#212 冬のヨーロッパ旅行の持ち物について。
今年2月に初めて冬のヨーロッパに行ってきました。今さらながらの投稿ですみません。冬のヨーロッパであるとよかったものを挙げてみます。次の冬旅行で参考にしていただけたら幸いです。笑
なお、今回の私のルートは
日本→(香港・カタール乗継)→パリ(2泊)
パリ→ローザンヌ(1泊)
という、大変狂った予定ですので、参考にならない点も多々あると思いますが、ご了承くださいませ。笑
持っていってよかったもの
①ダウンジャケット&スヌード&ニット帽
コートでもよかったのですが、重さと動きやすさを考えて、ダウンにしました。使わないときはコンパクトにしまえるし、汚れもとりやすいし、大正解!
スヌードは、友達がつけているのを見て、ブルーブルーエのセール品で1000円ほどで購入。羊毛が肌に直接触れるとかゆくなる私にはありがたい素材と、膝元に置けば膝掛け代わりになって温かくしてくれました。早朝のパリは日本並に冷えていたので、首元を温めてくれました。丸洗いできるのもポイント高し。
ニット帽はヴィンテージ毛糸(と言ったら格好いいですが、要は実家にあった昔の毛糸w)で私が編みました。日本でも、ピンバッジを付けて愛用しており、友達が人混みから私を探すときのトレードマークとなっております。どこかでこの帽子を見かけたら、それはたぶん私です。笑
②クレジットカード
やっぱりヨーロッパはカードが強い!ユーロ紙幣がなくても買い物が楽しめます。が、カード盗難にはくれぐれも要注意!です。
③バックパック&小キャリーバッグ
パリの地下鉄にはエスカレータがないんです。乗り換えをするときは長い長いエスカレータで移動しますが、地上での行き来は階段が基本のため、エレベータを探すのも一苦労…。もちろん、タクシーで空港から宿まで行けば問題ないのでしょうが、安上がりで旅をしたい方は軽いスーツケースか、バックパックか、荷物の多い方は私みたいに両刀使いにすると動きやすいですよ。
ちなみに、我が宿にはエレベータがついてましたが、階と階の間で停まるので、そこから数段を上り降りしてから部屋に向かわないといけません。昔停まった、1泊8000円くらいの2つ星ホテルもそうだったなぁ…。
エレベータのドアは手動だし…。そういう所に関してはフランスは後進国であるように思います。
なお、鉄道駅はエスカレータがあるので大きいスーツケースでも楽に移動ができますよ。スリが待ち構えていたりしますが。笑
④トリートメント
ヨーロッパでシャンプーすると、とにかく泡立ちにくいんです。さらに、髪がとにかく傷み、キシキシになるんです。美容師の後輩曰く、その原因は水質の違いで、フランスも硬水の国。日本製のシャンプーを使い、トリートメントでさらに補うといいんだそう。安宿についているようなリンスインシャンプーを使うとキシキシ必至です。(経験者=私。笑)
トリートメントの代わりにエッセンスオイルを使うのもオススメ。これはインドネシアで一つ90円くらいで買ってきたものですが、最近では日本でも同じものが売られています。
※スイスは軟水の国なので、水道水が普通に飲めます。
⑤USBケーブル
普段は純正の充電器でいいのですが、国内でも高速バスや機内ではUSBでのみ充電ができる場合が実は多いため、Android用USBケーブルを買いました。と言いつつ、今回はそのUSBケーブルを置いてきてしまったため、ポータブル充電器についているUSBケーブルで何とか機内充電をしました。変圧機能が備わっているのかもわからなかったし、10センチくらいしかケーブルの長さがなかったから、まぁ使いにくかったです!充電できたからよかったけどさ。笑
⑥乗継先のコンセント変換プラグ
今回は超短期でフランス・スイス・カタールの3か国に入国したのですが、国によりコンセントの形状が違うためプラグを2種類持っていきました。なお、私はガチャガチャ組み換えてコンセントプラグを作る便利グッズを持っていない(それが一般的になる前に各コンセントプラグを徐々に買い揃えてしまった)ため、毎回旅行先のコンセントプラグの形状を調べて持っていきます。
フランスはC型(ヨーロッパ主流)、スイスとカタールと香港はBF型(イギリスの元植民地に多い)です。ちなみに、O型はオセアニア(オーストラリアなど)、B型はどこかの国(Cが主流でBがサブの国。結局使わなかった)に行く時に買いましたが、基本、C型とBF型があれば事足ります。
空港で長時間乗継待ちがあるときも、コンセントプラグがあると充電ができて便利ですよ。USBでもいいですが、コンセントプラグならどの空港にも備え付けられています。
⑦携帯ハンガー&S字フック
携帯ハンガーは雑貨屋AWESOMEで購入し、S字フックは100均の物にマステを巻き付けました。
ドミトリーでロッカーとかがなくて、ベッド周りにバスタオルや上着をかけたいときに便利です。ものぐさな私はゴミ袋もかけちゃいます。笑
⑧防犯グッズ
電車内などで自分の手元から荷物が離れるときに、自転車チェーンはあると便利です。また、スリ対策に南京錠や、せめて安全ピンでカバンのガードをするといいです。しかし、私は今回安全ピンや南京錠を持っていくのを忘れました…。笑
⑨ビーチサンダル
冬でも宿用にビーサンは必須!シャワーに使うのは勿論、部屋内を歩くときも使えます。寒かったら5本指靴下を履きましょう。笑
⑩コーデュロイパンツ
冬と言えばコーデュロイ素材!タイツの上にコーデュロイパンツor内起毛パンツを履いて外の寒さをしのぎました。
⑪バスタオル
安宿だったからですかね?スイスでもフランスでも今回の安宿(宿代4000円以下のドミトリー)はバスタオルが有料でした。いつもはそんなことなかったような気もしますが…。
持っていって失敗or要らなかったもの
①リュック
両手が空くし、美術館でも楽だと思ってリュックにしたのですが、親切なパリジャン&ジェンヌから『リュックは背中に背負っちゃだめ!』と何回も指摘されました。赤子のように胸の前で抱えてるとみんなの視線が痛いし、花の都ではやはりショルダーバッグが正解でしたかね?私、ショルダーバッグでもヨーロッパでスリ被害(未遂も含め3回)に遭いましたが…。リュックを背負ってからコートを羽織って完全ガードするのも、冬ならアリだと思います。
②手袋・カイロ
たまたまですかね?2月のパリは日本の方が寒いくらいでした。たくさん歩いたから体も温まったし、室内は暖かいので、カイロを使うほどは寒くなかったです。でも、寒がりの人は持参してもいいかも。なお、空港でカイロを肌着に貼って手荷物検査を受けると、金属センサーで引っ掛かり、カイロを貼ったお腹をさらすはめになるので要注意です。(経験者=私。)笑
以上、冬のヨーロッパ旅行であると便利なものを挙げるつもりが、他の季節でもヨーロッパであると便利なものが大半になってしまいました。GWの荷作りの参考になれば幸いです。笑
#211 ローザンヌでアールブリュット・ジャポネに行ってみた。(2019.2)
アールブリュットの日本人アーティスト展へ行ってみたシリーズ第2弾。
