅行で参考にしていただけたら幸いです。笑
なお、今回の私のルートは
日本→(香港・カタール乗継)→パリ(2泊)
パリ→ローザンヌ(1泊)
という、大変狂った予定ですので、参考にならない点も多々あると思いますが、ご了承くださいませ。笑
持っていってよかったもの
①ダウンジャケット&スヌード&ニット帽
コートでもよかったのですが、重さと動きやすさを考えて、ダウンにしました。使わないときはコンパクトにしまえるし、汚れもとりやすいし、大正解!
スヌードは、友達がつけているのを見て、ブルーブルーエのセール品で1000円ほどで購入。羊毛が肌に直接触れるとかゆくなる私にはありがたい素材と、膝元に置けば膝掛け代わりになって温かくしてくれました。早朝のパリは日本並に冷えていたので、首元を温めてくれました。丸洗いできるのもポイント高し。
ニット帽はヴィンテージ毛糸(と言ったら格好いいですが、要は実家にあった昔の毛糸w)で私が編みました。日本でも、ピンバッジを付けて愛用しており、友達が人混みから私を探すときのトレードマークとなっております。どこかでこの帽子を見かけたら、それはたぶん私です。笑
②クレジットカード
やっぱりヨーロッパはカードが強い!ユーロ紙幣がなくても買い物が楽しめます。が、カード盗難にはくれぐれも要注意!です。
③バックパック&小キャリーバッグ
パリの地下鉄にはエスカレータがないんです。乗り換えをするときは長い長いエスカレータで移動しますが、地上での行き来は階段が基本のため、エレベータを探すのも一苦労…。もちろん、タクシーで空港から宿まで行けば問題ないのでしょうが、安上がりで旅をしたい方は軽いスーツケースか、バックパックか、荷物の多い方は私みたいに両刀使いにすると動きやすいですよ。
ちなみに、我が宿にはエレベータがついてましたが、階と階の間で停まるので、そこから数段を上り降りしてから部屋に向かわないといけません。昔停まった、1泊8000円くらいの2つ星ホテルもそうだったなぁ…。
エレベータのドアは手動だし…。そういう所に関してはフランスは後進国であるように思います。
なお、鉄道駅はエスカレータがあるので大きいスーツケースでも楽に移動ができますよ。スリが待ち構えていたりしますが。笑
④トリートメント
ヨーロッパでシャンプーすると、とにかく泡立ちにくいんです。さらに、髪がとにかく傷み、キシキシになるんです。美容師の後輩曰く、その原因は水質の違いで、フランスも硬水の国。日本製のシャンプーを使い、トリートメントでさらに補うといいんだそう。安宿についているようなリンスインシャンプーを使うとキシキシ必至です。(経験者=私。笑)
トリートメントの代わりにエッセンスオイルを使うのもオススメ。これはインドネシアで一つ90円くらいで買ってきたものですが、最近では日本でも同じものが売られています。
※スイスは軟水の国なので、水道水が普通に飲めます。
⑤USBケーブル
普段は純正の充電器でいいのですが、国内でも高速バスや機内ではUSBでのみ充電ができる場合が実は多いため、Android用USBケーブルを買いました。と言いつつ、今回はそのUSBケーブルを置いてきてしまったため、ポータブル充電器についているUSBケーブルで何とか機内充電をしました。変圧機能が備わっているのかもわからなかったし、10センチくらいしかケーブルの長さがなかったから、まぁ使いにくかったです!充電できたからよかったけどさ。笑
⑥乗継先のコンセント変換プラグ
今回は超短期でフランス・スイス・カタールの3か国に入国したのですが、国によりコンセントの形状が違うためプラグを2種類持っていきました。なお、私はガチャガチャ組み換えてコンセントプラグを作る便利グッズを持っていない(それが一般的になる前に各コンセントプラグを徐々に買い揃えてしまった)ため、毎回旅行先のコンセントプラグの形状を調べて持っていきます。
フランスはC型(ヨーロッパ主流)、スイスとカタールと香港はBF型(イギリスの元植民地に多い)です。ちなみに、O型はオセアニア(オーストラリアなど)、B型はどこかの国(Cが主流でBがサブの国。結局使わなかった)に行く時に買いましたが、基本、C型とBF型があれば事足ります。
空港で長時間乗継待ちがあるときも、コンセントプラグがあると充電ができて便利ですよ。USBでもいいですが、コンセントプラグならどの空港にも備え付けられています。
⑦携帯ハンガー&S字フック
携帯ハンガーは雑貨屋AWESOMEで購入し、S字フックは100均の物にマステを巻き付けました。
ドミトリーでロッカーとかがなくて、ベッド周りにバスタオルや上着をかけたいときに便利です。ものぐさな私はゴミ袋もかけちゃいます。笑
⑧防犯グッズ
電車内などで自分の手元から荷物が離れるときに、自転車チェーンはあると便利です。また、スリ対策に南京錠や、せめて安全ピンでカバンのガードをするといいです。しかし、私は今回安全ピンや南京錠を持っていくのを忘れました…。笑
⑨ビーチサンダル
