世界流離日記

『世界流離(さすらい)日記』と読みます。国内外の旅行での喜怒哀楽の経験を中心に投稿していきますのでよろしくお願いします。なお、このブログ上の画像の使用は禁止とさせていただきます。

#177 ナンディで泥温泉に行ってみた。(2018.8)

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こんな泥を塗りたくりました。

 

 

8月13日(月)
朝ツアーの場所に行くと、人が少ないためフィジアンビレッジツアーが中止になったと言われました。というか、個人で行ってもそもそもオープンしていないと。若干怪しい中止理由ですが、ツアー代金は全額返ってきたため、まぁしょうがないですね。私がさんざん値切ったから、開催したくなくなったかしら。笑

 


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とりあえず早めの昼食をいつもの店(カレーハウス)で取ることにしました。オーナーに他にオススメの場所を聞いたら、①ラン(sleeping giant)②泥温泉(mud pool)と言われました。で、私がツアーでロボを食べ損ねたと言ったら、作ってくれました。

 


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ロボとは、フィジーの伝統料理で、バナナやココナッツの葉を敷き詰めた上に食材を置いて蒸すものです。レストランでできる限り再現してくれたオーナーの優しさに感謝。(35ドル)



その後、いいツアー会社を知らないか聞くと、向かい側の店に連れて行ってくれました。泥温泉のツアーは通常120ドルらしいのですが、なんだかんだで90ドル(入場料込)にしてくれました。宿に荷物を取りに行って、いざ出発。

 


泥温泉で必要なものは①水着②バスタオル③水着を入れる袋④化粧品(化粧直しをしたい方)のみです。水着を着ていくとスムーズですが、その際は着替えを持っていくことを忘れずに。

 


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ナンディから泥温泉までは車で1時間弱です。サトウキビ畑運搬用の線路と並行して走りました。途中で空港の横も通りました。

 

 

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ここで右折します。

 


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そこからは未舗装の道が続きます。

 

 

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サンベト温泉に到着。入場料は30ドル。さらに、マッサージがやりたければ別料金でできるようです。

 

 

それでは、このサンベト温泉の利用方法を説明します。

 

 

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①まずは更衣室で水着に着替えます。着替えたら荷物を近くのベンチに置きます。スタッフがいるから、安全上は問題ないかと思います。貴重品が心配な方は必要なもの以外は車に置いてきてもいいかもです。

 


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②靴を脱ぎ、更衣室の前にある泥を身体中に塗ります。顔に塗ってもいいです。ここでポイントは泥を薄めに塗ることと、まんべんなく塗ること。みんな、全身真っ黒になります。笑

 


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③芝生の上で泥を乾燥させます。私は厚く塗ってしまったため、ここでかなり時間がかかってしまいました。周りの観光客からは『厚く塗った分、効能はあるんじゃない?』とは言われましたが…。笑

 


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④黒い泥の色が変わったら乾燥完了のサインなので、温泉に入ります。

 


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某歩き方に書いてある説明が誤解を招きやすい感じなので補足しますと、70℃の温泉というのは立入禁止なので入り(れ)ません。代わりに入るのはぬるくて心地いい温泉で、ここで、泥を洗い流します。結構こびりついてますので入念に…。

 


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⑤その後、3つの温水プールをはしごします。たぶん、泥を完全に取る目的だと思います。みんな④で大方の泥を落としてきているため、どのプールも綺麗です。

 


⑥着替えて終了!

 


写真撮影については、スタッフにお願いすれば無料で撮ってくれます。自分でやるとカメラが泥でベトベト→カリカリになるだろうし、そもそもスタッフに止められると思います。笑

 


なお、帰ってから鏡を見たら、髪の毛に泥がついてました。あと、シャワー後に鼻の穴や耳の穴にも泥が残っていたので、その日のシャワーと洗濯は念入りにやった方がいいと思います。

 


泥パックの効果あってか、肌にうるおいがあるような気がします。ツアーが変わって、結果的にはより楽しい体験ができました。絶対、フィジアンビレッジよりも楽しかったと思う。結果オーライ!

#176 フィジーで日本食を食べてみた。(2018.8)

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貸切の店内で、カタカタと廻るお寿司と、踊る人形が何ともシュール。

 

 

8月12日(日)


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朝食に食べた店がとてもおいしくて大変気に入ったのですが、回転寿司の文字が目に留まり、気になりました。

 


日本食を外国のレストランで食べるのは、


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アンドラのお寿司、

 

 

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オーストリアの焼きそばに続き、3回目。フィジーでの日本食がどうなってるのか、潜入することにしました!

 


朝食が遅かったため、昼食も3時くらいに食べることにしたこともあり、開いてるか心配でしたが、openになっていてひと安心。

 


しかし、自動ドアに迎えられると、そこには暗い店内と日本人ではない店員が…。営業中と言いながらも止まったレーンの上にあるお寿司を見て、一瞬踵を返したくなりました。ただ、これはこれで面白くなりそうだという思いもありました。笑

 


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まぁ、3時に来る私がいけないんですけどね。そんな面倒くさい客の私にも笑顔で接してくれる店員さんがメニューとお茶を持ってきてくれました。そして、回転寿司のレーンも運転再開と共に、私の上だけ電気をつけてくれました。この旅で二回目のスポットライトです。笑

 


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回転寿司はお皿の色で値段が異なり、2ドル(1ドル≒58円)から。握り寿司はサーモン、マグロ、タコがありましたが、マグロは品切でした。あとは、麺類など、メニューの種類も豊富です。

 

 

うーん、悩むねぇ…。

 


とりあえず、いつ握ったかわからない回転寿司は気になる。握り寿司は高いなぁ…。うどんはだいたい味の想像がつくなぁ…。

 


予算と相談し、回転寿司一皿(3ドル)と、シーフードラーメン(14.50ドル)にしました。

 


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ラーメンを待っている間に回転寿司をとりました。3ドルのお寿司は『豆腐』らしいです。あとは、『照り焼きチキン』『チーズ巻き』など、日本食が一人歩き(という名の暴走)しかかっているように思えましたが、ここは冷静に食べてみようじゃないか。