すみません、気がつけば最後の更新から1ヶ月以上経ってしまいました。この1ヶ月、転居やら転職やらでバタバタしておりまして…。
ということで、2月半ばにスイスのローザンヌにある、アールブリュット美術館に行ってきました。ここを訪れるのは2回目ですが、目的は日本人アーティストの特別展。2019年の4月20日まで見ることができますので、今ならまだ間に合います。笑
2年半前の訪問についてはコチラ。
行き方を簡単に紹介。前回はスイスパスという無敵の公共交通パスがあったのでローザンヌ駅から地下鉄で向かいましたが、今回はケチって歩きました。笑
ローザンヌ駅の北口(インフォメーションセンター近く)に出ました。この五輪マークが目印。そう、ローザンヌにはIOCの本部があるんです。
話は逸れますが、地下鉄ローザンヌ駅を南に行ったところにあるウーシー駅前には次のオリンピックまでのカウントダウンのモニュメントがあります。前回はリオ五輪開催中でしたが、今回は東京五輪までのカウントダウンが行われてました。
で、ローザンヌ駅北口を出て、左側にひたすら上ります。で、右折して、大きい橋を渡ります。大まかに言うとこんな感じです。私は北口から直進して迷いかけたので、北口から直進ルートはオススメしません。たぶん駅北口から左折コースの方が道が単純です。なお、ローザンヌ駅のインフォメーションセンターでもらえる地図上にはアールブリュット美術館が確かに載ってるのですが、途中でその道が街の説明で消えてるんです。たぶんみんなが地下鉄を使うからなんでしょうけど。てことで、みなさんも地下鉄で行くと思うので、徒歩での行き方の説明はこんなんでいいですよね?詳しく知りたい方はコメント欄へどうぞ。笑
とにかく、橋を渡り、上り坂を北上して丁字路にぶつかったら左折、そして左手に見えるのぼり旗が目印です。
こちらがアールブリュット美術館です。地元では結構有名なようで、道を尋ねたときもすぐにわかってもらえました。なお、某歩き方にも載っています。入館料は11フラン。無料のロッカーがあるので、そこで貴重品などを預けられます。私のバックパックは大きすぎて入らなかったため、入場券売り場の横に剥き出し(セキュリティー0)で預かってもらえました。なお、入場券売り場手前にしかミュージアムショップ(と言ってもポストカード類と画集のみ)はありません。
この美術館、2年半前と比べて大きく変わった点が2つありました。
1つ目は写真撮影が可能になったこと!!以前はすべてNGでした。あ、もちろんフラッシュ撮影はダメですが。
おぉ、2年半ぶりのローザンヌ先輩こと、Aloïse Corbazさん!ローザンヌ出身の彼女の作品は男女が登場する愛溢れるものばかりなのです。
そして、鉄拳先輩こと、Adolf Wölfliさんの作品も健在。
2016年8月当時は知りませんでしたが、彼はアールブリュット界ではかなり有名な方なんですよ。日本国内のとあるアールブリュットの講演で彼の絵が出て来た時に、私は思わず『鉄拳先輩!!』と叫びましたよ、心の中で。笑
私(とKさん)が鉄拳先輩と呼ぶ所以は、彼の絵に必ず登場する謎の顔。パラパラ漫画芸人の鉄拳に似ていると言うことで私たちの間では鉄拳先輩とリスペクトを込めてこう呼ばせていただいております。美術館学芸員による、彼の説明文にも『彼の作品にはマスクをつけた男が必ず描かれており…』とありました。笑
あとは、私の大好きな巨匠の作品を探しました。が、見つかりませんでした。こちらが2つ目の変更点です。残念。ミュージアムショップで作品集を買おうとしたら、それも売り切れ。2年半前は荷物に余裕がなくて買うのをやめたのですが、やはり超過料金を払ってでも日本に持って帰るべきだったか。号泣
こちらが2年半前のパンフに載っていた、巨匠こと、ヴィレム・ハンク氏の作品。本当に細かくそして忠実に描かれているんです。『東京駅』は本当に素晴らしかった。実は彼、アールブリュット界で最高額の売値がついた方でもあるんですよ。
4階建てのこの美術館では、2階の一部で特別展が催されています。入場券があればそのまま見ることができます。そういえば、2年半前も何か特別展が開催されていたなぁー。
今回の特別展は日本人の作品です。ジャポンの文字に、心踊ります。
なお、私が日本人だとわかると、チケット売り場でお姉さんから日本語のパンフレットがもらえました。
アールブリュット美術館では、犯罪歴のある方や病気を患っている方の作品が経歴と共に紹介されているのですが、日本人アーティストの特別展では主に障がいをもっている方の描いた作品が展示されてました。
ここからは、特に素晴らしいと思った作品を紹介していきます。
ホットボンドとグルーガンで色を重ねて作られた、野本竜士さんの作品です。溶けたところも、色が重なったところもいい味を出してました。こういうパーティーグッズ、昔ありましたよね?スプレーで出すやつ。接着剤が画材になるっていう発想がすごいなー。
見よ、この躍動感を!!ここからだと鳥に見えますが、角度から変えるとまた違って見えるのも面白い作品たちでした。
こちらはミルカさん作の鳥の絵なのですが、注目すべきはその背景。細かく音符が描かれているのです。絵から鳥のさえずりが聞こえてきそう。
続いて、田村拓也さんの作品。正方形に縁取ってから、マーカーでパッチワークのように丁寧に塗られています。何となく、エルマーの大冒険を彷彿とさせる色合いに優しい気持ちになります。
こちらが私のイチオシ!小林一緒さんの食べ物絵日記です。その日に食べたものを覚え、絵に描くということを何十年も続けているそうです。イクラやウニの軍艦でも色々な種類があるんですが、それを細かく頭の中で(説明文では『特別な覚え方で』みたいな表記がありました)記憶してきて、完全再現。感想まで添えられてます。私が板前さんなら、こんな素敵に描いてくれたら嬉しいかぎり。
最近では食べる前に写真に納めて満足しがち(私もたまにやるのでその行為を否定するつもりはありません)ですが、目で見て楽しんで、食べて味を楽しんで、それを記憶のあるうちに絵に描いて残すってのも素敵だなぁ。私にはそんな才能も記憶力もないから到底できないですが。こういう特殊能力のすごさに圧倒されるのも、アールブリュット展の面白さなのです。どうやって記憶しているのでしょうか?カメラアイ(瞬間記憶能力)の持ち主かなぁ?件の巨匠も、写真がポピュラーでない時代に、日本語の看板をそのまま書き写していたので、もしかしたらカメラアイを持っていたのかもしれません。いやはや、すごい才能です。
日記なので、当然実在するお店ばかりなわけですが…。ショーケースに入っていたため、残念ながら他のページを見ることはできませんでした。が、彼の作品には心を奪われた私は思わず隅から隅まで何度も何度も見返しました。他にお客さんがほとんどいなかったからできたことですが、たぶん彼らの目には『熱心なジャポネがいるなぁ』と思われたことでしょう。何と言うか、写真に納めても満足できなくて、目に焼き付けたかったんです。本当に素晴らしかった。日本でも作品を見てみたい!