冬でも宿用にビーサンは必須!シャワーに使うのは勿論、部屋内を歩くときも使えます。寒かったら5本指靴下を履きましょう。笑
⑩コーデュロイパンツ
冬と言えばコーデュロイ素材!タイツの上にコーデュロイパンツor内起毛パンツを履いて外の寒さをしのぎました。
⑪バスタオル
安宿だったからですかね?スイスでもフランスでも今回の安宿(宿代4000円以下のドミトリー)はバスタオルが有料でした。いつもはそんなことなかったような気もしますが…。
持っていって失敗or要らなかったもの
①リュック
両手が空くし、美術館でも楽だと思ってリュックにしたのですが、親切なパリジャン&ジェンヌから『リュックは背中に背負っちゃだめ!』と何回も指摘されました。赤子のように胸の前で抱えてるとみんなの視線が痛いし、花の都ではやはりショルダーバッグが正解でしたかね?私、ショルダーバッグでもヨーロッパでスリ被害(未遂も含め3回)に遭いましたが…。リュックを背負ってからコートを羽織って完全ガードするのも、冬ならアリだと思います。
②手袋・カイロ
たまたまですかね?2月のパリは日本の方が寒いくらいでした。たくさん歩いたから体も温まったし、室内は暖かいので、カイロを使うほどは寒くなかったです。でも、寒がりの人は持参してもいいかも。なお、空港でカイロを肌着に貼って手荷物検査を受けると、金属センサーで引っ掛かり、カイロを貼ったお腹をさらすはめになるので要注意です。(経験者=私。)笑
以上、冬のヨーロッパ旅行であると便利なものを挙げるつもりが、他の季節でもヨーロッパであると便利なものが大半になってしまいました。GWの荷作りの参考になれば幸いです。笑
#211 ローザンヌでアールブリュット・ジャポネに行ってみた。(2019.2)
アールブリュットの日本人アーティスト展へ行ってみたシリーズ第2弾。
すみません、気がつけば最後の更新から1ヶ月以上経ってしまいました。この1ヶ月、転居やら転職やらでバタバタしておりまして…。
ということで、2月半ばにスイスのローザンヌにある、アールブリュット美術館に行ってきました。ここを訪れるのは2回目ですが、目的は日本人アーティストの特別展。2019年の4月20日まで見ることができますので、今ならまだ間に合います。笑
2年半前の訪問についてはコチラ。
行き方を簡単に紹介。前回はスイスパスという無敵の公共交通パスがあったのでローザンヌ駅から地下鉄で向かいましたが、今回はケチって歩きました。笑
ローザンヌ駅の北口(インフォメーションセンター近く)に出ました。この五輪マークが目印。そう、ローザンヌにはIOCの本部があるんです。
話は逸れますが、地下鉄ローザンヌ駅を南に行ったところにあるウーシー駅前には次のオリンピックまでのカウントダウンのモニュメントがあります。前回はリオ五輪開催中でしたが、今回は東京五輪までのカウントダウンが行われてました。
で、ローザンヌ駅北口を出て、左側にひたすら上ります。で、右折して、大きい橋を渡ります。大まかに言うとこんな感じです。私は北口から直進して迷いかけたので、北口から直進ルートはオススメしません。たぶん駅北口から左折コースの方が道が単純です。なお、ローザンヌ駅のインフォメーションセンターでもらえる地図上にはアールブリュット美術館が確かに載ってるのですが、途中でその道が街の説明で消えてるんです。たぶんみんなが地下鉄を使うからなんでしょうけど。てことで、みなさんも地下鉄で行くと思うので、徒歩での行き方の説明はこんなんでいいですよね?詳しく知りたい方はコメント欄へどうぞ。笑
とにかく、橋を渡り、上り坂を北上して丁字路にぶつかったら左折、そして左手に見えるのぼり旗が目印です。
こちらがアールブリュット美術館です。地元では結構有名なようで、道を尋ねたときもすぐにわかってもらえました。なお、某歩き方にも載っています。入館料は11フラン。無料のロッカーがあるので、そこで貴重品などを預けられます。私のバックパックは大きすぎて入らなかったため、入場券売り場の横に剥き出し(セキュリティー0)で預かってもらえました。なお、入場券売り場手前にしかミュージアムショップ(と言ってもポストカード類と画集のみ)はありません。
この美術館、2年半前と比べて大きく変わった点が2つありました。
1つ目は写真撮影が可能になったこと!!以前はすべてNGでした。あ、もちろんフラッシュ撮影はダメですが。
おぉ、2年半ぶりのローザンヌ先輩こと、Aloïse Corbazさん!ローザンヌ出身の彼女の作品は男女が登場する愛溢れるものばかりなのです。
そして、鉄拳先輩こと、Adolf Wölfliさんの作品も健在。
2016年8月当時は知りませんでしたが、彼はアールブリュット界ではかなり有名な方なんですよ。日本国内のとあるアールブリュットの講演で彼の絵が出て来た時に、私は思わず『鉄拳先輩!!』と叫びましたよ、心の中で。笑