 


いただきます。

 


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うん、普通にイケました。スーパーとかで売られている、助六の巻物みたいな甘さのシャリでした。あまり豆腐が主張してきません。なお、お茶は緑茶じゃなくて、おそらくコーン茶是非緑茶を出してほしい!と、日本人代表として願います。笑

 


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あっという間に一皿(2貫)を食べてしまい、シーフードラーメンの到着を待つ間、回転寿司の様子を見てました。よーく見ると、所々に日本人形が飾られているのがちょっとホラー(電気暗めだし…。笑)。そして、その横をカタカタ言いながら通るお寿司が何ともシュールでした。

 


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そして、シーフードラーメン、到着!いただきまーす。

 


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うーん、まぁ悪くない塩味です。シーフードから採ったエキスが染みている感じです。具はワカメ、エビ、カニカマ、ムール貝でした。海の家とかにありそうなメニューですね。笑

 


付け合わせのオクラとだし巻き玉子が冷たくて、さっぱりいただけました。

 

 

私が食べ終わる頃には二組ほどのお客さんが来店していました。実は流行ってる店なのかもしれません。フィジーでは珍しく店内でWi-Fiが使えたのもありがたかったです。板前さん、中国人だったけど。笑

 


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今回も、日本とは違う部分もありましたが、味や見た目は許容範囲でした。これからも外国での日本食レポをしていけたらと思います。

#175 フィジーのヒンドゥー教寺院を訪れてみた。 (2018.8)

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青い空と、カラフルな寺院と、ゴージャスなインド人たちのコントラストが美しくて美しくて…。

 

 

8月12日(日)
フィジーでは、日曜に店が閉まっていることが多いです。そのため、洗濯後に宿から出てみましたが、シャッター祭なのです。

 


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が、近くにスリ・シヴァ・スブラマニヤ・スワミ寺院という、ヒンドゥー教の寺院があるので、そこを訪れてみました。フィジーの人口の約半分がインド系ということもあり、大小さまざまではあるもののヒンドゥー教の寺院が結構あるんです。

 


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そんなフィジーでも、この寺院は大きい方なのではないかと思います。年中無休なところも旅行者にはありがたく、しかも5ドルで異教徒の外国人でも境内に入れます。インドでは境内まで入らせてもらえないことも多いので、大変貴重な機会でした。

 


ただし、ヒンドゥー教の寺院ということで最低限のルールがあります。

まず服装について。肌を出した服を着用している場合、布で肌を覆わなければいけません。入口で貸してもらえます。次に、土足厳禁のため、履き物は入口横に置きます。最後に写真撮影について。寺院を外から撮るのは構いませんが、境内での写真は禁止です。

 

 

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境内や外の祭壇では敬虔なヒンドゥー教徒の方々がお参りをしているため、最低限のマナーをもって観光したいですね。

 

 

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しかし、このカラフルな寺院は屋根の細部にまで装飾が施されていて、遠くからしか眺められないのが残念なほどです。私はカメラのズーム機能を使って写真に納めたりしました。でも、本当はもっと間近で見たいですが…。

 

 

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ユニークなポーズがかわいらしい。

 


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フィジーはツバルと比べて一日中快晴が続くため、真っ青な空にこのカラフルな装飾が映えてました。

 

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ガネーシャ、発見。2枚目は、インドと比べてシンプルですね。

 


あと、境内の天井には手描きの美しい宗教画が一面に飾られていました。中には立体的なものも。入口でもらえるパンフレットには、その天井画の説明が詳しく書かれています。

 

 

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一通り廻ったので帰ろうとしたら、私と入れ違いに入るインド人たちが美しすぎて、思わず立ち止まってしまいました。容姿ももちろんなのですが、マハラジャのような格好の男性と、美しいサリーの女性はまるで映画から出てきたようでした。一緒に写真を撮りたかったのですが、実は芸能人や皇族だったらと思うと遠慮してしまい、やめてしまいました。

 


その後、少し遅い朝ご飯を食べてから両替所を探しましたが、日曜日のため閉まってるところが多いです。

 


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そんな時は、ショッピングモールがオススメです。ナンディタウンにある、プラウズ(Prouds)の1階に両替所がありました。レートは空港と同じくらい(1ドル59.5円)でした。

 

 

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ちなみに、日本食レストランの近くにある両替所も日曜営業(~14:00)している上、レートも良かった(1ドル57.9円)です。

 


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我が宿の近くの両替所は『ナンバーワン』と謳ってますが、レートだけを比べると1ドル辺り60.2円と、(日曜営業してた3店舗の中では)実はワーストワンでした。ただ、ここのメリットはパスポートなどのIDが要らないところ。急にお金が必要な時に便利ですね。

 


フィジーでは現金しか受け付けないレストランも多いです。宿ではカードが問題なく使えますが、件のプラウズでお土産を買った際にクレジットカードを使ったら手数料を取られました(ついでに言うと、プラ袋も有料)。ただ、両替にも手数料がかかることがあるので、現金とカードを賢く使い分けていくべきですね。

 


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その後、ツアーを申し込んでから日本食を食べに行きました。そのことはまた次回書きます。

#174 フィジー文化、ケレケレについて。(2018.8)

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盗まれませんように…。祈

 

 

8月12日(日)

目が覚めると、カーテンの隙間から青空が見えました。しかも、雲ひとつない快晴。溜まっていた洗濯物を早速手で洗いました。

 


しかし、ふと気になったことがあります。それは、フィジー名物、ケレケレ。ケレケレとはフィジー語で『お願いします』という意味なのですが、このケレケレ文化により、人の物を拝借したり、お酒をご馳走させられたりということがフィジーでは珍しくないらしいんです。

 


私がこの事を知ったのは日本のテレビ番組からで、洗濯物を干しておいたらフィジーの人はもらっていくかという実験をしていたら、みごと持っていかれてました。笑

 



だから、共用スペースに干しておいて、服を盗られないかが、若干心配でした。でも、外は一週間ぶりに見る快晴でまさに洗濯日和です。(あ、下着はさすがに部屋干ししましたよ。笑)

 


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まぁ、盗られたらそれはそれでブログ的にはオイシイということで、干しました。でも、裏返しで。これは日焼け対策もあるのですが、何よりも模様を隠して地味に見せる=目立たせないためです。笑

 


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たまたま掃除のお姉さんと時間帯が重なり、(写真ではわかりませんが)洗濯機から出た洗剤の混じった水溜まりの中干す羽目になり、足はビチャビチャになりましたが、9:00頃に干し始めました。さぁ、どうなるか?