大倉史子さんの作品は、雑誌などを切りぬきを組み合わせたコラージュです。大好きなものや人をはさみで切ってからテープでつなげており、中にはお友達?の名前が何度も書かれていたりするものもありました。まさかローザンヌで吉澤ひ〇み元メンバーに会うとは思いませんでしたよ。笑
最後に、今回のパンフ表紙絵のこちら。ストレンジナイトさんの作品は布などの素材を色々組み合わせて仮面を作っているのですが、彼はこの展覧会の開幕前に残念ながら亡くなってしまっています。彼には、さまざまな国と地域の人がここローザンヌで日本人の作品に魅了される姿を見ていただきたかった。それが叶わなかったのは残念です。
日本人アーティストの特別展は2019年4月20日で終了ですが、アールブリュット美術館自体はいつも開館しているため、世界中のアールブリュットアーティストによる常設作品は見ることができます。2年半前とほぼ作品が入れ替わっていたので、何度足を運んでも楽しめると思います。ローザンヌに行かれた際は是非!!はるばるパリからほぼ日帰りで訪れた甲斐がありました。
#210 パリからローザンヌまで電車で移動してみた。(2019.2)
パリで美術館巡りをした私は第2の目的地であるローザンヌまで移動しました。アクセスは三種類あり、飛行機(ジュネーヴ空港から電車)、バス、電車から選べます。バスだとかなり安く行けますが、やはり時間はかかるので、電車で行くことにしました。
電車の予約は公式サイトで。
だがしかし、最後のカード決済でよくはじかれるのです。私も3回くらいやられました。が、なぜか4回目は上手くいきました。理由はよくわかりません。某知恵袋にもあったので、みんな苦労しているのだと思います。笑
何回やってもダメだった場合はレイルヨーロッパから予約することをおすすめします。値段は割高ですが、日本語サイトもあるから安心です。
そして、Eチケットを手に入れたらプリントアウト。携帯のアプリもあり、チケットレスで乗車ができるらしいのでダウンロードしたのですが、現地で使えない可能性もあるので念のため。なお、アプリからでも予約はできますが、カード決済でやはり何回もはじかれました。笑
ローザンヌ行きの電車はパリのリヨン駅から出ています。北駅からリヨン駅まで向かいましたが、まぁ大変でした。笑
リヨン駅に着いたら電光掲示板を見て、ローザンヌ行きを探します。Dの表示看板のある方へ向かいました。
改札があり、ここで乗車券をかざします。私はEチケットで。これまでの経緯もあり、はじかれないか不安でしたが、ここは機械が空気を読んでくれて難なくクリア。笑
エスカレータでホームに行きました。
出発10分前にホームに到着!間に合ってよかった!!
2等の17号車に乗り込みます。何て派手な電車なんでしょう。笑
私は乗換なしの直行電車に乗ったので、終点ローザンヌまで4駅しか停まらず、3時間半ほどで到着するとのこと。はやっ!!
出発してすぐに見られた朝日。綺麗でした。
乗車後に乗車券のチェックがありました。私はペーパーのEチケットを提出しましたが、隣のパリジェンヌはアプリ画面を出してました。車掌さんの服装がジーパンだったりするので、本当に車掌さんなのかと一瞬疑ってしまいます。笑
では、車内の様子について。
日本の新幹線と同じで、コンパートメントごとに扉がついています。そして、連結部分付近に荷物置き場もあります。
席と席との間にも荷物置き場が時々あるので、盗難が不安な方はここに置くといいと思います。早い者勝ちだと思いますが。頭上にも荷物棚が有りました。
座席はこんな感じ。結構綺麗です。ほぼ満席でした。私の席は17号車の27番。しかし、どこに席番号が書かれてるの?
答えは座席の背もたれ付近に表示がありました。数字が暗いからここではないと一旦スルーしましたが、他に27の番号がなかったため、ここで間違っていないと思います。車掌さんにも何も言われなかったし…。そして、この数字には法則性があるようでないので、しっかりと左右の番号を見ながら行かないと私みたいにコンパートメントの最後尾まで行き、逆走して乗客の反感を買いますよ。笑
席には飛行機同様にテーブルがあったり、フットレストがあったりします。
さらに、コンセントも!フランス式のC型のコンセントでした。
あと、座席の間にゴミ箱も備え付けられてました。スバラシイ。
トイレも綺麗でしたよ。
点字表記もありました。airと書かれています。ジェットタオルかな?
おぉ、白銀の世界が!!
初めは雪解け氷が残ってましたが、徐々に残雪の量が増えていきました。白い景色が眩しい。
フランスとスイスの国境でスイスの警察官が乗ってきて、パスポートチェックがありました。見るだけで、スタンプはもらえません。私はすぐに終わりましたが、隣にいたパリジェンヌらしき若者は質問をされたり、何回もチェックされていたりしました。
定刻にスイスのローザンヌ駅(終点)に到着。スイスのごみ箱はおしゃれな上にわかりやすい表示ですねー。
コインロッカーは駅の地下にあります。
一番ホームの隣にあるスロープを下ったらすぐというか、コープ(Coop)の下階にあるというか…。場所の説明がしにくいですが、そんなに難しくないです。
ちなみに、コインロッカーは6フラン(=900円)。2フランも使えるって書いてありますが、なぜかどのロッカーも1フランしか使えませんでした。笑
近くのキヨスクでお菓子を買って両替してもらいました。
荷物をコインロッカーを預けて、インフォメーションセンターで地図をもらってから、アールブリュット美術館へ行きました。
IOCの本部があるローザンヌ駅にはオリンピックマークがついています。ここがローザンヌの拠点。ここから北に行くと上り坂で、南に行くと下り坂。アールブリュットは北側にあります。上り坂の途中でラーメン屋に寄りました。
アールブリュット美術館についてはまた書きます。
#209 パリの北駅を利用してみた。(2019.2)
パリの北駅(Paris Gare du Nord)はド・ゴール空港からの直通電車やパリ郊外へ向かう電車の発着駅です。RER鉄道とメトロが行き交うこの駅は大変便利なのですが、イマイチ治安がよくないようで…。
しかし、今回の旅は何せ時間がなかったため、宿を北駅の徒歩圏内にしました。駅周辺では特に治安の悪さは感じませんでした。
空港~北駅編
ド・ゴール空港に到着後、ターミナル3まで無料モノレールで向かいます。
懐かしき、ターミナル3。ここは、初めてのパリで『大変』お世話になりましたよ。ええ、イギリスでテロ未遂がありまして、パリで丸1日足止めを食らったんですよ。その時使ったのがターミナル3。懐かしいな。
切符は自動券売機(クレジットカード払いのみ)と有人券売機(現金払いOK)がありました。券売機がよくわからなかったら、駅員さんが手伝ってくださりました。€10.30。
改札を抜けて、エスカレータを下りるとRERのB線のホームがありました。
電光掲示板で『北駅』を探します。フランス語でgareが駅、nordが北なので、その文字を探しましょう。
少しすると、『北駅』に着く電車が来ました。
パリの電車は、ドアが手動のときがよくあります。ボタンを押すタイプやノブを回すタイプがあるのですが、わからないうちは現地の方々と一緒に乗りましょう。
車内はこんな感じ。平日の15時前でしたが、乗客は少なかったです。禁煙の車内でたばこをふかしているホームレスのような身なりの男性や、やたらと荷物の多い女性に加え、パリ名物の『アコーディオン弾き』が進行方向からやって来ました。何て濃いメンバー。思わず、荷物を自分のすぐそばで抱え、下を向きました。目を合わせると『演奏を聞いている→チップよこせ』になりそうなので。でも、フランスの音楽ハラスメントはそこまで必死ではないので、目をそらせば大丈夫です。笑
アコーディオン弾きのおじさんが急に戻ってきて、私の前に座りました。彼は、運賃以上を稼げたのだろうか?笑
25分ほどで北駅に到着!