私(とKさん)が鉄拳先輩と呼ぶ所以は、彼の絵に必ず登場する謎の顔。パラパラ漫画芸人の鉄拳に似ていると言うことで私たちの間では鉄拳先輩とリスペクトを込めてこう呼ばせていただいております。美術館学芸員による、彼の説明文にも『彼の作品にはマスクをつけた男が必ず描かれており…』とありました。笑
あとは、私の大好きな巨匠の作品を探しました。が、見つかりませんでした。こちらが2つ目の変更点です。残念。ミュージアムショップで作品集を買おうとしたら、それも売り切れ。2年半前は荷物に余裕がなくて買うのをやめたのですが、やはり超過料金を払ってでも日本に持って帰るべきだったか。号泣
こちらが2年半前のパンフに載っていた、巨匠こと、ヴィレム・ハンク氏の作品。本当に細かくそして忠実に描かれているんです。『東京駅』は本当に素晴らしかった。実は彼、アールブリュット界で最高額の売値がついた方でもあるんですよ。
4階建てのこの美術館では、2階の一部で特別展が催されています。入場券があればそのまま見ることができます。そういえば、2年半前も何か特別展が開催されていたなぁー。
今回の特別展は日本人の作品です。ジャポンの文字に、心踊ります。
なお、私が日本人だとわかると、チケット売り場でお姉さんから日本語のパンフレットがもらえました。
アールブリュット美術館では、犯罪歴のある方や病気を患っている方の作品が経歴と共に紹介されているのですが、日本人アーティストの特別展では主に障がいをもっている方の描いた作品が展示されてました。
ここからは、特に素晴らしいと思った作品を紹介していきます。
ホットボンドとグルーガンで色を重ねて作られた、野本竜士さんの作品です。溶けたところも、色が重なったところもいい味を出してました。こういうパーティーグッズ、昔ありましたよね?スプレーで出すやつ。接着剤が画材になるっていう発想がすごいなー。
見よ、この躍動感を!!ここからだと鳥に見えますが、角度から変えるとまた違って見えるのも面白い作品たちでした。
こちらはミルカさん作の鳥の絵なのですが、注目すべきはその背景。細かく音符が描かれているのです。絵から鳥のさえずりが聞こえてきそう。
続いて、田村拓也さんの作品。正方形に縁取ってから、マーカーでパッチワークのように丁寧に塗られています。何となく、エルマーの大冒険を彷彿とさせる色合いに優しい気持ちになります。
こちらが私のイチオシ!小林一緒さんの食べ物絵日記です。その日に食べたものを覚え、絵に描くということを何十年も続けているそうです。イクラやウニの軍艦でも色々な種類があるんですが、それを細かく頭の中で(説明文では『特別な覚え方で』みたいな表記がありました)記憶してきて、完全再現。感想まで添えられてます。私が板前さんなら、こんな素敵に描いてくれたら嬉しいかぎり。
最近では食べる前に写真に納めて満足しがち(私もたまにやるのでその行為を否定するつもりはありません)ですが、目で見て楽しんで、食べて味を楽しんで、それを記憶のあるうちに絵に描いて残すってのも素敵だなぁ。私にはそんな才能も記憶力もないから到底できないですが。こういう特殊能力のすごさに圧倒されるのも、アールブリュット展の面白さなのです。どうやって記憶しているのでしょうか?カメラアイ(瞬間記憶能力)の持ち主かなぁ?件の巨匠も、写真がポピュラーでない時代に、日本語の看板をそのまま書き写していたので、もしかしたらカメラアイを持っていたのかもしれません。いやはや、すごい才能です。
日記なので、当然実在するお店ばかりなわけですが…。ショーケースに入っていたため、残念ながら他のページを見ることはできませんでした。が、彼の作品には心を奪われた私は思わず隅から隅まで何度も何度も見返しました。他にお客さんがほとんどいなかったからできたことですが、たぶん彼らの目には『熱心なジャポネがいるなぁ』と思われたことでしょう。何と言うか、写真に納めても満足できなくて、目に焼き付けたかったんです。本当に素晴らしかった。日本でも作品を見てみたい!
大倉史子さんの作品は、雑誌などを切りぬきを組み合わせたコラージュです。大好きなものや人をはさみで切ってからテープでつなげており、中にはお友達?の名前が何度も書かれていたりするものもありました。まさかローザンヌで吉澤ひ〇み元メンバーに会うとは思いませんでしたよ。笑
最後に、今回のパンフ表紙絵のこちら。ストレンジナイトさんの作品は布などの素材を色々組み合わせて仮面を作っているのですが、彼はこの展覧会の開幕前に残念ながら亡くなってしまっています。彼には、さまざまな国と地域の人がここローザンヌで日本人の作品に魅了される姿を見ていただきたかった。それが叶わなかったのは残念です。
日本人アーティストの特別展は2019年4月20日で終了ですが、アールブリュット美術館自体はいつも開館しているため、世界中のアールブリュットアーティストによる常設作品は見ることができます。2年半前とほぼ作品が入れ替わっていたので、何度足を運んでも楽しめると思います。ローザンヌに行かれた際は是非!!はるばるパリからほぼ日帰りで訪れた甲斐がありました。