 


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その後、近くのカレー屋さんで遅めの朝食(ブレックファーストステーキ)を食べたり、

 


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ヒンドゥー教寺院でお参りしたり、

 

 


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サトウキビ運搬の電車を偶然見かけたり、翌日のツアーを申し込んだりしてから帰りました。

 

 

さっそく物干し台に行くと、私の洗濯物は全て残ったままきちんと乾いてました。まぁ、宿の中だし当然なんですけどね。もし町中で干していたら、私の服はケレケレされ、明日には誰かがどこかで着ていたことでしょう。笑

#173 スバからナンディまでバスで移動してみた。(2018.8)

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飛行機&タクシーのあと、ローカルバスでの移動はキツかった…。

 

 

8月11日(土) 後編

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15:20にフィジーナウソリ空港(Suva)に到着しました。入国審査後の荷物検査でなぜか係員に呼び止められ、『フィジーに何泊するの?』と聞かれました。大量の貝殻が不審がられたのでしょうか?笑

 


ナウソリ空港からスバのバスターミナルまでタクシーで移動し、スバからナンディまでをローカルバスに乗る、という、前やったルートの逆を辿っていこうと考えていました。でも、誰かとタクシーのシェアができればいいなー、って思ってました。

 


日本人のおじさまが一人でいたので声をかけたら、飛行機でナンディまでこれから行かれるそう。お名刺を下さったら、なんと在東京ツバル名誉総領事館名誉総領事の方でした。庶民が気やすく話しかけてすみません。でも、少しでも繋がりができて良かったです。

 


その方だけでなく、皆さんナンディまで飛行機の国内線で移動されるみたいなので、一人でタクシーに乗りました。値段は35→30ドル。(やはり25ドルではダメでした。)

 

 

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タクシードライバーの名前はアセリさんと言い、45歳で、18歳、16歳、12歳、5歳の4人の子どものパパです。奥さんは会社で秘書をしてるそう。フィジーも夫婦共働きが多いみたいで、日本は教育費とかがたくさんかかるから、各家庭に子どもが1~2人しかいないんだよって言ったら、口笛を吹きながらびっくりしてました。

 

 

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さらに、このタクシーは日本車の中古のようで、ほんのり聞こえるナビの声が日本語でした(全く聞いてないし、ナビも使ってなくてラジオにしてたけど。笑)。日本で新車で買った時の値段を言ったらこれまた口笛を吹きながらびっくりしてました。

 

 

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『日本は長寿の国なんだよね。何を食べてるの?』みたいな健康トークをしていたら、16:30頃、スバのバスターミナルに着きました。やはり、早朝と比べると、車の通行量が多いため、時間がかかりました。

 


アセリさんが、『あそこに、ナンディ行きのバスがあるぞ!!』と教えてくれたけど、ターミナル内で見失ってしまったため、通りすがりのお姉さんに聞いたら、バスがまさに出発しようとしてました

 


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手を振って、『乗りますアピール』をしたら気付いてくれ、あちらも手を振りながら待っていてくれました。しかし、チケットを買ってません。と言うか、ICカードを…。その旨を告げると、『とにかく乗れ!』って感じで乗せてくれました。

 


そのおじさんが席に案内してくれたら、ちょうど最前列のおばちゃんの隣が空いてました。そこに座るよう、促されるのですが、座席二人分の2/3をおばちゃんに取られています。何でかって?体格のいいフィジアンだからです。笑

 


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私の体の1/3が座席からはみ出している中、16:30にバスは出発しました。ギリギリ間に合ってよかった。タクシーシェアで時間を無駄に潰さなくてよかった。笑

 


ローカルバスは、バス停が一応あるのですが、乗客が道で手を挙げた時に空席があれば乗せていく感じでした。人の乗り降りがある度に私は体を縮め、邪魔にならないように縮こまるのです。

 


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と言っても、このおばちゃんが無神経な訳じゃなくて、仕方ないことなんだと思います。韓国製のバスだから、韓国人の体のサイズで座席が作られてるんですよ。だからこそ、出発寸前までこの席は空いていたわけだし。笑

 

 

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豚や牛がいると教えてくれたり、生姜飴をくれたりと、とても親切な方でした。あと、意外にも…と言ったら失礼ですが、寒がりで私も寒がっているのを見てエアコンの温度を下げるよう、運転手に伝えるなど、気遣いのできる方でした。…おばちゃん、フォローになったかな?笑

 

 

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でも、心のどこかで、私より先に降りてくれないかなぁ?と、願っているワガママな私もいました。まぁ、結果としておばちゃんはむしろ私より長く乗り続け、終点のラウトカまで行かれるみたいですけどね。笑

 


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行きと同じ場所で10分の休憩タイムがありました。水とポテトを買って、軽く食べました。そして、19:00頃、出発。

 


しかし、ここで軽い事件が起きます。おじさんが走行中に急に前にやってきて、私の少し後ろくらいで立ち止まりました。ブツブツ怒っています。時折フィジー語が混じるので完全には把握できてないのですが、どうやら乗るバスを間違えてしまったようです。で、それを『車掌がチケットの確認をしなかったからだ!どうしてくれるんだ、何とかしろ!妻や子どももいるのに!』と怒ってるんです。

 

 