なお、到着したホームの反対側がD線のホームで、リヨン駅まで行く電車が発着します。最終日の朝はここからリヨン駅まで向かおうと決めました。
フランスではSortieは出口のこと。rue de Dunkerque方面に向かいたいのですが、上手く行けず。でも、出てしまえば何とかなりました。笑
北駅は年期の入った、立派な建物なんですよ。 熊?の赤いオブジェがありました。
北駅からrue de Dunkerqueに入るときは五叉路くらいの交差点から行くのですが、目印はこのお店。小さく通り名の表示があります。
そこから歩いて5分ほどで宿Vintage Paris Gare du nord by Hiphophostelsに到着。うーん、宿名が長ーーいっ!笑
トイレとシャワー付きのmix4人部屋で1泊5500円ほど。狭かったけど、まぁ快適でした。朝食は含まれていない分、キッチンは自由に使えます。駅までのアクセスも良好。最寄り駅Anvers駅(メトロ2号線)まで徒歩5分ほど。値段も安いし、オススメです。噂ほどの治安の悪さは全く感じませんでした。
北駅~リヨン駅編~
で、パリで2泊した後、私はスイスのローザンヌに電車で行きました。出発駅はリヨン駅。宿の人にも確認し、地下鉄Anvers駅から行くのではなく、北駅からRERでリヨン駅を目指すことにしました。
ローザンヌ行きの電車は7:58。余裕をもって、6:50には出ました。
早朝のパリでは、清掃車による水噴射で街をきれいにする光景が見られます。
7:00に北駅に到着。朝早いし、人はまばらでした。
RERの改札を目指します。人が少ないです。一応、スリに注意しないと…。
その時です。
ふと振り返ると、スピード写真機の中からこちらを見つめる男の姿がありました。ニヤニヤしながら、品定めをするような目…。目つきがとにかく恐ろしかったです。そのおじさんがスリかどうかは不明ですが、本当に怖かったです。パリの駅構内ではスピード写真機にスリが潜んでいる可能性がありますよ!!椅子に座って『獲物』を待っているように見えました。距離はありましたが、ダッシュで逃げました。
※この写真に写っている人は別の人です。
この男もたぶんスリです。上りエスカレータからやって来る客をずっと眺めてました。エスカレータに乗りながら顔を見たけど、この人も目つきがヤバかった…。まぁ、そんな感じで、北駅は構内こそヤバいかもなぁ。笑
相変わらず、カルネは引っかかるし…。
でもまぁ、無事に北駅のRERのプラットホームに着きました。D線に乗ればリヨン駅まで2駅です。7:20にはリヨン駅に着きそう。
だが、しかし!!!B線しか走ってませんでした!!!
なんで?だって金曜昼間は普通に走っていたじゃないか?理由はよくわからないのですが、それよりもまずはどうやってリヨン駅まで行くかを考えないと。
北駅には赤い服を着たインフォメーションスタッフが結構歩いているので聞いてみると、B線で次のChatelet Les Halles駅まで行って、そこからD線に乗るように言われました。そのおばちゃん、フランス語で答えてきたのですが、奇跡的に『シャトレなんちゃら』って聞こえて、すべてを理解できた私はたぶんピンチに強ーい Smile Again--♪ って、笑えるか!
※八つ当たりしてごめん、嵐!笑
Chatelet Les Halles(シャトーレ レ アール)駅に到着。しかし、ここでもまだ悲劇が…。
ひぇー、リヨン行きの電車が22分後に出発するらしい!!日曜だからか、30分に1本しかD線は走っていませんでした。7:34発の電車で7:57にリヨン発の電車に乗れるかしら…?
どうしようか?一旦駅を出て、地下鉄シャトレ駅まで行ってリヨン駅に行くこともできるようです。が、新しい駅でまた迷って遅れることも考えられる…。そもそも、リヨン駅自体、行ったことがないのです。
リヨン駅には7:40頃には着くだろうから、まぁ何とかなると思い、電車内で待機しました。臨時の始発駅(?)だからか、電車はもう来ていたのです。
定刻通りに電車は出発し、予想通りの7:40頃にリヨンに到着。
最後の最後にまた改札で引っかかりましたが、パリジャンならぬ『神ジャン』が奇跡の扉を開けてくれて無事に改札を通過できました。
感謝感激雨嵐!やはり、私はピンチに強い?笑
で、出発10分前にローザンヌ行きの電車に乗れました。よかった!!!
しかし、なぜ北駅のD線がクローズだったのだろうか?もしかしたらですけど、日曜だし、ジレ・ジョーヌ達のデモ対策かもなぁと思いました。金曜は確かに動いていたし。
ということで、週末のパリではRERも封鎖されている可能性があります。宿の人や地元の方もそういう情報をつかんでいなかったので、移動の際は時間には十分余裕をもって行動しましょう。そして、スピード写真機やエスカレータにも潜むスリたちに注意ですよ!
#208 パリの自動改札に挟まれてみた。(2019.2)
カルネ(carnet)とは、10枚セット販売の回数券のことで、ゾーン制限はあるものの、メトロ・RER(鉄道)・バスで使えます。使用期限はなし。毎回券売機で切符を買う手間も省けるし、値段もお得。私はパリに3日間(時間的には48時間以内w)滞在したため、モビリス(一日乗車券)を買うのをやめて、こちらで行動しました。
しかし、このカルネ、とにかく改札で引っ掛かるんです。どう言うことかというと、改札の切符挿入口に入れても、ゲートバーが動かないことが多いのです。その確率、6/8枚。イヤ、もっとだったか?とにかく、私はパリの地下鉄の改札が怖かったです。笑
でも大丈夫、はじかれても有人改札に行けば換えてくれます。
うん、有人改札であればね…。
しかし、私は一度無人改札で引っ掛かったのです。それは、モンマルトルの後に利用したアベス駅にて。何回か試しても、何枚試してもダメ。『あれ?カルネって一日有効の回数券だっけ?』っていうくらい、昨日買ったカルネが今日の朝一番から使えないのです。次々と切符を通して、私の横を抜けていくパリジャン&ジェンヌたち。どうしようかなぁ…。
パリの自動改札は、①切符を機械に挿入し、また受け取る②バーを手動で押す③扉が開く三重構造です。いつも、切符は通せてもバーが動かないんです。そして、その内に切符すら受け付けてくれなくなりました。
なんで?私が静電気体質だから?笑
うーん、仕方ない、跨ぐか…。
バーを跨ごうとします。が、その後のドアが開かないんです。私は何でこんなに電車に乗るだけで苦しまないといけないのだろう。号泣
何度か失敗を繰り返したのち、パリジャン達が改札を抜けてから扉が閉まらない内なら抜けられるかもしれないことに気付きました。端から見たらキセル乗車の犯罪者ですが、カルネが使えないのだから仕方ない。既に3枚も無駄にしたからね。号泣
(↑新しく切符を買うという選択肢はもちろんありません。笑)
パリジャンが改札を通った!よし、今だ!!