私の隣のおばちゃんも含め、みんな『まぁまぁ』みたいな感じでフィジー語で話してるのですが、結局、奥さん&娘も前にやってきて、私の隣の席に座りました。つまり、通路を挟んだ二人掛けの席に既に二人座っているところを詰めて、4人で座っているのです。当然、奥さんははみ出し、その膝に子どもがかろうじて座ってる感じです。それだけならまだしも、大きいリュックを抱えていて、それが奥さんの左肩、つまり私の右にフィットする形で当たるのです。ただでさえ狭いのに。笑

 


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4人掛けの席になぜか6人も座り、きゅんきゅん詰めの1列目ダルシムみたいに肩をつぼめる私。その後ろからまだブツブツ文句を言うお父さん何も言わない車掌さん。道端で手を挙げる人を無視して、時速100キロ以上で突っ走る運転手さん。バスの前列だけ地獄絵図のようです。笑

 


19:30頃、バスは停まり、3人家族は降りていきました。どうやって解決したのかよくわかりませんが、車内に平和が再び訪れました。偶然にも、行きにアジュさんが降りたバス停でのことでした。ありがとうアジュさん。またあなたに助けられましたね。笑 



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20:00頃に着くと言われつつ、ナンディのバスターミナルに着いたのは20:30でした。やはり、所要時間は4時間ですね。おばちゃんとお別れをし、宿を目指しました。ターミナルに着く前にすぐ近くの道を通ったので、行き方は何となくわかってます。(あとでわかったことですが、かなり遠回りをしてました)

 

 

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なお、ナンディのバスターミナル周辺は危なくないよー、と、ツバルの宿で一緒だったオージーから聞いてましたが、私が通った道はどうやら裏道らしくて人気が少なくてちょっと怖かったですよ。サトウキビの線路沿いを一人で歩きました。時々『ハロー』と言われても無視しました。

 


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人気のある大通りに出たら今度は『タクシー?』の嵐。宿の場所がわかりにくくて、色んな人に聞きました。最後に道を聞いた人に、いかがわしそうなバーに連れていかれそうになり、拒否しようとしたら、何とそこがホテルでした。吊り看板が全くなくてわかりにくかったです。21:00着。

 


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でも、部屋はとてもきれいです。Wi-Fiも、共用スペースではつながります。

 

 


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隣がクラブ(というより、見た目はディスコ?笑)なので、ちょっとにぎやかだけど、部屋自体は快適そのものです。久しぶりの温水シャワーに感激しました。笑

 

 

ナンディもノープラン。何するかはまた明日考えよう。

#172 ツバルの情報を挙げてみた。(2018.8)

ツバルの情報があまりにも乏しいため、私が知りうる限りの情報をお伝えします。また何か思い出したら随時追記します。

 


ツバル基本情報
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首都…フナフチ
全部で9つの島がある。中には往復で1日かかる離島もあり、本島の北部と南部の埠頭から行けるらしいです。

 


言語…ツバル語と英語
英語が問題なく通じます。ツバル語とフィジー語は共通点がほとんどないようですが、フォニックスだけは似ているようです。あと、『はい』を『イーヨ!(Io!)』と言うのも、ツバルとフィジーの共通点です。

 

 

ツバル語(Gana)

Talofa.(こんにちは)

Fafetai lasi.(ありがとう)

Fetaui.(さようなら)

Io.(はい)

Ikai.(いいえ)

Lei.(OK)

全て、スペルのままローマ字読みすれば大丈夫です。

 


使用通貨…オーストラリアドル
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2018年8月当時は1ドル≒90円ほどでした。

 

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空港前のナショナルバンクで日本円からの両替が可能です。レートは日本と大差なし。トラベラーズチェックも使えます。なお、クレジットカードはツバルでは使えないため、現金を必ず多目に持ってきましょう。


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なお、オーストラリアドルに混じって、こんなツバルの入ったコインを見つけたらラッキーです。

 


フライト

2018年3月からキリバス便が増えたそうです。そのため、現在ツバルへの行き方は2路線となりました。

 

①フィジーのナウソリ(Suva、国内線メインのマイナーな方の空港)から週3便

(火、木、土の9:00ナウソリ発、12:20フナフチ発)

所要時間2時間半

 

キリバスから週1便

(水曜の12:00キリバス発、16:00フナフチ発)

所要時間3時間

↑私は乗ったことないので、詳しくはAir Kiribatiのホームページをご覧ください。

 

 

コンセント…O型
三つ口になってますが、オーストラリアと同じハの字型のもので大丈夫です。横にあるスイッチで電源のオンオフを切り替える仕組みになってます。

 


ネット環境…Wi-Fi利用可能


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環境自体はあります。ただし、空港そばのテレコムでWi-Fiカードと呼ばれるiDとパスワードの書かれた紙切れを買わないと使えない。5ドルで100MB~。テレコムの営業時間は15:00まで。

 

Wi-Fi環境自体は宿に備えてあることが多いですが、Wi-Fiカードの情報を入力しないととにかく繋がらないです。あと、よく接続が途切れました。ネットカフェが空港の南側にあったのを見ましたが、代金やWi-Fiの利用可能の有無等は不明。

 


天候…乾季でも雨に注意

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朝晴れていても、昼に急に降ってきたりするので、遠出をするときは雨具を必ず持っていくことをオススメします。

 


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レインコートはチャイニーズショップで15ドルくらいで売られています。とにかく、天気が読めないため、洗濯も部屋干しをすることをおすすめします。湿度が高いから乾くのに時間がかかります。

 


食事
食材を輸入品に頼っているからか、所謂ツバル料理というものが正直よくわかりませんでした。宿のレストランでも、肉&チップスのようなものか、ご飯の上に炒めたものが載っている中華風のもの(chop suey)がよく出されてました。街中にレストラン自体も少ないです。

 


日用雑貨品


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コンビニやミニマート、チャイニーズショップなどで大抵のものは手に入ります。が、輸入品ばかりなのでとにかく物価が高いです。マレーシア製のお菓子が1.90ドル、フィジー製の水のペットボトルは1.5リットルが2.50~3ドル、600ミリリットルが1.5ドルほど。(フィジーでは小ペットボトルが50円ほどで手に入ります)


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缶詰(2ドル~)や調味料、インスタントラーメンなどもあるので、自炊も可能だとは思いますが、とにかく材料費がかかります…。

 


水…貴重なもの


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ミネラルウォーターもフィジーから輸入していると書きましたが、ツバルには川がないため、水道水は雨水を貯めたタンクから供給されます。

 


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各家庭に大きなタンクがあり、屋根を伝ってそこに入っていく仕組みになっているのです。2週間雨が降らないと、タンクの中の水がなくなってしまうんだそうです。特に乾季に訪れる際は、節水に心がけるといいと思います。

 


交通手段
電車や公共バスが走っていないため、自動車かバイクが主な交通手段です。

 

 

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タクシーも1台だけ見かけました。バイクを1日単位で借りることもできます。
私はいつも歩いてました。ツバルは南北に長いのですが、観光客が行くような場所は徒歩30分圏内に固まっている気がします。歩いている途中でツバル人が話しかけてきたり、美しいビーチを見つけたり、木に実る果実の甘い匂いを嗅ぎながら歩いたりできるので、徒歩はおすすめです。

 


教育
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9年間義務教育があります。午前中は授業があり、午後は課外授業のようです。日本から贈られたバスがあり、遠方に住む子どもたちはそれで送迎してもらってます。卒業後は国を出て留学する人も多いんだとか。

 


土産
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郵便局で売られている記念切手が観光資源らしく、Tuvaluという名前が入っています。古い切手も定価のままで売られているのも嬉しい限り。有名人や動植物、イベント記念など、バラエティーに富んだ切手を探すことができます。日本にちなんだものもあります。また、ここから日本に手紙を送ることもでき、切手やポストカードも買うことができます。(各1ドル)

 


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ウィメンクラフトセンターは飛行機発着の日の朝のみ空港前(西側)で出店している、女性による手作りのアクセサリー市(5ドル~)です。飛行機の時間に合わせて9:00~11:30頃に販売しています。出国前に見に行くのもいいと思います。

 


国税…なし
以前のガイドブックには出国税30ドルがかかると書いてありましたが、必要ありませんでした。

 


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ツバルはフィジーみたいにリゾートで遊びに行くようなところではありません。私たちが日々の喧騒で忘れてしまったような、人との温かい関わりを楽しみながらのんびりするところです。お土産や名物料理になるものは特にありませんが、いつもと違う観点から観光客を楽しませてくれる場所だと思います。興味を持った方は是非『雨具をもって』ツバルへ!笑

#171 ツバルに持っていって便利だったものを挙げてみた。(2018.8)

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ツバルに持っていって便利だったものをあげたいと思います。

 

 

①雨具
もう、絶対必須ですよ。乾季でも、晴れ予報でも雨が急に降りますからね。スコールのような通り雨から、夜通し降るような大雨まで起こり得ます。朝晴れていても、油断大敵。バケツをひっくり返したような雨のときはレインコートが便利です。

 


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チャイニーズショップで15ドル~買えますが、日本の100均のもののほうが高品質で高ビジュアルです。笑

 


②蚊除け
蚊取り線香でもスプレーでもいいので、部屋にあると大変便利です。フィジーも含め、南太平洋ではデング熱発症の可能性があるようなので、蚊には十分気を付けた方がいいです。と言っても、奴らはトイレやシャワーで待ち伏せしてることもあるので、雨と同様に油断大敵ですよ。刺されたときのために、虫刺されの薬も忘れずに。(雨上がりは特によく刺されます…。)

 


③ビーチサンダルf:id:mura306:20180814210855j:image

水捌けの悪いツバルの道にはビーサンが便利です。水で洗えばすぐきれいになるし、ビーチにもそのまま行けるのでオススメです。ただ、泥が跳ねると、服の背に付着するので歩き方に要注意です。(私の歩き方が悪いだけ?笑)

 


④現金

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当たり前のことに聞こえますが、要はツバルではクレジットカードが使えないし、ATMもないという意味です。そのため、宿でもレストランでも現金払いです。

 
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両替は空港前にあるナショナルバンクで日本円からオーストラリアドルに両替ができます。レートもそこまで悪くないため、日本で両替をしてくる必要もありません。

 


⑤日焼け止め
南半球の紫外線量をなめていた私は日焼け止めを塗るのを怠っていたら、すぐに腕が赤くなりました。ちなみに、晴れと曇りの中間の天気で、30分くらい歩いただけですよ。お肌の健康のために、面倒臭がらずにきちんとUVケアをしましょう。

 

 

⑥水着

もちろん、泳ぎたい方は是非持参していただきたいのですが、個人的には下着代わりに水着を使うのもオススメです。ツバルは本当に急に雨が降るため洗濯物の乾きが悪いし、出先で雨に打たれると全身びしょ濡れになったりします。そういう時、水着だと便利です。なお、水着を下着代わりに使うテクニックは、スペインの宿でギャル達から盗みました。笑

 

 

⑦エコバッグ
フィジーではショッピングモールでも空港でもビニール袋が有料でした。ツバルでは未確認ですが、スーパーでは裸の状態で商品を渡されます。何か買ったときのために、ひとつエコバッグを忍ばせておくといいと思います。

 


⑧日本に関する資料
ツバル人と話していると、日本のことをよく聞かれます。家族のこと、仕事のことなど…。その時に写真を見せると喜ばれます。話の種として、何かあると話が弾むと思いますよ。

 

 

以上、8点を挙げてみましたが、④と⑧以外はいずれも現地調達できるものばかりです。これから行かれる方、是非楽しいツバル滞在にしてください。

#170 ツバルに行って、思ったこと色々。(2018.8)

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ツバルに行って、特になにか観光したわけではありません。それでも、今まで行った旅行とは違うものを感じたので、拙い文章にはなると思いますが、記録として残したいと思います。