パリジャンの後についてバーを跨ぎ、扉を抜けようとしました。閉まりかけでしたが、下からなんとか潜り抜けて無事ミッション終了。ふぅ。
まぁ、その後すぐに『コンコルド駅が封鎖されていて降りれない問題』に遭遇するのですがね…。メトロよ、そんなに私のことがお嫌いですか…?号泣
なお、パリを出る頃に気が付いたのですが、某歩き方にもこんな投稿が。被害者は私だけではないようです。静岡県のjunboyaさん、情報をありがとう。笑
では、カルネが引っかかってしまった場合、どうしたらいいのかをご紹介します。
①とりあえず、一度は試しに通してみる。
私は一度だけ奇跡的に通ったんです!確か、夕方にトロカデロ駅で。
②ダメだったら有人改札へ。 junboyaさんの言う通り、無料で職員が取り替えてくれます。なお、私がアベス駅で無駄にした3枚も、刻印されていなかったので、後に交換してもらって使えました。
メトロの切符は出口で回収されないため、使用済と未使用がわかりづらいですが、表か裏に日付か模様が刻印されていなければ未使用の印です。
無人改札だった場合は
①切符を買い直す ②跨いで乗車する
しかないですね。笑
もしかしたらですけど、ひっかかったカルネをまた駅員が販売時に混ぜてるんじゃないですかね?ババ抜きみたいに。ジョーカー多すぎですが。
※あくまで個人的見解です
私の不幸話はまだまだ続きます。
パリ最終日の朝、北駅からリヨン駅までRER(鉄道)で向かおうとしたのですよ。そしたらもちろん、最後まで私のカルネは引っかかりました。で、北駅でこちらの切符に交換してもらいました。
その時、リヨン駅に行くのにもちょっと色々あったのですが、そのことはまたいつか。とにかく、無事にリヨン駅に着き、交換してもらったカルネで改札を出ようとしました。地下鉄の出口は切符無しで出られることが多いのですが、RERは切符を通さないと出られません。カルネを通し、バーを手で上げようとしました。
バ、バーが動かない…。号泣
何度やってもダメでした。ローザンヌ行きの電車はあと15分で出発です。あぁ、乗れないのか…。
すると見かねたパリジャン(RER職員ではない)が手動の出口を開けてくれました。そして、無事にローザンヌ行きの電車に乗れました。Merci, Monsieur!!!
そういえば、前回のパリ旅行でモビリスを買ったときも最後の最後にオステルリッツ駅の改札に挟まれたのを思い出しました。 なんでいつも私だけ?相方T氏は引っかからなくて、スイスイ行ったのにさ。むしろ、私が挟まってるのにも気付かずにスタスタと。置いてくなよ!笑
どうやら私はパリのメトロとは相当相性が悪いらしい…。号泣
#207 オルセー美術館でゴッホの絵画を鑑賞してみた。 (2019.2)
絵が光輝いていて、艶やかで、本当に素晴らしかった。
フィンセント・ヴァン・ゴッホはオランダ生まれの画家で、2000点ほど描いた絵画のうち、たった数点しか生前に絵が売れなかったと言う悲運の持ち主です。名画『ひまわり』はあまりにも有名ですね。
フランスのパリにあるオルセー美術館の2階には、彼の作品が数多く飾られています。
『自画像』や『オーヴェルの教会』あたりが目玉作品です。
でも、私が一番好きなのはこれ。
『ローヌ川の星月夜(通称:星降る夜)』です。フランス・アルルの夜景を描いたものなのですが、アルルに行くと、このゴッホの絵そのままの夜景が楽しめるそうです。アルルには『夜のカフェテラス』のモデルの店もあるみたいだし、いつか行ってみたいなぁ。
さらに、この群衆にも感動します。死後ようやく才能を認められて、こうして多くの人が彼の絵を見にオルセーを訪れてるんです。生前、ほとんど絵が売れず、精神を病みピストル自殺で37歳で亡くなったゴッホの絵を、世界中の観光客が見に来て、その魅力に感動しているのです。もちろん、私もその一人。絵はもちろん、絵を見る人々を見ても何だか泣きそうになってしまいました。こんな素晴らしい名画に出会えて、本当に幸せです。結局、3回もおかわりに戻ってしまいました。笑
他にも
『アルルの寝室』や、
『昼寝』(ミレーのオマージュ)なんかもありました。
近くで見ると、絵の具が重なっている様子や艶まではっきりと見ることができます。
実は、ゴッホの絵って今までは得意ではなかったのですが、出発前にたまたま読んだ本でゴッホの生涯について知ってからは見方が変わりました。実際に彼の絵画をじっくり鑑賞すると、絵の具の重なりとか艶、更にはゴッホの思いも伝わってきます。私も感受性が高いため色々と生きにくいのですが、きっとゴッホは私以上に純粋で繊細でストイックだったんだろうなぁ。売れなくても絵と向き合い、無心に描き続けたところが、アールブリュットの芸術家たちとも共通してるようにも思えて…。
とにかく、パリに行ったら、オルセーでゴッホを見るべし!
私は今回の4回目の訪仏で初めて行き、なんで今まで行かなかったのかと悔やみました…。
せっかくですので、オルセー所蔵の他の画家の名画も紹介します。きっと、皆さんも見たことのある作品があるはず…。
ミレー『落穂拾い』
(想像以上に素晴らしかった。ゴッホがオマージュするのも納得。)
セザンヌ『リンゴとオレンジ』
(THE・セザンヌ作品って感じ。タイトルも潔い!笑)
(これも有名ですね。ゴーギャンはゴッホと一時期同居していたのです。)
ルノワール『ムーラン・ドラ・ギャレットの舞踏会』
(この絵、中学の美術の教科書に載ってたなぁ。懐かしい。)
などがありました。
そして、安定のモネ巨匠の作品もありましたよ。
『睡蓮』
『日本橋』
(これ、絶対見たかったのです。)
ジヴェルニーにあった橋のままでした。
安定の『ルーアン大聖堂』
(オルセー以外にも、オランジュリー、マルモッタンでも見かけましたがね。笑)
『日傘の女』
(これも見たかった!)
などなど。
しかしながら、有名な画家だけが名画を描くわけでもありません。もちろん、オルセーに所蔵されている段階で十分有名な方なのでしょうが、無知な私が今回知ってよかった作品をいくつか紹介します。名前の読み方に自信がないため、書かれていたそのままのスペルですがご容赦ください。
Ernest Meissonier氏の作品。ナポレオンの凱旋する様子を描いたもののようです。顔の表情や景色、すべてがリアルです。
Jean Leon Gerome氏の作品。フランス語のタイトルから察するに、ルイ14世がヴェルサイユを訪れた時の絵のようです。まさに、その場を切り取ったかのような臨場感。すばらしい。
Charles Emile de Tournemine氏が描いたアフリカやアジアの作品も動きがあってすばらしかったです。
イスタンブール出身のOsman Hamdy Bey氏の作品はモスクでの礼拝の様子が描かれています。エキゾチックで美しい。
Etiennne Dinet氏の作品もムスリムの男女を描いています。幸せ溢れるキラキラした作品でした。
Leon Belly氏の作品は砂漠をラクダに乗って移動する様子を忠実に描き、写真のような美しさでした。ラクダの動きが妙にリアル。笑
オルセーは5階建てですが、作品が見られるのは1・2・5階です。上る時は階段が基本です。天井のアーチなどを見ても、元々は駅舎だというのも納得な建物の造りですね。
2階で偶然見かけたジレ・ジョーヌ。土日はオルセー周辺も交通規制がありました。
5階のカフェにある時計裏からは、モンマルトル地区のサクレ・クール大聖堂が見えました。
オルセー美術館は9:30~18:00(木曜のみ~21:45)です。入館料は€12.40ですが、オランジュリーとの共通チケットがお得(€19.40)です。
私は並ぶのがめんどくさかったので、ミュージアムパス(2日券€48)をド・ゴール空港のインフォメーションセンターで購入。これで、有名どころのルーブル・オルセー・オランジュリーは廻れます。他にも行ける美術館や施設(凱旋門)などがいっぱい!昔はカルト・ミュゼという名前でしたね。懐かしい。
利用可能施設はココ↓でわかります。
Paris Museum Pass | Official Website
私の知り合いはこれを駆使して15ヶ所以上を巡り、大黒字になってましたが、2日で3ヶ所しか廻れなかった私は赤字でした。でも、並ぶ手間が省け、時間が有効に使えたのはよかったです。なお、マルモッタン美術館は対象外なので注意です。
オフシーズンの2月はチケット売り場はそこまで混んでいませんでしたが、時期によってはかなりの混雑が予想されます。(写真は2月16日(土)の13:00頃)
オルセー公式HPはコチラ↓。
何だか上手くまとめられませんでしたが、名画を実際に自分の目で見るのはやはり全然違います。特にオルセーのゴッホは本当にオススメ!ゴッホに限らず、とにかく世界の名画が満載ですので、ご自分のお気に入りの一枚を見つけに、是非行っていただきたいです。
#206 マルモッタンでモネの『睡蓮』を鑑賞してみた。 (2019.2)
#022、#205に続くモネシリーズ第3弾です。
パリにあるマルモッタン・モネ美術館は閑静な地区にある美術館で、名前にもあるように、目玉はモネ。ジヴェルニーのモネの生家にあった作品を息子ミッシェル氏が寄贈し、所蔵されています。特に、『印象・日の出』はここでしか見ることができません。
最寄駅はメトロ9号線(もしくRERのC線)のラ ミュエット(La Muette)。しかし、最寄駅と言いながらも、ここから10分弱歩きます…。
1番出口から出て、西に向かいます。芝生の広場があり、パリ名物ピクニックが行われてました。笑
こっちでいいのかなぁ?と、少し不安になるのですが、看板があって一安心。
進行方向左手に公園があります。この辺りは子どもの遊び場なのか、家族連れがたくさんいました。道に広がって、子どもたちが無邪気に遊んでました。土曜だったからかもしれませんが。
この突き当りがマルモッタン美術館のある、Avenue Raphaelです。
マルモッタン美術館に到着!入館料は11ユーロで、開館時間は10:00~18:00です。なお、ミュージアムパスは対象外ですので要注意です。
マルモッタンは2階建てで、クロークで荷物を預けられますが、なぜか上着は預かってくれませんでした。笑
美術館内にはモネの友人の作品ばかりが並びます。
カイユボットの「パリの通り、雨」や、
マネが描いた『ベルト・モリゾ』の肖像画もありました。ちなみに、マネとモネは活動時期が重なっているため、当時のフランスでも間違えられることがお互いにあった(私も表記の違いなだけで同一人物だと思っていたことがあります。笑)そうです。
しかし、モリゾ、美人だなー。このマルモッタンではモリゾの作品を80点も所蔵しているようです。
マルモッタン一族の肖像画かな?
Louis Carrogis氏の作品はとにかくかわいらしい。 フランス革命前の18世紀のフランスってきっとこんな感じだったんだね。
中世の宗教画の展示もありました。
これで1階も2階も全部見たけれど、モネの作品が一つもありません。まさか、他の美術館に貸出中なのかしら?学芸員のお姉さんに尋ねてみると「モネはミュージアムショップの奥にある階段を下りるとありますよ。」と言われました。
1階にあるミュージアムショップがこちら。この奥を進みます。なぜ、こんな僻地に…?笑
階段を下りると…『睡蓮』が出迎えてくれます。
こちらもオランジュリー同様、ジヴェルニーのモネの池を描いたと思われる絵が多く展示されています。
「Le pont Japonais(日本橋)」というタイトルの絵がありました。ジヴェルニーの池に架かっていた、緑色の橋のことです。オルセーのものとはまた違って色合いがいい感じ。しかし、この絵を描いた頃、モネは白内障を患い、色覚障害に悩まされていたのだとか。セザンヌが『素晴らしい眼』と絶賛したモネの色彩感覚は、赤や黄色が見えずに何もかもが青く見えていたからこそ、赤や黄色が強めに使われているのかもしれません。
『サンラザール駅』や、
チュルリー公園を描いたものもありました。
ルーアン大聖堂、発見!オランジュリー、オルセーに続き、本日3回目。笑
そして、いよいよ、ここの目玉。『印象・日の出』との対面。それは広い地下室の一番奥にありました。
やっと出会えました。モネ32歳の時の大傑作です。何て美しい朝日なのでしょう。フランスのル・アーブルという都市の港を描いたこの作品は、旅行前日にたまたま読んだ本に、この絵に関する説明があり、印象派の由来の絵であることを知りました。そして、アールブリュット、ルーブル、オランジュリー、オルセーに加えてマルモッタン美術館にも行くことを決めたのですが、大満足。正直かなり急ぎ足だったもののはるばる来た甲斐がありました。写真からはこの美しさは伝わらないかなぁ?これで、パリの美術館ミッションは完了です。
帰り道にパン屋に寄りました。フランスではブーランジェリー=Boulangerieの表示があるパン屋がおいしいそうです。なぜかというと、自分たちでパン生地を作っているお店しかBoulangerieと名乗れないからだそう。確かに、ここのクロワッサン、翌朝に食べたけれど、生地がサクサクで、味もバターの塩味が効いている中にコクがあっておいしかった!作りたてはもっとおいしいんだろうなぁ。チョコレート入のデニッシュも甘くなくて食べやすかったです。
そんな感じで、マルモッタン美術館ではモネの「印象・日の出」を鑑賞することができます。印象派のルーツの絵を見に、是非行ってみて下さい!