 

 

日本での私は、自分でも嫌になるほどの完璧主義者で、潔癖で、曲がったことが大嫌いな性分です。だから、私のことをよく知る人からは『そんな潔癖でよく海外旅行なんてできるよねー』なんて言われる位。笑

 

 

けれど、旅行で海外に来ると、自分で望んで来ていることもあり、毎回『まぁ、いっかー』が増えてくるのです。妥協ではなく、不便を受け入れる感じです。ツバルの旅はとくにそれが多かったように思えます。

 


例えば、ツバルの宿内は土足厳禁だから裸足で過ごさなければいけなかったのですが、何だかんだで足の裏がどんどん黒ずんできて、ベッドカバーが汚れてくるし、誰が使ったかわからない共同トイレやシャワーに裸足で入るのも本当は嫌なんだけど『まっ、しょうがないね』に代わっていきました。

 


雨に振り回され、予定がことごとく変わっていくのも『恵みの雨だし、仕方ない』と思えてきます。ちなみに、川のないツバルでは2週間雨が降らないと水が枯渇し、そういう時は水を買ったり、海を風呂がわりに使ったりするそうです。

 


部屋にネズミが出たときはさすがに『仕方ない』とは思えず、助けを乞いましたが。それでも、ツバルではGを覚悟していたので、アイツに出くわしていないだけは奇跡でラッキーだと思ってます。笑

 


それから、ツバルではWi-Fiは有料のため、いつもみたいに町中でWi-Fiのパスワードを教えてもらって簡単にネット環境を手に入れることはできません。今回はWi-Fiはなしでもいっかー、なんて思ってましたが、一人で考えることや伝えたいことが増えてきてブログを更新したくなり、ある日の雨の午後にWi-Fiカードの一番安いもの(5ドル分)を買ってしまいましたが、友人や家族に連絡していたらすぐに使えなくなり、ツバルや次の行き先のフィジーの情報までは得ることができませんでした。

 


でも、考えてみたら昔の旅行って紙の地図やガイドブックを片手に色々調べながらしていた気がします。今ではそれがカーナビやスマホタブレットに代わり、行く前からゴールが見えてしまっています。だから、ネットで既にさんざん調べた観光地をただ確認するだけというか、『わぁー、すごい!』よりも『思ってた通りだー』という感想が出てきてしまいがちです。小心者&せっかちな私も、できるだけ不安と時間のロスを減らすために色々調べるので、よくそんな気持ちが感動よりも先行してしまいます。石橋を叩きすぎたが故の結果です。



ツバルに関しては、あまり行った人の情報がなかったのと、学校の長期休みがいつなのかを調べても結局わからず、ツバルのラジオ局にメールしたら『たぶん、8月は学校は開いていると思います。』という返事を頂いただけで、あとは宿も含め特に調べず、現地の風に吹かれながら行動しようと思ってました。

 


そのため、行った場所が学校と滑走路と切手局とビーチと中華料理店と小売店くらいという、読み手からすればブログネタとしてイマイチな旅行だったかもしれません。学校の話とか詳しくされてもあまり面白くなかったですよね、きっと。笑

 

 

正直なところ、ツバルで観光地はありません。それを目的で来てしまうとすごく退屈な国の印象になってしまうと思うので。所謂リゾートのビーチやホテルやスパを望む方はフィジーかオーストラリアあたりに行かれた方が楽しめると思います。

 


それでも、私はツバルに来て人の優しさに触れ、楽しい5日間を終えることができました。自分が年を取るにつれてどこかに置いてきたピュアな気持ちを少し思い出すことができたのかもしれません。大人になると、普段の生活の中で人にここまで親切にされることってそうそうないから。それだけでここに来た意味はあった気がします。

 


校長先生にある日『明日もまた来るね』と言ったら『oK, but tomorrow is another day.』と言われました。これは『明日のことは明日考えたらいいんじゃない?』という風に私は解釈しました。私はいつも先を見通しすぎてしまって、マイナスに考えてしまったり、保険を掛けてしまったりするのですが、あれこれ悩まず、その時にやりたいことをやればいいんだなぁ。この考え方、潔くて好きだなぁ。校長先生の言葉で、少し前向きになれました。

 


ツバルが沈み行く国だと言うことに関してはデリケートな問題でありながらも、宿のおばちゃんに聞いた言葉が一番印象に残ってます。彼女は、『私は大丈夫だと信じてるの。雨季になると滑走路まで海水が来るんだけど、子どもたちはそこで遊んでるの。みんなはそれを物珍しそうに見てるけど、昔から見てきた私からすれば何も珍しいことじゃないのよ。』って言ってました。案外、ツバルの未来は明るいのかもしれません。そして、私もそれを願うばかりです。

 


ツバル最終日に、学校でお世話になった先生たちが見送りに来てくれ、プレゼントまでくれました。私なんて、ただ自分のわがままで学校見学させてもらっただけなのに。出国するとき、何だか悲しくて涙が出てきました。今まで色々な国をさんざん廻ってきたけど、出国で泣けたのはオーストラリアの短期留学以来です。美しい景色や美味しい食べ物を食べて感動する旅行とは違う部分で、私は刺激されたのだと思います。

 


帰るときも予想通りの大雨でした。そういえば、到着するときも大雨が私を歓迎してくれたなぁ。ただ、ここに来たときよりも、今は雨に対して感謝の気持ちが持てるようになりました。考え方次第で、物の見方やつきあい方も変わっていきます。

 


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これからは雨を見るとツバルを思い出しそう。上手く雨と付き合っていけそうです。

#169 ツバルとの涙のお別れ。(2018.8)

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さらば、ツバルよ。

 

 

8月11日(土) 前編

 


ついにツバル出発の日です。宿で初めて朝食をとりました。後で知ったのですが、この宿は朝食代金が宿代に含まれていたようです。今まで有料だと思ってたから、食べとけばよかった。笑

 


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朝食メニューはトーストとシリアル、そしてフルーツが並び、セルフ形式でした。オーストラリアでよく食べた、薄いトーストがあって懐かしく感じました。

 


そんなとき、オージーのおじさん(ブルース)が話しかけてくれて、日本のことやオーストラリアのこと、私がこれから戻るフィジーの情報などを話してました。彼が朝食を取りに行ったとき、『これ、知ってる?』と言って、宿にあるチューブを見せてくれました。それは、チューブ状のベジマイトでした。オーストラリアでは定番のペーストですが、私には合いませんでした。だって、味噌みたいなんだもん。笑

 


『オーストラリアではポピュラーだよ。君も食べ続ければきっと美味しく思えるよ。』なんて話をしていたブルースがベジマイト付きのトーストを私の口に入れてきました。久々に食べるベジマイトは…。まぁ、悪くなかったです。きっと、私が成長したんだな。笑

 


それから荷造りをし、レインコートや浮き輪、タオル、Tシャツなどを贈呈しました。捨てていく予定のものもあったのですが、この国でごみを増やしたくないという思いが何となくあり、『いらなかったら持って帰るから。』と言ったら、お礼を言いながら全部もらってくれました。初めは『売ったら?』と言われましたが、とんでもないです。受け取って下さっただけでありがたいです。

 


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その後、8:45に空港に行ったら、9時からチェックイン開始と言われました。ちょうど、クラフトマーケットが開かれていたので、手作りアクセサリーを見ていました。大抵のものは5ドルで、貝や木の実を使って1時間くらいで作るそうです。2つのネックレスを買ったら『このピアスはどう?』と言われました。断ろうとしたら『私からのプレゼントだよ。』とそのお姉さん(コレタさん)に言われました。ほんと、この国の人はどこまでも親切なんだなぁ。

 


チェックインしたら、バックパックの重さが11.12kgになってました。色々減らしたけど、貝殻の分で増えてました。なお、航空券は座席番号以外は手書きでした。

 


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宿に一旦戻ると、オーナー達に『そのピアス、かわいいねー!』と、誉められました。で、滑走路に行き、写真納めをしてきました。何度かトライして、自撮り完成。何度も撮ってはやり直す行為、見られてたら恥ずかしいなぁって思ってたら、オーナーにバッチリ見られてました。笑

 


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それから、宿のソファで色々話してたら、隣の公民館みたいなところから軽快なダンスミュージックが流れてきました。そして、スクリーンに写し出される映像と、それを見て踊るツバル人。ん?これ、見たことあるぞ…。

 


あ、モムチャンだ!うちにも同じDVDがあるし!笑

 


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アジア人のインストラクターと共にモムチャンを踊るツバル人たち。まさか、ここツバルでモムチャンを見ることになるとは…。

 


ちなみに、モムチャンとは、韓国のエクササイズのことで、今から10年前くらいに流行ってたんです。で、友達がそれを持っていて、私もコピーさせてもらったのです。

 


中に入ると、一緒にやろうよ!という温かい雰囲気だったので、一緒に踊ると…。エヴォティア先生が!私の見送りに来てくださると言っていたので、そのついでに参加してるんですね。

 


しばらくやると終わり、みんな汗だく。途中参加の私も、今から移動日なのに軽く汗をかいてしまったけど、楽しかったです。インストラクターさんと話していたら、台湾人だということが判明。ネットで見つけて、定期的にここで開催してるそう。

 


どうやら、エヴォティア先生も含め、私以外の人はいつも来ているようで、その後、体重や血圧、腹囲の測定をし、カルテに記入してました。どうやら、台湾の健康プログラムみたいです。

 


そのあとはみんなでビンゴをやってました。トランプで数字を並べたあとお金を賭けて、親役が数字を読み上げて、呼ばれた数字を取っていく…という感じに見えました。

 


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すると、賭けられたセントコインの中に、TUVALUの文字が…。ツバル表記のものは1ドルコイン(一番左)しかないと思ってたので、約1ドル分両替してもらいました。いやぁ、最後にいいお土産ができました。

 


その後、宿に荷物を取りに戻って、オーナーたちと最後の挨拶をしました。ほんと、みんな親切でいい人たちばかりでした。ツバルのこと、たくさん教えてくれてありがとう。また来るときもここに泊まります。

 


それから、エヴォティア先生と空港に戻りました。すると、先生からネックレスのプレゼント。突然のサプライズに感激しました。嬉しかったな。

 


周りを見渡すと、他の人も首にネックレスをつけてました。そうか、このマーケットでネックレスが売られてるのは、お土産用だけでなく、お別れのプレゼントにもなってるんだね。

 


そして、ボーディングタイムになりました。エヴォティア先生とは既にお別れをしので、ピアスをくれたお姉さんにお別れを挨拶をしていたら、急に我慢してきた思いが溢れ出てきて、泣けてきました。『また来るね』と言って、出国手続きに行きました。手続きの時も、泣いていたら『寂しいの?また来ればいいよ。』と女性スタッフに慰められました。

 

 

出国が寂しくて泣いたのなんて、短期留学で行ったオーストラリア以来だなぁ。あれから何十か国と訪問したけど、泣けるほど悲しくはなかった。人の優しさにたくさん触れた旅であったからかな。自分でもビックリしました。

 


なお、専用の機械がないため、ツバルの手荷物検査はスタッフが中身を見ます。と言っても、簡単に終わるので、私は隠れたポケットまで見られませんでした。まぁ、別に何も隠してないですが。笑

 


出国後、待合室で待ってると、消防車のサイレンが鳴り、フィジーからの飛行機が到着しました。それを見つめながら、もうすぐ帰るんだなぁと思っていたら、空港のスタッフに声をかけられました。すると、『先生から預かりました』と言われ、袋が手渡されました。中を見ると、花柄の布です。すぐに誰からかがわかりました。校長先生です。

 


実は、学校を訪れた際に『布をプレゼントしに行くわ。きっと気に入ってもらえると思う。』ということを言っていたのですが、昨日の夜に宿に来られなかったので、何が都合が悪くなったんだなぁと思ってました。だから、今日もてっきり会えないと思ってたので、さっさと出国してしまったのです。