#205 オランジュリーでモネの『睡蓮』を鑑賞してみた。 (2019.2)
クロード・モネは印象派代表の画家で、睡蓮(Les Nymphéas)を始めとする絵画が有名ですね。
オランジュリー美術館は印象派の作品が多く所蔵されています。目玉はモネの連作『睡蓮の間』。360度の大パノラマで、睡蓮が壁一面に展示されているのです。
パリ郊外のジヴェルニーという町で晩年を過ごし、親日家であったモネは日本庭園をそこに作り、睡蓮の浮かぶ池の絵をよく描きました。私は2016年8月にジヴェルニーを訪れ、実際に「モネの池」をこの目で見たのですが、残念ながら「睡蓮」をパリで見たことはありません。ということで、今回のパリ旅行ではオランジュリーに絶対に行きたいと思っていたのです。
こちらがジヴェルニーのモネの池。私が行った2016年8月は睡蓮が見事に咲いていました。パリからのアクセス等、詳しくは#22にて。
睡蓮は0階=日本の1階にあります。リュックのまま行こうとしたら、クロークで預けるように言われました。クロークでは貴重品は預けられないことになっていますが、そもそも地下にミュージアムショップがあるので、貴重品は必ず持っていきましょう。
入るとすぐに睡蓮の間がありました。丸い部屋を囲む、モネの4枚の睡蓮の絵。それが何と2部屋=8枚あるのです。
モネが出した展示条件は
①2つの間に他の絵画や彫刻を展示しないこと
②作品は動かさないこと
③作品にニスを塗らないこと
だったようですが、モネがそもそもオランジュリーを展示場所に選んだのは自然光が気に入ったからとのこと。しかし、完成の前年にモネは亡くなってしまいます。さらに、美術館に光を注いでいたガラス天井も1984年に塞がれてしまうのですが、1998年から2006年までの大工事(休館)により自然光が還ってきて、今日も私たちを楽しませてくれているのです。
部屋の中心にベンチがあるので、ゆっくり眺めることができます。
近くで油絵の力強いタッチを鑑賞するのもいいですが、遠くから全体を見るのもいいです。絵が横にかなり長いため、写真が上手く撮れません。
そもそも、モネの絵は写真だと良さがあまり伝わらないですね。私が写真を撮るのが上手くないこともあるのですが…。笑
でも、せっかくだし、一部載せますね。
第2展示室 『明るい朝・柳』
第1展示室 『日没』
第2展示室 『樹々の反映』
第1展示室 『雲』
どれも、やさしいタッチで描かれています。これらの絵は第一次世界大戦の勝利を記念してモネがフランス国家に寄贈したものなんだそう。さらに、この日はまさに絵に描いたような晴天だったため、モネの希望した天井から降り注ぐ自然光で明るい空間となってました。
なお、睡蓮の間についての一部の記述はこの本を参考にして書かせていただきました。
2年半前のジヴェルニーの光景を思い出しながらのんびり眺めました。なつかしいな。
ちなみに、「印象派」というジャンルを築き上げたのがモネの「印象・日の出(Impression, soleil levant)」という作品からだと知っていましたか?この作品が印象派のルーツであり、シンボルなんですね。パリのマルモッタン美術館に所蔵されています。素晴らしかったです。また近々書きます。
オランジュリーの1階はモネの「睡蓮の間」で埋まっていますが、地下には印象派の名画が展示されています。詳しくない私でも知っている名画がいくつかありました。
ルノワールの『ピアノを弾く少女たち』。
これもルノワール。かわいらしい絵。
模写をされている方もいらっしゃいました。
モネ『ルーアン大聖堂』。この後、オルセーやマルモッタンでも展示されてました。どうやら、なんと30種類も描いたらしい。すごいよ、モネ巨匠。笑
地下0.5階にあるミュージアムショップは睡蓮グッズが豊富です。上の方に載っている、日本橋の絵はオランジュリーにはなく、向かいのオルセー美術館に所蔵されてますが、ついついオランジュリーで買ってしまいました。笑
日本の美術館でモネの『睡蓮』を見たことはありますが、オランジュリーの『睡蓮の間』はスケールが違い、モネの強い思いが伝わってきます。最後にして最大の超大作ですからね。
個人的にはオランジュリーを訪れる前後に是非ジヴェルニーを訪れ、モネの描いた世界に浸っていただけたらと思います。
#204 モンマルトルの丘を歩いてみた。(2019.2)
モンマルトルの丘から見えたエッフェル塔。
芸術家の集う街、モンマルトルはパリで一番標高が高いところにある街だそうです。また、ムーランルージュを始め、キャバレーの集まる歓楽街と言う別の顔も持っており、私はそれほど感じませんでしたが治安はあまり良くない地区のようですね。笑
そんなモンマルトルのシンボルと言えば…サクレ・クール聖堂!朝日を浴びて白く輝くサクレ・クールもいいですが、
昨日の夕方に見た、夕陽に照らされてオレンジ色に輝くサクレ・クールもいい感じです。
オルセー美術館からも見られるんですよ。というか、パリ市内からどこでも見られる感じ。
モンマルトルではそんなサクレ・クールを目指しましょう。決して、後ろを振り返らないように。その方が麓についたときに絶景に感動するからです。
サクレ・クールの麓に着いたら、絶景とご対面。どんな感じかと言いますと…。
おぉー。朝9時に到着したため、まだ朝霧の残るパリの街並みは何だか幻想的です。煙突から出る煙もノスタルジー。
私はここで十分大満足なのですが、実はここからではエッフェル塔や凱旋門を見ることができません。もし、それを見たい人はサクレ・クール内のドームからは見られます。有料だし、階段300段が待ってるようですが。笑
サクレ・クール前でなぜかエッフェル塔を売る人、発見。なお、私は会っていませんが、サクレ・クール周辺では、私がミラノで見かけたミサンガ詐欺の輩がいるようなので気を付けて下さい。
行き同様、少しアンモニア臭い階段を下りて戻ります。
サクレ・クールの麓に行くだけならば、この道がなだらかで傾斜も少なくてオススメです。
フニクレールと呼ばれるケーブルカーで向かうともっと楽チンですね。
フニクレール横の階段からも行けますが、階段数が半端ないのでオススメしません。直線距離としては近いはずなのですが、傾斜がかなりキツかったです。サクレ・クールから戻った後にテルトル広場に行きたくなり、階段で向かったのです。とほほ。サクレ・クールから直接行けばよかったー。涙
上るごとに、徐々に足に堪えます…。ふと振り返ったら「階段仲間」の1人が豪快に転んでいるではありませんか。笑
みんな、もう少しだ、がんばろう。
到着。がんばりました。これでサクレ・クールの麓とほぼ同じ高さ。頂ではキックボードが出迎えてくれました。コレ、パリで利用している人が多かったです。
頂の西(サクレ・クールとは逆方向)にあるテルトル広場に行く途中にエッフェル塔が見えました。
テルトル広場に到着しました。
ここでは絵描きさんたちが自分の絵を売ったり、似顔絵を描いてくれたりしてくれます。10:00頃に着きましたが、工事中の広場の周りを少しずつ絵が囲んでいきました。各々の個性溢れる絵が並んでいる様子が見られるのは、さすがは芸術家の集まる街。
なお、声をかけてくる画家はほとんどおらず、絵を描いているか、ぼーっとしながらお客さんから声をかけて来るのを待っている感じです。そういう、商売に貪欲じゃないゆるーい感じが私は好きです。とにかく、絵が好きでここに集まっているんだろうなぁ。
少し行ったところにはダリの美術館(エスパス ダリ,Espace Dali)もあります。以前訪れたことがありますが、時計やバラをモチーフとしたTHE・ダリ作品も展示されていました。
しかし、お腹空いたな。宿で無料朝食がついていないため何も食べていなかったのです。モンマルトルにはおいしいパン屋もあるようですが、まだここからは遠いし…。幸い、このテルトル広場にはカフェがたくさんある…。
ということで、テルトル広場に面したこのお店で食べることにしました。パリジェンヌたちはテラス席がお好きですが、私は寒いのでもちろん中で。笑
クロック ムッシュとカフェオレ(€11.30)を注文。ナイフでトーストの中を割ると、スライスハムとチーズがたっぷり&とろーり入っていておいしかった♪温かいうちに食べましょう。
お腹も満たされたし、そろそろパリ中心部に行くことにしました。先ほどとは違う階段でモンマルトルの丘を下ります。
階段の両端の壁にはアートなグラフィティがちらほら。
モンマルトルには、他にもゴッホの家やアトリエ洗濯船跡(ピカソなどが集ったアトリエ)など、有名画家たちゆかりの地が多くあるのですが、時間もないので今回は泣く泣くパスしました。
アベス駅に向かう途中でアコーディオン弾きのおじさんに遭遇。パリではよくある光景で、地下鉄内でもゲリラ演奏が始まります。笑
アベス駅に到着。でも、電車に乗る前に…。
ジュテームの壁(Le Mur des je t'aime)を見に行ってきました。すぐ近くの公園にあり、300もの言語で「愛しています」が書かれています。
日本語もあるかなー?
「君が好だ。」「愛しいます」
うーん、惜しい!笑 合ってるものもあったけどね。
この後、パリ中心部の美術館巡りをしたのですが、道路の封鎖やジレ・ジョーヌの目撃などに衝撃を受けます。
#203 再びパリでスリ未遂に遭ってみた。(2019.2)
今回の旅行では、コンコルド駅にはさんざん振り回されました…。涙
パリのメトロでまたしてもスリ未遂に遭いました。パリ滞在4回中、スリ未遂はこれで2回目。1回目は地下鉄が来るのをホームでカバンを抱えて待っていたら、腕にスリの手が当たって発覚。夏だったのでラッキーでした。というか、肩にかけたカバンを反対側の手でも抱えていたのに手を入れてこようとする、強引なスリでした。そのくせ、肌に触れて発覚するという愚かなスリでもありました。
てか、未遂とはいえ遭遇回数2/4って多すぎませんか?