 


急いで外を見渡すのですが、待合室からは姿が見えません。でも、彼女の性格からして、きっといらっしゃるはず…。頂いた布を腰に巻き付けて、飛行機に向かいました。

 


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すると、先ほどまでモムチャンをしていたホールに校長先生の姿がありました。私が布を巻き付けている姿を見て、微笑みながら頷く先生。『ファフェタイ ラスィ!』とツバル語でお礼を言って、笑顔で機内に行きました。

 


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さっきまで私が横たわっていた滑走路を飛行機が離陸に向けて動き出しました。そして、離陸に向けて、滑走路の端で停まりました。この国の滑走路は本当に必要な分だけ作られているんだなぁ。と思うと同時に一気に機体が加速しました。手を振るツバル人たちに手を振り替えしながら、離陸。空から見るツバルは本当に細長くて、弓の弧のような美しい形をしていました。国全体を空から見たかったのですが、曇天のため残念ながらすぐに雲に包まれ、見られなくなりました。

 


隣のお姉さんがツバル人で、学校に行ったことを話すと、どうやらツバルにも特別支援学校があるらしく、我が宿から比較的近いところにあったとのこと。Fusialofaという施設で、先生方が手話とかを使って授業をしているらしく、地元の人に聞けばみんな知ってる場所らしいです。行けばよかったな。でも、また訪れた時の目的地のひとつにします。

 


離陸からしばらく経った頃、窓の外に離島があるのをお姉さんが教えてくれました。どうやら、ここもツバルらしいです。名前は忘れてしまいましたが、ツバルも広いんだなぁ。なお、そこはバッチリ晴れてました。笑

 


昼食は行き同様にハンバーガーでした。Cマークは予想通りのチキンバーガーで、行きよりは味がしました。ケーキは同じココナッツ味。

 


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そして、フィジーの首都、スバに無事到着。ここからナンディまで移動します。

#168 ツバルのビーチで貝殻を拾ってみた。(2018.8)

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ツバルの貝殻を見る度に、あなたたちのことを思い出すことでしょう。

 

 

8月10日(金) 後編


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天気がよくなってきたので、学校からの帰り道にビーチに寄り、砂や貝殻を拾うことにしました。ツバルでは所謂星の砂もビーチに普通に敷かれています。高校球児のごとく、ジップ袋に星の砂を詰めていたら、女の子が寄ってきました。ちょっと障害があるようで、上手く話せません。でも、『お土産の貝殻を探してるんだ』って言うと、一緒に探してくれました。白い貝やピンク色の巻き貝など、二人でたくさん拾いました。

 


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途中で真っ白なヤドカリにも遭遇しました。

 

 


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すると、遠くの方で彼女の友達が呼んでいます。その子たちも集まってきて、みんなで貝殻を拾いました。『これはどう?』『これは?』『これいいんじゃない?』って感じで、私のジップ袋は貝殻ですぐに満杯になりました。

 


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ずっしり重くなったジップ袋を持ちながら、お別れをしました。私が明日ツバルを発つことを告げると、その中の一人の女の子が、『私たちのこと、忘れないでね。』と言ってくれました。『貝殻を見るたびに、思い出すね。』と言って、笑顔で別れたものの、あの子達はもう会えないことがわかってるんだな。何だか淋しくなりました。

 


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大量の貝殻を宿に持って帰った後、天気がよかったので、ビーチで絵を描くことにしました。絵の具などを予め日本から持ってきていたのです。先ほど貝を拾ったビーチに再訪したのですが、彼女たちの姿はありませんでした。

 

 


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代わりにいたのは犬。犬かきで泳いでいてビックリ!笑

 


日陰を探し、スケッチブックに色を重ねていきました。限られた色で美しい海の色を再現するのはなかなか困難ですが、何度も重ねていくうちに深みがでてきました。

 


しかし、だんだん悪雲が立ち込めてきます。まだまだツバル初心者ですが、何となく嫌な予感。これは来るな…。

 


そして、やはり雨が降ってきました。撤収!!涙

 


傘は持ってきていたので、びしょ濡れにならずに宿に戻って来られました。何でこう、タイミングが悪いんだろうな、私?号泣

 


宿の人に、いつもこんな天気なのかを聞いてみると、『いつもの乾季はこんなことないんだけどねー』という答え。やはり、私が雨女なのか…?笑

 


『雨は私たちにとって必要なものだから仕方ないねー。でもまぁ、私もそろそろ晴れた太陽が見たいけどねー。』ダムのないこの国では、雨水をタンクに貯めて水道水を作り出すので、雨が降らないと生活できないことを本当によくわかってるんだよね。ツバルに来てから、雨への嫌悪感が少しだけなくなりました。

 


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それからも、雨が止んでは降ってを繰り返すので、部屋で読書をしてダラダラ過ごしました。旅行中でも、たまにはこんな日も大切ね。なお、ツバル人は雨の中でも滑走路周辺で遊んでます。笑

 


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最後の晩餐も、雨のため宿でとることに。ツバルで定番のオイスターソース炒め(豚肉入、10.5ドル)です。しかし、改めて思うんだけど、ツバルのお米は普通に美味しいんです。たぶん、中国から輸入してるのかな?日本人好みのもっちりとした食感が嬉しかったです。

 


夕食後も部屋で読書をしていたら、再び視界の隅に長いしっぽのようなものが…。でも、昨日みたいに体は見えません。気のせいなのか、ネズミの子どもなのか…。まぁ、気にせずに読書を続けていたら、姿を表しました。

 


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正体はヤモリでした。そういえば、初日も部屋で見かけたような…?私、Gで始まるアイツとネズミ(NEW!笑)はダメですが、ヤモリとクモは共存が平気なんです。もちろん、いないに越したことはないですが。笑

 


できるだけの荷造りはしたので、あとは明日の朝に。明日はいよいよツバル出発の日だなぁ…。