①2006.8 スリ未遂
②2007.8 セーフ しかし、ヴァチカンでスリ被害
③2016.8 セーフ
④2019.2 スリ未遂
では、今回の経緯を話します。アールブリュット ジャポネⅡを見に行って大満足した後、ルーブル美術館に行こうとしました。この日は金曜日だったので、21:45まで開館していたのです。
時刻は18:00頃。夕陽に照らされたサクレ・クール寺院が美しかったです。また明日訪れよっと。
Anvers駅まで向かう道は下り坂。布屋さんがやたらあるのもこの地区の特徴です。あとはお土産店も。
メトロマーク、発見。
パリではこのメトロマークが多いですが、
Anvers駅はこれでした。 (※写真はオルセー美術館の展示品です。)
Anvers駅からルーブル最寄り駅までは直接行けないため、
Anvers(アンヴェール)
↓2号線
Pigalle(ピガール)
↓12号線
Concorde(コンコルド)
↓1号線
Palais Royal Musee du Louvre(ルーブル美術館)
のルートで行きました。
我が宿の最寄駅、Anvers駅率いる2号線はスリの多い路線として有名らしく、かなり構えました。美術館で両手を自由にしたかったため今回はリュックで来たのですが、もちろん後ろで背負うのではなく、赤子を抱っこするように胸の前で抱えました。冬だからこそできる、リュックを背負ってからダウンジャケットを着ようかとも思いましたが、まぁそこまではやらなくてもいいだろう、と思ってやめました。でも、日本人らしき女性でそういう風にやっている方を見かけましたよ。
電車内は混んでましたが、無事にコンコルド駅まで到着。あとは1号線に乗り換えればルーブルです。
この駅は、パリに行く度に乗り換えで使っていて、このアルファベットタイルも懐かしかったです。パリのメトロ駅は、装飾がそれぞれ違って面白いのです。
1号線に向けて移動。パリの地下鉄は、東京同様、乗換え先によっては相当歩かされます。
おぉ、ゴッホ展!最近、好きなんですよ。でも、2/22~だから行けないや。残念。
1号線のホームに着くと、すぐに電車が来たので、他の乗客と共に急いで乗り込みました。
すると、私の右手を誰かがつかんだのです。
『No!!!』
おばちゃんが強い口調と表情で私を電車から降ろしました。
???
私、何かしたのかな?飛び込み乗車がいけなかったのかな?
そのおばちゃんはフランス語で何か話してきます。が、当然わかりません。何が起きたのかわからず、体が震えてきました。すると英語に切り替えてくれ、次のことを言われました。
「ごめんね、突然あんなことして。4人の女の子が、あなたのカメラを狙って一緒に電車に乗り込んだの、気付いてた?あの子たち、ずっとあなたのことを駅からつけてたのよ。」
え、本当ですか?
「もしかしたら私の勘違いかもしれないけど、あの子たち、あなたのカメラをずっと見てたのよ。」
確かに、電車に飛び乗っま瞬間、目の前にいた中東系の顔立ちをした少女たちの目線の先にあったのは、私の首にかかっているカメラでした…。
「パリではスリが多いから見えるところにカメラを出していたらダメよ。ちゃんとカバンの中にしまわなきゃ。ごめんね、電車から降ろしちゃって。」
いえいえ、おばちゃん、親切にありがとうございました。
このブログのためにも、今回結構歩きながらも写真を撮っていたんですよ。で、使わない時は胸に抱えているリュックにカメラをしまっていたけど、面倒くさい時はそのままにしていました。手でリュックと一緒にカメラも抱えていれば大丈夫だろう、と。
でも、考えてみたら当たり前ですが、金目のものがスリたちの視界にあることがそもそもダメなんですよね。どこかからか後をつけられているとは全く気が付かなかったし、予測もしてませんでした。油断していたな。
もしかしたら、あの少女たちはそういうつもりじゃなかったのかもしれませんが、どちらにしてもパリ滞在での私のセキュリティを上げたきっかけはおばちゃんからのアドバイスです。以降、つけられていないか、時々キョロキョロしちゃったり、誰かが電車内で急に動くとビクッとしてしまったり。でも、パリではそれくらいがちょうどいいかもです。ほんと、人気観光都市の割には犯罪が多すぎます。イタリアやスペインも然り。
そういえば、アールブリュット・ジャポネⅡを見ていた時も、チケットもぎりの黒人のおじさんに「リュックは前で抱えておきなさい」と言われたな、私。マイナーな美術展だからまぁ大丈夫だろうと私は思っていましたが、どんな美術館でもやはりスリが多いんだろうね。元々からルーブルではリュックを抱えるつもりでいましたが、改めてその重要性を感じました。
次にやって来た電車におばちゃんと共に乗り、最後に改めてお礼を言って私だけルーブル最寄駅で降りました。
なお、ルーブルには19:00頃に到着しましたがやはり混雑していました。と言っても、日中よりは少ないのでしょうが。
ルーブルに来るのは2006年夏以来。あの頃と比べて変わったのは、撮影禁止が全廃されたこと。(もちろんフラッシュ撮影は禁止)
あの時は
民衆を率いる自由の女神(ドラクロワ作)などは撮影NGでした。最近は撮影NGって減って来ましたね。カメラの性能が良くなり、フラッシュを使わなくても撮影ができるようになったからですかね?日本ではまだ撮影禁止が多いですが。それをポーランド人の友人は怒ってましたが。笑
そうそう、私が一番見たいのは「ナポレオン1世の戴冠式(ダヴィット作)」です。前回訪れる際に、その絵の存在を知り、その美しさに見惚れ、ずーーっと眺めていたのです。ノートルダム寺院でナポレオンが王冠を受ける瞬間を描いたその絵は、実際にその場にいた人の顔が誰かわかるほどそっくりに描かれているものもあるんだとか。さすがはナポレオンのお抱え画家のダヴィット氏。マントの毛皮の質感とか、本当にリアルだった。個人的には、モナリザよりも見たい。そして、写真を撮りたい。
えーっと、どこにあったっけ?ないぞ?
「すいません、『戴冠式』ってどこですか?」
『悪いね、クローズしてるよ。』
お兄さんが指さした方向に行くと、巨大な衝立があり、『ルーヴル美術館では現在、展示スペースの重要な改修工事が行われています。そのため、「ダリュの間(展示室702)」は、2019年秋まで閉室いたします。』と日本語でも書いてありました。マジか…。
ということで、あと半年は見られませんのでお気を付けください。
嗚呼、もう一度見たかった…。でもまぁ、またパリに来る理由ができてよかったと思うことにします。
あとは、サモトラケのニケ、ミロのヴィーナス、オダリスクなど、中学の社会や美術の教科書でおなじみの有名作品を一通り見ました。日本から1日半かけてパリに来て、そのまま2つの美術館を歩き回った私の足がクタクタになったことは言うまでもありません。がんばりました。
ルーブルでも楽しめたのもあのおばちゃんの助言のおかげです。最近の私はいつも誰かが急に現れて助けてくれてスリなどのトラブルを回避しています。2016年に旅仲間から授かった、あの「魔除け」の効果かな?皆さんも、パリに旅行する際はスリに気を付けて!!!